PAUL'S RECORD CRAZE DIARY - #78-82
(ポールのバカ買い日記-第78〜82回)
ポールって誰だなんて言わないで下さい。ポール・フランクこと荒特派員です。僕も結構レコード買いますが、いゃ、もう凄いです。脱帽です。ファンレーターは、junya-ara@mtc.biglobe.ne.jpまで。
(Sorry! Japanese Only)
第82回
<04/29/03 (火)>
今日は、みどりの日のためお休み。久々に新宿・渋谷方面へと繰り出すことに。まずは「タワーレコード新宿店」。クラシックの階の1コーナーがニューエイジのコーナーになってて、その中で現代音楽とかと一緒にエレクトロニカやラウンジものなども扱ってる。その辺からジャーマンものを。
- メビウス+ノイマイヤー 『ライヴ・イン・ジャパン』 ('03) CD
\2,100
・・・昨年9月、滋賀と大阪だけで計2回行われたという来日ライヴ。もちろん行けませんでした。悲しかったですよ、あたしャ。え?
なぜ関東に来てくれんと。まぁこうしてライヴ盤が出たので、有難いっちゃあ有難いんですけど。“ゼロセット2002”と題されたツアーだったようですが、「おぉ、踊るぞー」とか期待して行った若人(いたとすればですが)はどう思ったんでしょうか。当然『ゼロ・セット』収録曲を演ったりするわけもなく、全部新曲。ホホ。『ゼロ・セット』というより、ディー・クルップスのユルゲン・エングラーと組んで出した『アザー・プレイセス』の「Der
Wandler」とか「Huhu Fisch Ente」あたりに近い感じ。同じ曲が滋賀ヴァージョンと大阪ヴァージョンで2回入ってたりして、細かい違いも楽しめます。まぁでも、ホントは生で観たいし聴きたいものですよ、ジャーマン勢は特に。マニさんは一度も生で見たことないし。あぁ悔し〜。
- グル・グル 『エセン 1970』 ('03) CD
\2,999
・・・'70年、ドイツはエッセンでの“ポップ&ブルース・フェスティヴァル”でのライヴ。『UFO』から2曲、『ヒンテン』から1曲('71年リリースだから、この時点では未発表の新曲)の全3曲。第1印象は、とにかく音がイイのにビックリ。こんな音源が残ってたこと自体驚きですが、音のイイことまたこれが。客も結構盛り上がってるし。いいねぇ。「ストーン・イン」の“オゥ〜ラァ〜…♪”ていうラリ声までオリジナルどおりにやってて笑えます。あと、ライナーにはソロ含むほぼ完璧なディスコグラフィーが。マニアの愛を感じます。
- DEUTSCH AMERIKANISCHE FREUNDSCHAFT 『FUNFZEHN
NEUE DAF LIEDER』 ('03) CD
\2,509
・・・祝再々結成。しかも大盤振る舞いの全15曲入り。サウンドは、まさにDAFの音としか言いようがない感じで、ストイックなシーケンス・フレーズをバックにガビが唸るというスタイル。ただ15曲もあるので、ガビ・ソロを思わせるラテン・テイストの「MIRA
COMO SE MENEA」なんて曲もあって、それなりにバラエティーに富んでいます。「DU
BEWEGST DICH」は、なんだか異常にリズム取りずらいんですけど。好きなのは「SELTSAME
FREUNDE」みたいなちょっと変な曲。WIREにも来ることが決定したようですし、すごく楽しみ。爆音映えしそうな音だしね。
下の階の洋楽コーナーへと。
- ザ・レジデンツ 『ミート・ザ・レジデンツ』 ('74/'97) CD
\2,310
・・・1st。わざと音を汚してあるようなピアノをメインにした曲が多い。女性のヴォーカルによるオペラちっくな曲があったり、後のレジデンツぽさはまだあまり聴かれないですが、「幼児のタンゴ」なんて曲は例の首しめて苦しそうに歌ってるような男性ヴォーカルが出てきて、ちょっと安心。これは最近のレジデンツにも通じる曲。あとはまぁ、わけ分からないです。そこが魅力でもあるんですが。
- ワイアー 『センド』 ('03) CD
\2,415
・・・こりゃ嬉しい。オリジナル・メンバー4人による再結成アルバム。ミュート期のニュー・オーダーっぽさはなく、初期を思わせるようなパンキッシュなバンド・サウンドで、年齢を感じさせない(60歳近いメンバーもいる)勢いがすごい。ワイアーの音を表現するとき、よく「冷めた熱気」みたいな書かれ方をしますが、まさにソレで、パンクっぽいんだけど全員無表情で演奏してるようなイメージがする。ドラムなんかオカズが少なくすごくシンプルでシビれまくり。ドッタ・ドッタ・ドッタ・ドッタ♪て感じ。短い曲が多いけど(最後の曲だけ7分半ある)曲間も短く、通して聴いて勢いを感じた方が絶対いい。決して懐メロ方向に走らない再結成、カッコイイなぁホントに。理想形だわ。来日してよ〜。
続いて「ディスクユニオン新宿店」。7Fにも行ったものの、中古は収穫ナシで1Fへ。
- グレイトフル・デッド 『ザ・ゴールデン・ロード(1965-1973)』 ('02) 12CD
\23,999
・・・デッドのワーナー時代のアルバムに、1st以前の音源を集めた『バース・オブ・ザ・デッド』を追加した12枚組ボックス。最近バラ売りされるようになりましたが、僕チンはこのボックスが欲しかったので、なくならないうちに、と思って急いで購入しました。デッド歴は浅く、1stと『ライヴ/デッド』の2枚しか聴いたことがなかったので、これを買えば一気に聴けるので楽ですし。元々は米RHINOがリリースしていたものに日本語解説やバンダナ、ステッカーなどをつけたもの。すべてリマスターされています。
Disc1・2『バース・オブ・ザ・デッド』('01)…Disc1は、'65年と'66年のレア音源を録音。オルガンがピロピロ鳴るガレージ・サウンドが中心。でもこの時点ですでに長いギター・ソロが聴ける曲も。200枚程度しかプレスされなかったという貴重なデビュー・シングルも収録。Disc2は'66年のライヴ音源。スタジオ音源に比べてガレージ色が少なく、ブルースを基調にした長いソロも聴ける。フォーク系のアコースティックな曲が多いです。冒頭の「ヴァイオラ・リー・ブルース」がいいなぁ。
Disc3『グレイトフル・デッド・ファースト』('67)…半分以上がカヴァー曲で、ディーヴォも演ってた「モーニング・デュウ」も収録。サウンドは、いわゆるガレージ系。『ナゲッツ』に入っててもおかしくないようなのも。ボーナス・トラックはスタジオ・セッションや、23分以上もあるライヴ(ちょっと音がこもり気味)など。
Disc4『太陽の賛歌』('68)…ライヴ音源とスタジオ録音の音源をもとに、スタジオでコラージュしまくったという、1stとはガラッと変わったトリップ・サウンドが展開される2nd。組曲式の「ザット・イット・フォー〜」が凄くて、ヘッドフォンで聴いてると、台風のような轟音が頭の中を旋回していくようなサイケなサウンドが聴きどころ。デッドって、ライヴ・バンドのイメージが強いけど、こういう“スタジオ技術を駆使”、みたいなのもあったんですね。ボーナス・トラックで聴ける「フィードバック」のライヴ音源も、実験的で面白い。
Disc5『アオクソモクソア』('69)…これ好きだなぁ。各曲がコンパクトにまとまってて、すごく聴きやすいです。入門編としては本作がオススメかな。メロディーも印象的なのが多いし。コミカルでポップな「デュプリーズ・ダイアモンド・ブルース」が一番イイ。かと思うと、「ホワッツ・ビカム・オブ・ザ・ベイビー」は、エコーの中、延々とお経のような歌が続く変わった曲。ボーナストラックはスタジオ・ライヴなど。
Disc6『ライヴ/デッド』('69)…これは一番好きなアルバム。デッドで初めて聴いたのが本作だったんですが、長い即興ナンバー「ダーク・スター」や、タイトルそのままの「フィード・バック」などは特に好き。最初に聴いたとき、なんだかジャーマン・ロックに通じる感じがしたんです。ジャーマンものも即興が多いですし。なわけでジャーマン好きにもオススメします。
Disc7『ワーキングマンズ・デッド』('70)…一転して、バーズあたりを思わせるカントリー系のフォーク・ロックが続くアルバム。以前のような長いギター・ソロよりも、歌をメインにした作り。分厚いハーモニーが気持ちいい。中でも、シブいブルース調の「ブラック・ピーター」(ボーナス・トラックでライヴ・ヴァージョンが聴ける)がオススメ。サザンの「女神達への情歌」を思い出したりして。
Disc8『アメリカン・ビューティ』('70)…『ワーキング〜』と同傾向の、歌ものアルバム。インプロ部分が全然なく、すべてカッチリ作曲された、ユルいカントリー〜フォーク系の歌ばかり。ん〜、続けて聴いてるとインプロが恋しくなるのはなぜかしら。それぞれの歌は悪くないけど、デッドはやっぱりギター・ソロかなぁと思ってしまう1枚。
Disc9『グレイトフル・デッド』('71)…前2作同様、コンパクトな歌モノを中心にしたライヴ・アルバム。パーカッション・ソロはあるものの、以前のような即興部分はほとんど聴けない。「ジョニー・B・グッド」なんかもやってるし。個人的には即興が恋しいけど、「ウォーフ・ラット」はかなり耳に残るいい曲だと思います。
Disc10・11『ヨーロッパ'72』('72)…アナログでは3枚組だった大作ライヴ盤。しかも新曲の方が多かったりして、ほとんどオリジナル・アルバムの趣き。前半(1枚目)はやっぱり歌モノ中心ですが、後半(2枚目)になると俄然インプロ中心の長尺曲が多くなる。やっぱりこれですよこれ。
DIsc12『ヒストリー・オブ・グレイトフル・デッドvol.T(ベアーズ・チョイス)』('73)…タイトルはベスト盤みたいですが、これまたライヴ。ほとんどがカヴァー曲。アコースティックなカントリー〜フォーク系の曲が並ぶ。前半はドラムスも入ってこないシンプルなアレンジの曲が続き、ライヴと言うよりスタジオでのセッションに聞こえる。
その後、「ディスクユニオンプログレッシヴ・ロック館」に行くも特に収穫なく、「フールズメイト」の古本を4冊だけ購入。次は渋谷。まず「レコファン渋谷BEAM店」。
- ZABBA LINDNER AND THE RHYTHM' STIX 『EXTRA
ORDINAIRE』 ('82) LP
\367
・・・クラスターなどをリリースしていたSky Recordsからのリリース。ドイツの3人組で、ジャケは、ブラインドの前で仁王立ちするZabba
Lindner。で、その横に、上に扇風機が乗ったテレビが置いてある、という意味不明さ。「もしかしてエレポ?」と思い購入してみたものの。ん〜、パンクでした。ヴォーカルは甲高いハードロック系。でもギター・ソロになるとフュージョンぽくなったり、なんだか中途半端。「P.P.」なんて曲は、歌がなく、ひたすらパーカッション連打しているだけの変な曲。
- RACING CARS 『WEEKEND RENDEZVOUS』 ('77) LP
\892
・・・以前『DOWN TOWN TONIGHT』というアルバムを紹介したことのある、ニッチ系パブ・ロック・バンド。もう、何書いていいんだか困っちまいます。聴き流す分にはいいんですけど、ハマりもしないし。パブ・ロック系バンドを語るには、僕チンはちょっとボキャ貧だなゃ。しかし、裏ジャケに写るメンバーがモサいねぇこれまた。
- ABC 「SAY IT」 ('91) 12"
\367
・・・ABCの全アルバムの中で、いまだに持ってない『アブラカダブラ』収録曲。前作『UP』に近いブラコン・ハウス路線。でもさすがにポップでいい曲。どれも大差ない4ヴァージョン収録。盛り上がりきらないうちにそそくさとフェイド・アウトするヴァージョンばっかりでいただけない。
- スターバック 「スリルは恋の合言葉」 ('78) 7"
\262
・・・幸宏氏がカヴァーしていた「MOONLIGHT
FEELS RIGHT」はこのバンドの曲。その「MOONLIGHT〜」から2年ぶりというこのシングルは、ちょっとシティ・ボーイに近い、ハイ・トーンのヴォーカルが印象的な刑事ドラマの主題歌っぽい曲調。SHOGUNとかトランザムとか思い出したぞ。B面「ゴー・ワイルド」はビーチ・ボーイズですかな。リゾート気分満喫です。
- デペッシュ・モード 「ストリップト」
('86) 7" \472
・・・何枚か出てるみたいですけど、あまり見かけないデペッシュの日本盤シングル。アルバムと同ヴァージョン。いや〜、何回聴いてもいい曲だ。B面「バット・ノット・トゥナイト」は、A面の重厚さと比較すると、かなり軽めなアレンジが“いかにもB面”感を醸し出している佳曲。
- デペッシュ・モード 「ストレンジラヴ」
('87) 7" \472
・・・これを初めて聴いたときは驚いた。上手いなぁと。上手すぎると。曲作りが。ポップで哀愁メロで、しかもテクノでねぇ。個人的には「ピープル・アー・ピープル」が思い入れも含めてベスト1で、これが2位かな。B面「PIMPF」は、映画のサントラっぽい、ちょっと悲劇的なインスト。
- イレイジャー 「シップ・オブ・フールズ」
('88) 7" \367
・・・3rd『イノセンツ』からのカット。ちょっとビブラート気味のヴォーカルは、デヴィッド・ガーンを思わせる。サビは覚えやすい哀愁メロでなかなかの佳曲。B面「ホウェン・アイ・ニーデッド・ユー」は、テンポが途中でコロコロ変わる、大らかなメロディーの曲。2曲とも、いつものちょっとユーロビートっぽいイレイジャーじゃない重厚感で、良いです。
- ヒューマン・リーグ 「ヒューマン」
('86) 7" \472
・・・これは何度聴いても感動する名曲。ジャケのフィリップ・オーキーは、鬼太郎ヘアでもなく(ちょっとパーマ)、無精ヒゲで珍しいショット。そういえばこの歌詞、“Born
To Make Mistakes〜♪”って、ずっと“間違いを犯して産まれてきた”と誤訳してて、「できちゃった婚で出来た子供自身の葛藤を歌った曲」だと思っていました(だから全米1位になったのか?とも思ったり)。なおB面はインストですが、スネアの音などが心なしかA面よりデカい気がするのは気のせいかしら。
- RE-FLEX 「HURT」 ('84) 7"
\157
・・・大好きなニューロマ系バンド。バンド名からしてデュラン・フォロワーなのは明白ですが(ルックスはともかく)、個人的にはデュランより好き。これは、シングル用の別編集ヴァージョン。イントロとか違ってます(このイントロ、なんかの番組のジングルで使ってなかったっけな)。プロデュースはジョン・パンター。B面「CRUEL
WORLD」はアルバム未収録曲。バンドによるプロデュース。ちょっとアレンジのツメが甘い気もしますが、ンベンベ鳴ってるベースがファンキーでカッコイイ佳曲。
- RE-FLEX 「PRAYING TO THE BEAT」
('84) 7" \367
・・・これはアルバム『危険なダンシング』冒頭を飾る名曲。テンポが速く、“ギャギャギャギャ♪”ちゅうギターがこれまたカッコイイ曲で、これでノレないエレポ好きは信用できない僕チンです。プロデュースはジョン・パンター。B面はバンドのプロデュースによる、またもアルバム未収録曲「CUT
IT」。お〜い、こっちをA面にしてもいいほどカッコイイぞ。8分シンべのリフが印象的。大推薦。
- RE-FLEX 「COULDN'T STAND A DAY」
('84) 7" \157
・・・これもいい曲だなぁ。ま、似たような曲なんですけど。フィクスあたりにも近い雰囲気。B面「WHAT
YOU DESERVE」はまたもアルバム未収録曲。オクターブ離れた、ひとりユニゾン・ヴォーカルが印象的。ちょっとエスニックな印象の、じわじわ盛り上がる曲です。
その後、「バナナレコード」へ。ココは、最近ロック関係が減って、ヒップホップとかクラブ系がメインになり、あまり探索する気になれず。でも、LP袋とEP袋は個人的にココのが昔からお気に入り。なのでドバッと購入。続いて「タワーレコード」に行くも、探してたゲリマン系がなかった。仕方なく、あまり行くことのない「HMV」へ行ってみることに。
- GARY NUMAN 『HYBRID』 ('03) 2CD
\3,190
・・・ゲリマンの2枚組最新作は、全19曲のうち新曲が3曲、残りは旧曲(初期のが8曲であとは近作の)を再録音したもの。ですが、珍しいことにプロデュースなどはすべてSulpher、Curve、Andy
Gray、Flood、Alan Moulderなど人任せ。今までプロデュースやら録音もほとんど一人でやってきたゲリマンにしてはどういう心境の変化か。さらに、次作も完全にプロデュースは人任せになるとか(本作はその前哨戦的アルバムらしい)。で、本作のサウンドは、ますます『ソングス・オブ・フェイス〜』以降のデペッシュみたいになってきてますなぁ。本作最大の聴きどころは、Floodプロデュースによる「CARS」で、アレンジにDimitri Tikovoiなる人物を迎え、ダブル・ベースやフルートなど生楽器を採り入れた、妖し気な多重ヴォーカル(不協和音気味のヴォイシングが気持ち悪良い)が強力に印象的なリアレンジ。リズムは、教授の「ぼくのかけら」イントロのリズム音(あれって何の音なんだろう)みたいな重たい感じ。こんな「CARS」は初めてです。聴け。そして気持ち悪良がれ。
- CIELO 『UN AMOR MATO ALFUTURO』 ('03) CD
\2,690
・・・ジャケ買いしてしまった、おそらくイタリア産と思われるエレクトロ・リヴァイヴァル系。歌(ヘタです)だけ聴いてると、Righeiraを思い出します。サウンドは、初期MUTEからノイズっぽさを引いた感じとでも言いましょうか。ピコパコしたシンセの音色がダニエル・ミラー的。音数も少なく、かなり軽め。正直、ショボいと言うか拙いと言うか。そんな中では、「LINEAS
RECTAS」の、初期ゲリマンっぽい野太いストリングス・シンセがなかなか好印象。ズンたたズンた♪てな感じのリズムの曲が多く、歌メロはどれも能天気な童謡っぽい印象。ラストの「DIAGONAL」は、モロに「エノラ・ゲイ」ですね。
池袋へ戻って、回転寿司「大江戸」(全ネタ\130から\120に値下げしてた♪)でたらふく食ってから、「レコファン池袋店」へ。ここはアナログが大量にあって、全部見るとかなり疲れます。もうちょっと安いといいんだけどなぁ(今回買ったのは安いけど)。中途半端に高くて断念したのが結構ありまして。
- CADO BELLE 『CADO BELLE』 ('76) LP
\892
・・・カド・ベルは、マイク・オールドフィールドの「ムーンライト・シャドー」でヴォーカルを担当していたマギー・ライリーがいた、ニッチなバンド。本作は唯一のアルバムで、プロデュースはキース・オルセン。メル・コリンズもホーン・アレンジャーとして参加。マイク・オールドフィールドのファン方面からは需要がなさそうな、思いっきりメローなソウル〜ファンク系のブラコン路線。フルート・ソロが入ったり、AORとかフュージョンっぽい部分もかなり。演奏はソツなく達者。「ドライヴのお供に」てな1枚。僕チンはわりと好きよ。
- MINISTRY 「I WANTED TO TELL HER」 ('83)
12" \262
・・・A面は、なんのクレジットもないですが、アルバム・ヴァージョンとは違うロング・ヴァージョン。“アゥアゥアゥ♪”とか、いわゆるドモリングを多用してます。B面1曲目は同曲のTongue
Tied Mix。ビートが止まったり、イライラするリミックス。2曲目は「Walk
in the Park」という曲。ベースが前面に出て、その上に乗るサンプリング・ヴォイスが、飛んだり切れたりエコーがかかったりという、時代を感じるダブな曲。それにしても、裏ジャケに写る2人はショナ・ダンシングみたいなイケメンづらですな。スタイリッシュにキメてます。
- ナショナル・パスタイム 「ノー・グッバイ」
('85) 7" \105
・・・ニューロマ系アイドル・バンドです。B面「カモフラージュ」と共にアルバム収録曲。A面は、デケデケ鳴ってる16分シーケンスが、ちょっとモロダーしててスピード感のあるカッコイイ曲。でもサックス・ソロはダサいな。B面はAORと言うか、スパンダー・バレエっぽい曲。
第81回
お久しぶりでございます。
PCクラッシュのため、やむなく休止してましたが、性懲りもなくまた戻ってまいりました。
また以前のペースでヘロヘロ続けたいと思っとりますので、Buggleさんに飽きられるまでは、再びよろしゅうに。
<03/17/03 (月)>
hmvから、3月1日にオーダーしていたCDが到着。2枚とも、Sketch Showのお二人が、ライヴ“WILD SKETCH SHOW”のパンフレットにて紹介していたモノです。
- LALI PUNA 『SCARY WORLD THEORY』
('01) CD \2,164
・・・Lali Puna(“釜山”の意)は、ドイツのエレクトロニカ系で女1男3による4人組。たしかヒューマン・リーグのトリビュート盤にも参加してたと思います。もうじきリリースされるという『Audio
Sponge 1』というコンピにも参加するようです。ヴォーカルのVarelie
Treveljahrという女性は、韓国の方だとか。サウンドは、フワフワした歌ものエレクトロニカで、同じMorr
MusicからリリースされているMs.John Sodaに近い。スケショの「ekot」はこの辺に影響を受けてるのかな。曲そのものからは渋谷系〜ギタポらしき雰囲気も。細野・幸宏両氏は「Don't
Think」を推してます(ライヴ開演前にも流していたそうな)が、個人的には「Middle
Curse」の方を推します。
- MARZ 『LOVE STREAMS』 ('02) CD
\2,550
・・・Mille Plateauxレーベルに在籍していたAutopoiesesが分裂し、そのメンバーだったEkkehard
Ehlers(アニメとか秋葉原が好きそうなルックス)が、Albrecht
Kunzeと組んだユニットで、Karaoke Kalkからのリリース。Ekkeherdはソロでも結構な枚数のCDをリリースしてます。「ジム・オルークのソロにこんな曲あったな」と思わせるようなアコギ爪弾き系から始まり、ピアニカとアコギによる牧歌的な曲など、「(どこがエレクトロニカなのさ)」と思う瞬間もしばしば。でも、ヴォーカル入りでマリンバ風シンセが気持ちいい「THE
HELP SONG」はかなり好き。とは言いつつも、やっぱり“エレクトロニカ”と括られるものの中では、オヴァルとかSND、gelみたいな徹底的に機械的・無機的・非人間的なサウンドの方に惹かれますね。
<03/20/03 (木)>
「ディスクユニオン池袋店」にて。
- TUJIKO NORIKO 『少女都市』 ('01)
CD \2,509
・・・大阪出身の、辻子紀子というちょっと変わった名前の女の子によるアルバム。ノイズ・音響レーベル、Megoからのリリースというのがスゴイ。前々から名前は気になってたんですが、公式HPの“RADIO”というところをクリックしたら、本人による喋り(すごくトロいところがキュート)と共に、自作の曲を紹介してくれてるのです。で、それを聴いたらブットビまして。全部自分で作って打ち込みとかもやってるそうなんですが、20代半ば('76年生まれ)にしてこんな暗くていいのかと(^^)。サウンドは、倍音のキツイ、ゴングというか鐘系の音色が多く、リズミカルな曲は少ない。ただメロディーは朴訥とした唱歌風のが多くて、すごく覚えやすくてキレイなメロディーが多い。歌そのものは暗くないです。歌はうまい。で、ほとんど日本語です。いや〜、すんごい独特。これは聴いといた方がいいです。大推薦。ちなみに、これライヴ写真(一番上)。ひょえ〜、これがライヴですか…。
- TUJIKO NORIKO 『ハードにさせて』 ('03)
CD+CD Extra \2,940
・・・で、こちらが新作。こちらもスゴ過ぎです。1曲目から、アッコちゃんの「いらないもん」(『ただいま』収録)を思わせる世界。歌メロはけだるく流麗なのに、それを阻害するかのように、むやみやたらに電子ノイズが飛び交っとります。ん。そう思って聴いてると、ほとんど「いらないもん」風に聴こえてくるから困ったもんです。好きな曲は、「空っぽ」。ポップで感動的。2枚目は3曲+映像。1曲目はジャズっぽいコードを使ったりしてて、新鮮。映像には、本人は出てきません。残念。
- V.A. 『デイジーワールドツアー』 ('96)
CD \1,050
・・・デイジーワールドのコンピで、メンツはスウィング・スロー、テツ・イノウエ&ジョナ・シャープ、アトム・ハート、ポール・シュッツ、マシーン・ペイズリー、HAT、ワールドスタンダード、パシフィック231、アサノ・タツヒコ、ライト・イン・ダークネス、鈴木光人。スウィング・スローのは2曲とも短めですがアルバム未収録曲。アルバムの前半は、今聴くと完全にエレクトロニカ系の曲が続いて、めちゃめちゃ面白い。特にアトム・ハートの2曲(マシーン・ペイズリーもアトムの曲)からは細野さんっぽい雰囲気も感じ取れる。逆にアルバム後半、ラウンジ系〜ハワイアンな曲が続きますが、どうも借り物っぽい曲調ばかりで個人的には萎えまくり。
- KINO-MODERNO 『SYNC YOU』 ('90)
CD \105
・・・一時期、BBSでも話題に挙がったキノ・モデルノ。日本人2人組のようですが、詳細不明。6曲入りで、アスク講談社などという、聞いたことのない会社からのリリース。初期ハウスという感じの懐かしい音。ヒプノトーンとか、同時期のキャバレー・ヴォルテールあたりにかなり近い。ブリープとかアシッドとかその辺の感じ。
- CHICKS ON SPEED 『THE RE-RELEASES OF THE
UN-RE-RELEASES』 ('00) CD
\1,050
・・・ミュンヘンの女の子3人組。1stの再発盤です。詳しくは、AAJの「エレクトロクラッシュ・ギャルズ」参照。これは、33曲入りで71分もあるアルバムで、曲名が一切書かれてない(ココで判明)。サンプリングを多用したパンキッシュな曲が多く、そのムチャクチャ度合いがカッコイイ。と思うといきなり売れ線っぽいハウスな曲もあったり。2・4曲目はロッテルダム・テクノを思わせるガバ・パンクで面白すぎ。B-52'Sのトリビュート・アルバム『Chix-52』なんてのもあるようですが、本作では「恋のお願い」と「未来のビーズ」をけだるくエレクトロ・パンクにカヴァーしています。あと、THE NORMALの「Warm Leatherlette」もやってます。
- V.A. 『ELECTROCLASH〜NEW YORK CITY』
('01) CD \1,260
・・・BuggleさんがAAJで紹介していた、エレクトロ・クラッシュ系コンピ。Fischerspooner以外は知らないメンツばかり。面白いのは、ちょっとスーサイドっぽいザラついた音質のA.R.E.
Weaponsと、ちょっとエレクラとは言いがたいけど、シンプルなサンプリングねたのStalker
7あたり(細野さんの「Alternative 3」みたいなアイデア)。調べてみたら、A.R.E.
Weaponsは日本盤CDも出てるみたいで、ちょっと気になる存在。
<03/23/03 (日)>
「ディスクユニオン北浦和店」にて。実は今月の12日、通勤用になんですがバイクを買いまして。バイクでは行くのは初めて。快適〜♪
- t.A.T.u. 『t.A.T.u.』 ('03) CD
\2,242
・・・今や「めざましテレビ」常連になってしまったt.A.T.u.。朝っぱらから警察に連行されるわチューやらスカートおろしやら胸モミやらと、連日のように濃ゆい映像で目を覚まさせてくれやがります。最近では、あのナインティナインでさえ自分のラジオ番組で、「さ、今日の1曲目です。ナインティナインで“All The Things She Said”」と言って、カラオケに乗せて二人で“おらしぐせ〜おらしぐせ〜♪”とカタカナ英語で(←ひらがなで書いちゃったけど)歌った歌が流れたりするご時世。4方さんがどこからか見つけてきて、TTCなど身内で情報交換してたのを思い返すと、隔世の感があります。で、この国内盤。輸入盤に帯と解説つけただけかと思ったら、ちゃんとMade
in Japanなんですね。ずっとロシア語ヴァージョンを聴いてて耳馴染みだったので、英語ヴァージョンはちょっと変な感じ。やっぱ“なっ
ごなげなす♪”より、“なんでだゴニャ!♪”でしょ。あとエンハンストCDになってて、“All
The Things〜”のPVと、インタビュー映像などを収録。他にももっと過激なPVがいっぱいあるのにね。小出しにしてくつもりなのかな。
- サヴァラス+サヴァラス 『フォーク・ソングス・フォー・トレインズ、トゥリーズ&ハニー』
('03) CD \2,520
・・・サヴァラス+サヴァラスとは言っても二人組みではなく、プレフューズ73、デラローザ&アソラなどの名義でも活躍としている、スコット・ヘレンによる一人ユニット。他の名義での作品は未聴ですが、本作は、バンド・サウンド+エレクトロニクスという感じで、ザッときいた感じだとかなりトータスに近い雰囲気。ジャズっぽさもあります。9曲入りで30分ちょっとですが、これくらいで逆にいいかなという感じも。
- プラッド 『ダブル・フィギュア』 ('03)
CD \1,470
・・・元ブラック・ドッグのお2人さん。前作『Not
For Threes』は、ビョークがゲストで参加したりしてそれなりに話題になったんですが、本作は当時の音楽雑誌を引っ張り出しても、紹介すらされてなかったりで悲しい。でも、内容は充実。相変わらず74分もあって、インタールード的な短い曲を含め、全20曲(正直、もちょと少なくてもいいが)。8分シンベに、フワフワしたブラス・シンセが妖しいメロを奏でるエレクトロ「SQUANCE」が特にオススメ。LOGIC
SYSTEM「Person To Person」のテンポを速めにした感じ、とでも言ったらいいでしょうか。他に、オリエンタルな「LIGHT
RAIN」もグー。
<03/28/03 (金)>
今日は仕事がないので会社はお休みになりました。天気がいいので、バイクで自分が行ってた高校のあたりや、周辺の林など(涼し〜)をぶらぶらしてから、またも「ディスクユニオン北浦和店」へ。
- パール兄弟 『宇宙旅行』 ('03)
CD \2,625
・・・これは嬉しいパル兄復活。パル兄は高校時代の青春です。でも今回の復活は、サエキ氏+パルヲ氏の2人によるもので、バカボン氏はゲスト参加してるものの、ドラムの松永氏は不参加。これはちょっと残念。個人的には幸宏氏の次に好きなドラマーですし、やっぱ4人揃ってほしかったな。で、ちょっと不安も抱えつつ聴いてみると、冒頭からハードなヴォコーダー・ナンバーで幕開け。元気だな〜。その後はジャズやらアシッド・フォークっぽいのやら、往年の如く各曲ごとにどんどん方向性が変わって楽しい。で、6曲目の「恋の工事現場」。これが「How
to X」を思わせるファンキーな曲で、バカボン氏のベースとパルヲ氏のギターの絡みがスゴイスゴイ。これ聴いてやっと「おぉ〜、これだよパル兄は〜」と再確認した次第。燃えました。後半、11分に及ぶ「Niagara
Ondo Medley」は、完全に70年代のオルガン・ロックとかジャズ・ロック系で濃密。音もちょっとモコッとしててソレ風。とは言え、原曲知りませんが。ともかく、これ1枚で終わらないで、次作、そしてライヴを、と切におねだりしたいものです。
- 石野 卓球 『パパ・センプリチータ』 ('03)
CD \1,365
・・・シティ・ボーイズの舞台公演用音楽。全16曲中、後半5曲はカラオケ・ヴァージョンで、全部で33分しかないんですが、それでも音は最近の卓球氏風味バリバリでグーです。カラオケとは言っても、もともと歌入りのは犬山犬子が歌ってる曲だけで、あとはサンプリングで大竹まこと等のセリフがコラージュされてるのです。「フュルルルルル」や「コードメモリー」はキャッチーですごく好き。「パパ・ママ・スプートニック」は、タイトルから予想されるとおり、ジグジグ風でニンマリ。
- V.A. 『ブレス・ユー〜ノン・ストップ・ミックス・バイ・アレックス・パターソン』
('02) 2CD \2,100
・・・ジ・オーブのアレックス博士が立ち上げた、自身のレーベル“BADORB”所属アーティストの曲を博士自身がミックスしたCD。とは言え、あまりノンストップな感じはしませんが。まぁ、顔見せ的ベストという感じですね。メンツは、ジ・オーブ(新曲!)、サン・エレクトリックの変名“S.E.BERLIN”、システム7のスティーヴ・ヒレッジ+ミケット・ジロウディ+博士のユニット“LOOPHEAD”(初期システム7と違うのか?)の他は、ほとんどジ・オーブ・ファミリーと言ってもいい面々(アレックスの実兄、オーブのローディー、オーブのライヴ・メンバー等)。それらのほとんどに博士が関わっています。イイのはMULTIVERSE(オーブのライヴに参加してきたJohn
Roomeのユニット)かな。オーブにすごく似てるけど。でも一番イイのは、やっぱり本家の「Cool
Harbour」。こないだの『サイドニア』がイマイチだったけど、これ聴いたら新作にちょっと期待持てました。余談ですけど、BADORBのサイト見たら、カタログの中に浜崎あゆみの12インチが載ってて笑いました。
- OPIATE 『OBJECTS FOR AN IDEAL HOME』
('99) CD \1,470
・・・Opiateは、ビョークの『ヴェスパタイン』に参加していた(2曲はビョークとの共作)、Thomas
Knakの一人ユニット。ほとんど'97年頃に録られていたという本作は、はっきり言ってちょっと肩透かし。音数少な目でどこかお手軽な感じは、どこかミュージック(マイク・パラディナス)風だったり、音の汚れてないエイフェックス・ツインといった感じ。全編どこか習作というかデモテープ風で、これと言って衝撃はないです。
<04/04/03 (金)>
今日は、所沢ミューズホールという所で、ロリン・マゼール指揮/バイエルン放送交響楽団によるコンサート、「ミューズ会館10周年記念シリーズ/ブラームス〜新しい道〜」が行われたので、行って来ました。
会社からはバイクで20分ぐらいという近場。こんないい(内装も音もすごくイイです)ホールがあったとはつゆ知らず。自分の座席は3階(チケ代は\6,000)。空席がチラホラと…。
演奏曲は「交響曲第3番」と「交響曲第1番」。第3番の第3楽章はすごく好きな曲なので、演奏中、軽く半泣き。でも後半の「第1番」、特に2楽章あたりは特に好きでもないので、ちょっと半眠。やっぱ仕事終わってからじゃちょっとキツかったかな。でも、ロリン・マゼールって、若い頃の写真しか見たことなかったんです。目がギョロッとしてて怖い印象だったんですが…。出てきたら、もうおじさんを通り越して、見た目はもはやおじいさんです(73歳だそうな)。でも演奏が終わると、2階席の方を見て、両手を掲げてニコニコしながら客に向かって拍手したり、拍手が止まないのにテレたのか上半身だけ左右に揺らしたり(チャップリンみたい)と、なかなかお茶目な方でした。で、コンサートが終わってから会場で2枚購入。
- ロリン・マゼール/ベルリン・フィル/マイヤー(Ms)/バイエルン放送響
『ワーグナー名演集〜巨匠ロリン・マゼールの世界1』
('03) 2CD \2,940
・・・マゼールが指揮したワーグナーの作品を集めたベスト盤的アルバム。取り上げられているのは、「ローエングリン」、「トリスタンとイゾルデ」など歌劇・楽劇5作品。好きなのは「トリスタン」の前奏曲。実は、ワーグナーに興味を持つようになったキッカケは、『ラストエンペラー』収録の「Open
The Door」という曲で、この曲の冒頭部分に関してよく教授が「トリスタン」を引き合いに出していたんです。で、気になって聴いてみたら「ぅわ、教授っぽい〜」と思って一気にのめりこんだわけでござんす。でも、歌劇ですからオペラちっく歌唱の部分が多く、その辺はいまだにちょっと苦手。演奏だけの部分を聴くようにしてます。
- ロリン・マゼール指揮/ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
『マーラー:交響曲第1番「巨人」』 ('86/'98)
CD \1,890
・・・この曲は、ワルターが指揮したLPは持ってます(そっちの方がマゼールより有名)が、一応知ってる曲なので購入。まぁ比較したところでよくわかりませんが。で、この曲、タイトルは「巨人」ですが、別に特撮映画を連想させるような大仰な曲ではなく、優雅で穏やかな曲調です。2楽章の冒頭部分は、結構知ってる人が多いかも。3楽章は葬送行進曲風で、やたら耳に残るメロで好き。4楽章は、音がバカでかく勇ましくてカッコイイんですが、エンディングがちょっとあっさりしすぎな気がするな。
<04/18/03 (金)>
仕事帰りにバイクで、レコードも大量に置いている古本屋(レコードマップにも載ってます)「高田書房常盤台店」へ。
- 細野 晴臣 「スーパー・ゼビウス」 ('84)
7" \2,000
・・・宣伝用特別レコード。ジャケには“ハード・コア・ミックス”と書いてあります。で、ジャケを裏返すと“ショート・バージョン”と書かれており、レーベルを見ると“ガスト・ノッチ・ミックス”と書かれています。どれなんじゃい。正確には、ただの“ブツ切り編集ヴァージョン”です。『\EN
BOX VOL.1』のボーナス・ディスクに入ってます。B面は「タワー・オブ・ドルアーガ」。
- 大貫 妙子 「ひとり暮らしの妖精たち」
('86) 7" \600
・・・日本テレビ系セゾンスペシャル「インタビュアー冴子〜もどらない旅へ」テーマ曲。作曲は教授で、編曲は教授と鈴木さえ子のお2人。おぉ、この2人って共作してたんですね。曲はピアノとアコギなどをバックにしたアコースティックなもの。B面「コパンとコピーヌ」は本人作詞作曲、編曲は門倉聡という人。こちらもアコースティック。なお、両面ともオリジナル・アルバム未収録ですが、『ピュア・ドロップス』などのベスト盤で聴けます。
- あずま よしたか 『エイシアン・ウインド』
('81) LP \500
・・・以前、『ムーンライト・オヴ・エイシア』というアルバムを紹介したことがある、東祥高(本作はなぜかひらがな表記)というシンセサイザー奏者のアルバム。“エイシア三部作”の第2弾にあたるそうな。『ムーンライト〜』はタンジェリンっぽい部分もあってそれなりに面白かったんですが、本作はちょっと聴き終わった後の印象が薄いかなぁ。なんだかタンジェリンよりも、姫神とかそっちの方をイメージしちゃうような雰囲気ですね。
- トーキング・ヘッズ 『NAKED』 ('88) LP
\700
・・・ラスト・アルバム。へッズは完全に後追いです。本作は今回はじめて聴きました。やっぱへッズはニューウェイヴじゃなきゃ、という印象があったので前からあまり興味が沸かなかった本作ですが、やっぱりバーンのヘナヘナな声が乗ってるとそれなりに燃えるもんです。サウンドはラテン、レゲエ、サルサ等々、ロックというよりワールド・ミュージックに片足半突っ込んだ感じ。ロビン・スコットの末期のアルバムとかマルコム・マクラレンの1stを思い出したりして。A面よりも、じわじわと地を這うように盛り上げてく曲が多い、言い換えれば“地味”なB面の方が印象的。でもやっぱり初期3枚(4枚?)にはかなわんかな。
- GARY NUMAN 『TELEKON』 ('80) LP
\700
・・・アメリカ盤です。UK盤のA5「Sleep By
Windows」がカットされ、そこに「I Die;You
Die」が収録されています。通して聴くと変な感じ。「Sleep〜」は強烈に地味な曲だから、カットも納得なんですが、全体的に地味なアルバムだから「I
Die〜」の厚い音作りの曲は流れに合ってないですね。
- カール・ベーム指揮/ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
『ブルックナー/交響曲第3番ニ短調「ワーグナー(ノヴァーク版)」、交響曲第4番変ホ短調「ロマンティック」(ノヴァーク版)』
('71,'74) 2LP \300
・・・ベームは有名だし、「ロマンティック」は好きだし、でもブルックナー歴は浅いので、「え…ブルックナーに“ワーグナー”なんてタイトルの曲があるの?」という驚きも手伝って、即購入。「ワーグナー」は、ワーグナー本人が気に入り、ブルックナーがワーグナーに捧げた、という曲。ん〜、でもちょっと後半退屈だな〜。「ロマンティック」はカラヤンのを持ってます。ブルックナーに興味を持つキッカケになった、すごく好きな曲。静かでちょっと寂しげな第2楽章、警笛のような勇ましいメロディーが耳に残る第3楽章と、ブルックナーにしては覚えやすいメロディーが頻出。でも、この曲も好きになるまで時間がかかったし、「ワーグナー」も何回も聴けば好きになるかも。ブルックナーって覚えにくいから何回も聴いちゃうんですよね。ブルックナー魔力。
- ゲーリー・グラフマン(ピアノ) 『ブラームス:パガニーニの主題による変奏曲、ヘンデルの主題による変奏曲とフーガ』
('65,'67録音) LP \200
・・・ブラームスのピアノ曲2曲。グラフマンというピアニストは初耳。「パガニーニ」は技巧的で、いかにもブラームスらしい重い曲調。こりゃ、とてもじゃないけど弾けないな。「ヘンデル」の方は練習曲風に始まる、明るい曲調。部分的には弾けるかも。グラフマンのピアノは、ちょっとカッチリしすぎてて硬い印象です。
- イツァーク・パールマン(ヴァイオリン)、カルロ・マリア・ジュリーニ指揮/シカゴ交響楽団 『ブラームス/ヴァイオリン協奏曲ニ長調
作品77』 ('76録音) LP
\200
・・・またブラームスです。こっちはヴァイオリン。24分もある牧歌的で雄大な第1楽章、ブラームスらしい穏やかな第2楽章、軽やかな第3楽章と、どれもイイ。やっぱブラームス好きだな。この曲、ヴァイオリニストにとっては難曲で大変だそうですが。ただ交響曲と違ってこっちは第4楽章がないので、ちょっと中途半端な感じで終わっちゃう気がしますけど。
<04/28/03 (月)>
仕事帰りに、バイク用のオイルを買おうと「ドライバー・スタンド」へ。で、すぐ近くにある「HARD OFF所沢東新井店」にも立ち寄る。
- カーペンターズ 『GEM』 ('73) 2LP
\52
・・・2枚組ベスト。ヒット曲は当然ほぼ網羅。でも、結構聴き覚えのない曲もありました。「ミスター・グーダー」とか。すごいハーモニーで感動。「バカラック・メドレー」なんてのがあって、ネイキッド・アイズもやってた「(There's
)Always Something There〜」もやってます。全然アレンジ違うけど。ビートルズの「涙の乗車券」とかカヴァーが多いんですが、どれもアレンジによって、カーペンターズのオリジナルみたいに聴こえるのが面白い。でもやっぱり、この声だわな。この歌声あってこそですね。
- キム・ワイルド 『誘惑のキム』 ('81) LP
\52
・・・以前、土屋昌巳氏が曲を書いたシングル「ビター・イズ・ベター」を紹介したことがありましたキム姉さんです。それは土屋氏絡みということで買ったんですが、前に10cc渡部さんにもらったNEW
WAVE系プロモ・ビデオ集てのがありまして、それで「チェッカード・ラヴ」を聴いて、カッコイイなぁと思ったのが買ったキッカケです。これは1stで、いかにも'80年代初期風なニューウェイヴ・ロック。デデデデデデデデ♪という8分シンベが多用されています。レゲエ調の「エヴリィシング・ウィ・ノー」が哀愁メロでなかなか。ヒットした「キッズ・イン・アメリカ」はそんなにピンと来ないなぁ。
- MERRICK&TIBBS 「CALL OF THE WILD (Extended
12"version)」 ('83) 12"
\52
・・・全然知らない2人組。ジャケの絵が、非常口のマークを模したような無機的な感じだったので、「エレポかな?」と思い購入。クレジットを見ると“Produced
by Chris Hughes, Gary Tibbs, Ross Cullum”とあり、けっこう大物が絡んでるし。メジャー系か?
早速聴いてみた結果は、当たらずしも遠からじ。のっしのっし♪といった感じの土着的リズムの軽めのエレポ。ちょっとメジャー寄り。'83年作だけど、'80年代後期の音にも聴こえる。B面「TIGER
TIGER」はスピーディなインスト。こちらもちょっと土着風味。で、この2人は誰?と思い、気になって調べたら、MerrickとはChris Hughes本人の変名でした。で、Tibbsとは、プロデュースもしてるGary
Tibbsで、アダム&ジ・アンツにベーシストとして参加していた人だとか。この、アダム&ジ・アンツに関わった人たちに関するページで判明。意外な結果でちょとニンマリ。NW系ニッチ・レコでした。
- イエロー・マジック・オーケストラ 『イエロー・マジック・オーケストラ』 ('79) LP
\504
・・・いやぁ、3枚だけじゃ寂しいかなと思って。ちなみに“米国版”の方です。実はこれ、アナログで買うの初めてなんです。当時(「ライディーン」ヒット時ですから僕チンは小3)、レコード屋で“日本版”にするか“米国版”にするか迷って、一緒にいたウチの兄が「こっちの方が1曲多いじゃん」と言って、“日本版”の方を薦められ、買うことになったのです。だからこっちの“米国版”は赤帯のCD(当時\3,200)になって初めて買った記憶があります。で、盤自体はただの黒盤。レアでもなんでもない。
第80回
<12/20/02 (金)>
amazonから18日にオーダーしたCDが到着。
- cha pari 『UTA』 ('02) CD
\2,520
・・・サブライム・レーベル発の女性アーティスト。マウス・オン・マーズに影響を受けて、1人で自宅録音を始めるようになったという(「SWITCH」教授特集号にインタビューあり)。たしかにMOMの影響アリアリな電子ノイズが飛び交う。でも、メロディーはポップだし歌も上手い。特に「Daisy」や「She
is a witch」は、教授的っぽいシンセが印象的なポップな曲。歌声は、キーが高いとコシミハルっぽくなる。デビュー作にしては出来すぎという感じで、今後も楽しみ。ただ、生声で歌うジャズ・ヴォーカル的な「Smile」は蛇足。
<12/21/02 (土)>
続いて、おなじくamazonから17日にオーダーしたCDが到着。
- スクエアプッシャー 『バーニングン'ン・トゥリー』 ('97)
CD \2,227
・・・「Conumber EP」と、The Dukes of Harringay名義でリリースした「Alroy
Road Tracks」の2枚の12インチ収録曲に、未発表曲3曲を追加してのCD化。2枚とも持ってはいるんですが、片方キズがついててマトモに聴けない、てのもあって購入。この人らしい激しいブレイクビーツの曲が多いですが、「SARCACID
PART 1」のように、ベースをフィーチャーした、ジャズ/フュージョン調の曲の方がアルバムの中では耳を惹きます。
- スクエアプッシャー 『ゴー・プラスティック』 ('01)
CD \2,500
・・・クラフトワークのライヴinZeppでもやった「I
Wish You Could Talk」を含むアルバム。機材を一新しての全打ち込み作品で、生演ジャズ濃度高かった『ミュージック・イズ・ロッテド〜』とは全然違う印象。でも、いつもの高速ドリルンベースは炸裂。なぜか歌モノの「My
Red Hot Car」が1曲目。この路線も良し。「Greenways
Trajectory」は、件のクラフトワークのライヴのときの電子轟音を思い出させてくれる狂った1曲。もう、ガガガガビーーーーピーーーードドドドドドドという感じで7分。でも7分でも短いぐらい。こういうのやってて、実はキム・ゴードンとかティム・ゲインみたいに、日本のノイズ系に詳しかったりすると「あーやっぱりね」とか思うんですが、トム兄やんはその辺の嗜好がよく分かんないんだよな。反対に、名前伏せて聴かされたらとてもスクエアプッシャーとは思えない、ユッタリした曲調の「Plaistow
Flex Out」みたいな曲も、すごくイイです。
<12/22/02 (日)>
ヒマだったので、食事に行くついでに「BOOK OFF鶴ヶ島店」へ。以前行ったときは普通の店舗だったのですが、久々に行ったら近くにあったダイエーの3階へ移転してました。とにかくだだっ広い。アナログの量もウンザリするほど。いちおう邦楽はあいうえお順、洋楽はABC順に分けられてはいるんですが、「B」を見たらビリー・ジョエルばかり。「R」を見ればロッド・スチュワートばかり。邦楽でも「ま」を見れば当然松田聖子ばかり、という具合でグッタリ。もちろん全部はチェックしきれませんでした。
- バービーボーイズ 『1st OPTION』 ('85)
CD \262
・・・当時は、買いはしなかったものの密かに興味はあったバービーボーイズ。これは1st。ポリスあたりの影響が濃いと思われるキレのいいサウンドは、今聴いてもかなりカッコイイ。この時点ではまだ妙にスカスカなんですけどね。「もォやだ!」は、憶えてました。これは好きだったな。あと、唯一コンタが作った曲「ふしだらVSよこしま」の、トリッキーなアレンジが耳を惹く。裏ジャケの写真は、P-MODEL『ランドセル』のインナーのパロディーなんでしょうか。
- BARBEE BOYS 『√5』 ('89) CD
\262
・・・当時CMに使われた(本人たちも出演)「目を閉じておいでよ」を収録した5枚目。はっきり言って「目を〜」だけしか好きな曲がない。かなり地味なアルバム。当時売れてただろうに、よくこれでOKが出たなぁと思うほど。4曲でPSY・Sの松浦雅也が参加。
- Barbee Boys 『eeney meeney barbee moe』
('90) CD \262
・・・これも地味だなぁ。ノリのいい曲もあるんだけど、歌詞もメロディーも弱い。「あいまいtension」とか「勇み足サミー」なんかはわりといい方だけど。インストとか、イマサが朴訥と歌う曲なんかがあって、色々やってみました的な部分は買うんですが、ファンじゃなきゃツライわな。ファンでもツライか、イマサの歌声は。
- シティ・ボーイ 「君のナンバー“5.7.0.5”」
('78) 7" \105
・・・これは以前買いましたが、値札が直接ジャケに貼られてたので、買い直し。剥がしたものの、跡が取れないのです。
- ティアーズ・フォー・フィアーズ 「シャウト」 ('85)
7" \105
・・・おれ、舘(ワニ顔)、カルタス。再結成盤のレコーディングは進んでるんでしょうか。これは今聴いてもパワーある曲だわ。B面「ザ・ビッグ・チェアー」は、いわゆる実験的なインストってやつ。「シャウト」が気に入ってこのシングル買った人は、B面聴いて頭抱えたろーな。
- メン・ウィズアウト・ハット 「セーフティ・ダンス」 ('83)
7" \105
・・・妙に金がかってたPVでの無意味な“シェー”ポーズが印象的だった曲。歌い出しのメロディーが、タイガースの「シーサイド・バウンド」に似てる、と指摘してたのは4方さんだったかな?
確かに似てる。B面「ココリッチ」は生ピアノが印象的なメローな曲。
- ドルビーズ・キューブ・フィーチュアリング・チェリー・ボム
「ハワード・ザ・ダック」 ('86) 7"
\105
・・・同名映画の主題歌。チェリー・ボムは、主演のリー・トンプソン率いる女の子バンド。プロデュースはトーマス・ドルビーで、演奏はドルビーのバンド、ドルビーズ・キューブ。当時ラジオのCMで結構流れてたなぁ。ドルビーにしては、あまりサウンド的にヒネリのないシンセ・ファンク。曲調はプリンスあたりに近いか。B面「ドント・ターン・アウェイ」。A面とは対照的な、いかにもドルビーらしいメロディアスな佳曲。ピアノのフレーズがまた“いかにも”で、すごくグッとクる。この曲いいわぁ。本人が歌ったらなお良くなるのでは。
- G.I.オレンジ 「ワン・グッド・キッス」 ('85)
7" \105
・・・“人気沸騰、スターダムへまっしぐら!”というコピーがイカすシングル(何枚目だろう?)。ちょっとホール&オーツっぽい曲調。B面は「G.I.オレンジ・ときめきハート・トーク」。「2つのハート」をバックに流しながらのインタビューです。ぅわ、テンション低〜。メンバー4人とも妙に覇気がないのはこれまた何故。
- マイケル・フォーチュナティ 「エナジャイズ」 ('87)
7" \105
・・・「ギヴ・ミー・アップ」、「イントゥ・ザ・ナイト」に続く第3弾シングル。前2曲がほとんど同じ曲でしたが、これは違います。熱いです。バックはシンセでも歌唱はロックです。B面「僕の夢」はイタリア語で歌われるバラード。
<12/30/02 (月)>
WIRE02の会場だった、さいたまスーパーアリーナの近くにある、夜10時ぐらいまでやってるデッカい書店「書楽」へ。このほかに「ピアノ曲集 坂本龍一/スウィート・リベンジ」(KMP刊)も購入。
- パスカル・ビュッシー著/明石 政紀訳 「クラフトワーク
<マン・マシーン>とミュージック」 ('94)
Book \2,940
・・・ウォルフガング著「ロボット時代」は読んだんですが、こっちはまだ読んでなかったので、今さらですが購入。読み終わっての正直な感想は、「やっぱり謎は謎のままなんだな」というところ。例えば、レコーディングやサウンドに関する秘話とか裏話などはほとんど語られていず、著者の主観で曲解説されている程度だし。沈黙期間は何をしてたのか気になるけど、「毎日スタジオに行ってた。これは本当だ」とかアッサリ。ラルフの自転車事故などについても詳細は触れず、数行のみ。クラフトワークのファンだったら、この本を読んでもあんまり「エーッ。知らなかったー」という部分は得られないでしょう。僕チンが知らなかったのは、2人(ラルフ&フローリアン)とも結婚してない、とかカール・バルトスが抜けたあと、ツアーの間だけポルトガル人ミュージシャンが参加してたということ(バルトス似だったかららしい-_-;)ぐらいかな。
<01/01/03 (水)>
あけおめ。ことよろ。というわけで、新春初買い。元旦から営業してるレコ屋と言えばココです。「ディスクユニオン北浦和店」へ。
- ローデリウス 『セルフポートレイト[ 内なる響き』 ('02)
CD \1,890
・・・相変わらず多作なローデリウス翁の新作。3曲目にFabio
Capanniが参加している以外はすべて本人1人による録音。近作にあったような長いサックス・ソロとかがなくて聴きやすい。「trailing
along」は、「ハルモニアの未発表曲?」と思ってしまうほどソレ風で、かなり聴き応えアリ。ちょっと粗いリズムの音とかカッコイイわぁ。他、1曲目とラスト8曲目は、共に14分に及ぶ深遠なアンビエント・サウンド。特に1曲目「side
by side」は、買ってすぐカーステで聴いて、「当たり」と思いました。とにかく気持ち良い。
- 坂本 龍一 『千のナイフ』 ('79) LP
\1,260
・・・このアルバムを最初に買ったのは、たしか'80年。自分が小3の頃です。で、今回アナログは2枚目になるわけですが、僕チンが当時買ったのと、帯が違うんです。2種類あったんですね。今回買ったのは、帯に教授の顔が載ってる方です。どっちが古いんだろう。いや〜しかし、アナログで聴いたのは久しぶり。消費税がない時代に定価\3,500で買ったCDより全然音がいいぞ。
- MELON 『DO YOU LIKE JAPAN?』 ('82)
LP \2,310
・・・CDは持ってますが、これはアナログで聴きたかった1枚。全曲で高橋幸宏・土屋昌巳両氏が参加。他、細野さん、パーシー・ジョーンズ、バーニー・ウォーレルらが参加。なんでこんな豪華なの。でも何か、ミックスが好みじゃないんだよな。音に奥行きがないと言うか、迫力がないと言うか。スネアの音とか妙にボスッとしてるし(「FINAL
NEWS」だけは別)、ベースだけ妙にON気味だったりする箇所もあったり。曲はいいのにそこだけが惜しい。シングルの「P.J.」はいいんだけどなぁ。
- デキシーズ・ミッドナイト・ランナーズ 「カモン・アイリーン」 ('82)
7" \525
・・・今でもたまに誰かのカヴァー・ヴァージョンをよく耳にする、徐々にスタンダード化してる曲。久々にリリースした新作では、ジャケで女装してたりしても大した話題にもなりませんでしたが、この曲の印税で十分食っていけてるんでしょーか。B面は「ライアーズAカラE」。“A
TO E”を、“A カラ E”と表記するのはやめーよ。
<01/02/03 (木)>
正月はテレビもつまらんし、レコ聴くぐらいしかすることがないものです。なので、時間があるので車でお茶の水まで。賞味2時間ちょいかかりました。性格上、路駐すると落ち着いてレコハンが出来ないので、ちゃんと路上パーキングを使用。白い枠線内に車を停め、車を降り、いざ代金の\300を入れようとしても金が入らない。金具で、お金の入り口がふさがれてる。れれ。隣りのを見てみたら、同じ。他のトコも同じ。おやまぁ。で、ちょっと行ったところには“チケット制”のパーキングが。チケット発行機を見たら、「休止」の文字。…正月は無料でいいということなのか?
お茶の水駅前には交番もあるんですが。やむなく、金を払わず(払えず)、「ディスクユニオンお茶の水店」(元・中古センター)へ。なんだか移転するらしいので、最後に行っとこうと思って行ったんですが、以前インディーズ・コーナーだった部分が壁で入れないようになっていました。80%引きとか、すごい値引きの叩き売りレコがやたら多い。ココは安いし好きだったんだけどな〜。どんどん縮小していくな。寂し。古本コーナーで、MARQUEE増刊の『フレンチ・ロック集成』も購入(\2,520)。探してる「イタリアン・ロック集成」はなかなかないなぁ。
- 電気グルーヴ 『UFO』 ('91) CD
\725
・・・懐かしい。昔、友人に借りてMDで聴いてたんですが、もう5年以上は聴いてなかった。「MUD
EBIS」はポップで好きな曲(1回カラオケで歌った経験アリ)。「蛇合戦」の詞の意味のなさはスゴイ。思わず聴いてて「くだらねー」と呟いてしまいました。あと、「メカニカル娘」とか「モンキーに警告」とか、ディー・ライトの影響濃い曲が多いのが印象的。
- 矢野 顕子 『ウェルカム・バック』 ('89/'93)
CD \840
・・・引退の噂があったあと、無事復帰してからの第1作。パット・メセニーやチャーリー・へイデンなどを迎えてのニューヨーク録音6曲と、教授や大村憲司、デヴィッド・パーマーなどを迎えての東京録音4曲。発売当時は、「…ジャズかぁ…」と思って買う気になれなかったので、今回初めて聴きました。やっぱり東京録音サイドがイイです。特に「しんぱいなうんどうかい」は糸井重里作詞、矢野・坂本編曲という布陣で、予想される通りのほのぼのナンバー。詞が全部ひらがなてのもイイ。アッコちゃんのアルバムは全部持ってないんですが、今のところ教授が参加したのは本作が最後というこになるのかな?
- YUKIHIRO TAKAHASHI 『NEUROMANTIC』
('81) LP \630
・・・アメリカ盤。ジャケの色合いがちょっと違う(濃い目)。いちおう通して聴いてみましたが、特に日本盤との音質的な違いは感じられませんでした。収録曲もまったく一緒です。なお、日本盤と同じライナーが封入されているのにちょっと驚き。なんかカラーコピーっぽい色調ですが。
- BILL NELSON 「ACCELRATION」 ('84)
12" \168
・・・A1は「Hard Facts From The Fiction Department」。TR-808らしきリズム・ボックスとシンセ、マリンバといういつもの布陣。ヴォーカルはなく、どっかの映像だか演説だかからサンプリングしたきたヴォイスが乗る、モロにエレクトロ・ファンクなカッコイイ曲。A2は「Accelration
Dub」。リミックスです。B1は「Accelration
Long Version」と「Accelration Short
Version」。この時期のビル・ネルソンはどれ聴いてもイイですね。
- M 「MOONLIGHT AND MUZAK」 ('79)
12" \168
・・・Mファンなので、こんな安値で買えてうれしい。Full
Length Versionとの表記があり、聴いてみるとイントロが長く、フェード・アウトもしない。アルバム・ヴァージョンとも違うテイクで驚き(たぶん未CD化)。まぁ、かなり些細な違いですが。B面「WOMAN
MAKE MAN」は同テイク。
- V.A. 『僕たち最先端 ハローNEW WAVE!!〜SPECIAL
SAMPLER』 ('?) LP \1,890
・・・東芝EMIがリリースしたニュー・ウェイヴものの非売品コンピ。ジャケは、サングラスをかけた赤ちゃんのモノクロ写真。いかにも。メンツはバグルズ、クラフトワーク、THE
B-52's、ヒカシュー、スペシャルズ、ザ・セレクター、ギャング・オブ・フォー、パット・べネター、ザ・モーテルズ。スペシャルズだけ2曲入ってます。特に珍しい曲はないけど、「ラジオスター」の後に「ショウルーム・ダミー」が続けて流れてくるのは妙な感じだなぁ。
- V,A, 『SGT.PEPPER KNEW MY FATHER』
('88) LP \231
・・・英音楽誌「NME」の企画による、ビートルズ『サージェント・ペパーズ〜』をオリジナルの曲順通りにカヴァーしたアルバム。メンツはソニック・ユース、ヒュー&クライ、ザ・フォール、ザ・クリスチャンズ、コートニー・パイン・カルテット、スリー・ワイズ・メン、ウェット・ウェット・ウェット等々。オルタナ系からヒップホップからジャズまで、ムチャクチャです。まぁ、オリジナルの方は聴いたことないんで比較は出来ませんですが…。でも何曲かは知ってますけど。中ではやっぱり、呪術的でちょっとアモン・デュールあたりを思わせる、アラビックな轟音サウンドのソニック・ユース(within
you without you)が白眉。
- CAPTAIN SENSIBLE 「ONE CHRISTMAS CATALOGUE」
('84) 12" \1,890
・・・A面をトニー・マンスフィールド、B面を本人がプロデュースした12インチ。タイトル曲は、トニマンらしいフワフワしたサウンドが心地良いクリスマス・ソング。A2は、なんとフランキー・ゴーズ・トゥ・ハリウッドの「リラックス」をカヴァー。早いな。しかもほとんど原曲と同じ(T_T)。本人ノリノリで歌ってるけど、カラオケみたいだぞ。たしかにトニマン、一時期トレヴァー・ホーンの影響受けまくってたからなぁ。マリ・ウィルソンの「Let's
Make This Last」なんて「Two Tribes」にソックリだったし。B面2曲は、サウンド的には特に面白くない。ジャケは、本人がサンタの扮装をしてるモノですが、ヒゲの部分に本物の綿が貼り付けてある特殊ジャケ。
- フンペ・フンペ 「これが人生だ(12"ヴァージョン)」 ('85)
12" \126
・・・以前、Bitterさんも自身の日記で紹介されていた、有線放送用サンプル盤12インチ。声を逆回転したり“スズキ”が“タナカ”になってたり、面白い。中に、ワーナーパイオニア洋楽宣伝課の方が書いた宣伝用チラシが入ってて、“歌っているのは、西ドイツ・モダンミュージック・シーンを代表するブロンドヘアのチャーミング姉妹、アネテとインガ”とある。お〜い、アテネだよ〜い。他にも“何はともあれPlease Listen!
一度聴いたらクセになりそうなこの曲、テレビ・ラジオじゃ聞けない隠れた名曲として、この夏の話題独占は間違いなし!
よろしくね♪ アネテとインガより”と。いや、だからアテネなんですけど。しかし、ラジオじゃかけられないって、宣伝の人大変だったろーね。
- エコー・アンド・ザ・バニーメン 『へヴン・アップ・ヒアー』 ('81)
LP \420
・・・2nd。ジャケが印象的(パクってるバンド、結構いますね)。ジョイ・ディヴィジョンっぽいという人もいますが、個人的にはワイアーをもっとオーバーグラウンドにした印象。とは言ってもかなり暗いんですけど。演奏もヴォーカルもどこかヨレッとしてるし、決して上手いバンドじゃないんですけど、なぜか惹かれる。曲としては「ウィズ・ア・ヒップ」と、ぶっといベースが異常にカッコイイ「オール・アイ・ウォント」がグー。エコバニは完全に後追いで聴いてますが、好きです。逆に、当時聴いてもそんなに好きにならなかったかもしんない。
- ケヴィン・コイン&ダグマー・クラウゼ 『バブル』 ('79/'81)
LP \1,890
・・・以前、ジャケが構成主義的だったので買ってしまった『POLITICZ』というアルバムだけは持ってる、ジョー・コッカー型ダミ声シンガーのケヴィン・コインが、スラップ・ハッピーのダグマー・クラウゼと組んだ共演盤。ダグマーさんも感情移入型腹式呼吸絶唱シンガーでありますので、バックのサウンドはシンプルながら、正直かなり暑苦しくて参ります。2人の声がかなりON気味で、サウンドが声に押しつぶされてます。カントリー調やフォーク調の曲が多い(曲自体はすべてケヴィン作)。
- METRO 「AMERICA IN MY HEAD」 ('81)
12" \189
・・・3rdアルバム『FUTURE IMPERFECT』収録曲。A面はダンス・ミックスになっていて、なぜかランドスケイプのリチャード・バージェスがリミックスを担当。でも、そんなに激しいリミックスではないです。B面はオリジナル・ヴァージョンと「ALONE」という曲を収録。結構ポップでイイ。後期ロキシーとか好きな人はイケると思います。
- ANDY PRATT 『RESOLUTION』 ('76)
LP \315
・・・「モンド・ミュージック」で紹介されてたり、ソニー「洋楽秘宝館」では別のアルバムがCD化された、アメリカのシンガー・ソング・ライター。独特のファルセットと、ちょっと粘っこい、ニック・カーショウにも似た声質が特徴。「If
You Could See Yourself」はパイロットみたいな、思わずウキウキしてしまう曲調。あと「That's
When Miracles Occur」はフィリー・ソウル的というか、ほとんど山下達郎な世界でゴキゲンです。プロデュースはアリフ・マーディン。
第79回
<11/24/02 (日)>
教授のトーク・イベントに行ってきました。場所は千駄ヶ谷駅を降りてすぐのトコにある津田ホール。普段はクラシック・コンサートをよくやってるホールです。実は千駄ヶ谷は、僕チンが行ってた学校があったところでして、実に9年ぶり。早め(1時半頃)に着き、会場に入ると「2時15分頃から列を作りますので、それまでちょっと(どっか行ってれ)」と言われました。ただ整理券(98番)を渡されたのでそれまでブラブラすることに。僕チンが卒業してすぐ学校は移転したんですが、久々に行って確認したらお店になってました。分かってはいつつも実際目の当たりにすると悲すい。で、周りをぶらりひとり歩きしたんですが、昔から千駄ヶ谷ってのはヒマつぶしが出来るようなトコがないですね、ホントに。
で、イベントが終わってから新宿へ。青山ブックセンターで「SWITCH 特集・坂本龍一[世界は音]」を買ってから、「タワーレコード新宿店」へ。
- SUICIDE 『AMERICAN SUPREME』 ('02)
CD \2,719
・・・出た!! 何年ぶりでしょうか、久々のスタジオ録音による新作アルバムです。ちょっと軽めのヒップホップ調と言うか、ハネ気味のリズムが多い。スーサイドらしからぬ・・という感じもしますが、アラン・ヴェガのリバーブたっぷりヴォーカルが乗ると、やっぱり燃える。すげぇよなぁこの声。でも、前より“絶叫”が少ないからちょっと寂しい。もっと「あはぅぅう」とか「だは〜ん」とか「ぃヒェッ」とか聴きたかったよぉう。曲としては「DACHAU,DISNEY,DISCO」の混沌とした感じが、いかにもスーサイドって感じで好み。う〜。来日してくれ!!
- LADYTRON 『LIGHT & MAGIC』 ('02)
CD \2,509
・・・リヴァプールのエレクトロ・クラッシュ系4人組バンド。これは2nd。1曲目、モロに初期ミュート的ダニエル・ミラー・サウンドでのけぞる。まんまシリコン・ティーンズですがな。続く「Seveneen」はシングルにもなったというポップな曲。「Turn
It On」は教授っぽいシンセが印象的なヴォコーダーもの。あと「evil」もマイナー調ポップメロでオススメ。
- 坂本 龍一 『WORKS T-CM』 ('02)
CD \2,940
・・・アルファ商法に限りなく近づいてきた、ミディの便乗CD。とは言えリリース自体は嬉しいことです。既発表曲も結構ありますが、思いっきりテクノな「旺文社歴史探訪」や「資生堂'83」や、ぜひ採譜して弾きたくなる涙ボロボロものの美曲「サントリーOLDU」(ちょっと「エナジーフロウ」のBメロに似てますが)や、音数多くてやりすぎってくらい超ポップな「ダイエー」(バレンタインのCM?)など、こんな名曲が今まで埋もれてたんか〜いコラと言いたくなるほどお薦め曲は多い。がしかし。お粗末なライナーや妙に高い値段、タイトル誤記やクレジット不足など文句つけたくなる部分は数限りなく果てしなく。永遠(とわ)に。本気(マジ)で。地球(テラ)へ。
- 中島 美嘉 『RESISTANCE』 ('02)
CD \1,835
・・・20万枚限定ミニ・アルバム。20万枚って…。6曲入りでライブ1曲、インスト1曲という変則的構成。“売れてるうちに出しとけ”感アリアリですが、購入。やっぱりこの人、声がイイんだよなぁ。上手いんだか発展途上中なのか微妙な歌唱力も何とも。特に、ジャズ・ヴォーカル調の「aroma」が本作の白眉。“ah〜♪”の部分には悶えました。逆に「LAST
WALTZ」はアレンジのせいなのか、普通のポップスというか歌謡曲に限りなく近い曲でちょっと残念。ライヴは、名曲「STARS」のアンプラグド版。ひぇー。声が裏返りまくってますがな姉さんー。でも、最近ではテレビで歌ってるの見てても、声が裏返らないで終わると、逆に「あれ?」って思うようになってしまいましたが。
<12/02/02 (月)>
ちょっと用事があったので外出したついで(^_^)に、「ディスクユニオン北浦和店」へ。プログレ雑誌「ユーロ・ロック・プレス」も購入。
- ヒュー・コーンウェル 『ウルフ』 ('88)
CD \840
・・・元ストラングラーズの人です。ヴァージン移籍初ソロで、プロデュースは本人とイアン・リッチー(2曲のみヒュー+クライヴ・ランガー+アラン・ウィンスタンリー)と、何故かデフ・スクール人脈が絡んでます。これが意外なほどポップ。サウンド的には、ちょっとアンビシャス・ラヴァーズの1stあたりを思わす部分もある、打ち込み重視+生で硬質なサウンド。「ネバー・ネバー」が特に耳に残る。ヴォーカルが特徴的で、ひとりユニゾンがすごく多い。これ、平沢某もよくやってるやり方ですが、好きなんです。
- デュラン・デュラン 『セブン&ザ・ラグド・タイガー』 ('83)
LP \105
・・・ユニオンえさ箱の超常連盤。やっぱイイなぁと思うのは、「ザ・リフレックス」や「ユニオン・オブ・ザ・スネイク」などのヒット曲。他はちょっと印象薄。アルバムとしても1stや『リオ』の方がエレポ度高くてよかったなぁ。あと、サイモン・ル・ボンのヴォーカルって、歌い出しの部分とかどうもリズムに対して走ってる部分が多くて、それがすごく気になる。
- MINISTRY 「WORK FOR LOVE」 ('83)
12" \630
・・・エレポップしてた頃のミニストリーの12インチ。アメリカ盤で、ジャケが日本のエロ漫画からのコラージュ。裏ジャケは、同じエロ漫画から、セリフの部分だけを切り貼りしたもので、“助
どこもここも っ!!ヒッ、っ!! イイッ!! いや
っ!!”“最高だ!やっ!! はああ〜〜〜っ!! イイッ!!”とかムチャクチャであります。これ、実は「サウンドール」に載ってたのを小学生の頃に見て、かなりの衝撃だったものです。で、内容ですが、A面はエクステンデッド・ヴァージョン。前と後ろ引き延ばしタイプ。B面はショート・ヴァージョンとダブ・ヴァージョン。どこがダブなのさ。この曲よりアルバム2曲目の「REVENGE」の方が好きだな。
- ダニエル・ダックス 『ケミカル・ウェディング』 ('87)
LP \441
・・・「銀星倶楽部」のノイズ特集号や、同じぺヨトル工房から出版されていた「ur〜ポスト・モダン・ミュージック」にも載っていたり、ロバート・フリップのリーグ・オブ・ジェントルメンに参加してたりして、以前から気になってた人。美人なのに1st『POP
EYES』のジャケは相当グロかったし、かなり変なことやってんじゃないかと。これは新曲や12インチなどに入ってた曲を集めた来日記念の日本編集盤。聴いてみたら、マリンバっぽいシンセ音を使ったミニマルなインストもあるけど、なんのこたぁない普通のポップ・ロックばかり。なんじゃい。アラビックなエレポ調の「Up
In Arms」は、変な先入観なしに聴けばかなりいい曲ですが。
- YELLO 「OF COURSE I'M LYING」 ('88)
12" \105
・・・アルバム『フラッグ』収録曲。ですが、そのアルバムは未聴。リバーブ深めのサウンドで、ブライアン・フェリーあたりがやりそうな、メロウなスケコマ調バラード。A2には何故か名曲「BOSTICH」が。B面は過去の曲を集めたリミックス・メドレー。後半、PSY・Sの「Paper
Love」と同じベース・ラインが出てきます。
- YELLO 「BLAZING SADDLES」 ('88)
12" \105
・・・これも同アルバムから。A面にはLatinhouse
RemixとLatinhouse Dubの2ヴァージョンを収録。どちらもそれほどいい曲とも思えませんが…。B面は「I
LOVE YOU」のパスカル・ガブリエルによるリミックス。これはカクイー。B2はオリジナル。リミックスとの落差がすごいですが、オリジナルもイイです。
- YES 「OWNER OF A LONELY HEART」 ('91)
12" \315
・・・イエス「ロンリー・ハート」のリミックス12インチ。なぜ'91年なんかに急にリリースされたのでしょうか。A1はオリジナル・ヴァージョン。A2はマーティン・フィリップスという人のリミックス。原曲そのままのテンポで、そこから抜いたり足したりした感じの、聴き易いリミックス。衝撃は全然ないものの、原曲のパワーアップ版という感じでイイ。B面は808ステイトのリミックス2ヴァージョン。こちらはほとんど808のオリジナルという感じで、原曲の雰囲気はほとんどない。期待してたんですが、イマイチ。
- ダリル・ホールとジョン・オーツ 『モダン・ヴォイス』 ('80)
LP \315
・・・ホール&オーツはユニオン足元のエサ箱の常連です。リアルタイムでは全然興味なかったので今さら買ってます。ちょっと音が貧弱なアルバムという気がしますが、「キッス・オン・マイ・リスト」はやはり出色。初めてちゃんと聴いたわ。個人的にはドゥーワップとか、ソウルっぽいのは全然ピンと来ないな。トッドっぽいのとかユートピアっぽい曲調のが好き。
- ダリル・ホールとジョン・オーツ 『BIG BAM
BOOM』 ('84) LP \105
・・・ちょっとヒップホップを取り入れたりしているアルバムで、いかにも「当時の最先端サウンド」だったんだろうなーと感じる部分がチラホラ。スネアの音がデカい。過不足ないポップな曲が多いですが、中でもシンプルな展開ながら「コールド、ダーク・アンド・イエスタディ」が妙に耳に残る。
- CHILD 『THE FIRST ALBUM』 ('78)
LP \672
・・・「ストレンジ・デイズ」2000年7月号で紹介されていたニッチ盤。BCRフォロワーです。いきなりドゥワップで始まり、ルックスのわりにはハジけてない老成した曲が続く。ロックというよりは、ポップス寄り。「She
Was Too Young」なんて曲は、ムード歌謡グループあたりがやりそうな日本的なメロディー。ダサおもろい。アルバム自体はレイ・シンガーのプロデュースですが、2曲だけバンド側がプロデュースした曲があり、そのうち「Crazy
Eyes」は、エフェクトで遊んでたりシンセを使ってたりして、面白い。曲そのものもなんだかゴダイゴみたいだし。
<12/08/02 (日)>
今日は、ライヴ2本立て。
まずは、自宅から歩いて20分弱のトコにある「上福岡市勤労福祉センターホール」(この地に住んで25年近くなりますが、ココにこんなホールがあったとはつゆしらず)で、タケカワユキヒデ・トーク&ライヴ。チケットではなく“協力券”と言い(\3,000)、収益金は障害者支援云々で寄付されるそうな。そういうライヴです。
開催前にはその“障害者支援センター21”の代表者の挨拶があったり、案の定「ビューティフル・ネーム」では少年少女合唱団が出てきて合唱&客席で歌合戦(客席を左右半分ずつに分けて、どっちが大きい声で“ウ〜ワ〜ウ〜ワ〜ララララ〜♪”が歌えるかを競うという、ゴダイゴ時代からやっていること。歌えるかっちゅーの・・申し訳ないけど)。「モンキー・マジック」のサビとか、最近やってるヤマザキの中華まんのCM曲とかも「一緒に歌ってくださいね〜♪」とか言うんだけど、三十路男1人で行ってる身にはツライですぜ。あと、自作の他にオールディーズ・メドレー(悲しき雨音など)や坂本九メドレー、ビートルズ・メドレーなど、全部ピアノ弾き語り。
でも、さすがに英語の歌になると途端にビビビン♪と来ますよ。やっぱりこの人は英語で歌うと他に得難い何かがあります。定番の「イエスタデイ」や「ロング・アンド・ワインディング・ロード」も、自分の曲より力が入ってた気がする。最後は車椅子に乗った女性による花束贈呈。まぁ、こんな近所に来るならまた言ってもいいかな。今回は色々と“前提”があった上で見たので、再結成ゴダイゴを見たときのようなデカい失望はなかったです。で、終わってから物販コーナーにて。売ってた女の子が可愛かった。
- タケカワユキヒデ 『銀河鉄道999 for PLANETARIUM』
('02) CD \2,000
・・・トホホ感が強かった『ガンダーラ伝説』に続く、久々のソロ。ですが企画モノで、“2002
五藤光学作品 EDUTAINMENT PLANETARIUM”のサントラ。プラネタリウムで使われる音楽のようです。トホホふたたび。歌入りは「銀河鉄道999」の2002年版リメイク(原曲そのままの打ち込み)を含む3曲だけで、残りはインスト。発売されてたのは知ってましたがさすがに全然買う気になれなかったんですが、今日見たライヴでここに入ってる2曲をやったんです。そしたら、そのうち1曲が英語ですごく良くて。思わず衝動買い。ん〜、でもライヴ・ヴァージョンの方が良かった。だって、半分子供(タケカワユキヒデの)が歌ってるんだもん。しかし、タケカワユキヒデのヴォーカルにかけられたエフェクト(トランシーバー声)はウザいな。生声だとマズイのか?
- タケカワユキヒデ 『僕のソングブック #0077』
('00) VHS \5,000
・・・二子玉川でのライヴを収録した、ファンクラブ制作のビデオ(一般発売はナシ)。一応ホールなんですが、客とすごい近いしステージと客席の段差もなく、なんだかテレビの公開録画みたい。全曲ローランドのエレピ1台だけによる弾き語り。これだけじゃソソられませんですが、選曲がスゴイ。1stソロ『走り去るロマン』全曲と、ゴダイゴの『CMソング・グラフィティ』全曲と数曲やってます。大盤振る舞いです。各曲の間には、曲に関するエピソードが長々と語られる(ちょっとダレるが面白い)。歌詞を覚えてないらしく、「どこだったっけな」と帳面をパラパラめくりながら進行、というのはちょっといかがなものかと思うが。でもやっぱりソングライターとしてはすごいなぁと。昔はいい曲いっぱい書いてたなぁ、と改めて思った。ゴダイゴ再結成のときは随分ヴォーカル駄目になったと思ったけど、1人だとやたらノビノビしてるんだよな。体型はともかく、声質はそんなに変わってないし。素人目として見て「ぅわ、スゲェ」と思ったのは、歌い始めたあと「あれ、ちょっと高いな」と言って急にキーを下げて最後まで歌ったこと。プロだな。
で、タケ・ライヴが終わってからは原宿駅へ直行。SHIBUYA-AXにて待望のWILD SKETCH SHOWライヴ。かなり混んでましたわ。予想はしてたけど。
最初、ビデオ上映のあと、2人が出てきてちょっとしたコント(というか芸)。細野さんが「雲の上を歩く人」をやったあと、「じゃあ次に、若かりし頃の坂本くん」と言って、いざモノマネをやろうとすると、二人の前を金髪のヅラをかぶった人が、顔を隠しつつソソクサと通り過ぎていく。客席は案の定ザワザワさ、そりゃアンタ。僕チンもドキドキですよいい年して。「今カワイイ子が通んなかった?」(幸)
「あとでナンパしよう」(晴) とか2人で言いつつ。ま、もうネタバレしてんだけど(^_^)。「きょーじゅー!!」って声援飛んでたし。でも大阪には出なかったらしいから、ちょっとどうだろうとは思ってたんですが。
で、いざ開幕。最初は2人を除いたメンバーでEARチックな轟音ノイズのあと「サーフィン」「体操」「ソリッド」などをラウンジっぽく演奏。そのあと2人も加わって『AUDIO
SPONGE』からの曲(「ごきげんいかが」と「Turn Down Day」はやんなかった)と、聴き覚えのない新曲らしき曲、それから「灰色の段階」もやりました。
そして、「特別ゲストです。坂本龍一!!」の幸宏コールにより教授登場。「Wondeful To Me」などを演奏したあと、2人以外は全員退散。WIRE02やNHKでやってたような横並びのDJスタイルに。個人的にはここからの音響が凄く良かった。「Microtalk」とか「Reform」の低音が気持ち良くてこんちこれまた。アルバム・ヴァージョンより全然グッチャグッチャになってて最高。あと「Pure Jam」もやってくれました(WIRE02とちょっと違った)。あと、新曲らしき曲では「過激な淑女」ばりの振り付き。なんなんだアレは(^_^;)。
で、アンコールは後半再びバンド編成に。幸宏氏が教授に「何か喋って」と言うと、「・・・豪華な、メンバーですね」と教授。すかさず「みずからを…(^^」と突っ込まれると「…いやいや、別に僕のことじゃなくて…(^^;」とアセって否定するという、ほのぼのした一幕も。「キュー」(なんとも爽やかなアレンジに)「中国女」(YMO初期アレンジに戻ってた)など。
で、またアンコール。2人が出てきて「本当はさっきので終わりだったんですけど・・・それじゃつまんない!、って言われまして」(幸)、「出来るかわかんないけど・・」(晴)と言いつつやってくれたのは・・・なんと「はらいそ」!!!!ヒョエ〜。YMOの曲はネタバレしてたから心構えはあったけど、これは突然で恥ずかしながらも涙が〜。
細野さんがギター、その横で幸宏氏はマラカス(?)、コーラス部分は2人で歌ってました。ぅわ〜、これは感動〜・・・。
歌い終わって「今日はどうもありがとう」と言って2人が引っ込んだのに、教授と徳武氏などはまだ演奏している。幸宏氏が再び走って出てきて、教授を連れて帰るというオチ。連れて行かれるときの教授の顔、なんであんなに嬉しそうなんだ(^_^)。
いや〜、すんげぇ良かったです。欲を言えば、初日の方がネタバレしてなかったから感動は倍だったかもしんないな。
そのあと、「タワーレコード渋谷」へ。パンフで2人が紹介してたエレクトロニカ系アルバムと、4方さんがAAJなどで紹介してたのを参考にエレクトロ・クラッシュ系を探しに。
- ムーム 『イエスタデイ・ワズ・ドラマティック-トゥデイ・イズ・オーケー』 ('01)
CD \2,415
・・・以前からなんとなく気になってたアイスランドのユニット。メンバーのうち双子の女性は、ベル&セバスチャンのアルバム・ジャケにも登場してたとかなんとか。サウンドは、かなりほのぼのしたエレクトロニカ。ピアニカなどの生楽器も多用。「Smeel
memory」はフワフワコードのシンセに分裂気味のビート、といういかにもエイフェックス・チルドレンな音。他、「sunday
night just〜」は本作の中では異色なほどハードな箇所が。エイフェックスとブライアン・イーノを足したような、不思議な音です。
- MS. JOHN SODA 『NO P. OR D.』 ('02)
CD \2,404
・・・タイド+ティクルド・トリオのメンバーとしても活動してるドイツの男女2人組。こちらも、グリッチ・サウンドは用いつつも、生楽器やポップなヴォーカルを主体にした聴きやすいアルバムになっています。特に「unsleeping」なんてほとんどカーディガンズのようです。マイナー調のポップな曲で、ちょっとヘタでフワフワしたようなバンド・サウンドと女性ヴォーカルはカーディガンズを彷彿とさせますが、メロディーだけ取って打ち込みにすれば、十分ニュー・オーダーにもなるのでは、とも思える佳曲。「hiding/fading」もかなりポップでシングル向けっぽい。
- V.A. 『ELECTRO NOUVEAU〜TECH, SYNTHPOP AND
NU-ELECTRO』 ('02) 2CD
\2,719
・・・4方さんが去年の日記で紹介していたエレクトロ・クラッシュ系コンピ。これは大変良質です。カーステでよく聴いてます。個人的にはFreezepop、Gary
Flanagan、Goldenboy with Miss Kittin、Ladytronあたりが特にオススメ。中でもFreezepopはメロ、サウンド共に一級品。「Bike Thief」という曲は必聴です。
- V.A. 『FUTURE 80'S〜AN ELECTRIC KINGDOM COMPILATION』
('01) 2CD \2,929
・・・こちらは、ジャケがゲームンセンターに置いてあるバイク・ゲームの写真で、それが目を引いたので買ってみたコンピ。Fischerspooner、Tiga&Zyntherius、System
F feat, Marc Almond、Rheingold、Hell、Westbamなどもいますが、半分以上は知らないメンツ。ちょっとユーロビートっぽかったり、今さらハードコア・テクノだったり、エレクトロ・クラッシュ系とは謳ってないからしょうがないんですけど、どうでもいい曲も多々ありで、あまりオススメできません。まぁFischerspoonerの「Emerge」が聴きたくて買ったようなもんです。
<12/15/02 (日)>
今日は、大阪にてクラフトワークのライヴがあるので行ってまいりました。実はエレグラの方に行こうか迷ってたんですが、金曜なので“仕事終わりでオールナイトはキツイなぁ”と思って、今回は諦めてたんです。
そしたら、11月の終わりごろhymn山根さんから「あ、そういえば、まだ大阪のチケがまだ1枚ありまする。そろそろ手配せねば。。。幕張会場と違ってキャパが狭いZeppOsaka(2千数百人?)なので大阪のほうがお勧め」とのメールが。なんと、複数枚買ってたんですね。たしかにZepp公演は午後4時からだし、こりゃあ願ってもないチャンス。ありがたく確保しといてもらいました。山根さんには頭が上がりません。多謝。
のんびり家を出、午後1時ごろ大阪に到着。新幹線では、途中で富士山も拝めました。「進行方向右手に、綺麗な富士山がご覧になれます。ぜひご鑑賞ください」との車内アナウンスが。粋よのぅ。
で、ちょっと時間があったので「DISC J.J.梅田本店」にて軽くレコハン。
- ハワード・ジョーンズ 『メタモファシス』 ('01)
CD \1,659
・・・バンド・スタイルによるセルフ・カヴァー・アルバム。こういう企画って、いかにも“過去の人”っぽい感じがするので、あまり好きではないです(とは言いつつ買ったが)。メンツは元カジャグーグーのニック・ベッグスb、元チャイナ・クライシスのケヴィン・ウィルキンソンdrらで、いかにもな感じ。もちろん原曲がいいので聴けますが、新鮮味はないかなぁと。「オンリー・ゲット・ベター」が覇気のないアレンジでガッカリ。なぜか『イン・ザ・ランニング』の曲はやってないです。近況報告というか、「まだ元気でやってるよ〜」てなトコでしょうか。もうひと花咲かせてほしい人ではありますが。
- ヴァンゲリス・パパタナシュー 『野生の祭典』 ('75/'79)
LP \1,260
・・・動物の生態を追ったドキュメンタリー映画「LE
FETE SAUVAGE」のサントラだそうな。名盤『天国と地獄』と『反射率0.39』の間に発表されたアルバムで、A面1曲B面1曲。とは言え、ちゃんとパートパートごとに分かれてるので聴きやすいです。A面はヴィブラフォンを中心に据えて、メジャーコードでドリーミー(^^)な展開。B面はパーカッションをポコポコ叩いたり、アフリカ的。全体的にシンセ濃度は低め。
- サイキックTV 『悪夢』 ('83) LP
\1,890
・・・ホロフォニック録音による立体サウンドが楽しめる2nd。たしかロジャー・ウォーターズのソロもホロフォニックだったと思いますが、あれよりも格段に面白い。耳元で犬が唸ったり、車が左から右へ通り過ぎたり、耳元で何かガサガサゴソゴソしてたり(こそばい)、ヘッドフォンで聴くとかなり楽しめます。曲らしい曲は少なく、賛美歌やアカペラによるオペラっぽい歌、ヘタウマUKギター・ロックっぽい曲、学校唱歌みたいな曲など、フザけてるのか意図的なのかよく分からん。「In
The Nursery」の混沌とした感じはスロッビング・グリッスルを思わせる雰囲気。効果音のレコードに音楽がちょっとオマケで付いてきますよ、と思って聴けば十分モトは取れます。好きです。
その後、会場があるコスモスクエア駅(OTSテクノポート線という名前もイカす)へ。着いたらあたり一面海。ぅお〜。
そこは埋め立て地で、IBMやトステムなどのビルはポツポツあるものの、ほとんどサラ地だったり建設途中のビルがあったり、かなり閑散としてます。駅を出ると、広場でフリーマーケットをやってました。しかしちょっと離れると、僕チンしか歩いてる人がいない。
とりあえず予約しておいたホテル「コスモスクエア国際交流センター」へ行ってチェックインし、軽くひと休み。キレイで部屋も広く、海が一望できる眺めも絶景(たぶん半年も経ったら、ビルが建ったりして景色はだいぶ変わると思いますが)だしすごくいいホテル。お薦め。
3時45分に待ち合わせしてたので、Zepp Osakaの方へ。ホテルからは歩いて5分ちょっと。途中、何かイベントでもあったのか、出店が出てたのでたこ焼き食って腹ごしらえ。焼き加減がテキトーで中がデロデロ。で、食い終わってZeppへ。ちょっと見渡すと4方さん発見。しばらくしてvinceke宮田さん、サトルさん&maruさんも到着。しばし歓談。で、ほどなくして入場。
まずティム・デラックスはアンダーワールド絡みのDJ。正直、中盤は全然ノレず。後半アンダーワールドかけて盛り上がったけど、そりゃ当たり前だわな。
続いてはスクエアプッシャー。こいつが、スゴかった。1stや『ビッグ・ローダ』あたりの超高速ブレイクビーツナンバー+轟音ノイズ+即興ベースでブーブービービーギュオ〜ンパピー♪て感じでした。圧倒されました。途中で「イエス!!」とか「ファッキン○○○!!」とか、やたら叫んでてパンクを感じました。聴くところによると、客のノリが良くないので途中からはマジで怒って叫んでたらしいですが(^_^;)。どうノレっつーのよ、あんな曲で。でもまた来いよー。行くからな。
続いてはアンディ(アンドリュー)・ウェザオール。始まった途端、次の御大登場に備えてか、かなりの客がトイレや休憩でフロアからいなくなってしまいカワイソウでしたが、ドッ、タドッ、ドタッ♪なエレクトロ中心の選曲でなかなかでした。でもちょっと流れ的には盛り上がりに欠けた気も。
で、御大御一行様の登場。後ろにスクリーン、ステージには横並びに4人が正面向いてvaioやキーボードを弾いてる(フリ?)。かなりストイック。スクリーンのCGはすごく良かった。「モデル」とか「TEE」は前と同じだったけど、「電卓」とか「ナンバーズ」は新しくなってました。「エキスポ」の、「トロン」ばりのCGは最高でした。
以前のような「客に電卓叩かせる」や「ロボット登場」はなく、その点では赤坂ブリッツの方が盛り上がったような気がしましたが。でも「ネオン・ライツ」や「エキスポ」は初めて聴いたし(前回やった新曲はやんなくなってしまった・・ウケなかったのを察知したのでしょうか)、やっぱり何度観てもいいものはいいや。なんたって、とんでもねぇあたしゃテクノの神様だよ、だからな。崇めます。
会場の中で、こんちうオカさんや久米川さん(一瞬誰か気付かなくて失礼しました^^;)にも会いました。で、終わって外へ出ると、よしのさんやきくらげさんらと会えました。で、チケ代払わないといけないので山根さん待ってたんですが、ほどなくして山根さん発見。山根さんには感謝感謝ですね。
で、皆さんと別れてホテルへ向かうも、人ひとりとして歩いてない。4〜5分して車が1台さびしく通り過ぎる程度。日曜の夜中ということもあるんでしょうが、何もない埋め立て地だし当然か。海を眺め、グルッと遠回りして帰りました。港の方ではデッカい船にコンテナというのか、トラックの荷台の部分が山と積まれてるのが見え、日曜の夜中なのにこんなトコで働いてる人もいるんだな、とシミジミ。僕チンはぶらりひとり旅byだん吉。
<12/16/02 (月)>
今日は有給取ってたのでお休み。ホテルのチェックアウト時間は朝10時。ホテルを出ても、レコハンにはまだ早い。
朝もコスモスクエア駅周辺で海を眺め、1時間ほどボーッとノンビリ。海はずっと見てても飽きませんね。駅のまわりがちょっとした公園になってて、海沿いにベンチとかがあるんです。遠くの方で太極拳やってるオッサン発見。ジョギングして通り過ぎる白髪の老人も発見。のどかです。癒されてきました(^_^)。今度オフ会で来阪したとき、ついでにまた来よっと。ココ、気に入りました。
で、11時をまわってなんば方面へ。まずは「フォーエヴァー・レコーズ1+2」へ。何回来てもワクワクするレコ屋です。特に「いいなぁ」と思うのは、値札に書いてあるコメント。“何がやりたいんだかよくわからないバンド”とか、“ツメが甘い”とか、辛口(でも同意する部分が多い)。売り物なのに。この姿勢は素晴らしい。コメント読んでるだけでニヤニヤしつつ時間が過ぎていきます。
- ALL SYSTEMS GO 「POP MUZIK (TROPICAL MIX)」
('88) 12" \525
・・・Mの「ポップ・ミューヂック」のカヴァーです。Unique
Recordsというレーベルからのリリースで、サウンドはいかにも“'80年代後期のクラブ向け”打ち込みサウンド。ポップ・ウィル・イート・イットセルフから、ヤンチャぶりを抜いたような感じ。正直、ツマランです。原曲に忠実に打ち込みました、という雰囲気がして、ヒネリが感じられず燃えません。ex-Girlの方が100倍イイぞ。B面は7"mixと「CRASH
BANG WALLOP」という曲。でも、ミゾ見ても1トラックしか入ってないとしか思えないんですが。
- THE MOOD 「PASSION IN DARK ROOMS」
('82) 12" \630
・・・「テクノのススメ」に別のシングルが紹介されていたニューロマ・バンド。ぉわ〜、ジュランみたいだ。歌メロはデュラン・デュランっぽくもあるな。演奏ヨレヨレだ。走ったり遅れたり。シモンズのオカズがズレまくってるし。まぁ、B級エレポとしては100点ですけど。このマガイモノくささ、たまりません。B面「THE
MUNICH THING」はダブっぽい変な曲。
- サヴァ・サヴァ 「ROMEO(ロミオ)」 ('83)
7" \420
・・・デュラン〜カジャ〜G.I.オレンジ直系アイドル・ニューロマ・バンド。何度聴いてもこの猫ナデ声は凄いな。B面「シー・ソー・アンド・スウェイ」は、バウ・ワウ・ワウあたりを意識したと思しきズンドコ・リズムの佳曲。ルックスのわりにテクはある。特にベースがいい感じ。
- バナナラマ 「シャイ・ボーイ」 ('82)
7" \420
・・・全英4位まで上がったという3rdシングル。ジャケからして完全にアイドルです。曲調もソフトな'60s系ガール・ポップで、全員で同じ振り付けをしている様が浮かぶような感じなんですけど、これが意外と耳に残ってクセになる。コーラスもイイ。B面「ボーイ・トラブル」は初期ジャングルっぽさの名残りが。
- カジャグーグー 「バック・オン・ミー」 ('84)
7" \315
・・・1stに負けず劣らず名曲が詰まってる2nd『アイランズ』収録曲。個人的には「ライオンズ・マウス」の方が好きですが、この曲もファンキーでカッコイイ。B面「ポンプ・ルームズ」はヴァイオリンとフレットレス・ベースをフィーチャーした、ミック・カーンさながらの鬱蒼とした感じのインスト。やるなぁ。
- ヴァイタミンZ 「バーニング・フレイム」 ('85)
7" \315
・・・ポスト“ティアーズ・フォー・フィアーズ”の座を狙って英フォノグラムが売り出した、柳の下のドジョウ系バンド。アルバム『サーカス・リング』はなかなかでした。同曲も入ってました。ちょっと凝った曲構成やサウンド、ヴォーカルの感じなど結構似てます。B面「ドント・ストップ」もかなりTFF風。
- アルファヴィル 「フォレヴァー・ヤング(ダンス・リミックス)」 ('84)
7" \315
・・・「ビッグ・イン・ジャパン」に続くシングル。新コロナ誕生TV-CFイメージ・ソングだったそうで、車の写真もちっちゃくジャケに載っております。日本で急造したような安っちいジャケですな。A面に12インチ・ヴァージョン、B面にオリジナル・ヴァージョンを収録。原曲はバラードなんですね。間奏のシンセ・トランペットがショボいんですけど。
- マティア・バザール 「スーヴニール」 ('85)
7" \315
・・・個人的に非常に好きなイタリアのバンド。日本生命ナイスデイイメージ・ソングだったそうです。“シャンソンダム〜ル♪”と歌われるそつないイタリアン・ポップスという感じですが、バックは打ち込みっぽく耳を惹かれます(男4人もいてこのサウンドって…)。B面「追走」はタイトル通り、走ってるようなせわしない曲調。高音ヴォーカルがスゴイ。
- ニック・カーショウ 「ドン・キホーテ」 ('85)
7" \315
・・・アルバム『ザ・リドル』からの第3弾シングル。題材にしろ曲調にしろ、この人らしい独特な世界で好きです。B面「ドント・ライ」はアルバム未収録曲の新曲ということですが、サビメロが「ドン・キホーテ」のイントロとほとんど同じなんですけど。あと、ジャケの顔が、最近のマイケル・ジャクソンみたいでチョト恐い。
- フィクス 「シークレット・セパレーション」 ('86)
7" \315
・・・アルバム『ウォークアバウト』収録曲で、元々はティナ・ターナーのために書かれた曲だとか。そのせいかどうか分かりませんが、曲調はカラッと明るいアメリカンなかほり。ルパート・ハインの味付けも確かに感じられますが、インパクトは薄い。B面「センス・ジ・アドベンチャー」はチャカチャカした感じがなかなかカッコイイ佳曲。
続いては「第十 日本橋店」へ。ここは初めて来阪したときに連れて行ってもらった店。そのときはかなり雑然としてたんですが、今回行ってみたらかなり整然となっており、ある意味ガッカリ。あの乱雑な中からお宝を探す感覚が良かったのに。洋楽ロック系のアナログは、レア盤があまりなくオーソドックスな品揃え(定番の名盤系多し)でした。
- リアル・ライフ 「オールウェイズ」 ('84)
7" \315
・・・アルバム『ハートランド』収録曲。こんなのが日本でシングルカットされてたとは知らなかった。ジャケもかなりテキトーっぽいし。A面は明るい曲調。シングル向けっぽい。B面「冷たい炎」はかなりウルトラヴォックス的な、アンニュイなニューロマ調。個人的な好みとしてはこっちかな。
- O.M.D 「ドリーミング」 ('88) 7"
\420
・・・ベスト盤のために書かれた曲でしたっけ?
まぁいつものOMD節と言ってしまえばそれまでな感じの、屈託のない明るいポップス。B面「サテライト」も、特にどうこういう感じでもないOMD節。コードなんかトライアドばかりで演奏簡単そうなんだよな。
- アルファヴィル 「ジェット・セット」
('85) 7" \315
・・・アルバム『ビッグ・イン・ジャパン』からの第3弾シングル。サウンドはエレポとしてなかなかイイんですが、メロディーがちょっと平坦。B面「ゴールデン・フィーリング」は勇ましい感じの曲調。間奏は軍隊を思わすイメージ。
- スージー・クアトロ 「やさしくスマイル」 ('76)
7" \315
・・・コックニー・レベルの代表曲を、あのスージー・クアトロがカヴァーしてたとは驚き。ウ〜ランララ♪のコーラスもやってます。しかしまぁ、この音質。レコード盤なのにラジオで聴いてるようです。ミッキー・モストのプロデュースでRAKレーベルって、こんなのばっかり。モコモコベシャベシャ。B面「セイム・アズ・アイ・ドゥ」は2分しかない短い曲。
- ミーコ 「スター・ウォーズのテーマ」 ('77)
7" \315
・・・映画のテーマなどをディスコ調のアレンジしてヒットさせていたミーコという人の、最大のヒット作がこれ。「スター・ウォーズ」のディスコ版。デヴィッド・スピノザ、ウィル・リー、ハロルド・ウィーラーなど一流どころを従えてファンキー・ディスコ調にアレンジ。途中、ピュンピュン♪などの電子音が左右にパンニングする。とは言うものの、今聴いても特にどうこういうもんでもないかな。企画モノです。B面「ファンク」は、ハロルド・ウィーラーとソロモン・スミスのオリジナル。メロディー楽器よりもパーカッション等の方が目立ってるカッコイイ曲。
店を出て、ちょっと歩いたトコにあった「サウンド・パック本店」にて。店自体は小さいので期待してなかったんですが、結構通向けなセレクト。でもそんなにメチャ高というワケでもなく、いい感じでした。
- PILOT 『THE BEST OF』 ('80/'91)
LP \1,575
・・・元々は'80年にEMIがリリースしたベストなんですが、それを'90年にC5
Recordsが再発したモノのようです。1stから3rdまでの中から、真っ当な選曲。
- ポポロ・ヴフ 『幻日の彼方に』 ('79)
LP \3,675
・・・“ポポロ・ヴフ”なんてクレジットになってますが、ジャーマン・ロックのポポル・ヴーのことです。原題は『Bruder
des Schattens-Sohne des lichts』。A面はタイトル曲1曲のみ。混声合唱から始まるクラシックぽい曲。荘厳です。これはロックとは言えないな。B面は3曲。抑揚のないシンプルなサウンドが続く。スタジオ・セッションっぽい。この人たちらしいと言えばそれまでなんですが。
ここからは心斎橋方面へ向かって徒歩です。途中、“なんばグランド花月”のすぐ前にあるたこ焼き屋でたこ焼き買って、すぐ横のベンチで軽く昼食。
道頓堀川の方では、カニ道楽のカニとくいだおれ人形、グリコの看板も一応見ました。お約束です。と言うか、今まで何回か大阪来てるけど生で見たのは初めてでした。嬉。
で、しばらく歩いて、とりあえず「KING KONG心斎橋PARCO DUE店」へ。
- GARY NUMAN 『GHOST〜EXHIBITION TOUR 1987』
('87) 2LP \1,029
・・・'87年9月、ロンドンはハマースミス・オデオンでのライヴを収録した2枚組。CDでは既に持ってますが、やっぱりアナログも持っていたいのがマニヤ。この当時のゲリマンは、ブート対策なのか、オリジナル・アルバムの次に出るのは必ずライヴ盤でした。ヴィジュアル的には白塗り&青髪だった、前回の“BERSERKER”ツアーの方が上ですが、音だけ聴く分にはこっちの方が上。「CARS」はテンポが速くてイマイチのれず。ですが、個人的には「カーズ」の頃から叩いてたセドリック・シャープリーのドラムは、ヘタクソだし大嫌いなので、ヤツが参加してないだけでも買い。
- バナナラマ 『愛しのロバート・デ・二ーロ』 ('84)
LP \294
・・・2nd。『ヴィーナス』以前の、まだ普通のガール・ポップ時代です。ほとんど3人一緒に歌ってて、ソロ・パートってのはあまりないんですね。曲調は、ちょっとマイナー調のが多い。「ジャングル帝王」はイイ曲。もうちょっとハジケた曲があっても良かったのでは。聴き終わった印象は、モヤ〜っとした感じです。
- ROYAL FAMILY AND THE POOR 「ART・DREAM・DOMONION」
('?) 12" \294
・・・ULTRA MINORのページに載ってたバンド。ファクトリーからのリリースです。ベースがブインブイン鳴ってるファンキーな曲。歌ではなく語り。すごくスカスカなんですが、こういうタイプの音ってニューウェイヴだなぁと感じます。B面は2曲あって、アシッド・フォークっぽい曲調。けだるい。
- DEVO 「HERE TO GO」 ('84) 12"
\294
・・・これはスゴかった。汚いレコードで。バランスウォッシャーでキレイにしたんですが、もう、道に落ちていたような薄汚れ方でした。で、これは『シャウト』に収録されてた曲の12インチ。A面にはGo
Mix VersionとHere To Dub Versionを収録。どちらも大差ない。ドモリングを多用してます。B面は「SHOUT」のLP
Versionと、E-Z Listening Versionを収録。E-Zは簡素な打ち込みで、全然別の曲のようです。シリコン・ティーンズがやってたインストみたいなサウンド。オモロイ。
- フラ・リッポ・リッピ 「傷だらけの心」 ('86)
7" \175
・・・ノルウェーの二人組。サビがちょっとオリエンタルな感じの、哀愁ネオアコ調(エレポ風味もプラス)ポップ。B面「遠くはなれて」は、さらにネオアコ調。
- エイス・ワンダー 「浮気なテディ・ボーイ」 ('87)
7" \175
・・・当時、NOEVIRのCMで流れていた曲。ちょっとユーロビート風味もあるガール・ポップで、特に大した曲とも思えない。ま、ジャケ買いしたようなもんです。B面はインスト。カラオケです。手抜くなコラ。
- アルファヴィル 「ダンス・ウィズ・ミー」 ('86)
7" \175
・・・2nd『アフタヌーンズ・イン・ユートピア』収録曲。もう絵に描いたようなニューロマ・ナンバーです。サビで朗々と歌い上げ盛り上げる。シンセドラムで華を添える。いい感じです。B面「ネルソン・ハイライズ・セクター」は、バラード調ですが、組曲形式になってて途中でラップも入るという複雑な構成の曲。
- ナショナル・パスタイム 「オール・ゲーム」 ('85)
7" \175
・・・なぜか一人だけ著しく生え際の後退したメンバーがいるG.I.オレンジ系アイドル・バンド。唯一のアルバム『愛なき嵐』の冒頭を飾る曲。日本語で歌っても通用するような曲ですな。当時の日本の歌謡曲系ロック・バンド、例えばアイリーン・フォーリーンとかA-JARIとか、その辺に歌ってもらってもハマりそう。B面「アイドル・スレッツ」は、ちょっとメローな曲調で、こっちの方が本領なのかも。
- カジャ 「涙の傷あと」 ('85) 7"
\175
・・・カジャグーグー改め、カジャ(T_T)のシングル。ファンキーAORという感じで、なかなかの佳曲。サウンドもバッチグー。途中、クラフトワークの「ABZUG」みたいな展開が聴ける。B面「危険な裏街」もかなりファンキー。黒人女性らしきゲスト・ヴォーカル入り。
- ハワード・ジョーンズ 「ホワット・イズ・ラヴ?」
('84) 7" \175
・・・今さらですが。ジャケは、教授の「WARHEAD」みたいなポスター・ジャケ。金かけられたんですね。B面「イット・ジャスト・ダズント・マター」も大好きな曲で、コサック・ダンスとかカリンカとか思い出すような音階を使ってる曲。元ネタはあるんでしょうけど。
続いては「KING KONG本店」。相変わらずエサ箱の多さには参ります。2枚とも階段に置いてあったエサ箱から。
- ブライアン・フェリー 『ベイト・ヌワール』 ('87)
LP \294
・・・これは以前CDで持ってたんですが、手離してしまったので買い直し。この時期のフェリー・ソロは安いな。でも好きな曲は「リンボー」と「ザ・ライト・スタッフ」ぐらい。「リンボー」は初めてレコード店で流れてるのを聴いたとき、「わ、スゲェいい音」とか思ったんですけどね。
- ENDGAMES 「WAITING FOR ANOTHER CHANCE」
('83) 12" \294
・・・B級エレポ・バンド。このバンドのレコは何枚か持ってますが、ほとんど大阪で見つけたブツです。この12インチはヴァージン移籍第1弾で、アルバムにも入ってます。売れ線狙いミエミエなパワフルな曲。悪くないですが。B面「Universe」は本人らのプロデュースで、アルバムには改題された別ヴァージョンが入ってます。ちょっとブラコン入った、ファンキーAORといった感じで、A面より好き。
ここで外へ出ると雨がパラパラと。急いで「KING KONG STONES店」へ。“ニューウェイヴ\280”コーナーがありました。最初の5枚はそこから救出。
- ザ・ニッツ 『アデュー・スウィート・バンホフ』 ('85)
LP \294
・・・「ストレンジ・デイズ」最新号でも紹介されていたオランダのバンド。これは6枚目。1曲目「ウーマン・カクタス」は、サウンドがほんのりNEW
MUSIKっぽく、歌メロはスクイーズっぽい。で、ちょっとマージービートっぽいという、何とも不思議な魅力の佳曲。他にもいきなりワルツが出てきたり、かなりクセの強いモダン・ポップばかりでかなりの収穫。スクイーズ、スプリット・エンズ、XTCあたりが好きな人は絶対チェックすべし。ちょっと追っかけてみたいバンドがまた増えました。
- ROYAL FAMILY AND THE POOR 『THE TEMPLE OF
THE 13TH TRIBE (THE PROJECT PHASE T)』 ('84)
LP \294
・・・ファクトリーからのリリース。だからと言うわけでもない・・わけでもないですが、ちょっとジョイ・ディヴィジョン的なダークなニューウェイヴ・サウンド。'84年でこの音か、という気もしますが。全編リズム・ボックスを使ってて、そこに拙いヴォーカルが乗る。メロディーはちゃんとしてるんですが、バックには終始ノイズが被さってたり無駄にリバーブかけてたりして、ちょっとオルタナに片足突っ込んでる感じがしますが、イマイチ本意は読み取れず。B面ラストの「MOTHERLAND」だけ、何故かヴォーコーダー使用のファンキー・エレクトロ(でも演奏ヘタでノレず)。ちょっと収穫。
- THE PARTY 「SPIONS INC. 1979〜1984」 ('79) 12"
\294
・・・全然知らないバンド。ジャケに写る男が、セーター着てネクタイ締めて、両手の手のひら合わせて疲れたような表情をしてる。なんとなくテクノな香り。で、買ってみました。4曲入り12インチで、1曲目は「Never
trust a punk (Dedicated to M.McLaren)」なんてタイトル。パンクか〜。でもシンセがブビブビ鳴ってるぞ。おぉ、なかなかいい感じ。パンクとニューウェイヴの中間ぐらいか。方向性としては初期ウルトラヴォックス、ビル・ネルソンズ・レッドノイズ、P-MODELなんかに近いかも(かなり好意的な見方をすれば)。SuicideのAlan
Vegaのソロや、Methematiques Modernesなんかを出してたCelluloidレーベルからのリリースです。
- アン・ピガール 「異邦人」 ('85) 12"
\294
・・・アルバム1枚だけで何処かへ消えてしまった、ZTTの美人シンガー。これはアルバムに先駆けてリリースされた12インチ。ストリングスでの盛り上げ方がZTTっぽいんですが、他のバンドらに比べればやっぱり浮いてた感じ(トレヴァー絡んでないし)。いやー、フランス映画みたいです。シャンソン、ジャズ、バー、酒、煙草…諸々のイメージ。でも、顔は美形なんですが歌はいまひとつと言うか。あんまりオトナのイメージがしない歌声。
- BELOUIS SOME 「ANIMAL MAGIC」 ('87)
12" \294
・・・以前、ご好意で頂いたエレポ系プロモビデオ集てのがありまして、そこに入ってたのがこの人の別の曲。一発屋的な人らしく、全然知りませんでした。ゲイリー・ランガンがプロデュース。…のわりには、何の衒いもないシンセを使った普通のポップス。'87年じゃあしょうがないか。A面がExtended、B面にRadio
Versionと「AWARE OF YOU」の2曲を収録。
- ロバート・パーマー 「この愛にすべてを」 ('88)
7" \105
・・・これは好きな曲。去年でしたか、フジテレビ共催か何かのミュージカルで起用されてて、毎朝「めざましテレビ」にて太った蝶ネクタイアナがそのミュージカル宣伝をしてる際、バックに流れてました。B面「ノヴァ」は、ストリングスをフィーチャーしたモリコーネ調のインスト。
- クリス・デ・バー 「ハイ・オン・エモーション」 ('84)
7" \210
・・・ルパート・ハイン・プロデュースによる名盤『マン・オン・ザ・ライン』収録曲。サウンドはモロにハイン節。熱唱型のヴォーカルは、ちょっと産業ロック系がカブるものの、佳曲です。B面は「固き愛の絆」、これはどう聴いてもピーガブでしょう。
- アラン・パーソンズ・プロジェクト 「レッツ・トーク・アバウト・ミー」 ('84)
7" \210
・・・アルバム『ヴァルチャー・カルチャー』からのシングル・カット。ヴォーカルがデヴィッド・ペイトンなので好きな曲(書いてるのはエリック・ウルフソンとアラン)。本音を言えば、ペイトン自身の書いた曲ならなおベターですが。B面は打ち込みをバックにサックスをフィーチャーしたインスト「ホークアイ」。
ここで雨が結構降ってきたので、もうちょっと予定があったんですが却下して帰路へと。発電所も見れたし海も富士山も見れたし、実に楽しい2日間でした♪
第78回
<11/09/02 (土)>
同じく「新品CD大ディスカウントフェア」で2、3、4回目の3箱が到着。リストにはキング・レコードのイタリアン・プログレものが多く、元々プログレは独英モノしかあまり興味が湧かなかったんですが、色々調べているうちに欲しくなってしまい、いい機会だから足を踏み入れてみようと。かの岩本晃一郎氏も、ブリティッシュだけでなくイタリアものにも強いし。別に追いつこうとか思ってるわけではないですが。まず1箱め。消費税は\325、送料は\420。
- ニュー・トロルス 『コンチェルト・グロッソ1』 ('71/'91)
CD \641
・・・A面(前半)は、ルイス・エンリケス・バカロフ指揮のオーケストラとの共演。ピンク・フロイドやキャラヴァンなど、プログレ・バンドとオーケストラとの共演は特に珍しくもないですが、このバンドの場合は、オーケストラの方が断然目立ってるし作曲もバカロフだし、シェイクスピアの「ハムレット」を題材にしたサントラということもあって、本筋からは外れたアルバムという感じ。「アダージョ」の歌メロは、クリムゾンの「風邪に語りて」ソックリな泣き節。「カデンツァ」は、カメリアダイアモンドのCMに使われ、シングル・カットされた(日本盤も出てました)とのこと。B面(後半)はフルート吹きまくりな20分の大作など、プログレ然としたサウンド。
- ニュー・トロルス 『UT』 ('72/'93)
CD \641
・・・最高傑作と言われている5作目。かの「ユーロ・ロック集成」という本でも、カンの『フューチャー・デイズ』と共に表紙を飾っていたのでずっと前から欲しかった1枚です。ピアノの練習曲のような曲で始まり、ジワジワと盛り上がっていく(=前フリが長いとも言う)、いかにもプログレな構成。「誕生」のような哀し気な歌メロは染みる。イタリア語の独特な響きは好きです。レアーレ・アカデミア・ディ・ムジカとかも大好き。「大戦争」は組曲形式のハード・ロック。左右のスピーカーにギターの音が飛び、ギターで男女の会話を表現したという「パオロとフランチェスカ」も面白い(ライナー読むまで分からなかったけど)。エイドリアン・ブリューの元祖か。
- ニュー・トロルス 『テンピ・ディスパリ』 ('76/'93)
CD \641
・・・『UT』発表後、中心メンバーのヴィットリオ以外の4人が脱退、まったくの新編成になってからのライヴを収録したアルバム。全2曲で、かなりジャズ・ロック色が強い。2曲目では「コンチェルト・グロッソ」の一節も聴ける(ここで拍手が)。実は、個人的には今回聴いた3枚の中では一番燃えた1枚。レア・グルーヴ的な部分もあって、DJのみなさん、おひとつどうですか、っちゅー感じだす。まぁしかし、3枚聴いたのに全部傾向が違うから、バンドの本質がどんななのかまったく検討がつかんな。
- P.F.M. 『幻想物語』 ('72/'93)
CD \641
・・・イタリアン・プログレの中では一番の大物バンド。これは1st。静と動の部分がハッキリ分かれているところが、キング・クリムゾン的(特に「ハンスの馬車」)。ムーグを多用してる部分もあれば、マンドリン等を使ってフォーク/トラッド的な面も。全体的には“静”の方が強い感じで、聴き終わった後の印象は地味。
- P.F.M. 『友よ』 ('72/'93) CD
\641
・・・2nd。1stよりも、かなり展開が激しくドラマチックに盛り上がる曲が多く、地味だった前作よりも個人的には断然好み。特に1曲目の「ほんの少しだけ」の盛り上がりは、まるで大作映画のようだっちゃ。メロトロン、ムーグと、シンセも要所要所に出てきます。展開が激しいため、部分的にはコラージュに聴こえる部分もあります。逆に、段々と盛り上がっていって、爆発するか〜と思ったら急に曲調変わって静か〜になったりしてズルッとなる部分もないわけでもないですが。でも、名盤。プログレのお手本みたいなアルバム。
- P.F.M. 『幻の映像』 ('86/'93)
CD \641
・・・前作『友よ』をもとに、1stから1曲+新曲を1曲追加し、歌詞を英語に替え(1曲のみイタリア語のまま)、アレンジも一部変えた世界デビュー盤。英詞と2曲をキング・クリムゾンのピート・シンフィールドがプロデュースを担当。まぁどっちか得かと聴かれれば、曲数が多いこっち、と答えてしまいそうですが、個人的にはイタリアのバンドなんだからイタリア語の方がシックリ来るような気がするんで、『友よ』の方を推したい気持ち。
- P.F.M. 『甦る世界』 ('74/'93)
CD \641
・・・3rdアルバムですが、通算4作目。全5曲で35分ちょっととかなり短めで、あまり重みが感じられないのが残念ですが、各曲はなかなか面白い。特に、「困惑」の後半で、ブンチャ、ブンチャ♪なビートリッシュ・リズムにアコーディオン・ソロが被さるトコや、「新月(原始への回帰)」の中間部で、シャッフル調になって分厚いハモりヴォーカルが乗るトコなんて、10ccやムーヴィーズ、ナスティ・ポップあたりに通じるモダン・ポップ的世界。で、またそのあと速弾きが来てプログレるわけですが。
- アトール 『組曲「夢魔」』 ('75/'93)
CD \641
・・・これはフランスのバンド。“フランスのイエス”だそうです。でも、ヴォーカルはダミ声でジョン・アンダーソンに全然似てないぞ。それはともかく。こりゃーカッコイイよ。1曲目「悪魔払いのフォトグラファー」は、エクソシストをモチーフにしたというちょっとオドロオドロしい曲で、笑い声+雄叫びが入ったりしてオモロイ。まぁとにかくバカテクだし、どんどん引き込まれます。「夢魔」ではちょっとダレますが、かなり燃える1枚。
- エルドン 『スタンバイ』 ('79/'93)
CD \641
・・・エルドンは、ロバート・フリップ信者のリシャール・ピナスを中心としたフランスの3人組。これはラスト・アルバムに当たる7作目。1曲目、モロに後期クリムゾンなヘビー・サウンドで笑う。そのままやんけわれ。で、目玉は「ボレロ」という組曲形式の21分強におよぶ大作。ギターはやはりフリップなんですが、ここで出てくるのが初期タンジェリン・ドリームまんまなシーケンス・フレーズ。音色までおんなじ…。クリムゾン+タンジェリン、と言うと…平沢某氏に捧げたい気もするアルバムですな。まぁしかし、こんだけネタもとがハッキリ分かる潔さには敬服。ほほえましい。ジャケもカッコイイし、結構好きよ。
- カヤック 『目撃者』 ('81/'96) CD
\728
・・・カヤックのラスト・ライヴ・アルバム。でも歓声はまったく入ってない。ファン200人の前でのスタジオ・ライヴだったそうで、ライヴ感は希薄。曲は後期中心の選曲で、ピム・クープマンの関わった曲はナシ(ピム好きなのに)。カヤックのアルバムは全部で5枚聴いたんですが、それでも知ってる曲は少ないです。オリジナル・アルバム未収録曲もあるみたい。でも曲そのものはポップだし演奏は上手いし熱い。
続いて2箱め。消費税は\201、送料は\420。
- エンブリオ 『胎児の復讐』 ('71/'96)
CD \728
・・・これはジャーマン・ロック・バンドです。'71年発表の2nd。ちょっとエスニックな感じのジャズ・ロックで、1stと傾向はほぼ同じ。シンセが左右を飛び回る「復讐」が一番カッコイイ。ただ、同時発売された1st同様、音がモコモコ。音がヨレてる部分もあるし。イタリア盤にライナーと帯をつけたモノなんですけど。あと、ボーナス・トラックが'91年録音って・・。別にココに入れなくてもいーでしょーに(オーディエンス録音みたいな音だし)。
- アルティ・エ・メスティエリ 『明日へのワルツ』 ('75/'94)
CD \641
・・・フリオ・キリコという、やたら手数の多いバカテク・ドラマーを中心としたイタリアのバンドで、これは2nd。1st『ティルト』と比べると、3〜5分台の短めの曲中心で、プログレ色は薄く、サウンドもかなりジャズ/フュージョン寄り。でもドラムは相変わらずやたら手数が多い(一時期MARQUEEでドラムンベースの元祖みたいに書かれてて笑った)。歌モノもありますが、これがなかなかイイ。プログレ的衝撃度では1stの方が断然上ですが、本作は、ちょっとオシャレなフュージョン・サウンドと言って、プログレ嫌いの人にも薦められますね。
- アトール 『サード・アルバム』 ('77/'93)
CD \641
・・・“フランスのイエス”の3rd。前作と比べるとかなりポップになっています。「決闘」なんかはファルセットを多用した、なかなかキャッチーな曲。ちょっと曲展開がイエスに似てるるかもしんないなぁ。声はちょっとダミ声なので似てないけど。前作『組曲「夢魔」』の方が聴き応えあったけど、これはこれで結構イイ。取っ付きやすさでは本作の方が上。
- アクア・フラージレ 『アクア・フラージレ』 ('72/'93)
CD \641
・・・P.F.M.の弟バンドと呼ばれたイタリアのバンド。実際、P.F.M.とクラウディオ・ファビが共同でプロデュースを担当し、メンバーの1人はのちにP.F.M.に加入してしまうのだからなんともはや、であります。音は、似てると言えば似てる気もしますが、本家にはちょっと及びませんぜ、という感じ。英語で歌ってるのもなんだかね。「絵画のメッセージ」の後半はなかなか泣かせる展開で好きですが。P.F.M.よりも他のバンドに似てる気がするな。「三本の腕を持った男の物語」のハーモニーはモロにイエスしてます。
- エルドン 『インターフェイス』 ('77/'93)
CD \641
・・・6作目。シーケンサーをバックに、生ドラムやシンセ、ギターなどが即興を被せる曲が多い。手法としてはアシュラなんかに似てる気がしますね。ムーグを多用しており、全体的にエレクトロ濃度が高い。ギターが入ると途端にクリムゾンしてしまうんですが、それを除くとメビウス/プランク/ノイマイヤーの『ゼロ・セット』を思わす部分も多分にあり、かなり燃える。今回色々プログレ関連のCDを聴きましたが、中でもこのバンドはかなり異質で印象に残ったな。ジャケの顔は気色悪い。
- デイヴィッド・クロス 『エグザイルズ』 ('98)
CD \728
・・・'72年〜'74年までキング・クリムゾンに在籍していたヴァイオリニストのソロ4作目。全9曲中、ロバート・フリップとの2人だけによるアンビエントな曲が2曲、ジョン・ウェットンVoによる曲が2曲(うち1曲はタイトル曲の「エグザイルズ」で、『太陽と戦慄』収録曲の再演)、ピーター・ハミルVo+フリップgによる曲が2曲と、UKプログレ・ファンにとってはなかなかソソられるメンツ。ハミル参加の「トロッポ」はハミルの“あ〜あ〜〜♪”の部分が印象的な曲で、ハミルの絶叫ヴォーカルとフリップのギターも力入ってます。・・・果たして、デヴィッド・クロスという人の顔があまりにも出てこないソロ・アルバムではありますが、力作。
で、3箱め。消費税は\259、送料は\420。
- コズミック・ジョーカーズ 『ギャラクティック・スーパーマーケット』 ('75/'95)
CD \728
・・・クラウス・シュルツやマニュエル・ゴッチング、ハラルド・グロスコフらによる、ジャーマン・ドーピング・セッション盤。『コズミック・ジョーカーズ』に比べると、ヘロヘロ度が足りないというか、かなり真っ当に“ロック”してる感じ。ライヴでのギター・ソロ部分を聴いてるような感じで始まり、途中はシュルツをフィーチャーした人声メロトロンが重厚に響き、スペイシーなシンセや女性ヴォイスが左右にピンポンしたりと、多少のトリップ感は楽しめるものの、全体的にはヤバさの点で物足りない。もっとキメてくれ。
- ヴァレンシュタイン 『コズミック・センチュリー』 ('72/'94)
CD \641
・・・現在はマニュエル・ゴッチングと活動を共にしているドラマー、ハラルド・グロスコフがいたジャーマン・ロック・バンド。ピアノやヴァイオリンなどをフィーチャーしたクラシカル・ロック。ドラマチックに盛り上がる曲が多い。面白いのは「ザ・マーヴェラス・チャイルド」が「吹けよ風、呼べよ嵐」に、「ソング・オヴ・ワイヤー」が「エコーズ」にソックリと、ピンク・フロイドの影響まるだしなところ。惜しいのは、盤起こしみたいでパチパチノイズがちょっと気になる。
- エルドン 『終わりのない夢』 ('76/'93)
CD \641
・・・これは5作目。やっぱりシーケンス・フレーズをバックに、ギターとドラムが重なる形式。かなりフリーキーなサウンドで、あばんぎゃるどであります。初期タンジェリンの混沌とした感じを、ギターのノイズで表現してるような印象も。マリンバや、鐘のような音のパーカッションなども聴かれ、ちょっと宗教音楽というか儀式めいた雰囲気もあって、その妖しい感じもまたなんともイイ。ジャーマン・エレクトロ系が好きなら、エルドンも聴くべきです。
- イースト 『フェイス/イースト2nd』
('82/'95) CD \641
・・・なんと、このイーストはハンガリーのシンフォニック・プログレ・バンド。ハンガリーのバンドなんて聴くの初めて。演奏部分が多い点以外はほとんどプログレっぽくなく、キーボード主体のサウンドは取っ付きやすい。ブラス系のシンセ音は、あまりヒネリも感じられず、フュージョンみたくショボく思えるのが難点と言えば難点。でも、「ウインドーズ」や「敗者」あたりの歌モノは素晴らしい出来。かなりの泣き節で、とにかくいいメロディーなのでオススメです。
- ゴブリン 『ローラー』 ('76/'95) CD
\641
・・・ゴブリンは、「ゾンビ」なんかも手掛けてたホラー映画サントラ担当の重鎮お抱えバンド。本作は数少ないオリジナル・アルバムのうちの1枚。ジャズ・ロックと言うより、かなりフュージョン色強いサウンドで、正直拍子抜け。「スニップ・スナップ」なんかはちょっとファンキーでカッコイイのに短くて消化不良気味。
- サグラド・コラソン・ダ・テッラ 『自由の灯』 ('92/'93)
CD \641
・・・全然知らないバンド。バンド名が英語じゃないので「・・・もしかしたらプログレかも・・・」と思って色々調べたら、案の定だったので買いました(^_^)。ブラジルのシンフォニック・ロック系プログレ・バンドの'91年録音盤('92年本国発売で、'93年日本発売)。バンドとしては3作目にあたるそうな。ヴァイオリニストのマルクス・ヴィアナが中心で、女性ヴォーカルもいます。カーヴド・エアみたいな編成ですな。のっけから超絶技巧バキバキ。早弾きしまくり。当然だがめちゃめちゃ上手い。トラッドっぽい部分もあって、“泣き”のメロディーが多いのも特徴。好きな曲は、タイトル曲の「自由の灯」。かなりエイジア〜ジョン・ウェットンの影響強いポップな曲で、プログレ・ファンからすると「ポップ過ぎる」のかもしんないですが、これはスゴイ好き。ジャケはダサいけどいいアルバムだし、いいバンドです。
- ヤードバーズ 『リトル・ゲームス』 ('67/'95)
CD \510
・・・ラスト・アルバムで、この時のメンバーはキース・レルフvo、ジミー・ペイジg、クリス・ドレジャb、ジム・マッカーティーdrの4人。これ以前にはエリック・クラプトンやジェフ・ベックがいたというスーパー・バンド(そんなにソソられませんが)。プレ・ツェッペリンです。本作は諸事情あって、アメリカではリリースされたものの、本国イギリスでは'85年になってから初めてリリースされたそうな。ジャケからしてサイケですが、サウンドも結構サイケ。レルフ作の「オンリー・ザ・ブラック・ローズ」はアシッド・フォーク的小品。地味ながらも耳に残ります。続く「リトル・ソルジャー・ボーイ」は、ピンク・フロイドの1stに入っててもおかしくないような、シドっぽいメロディーが印象的。
- ゲリー・モシェレス 『シェイプド・トゥ・メイク・ユア・ライフ・イージア』 ('97)
CD \728
・・・ミュージック、ジェイク・スラゼンガーなどの変名で活動するマイク・パラディナスが、また妙な変名で出していたアルバム。クラムド・ディスク傘下のSSRからのリリース。ミュージック名義の『ルナティック・ハーネス』とほぼ同時期にリリースされていたもので、曲調は『ルナティック〜』のヘビーな感じとは違って、ジェイク・スラゼンガー名義の『グルーヴィ・ビート?!』にちょっと似たテイスト+ラウンジ系のテイスト。前半はほとんどの曲でヴィブラフォンの音が聴けてソレっぽさアリアリ。フレーズ・サンプリングで成り立ってる曲が多く、いつものこの人らしい人懐っこいメロディーがあまり聴けないのは残念。でも、この人特有の妙な滑稽さと言うか軽妙さはいつも通りで楽しめます。
<11/12/02 (火)>
「新品CD大ディスカウントフェア」ラスト。消費税は\401、送料は\420。
- エイス・ワンダー 『ベスト・リミックス』 ('89)
CD \524
・・・ワム!やシンディ・ローパーなどと一緒に、シリーズでリリースされたEPICソニーの“ベスト・リミックス・シリーズ”の中の1枚。日本特別企画だそうな。12インチで出てたものを集めたと思しきミニ・アルバム全6曲入り。「モンマルトルの森(ディスコ・ミックス)」は、さすがに原曲がイイので聴ける仕上がりになってますが。「ベイビー・ベイビー(ダンス・ミックス)」は、強烈に時代を感じるバブリーな哀愁ユーロビート(太マユメイクのボディコン女が浮かぶ)。でも結構好きだったりしてこれがまた。「ステイ・ウィズ・ミー」は何故か未収録。老けて見えるジャケ写も全然良くないし、コアなファン向けには違いなし。
- ガゼボ 『雨音はショパンの調べ』 ('94/'95)
CD \815
・・・ガゼボのベスト。「懐かし。久々に聴いてみよ」と思って買ったんですが・・・こりゃヒドイ!!
ドイヒー!! キャー!! 「アイ・ライク・ショパン」も「ルナティック」も「マスターピース」も入ってますが、全部新録!! しかもその点についての表記はナシ!! しかも原曲に遠く及ばないショボい打ち込み!!
歌唱力も落ちてるし。こらガゼボてめ。本屋の店頭で売ってる無名人によるオールディーズのカバーCDの如し詐欺盤。キング・レコード
CD番号:KICP 467←買うときゃ気をつけるように。
- ハロルド・バッド&エクトール・ザズー 『グリフ』 ('95/'96)
CD \728
・・・ブライアン・イーノやアンディ・パートリッジとの共作をリリースしたことのあるハロルド・バッドと、元ZNRで教授やビョークが参加したソロ・アルバムをリリースしていたエクトール・ザズーの共作。聴く前から大体想像ついてましたが、ほぼ予想通りの音。でも、“どアンビエント”というほどでもなく、ゲストも多くてヴォーカルやモノローグ入りの曲もあり、トリップホップっぽい曲もあったり意外と多彩。教授の『COMICA』に近い作風も。音数少なめでリバーブ深く、音がやたらイイです。
- ウィリアム・オービット 『ストレンジ・カーゴ』 ('87/'98)
CD \510
・・・以前、『ザ・ベスト・オブ・ストレンジ・カーゴ』てのを買って、非常につまんなかった記憶があるんですが、つい買ってしまいました。これはシリーズ第1弾。'87年なので、アンビエント色はそんなに強くない。歌入れればいいのに、と思う曲もアリ。「スコーピオン」は「プリペア・トゥ・エナジャイズ」を思わすエレクトロな曲なのに、2分ちょっとだけなので残念。しかし'87年って、トーチ・ソングのアルバム、ソロの『オービット』と本作と、3枚もリリースしてたとは驚き。
- デッド・ケネディーズ 『プラスティック・サージィリー・ディザスターズ』 (''81,'82/'00)
CD \600
・・・'82年発表の2ndに、'81年発表のミニ・アルバムをカップリングしたCD。ビアフラとミニストリーのユニット、LARDのアルバムは聴いたことありますが、デッケネの方は初。おぉ。パンクだパンクだ。マイクがかなりON気味でガナってアジってます。たまに変なホーンのフレーズとか入ってオモロイ。でも全部聴いたらさすがに疲れました。年かな。
- デッド・ケネディーズ 『フラケンクライスト』 (''85/'00)
CD \600
・・・H.R.ギーガーが描いたアルバム付録のポスターがワイセツだとして、“未成年に対する有害物の発行”と言われ、告訴されたアルバム(結果的には無罪)。ライナーにはその件に関して、事の顛末が綴られております(その絵自体は載ってないですが)。で、サウンドは、パンクっぽさは残しつつもずいぶん聴きやすくなってます。パンクとハード・ロックの中間ぐらい。何曲かは、ロカビリーというかロックンロールっぽい印象も。ヴォーカルはやっぱりジョン・ライドンぽい。やっぱりだんだんこうなっていくものなのですね。「MTV」という曲の冒頭部分がオモロイ。
- ゴブリン 『サスぺリア』 ('77/'93)
CD \641
・・・「決して ひとりでは見ないでください」というコピーが有名なホラー映画のサントラ。バンド名はカワイイが音はさすがにコワイ。囁き声+呻き声が一緒になったような「ラ゛〜ラ゛〜ラ゛〜♪」が不気味なテーマ曲は、かなり「チューブラーベルズ」に似てる気もしますが、さすがのインパクト。途中に「ドドン〜」って入る大太鼓(?)の音が、ちょっと歪んでて強烈に気色悪い。ほか、「悪魔達の囁き」もヤな曲。反して「闇の饗宴」は、ただのフュージョンだったりして拍子抜け。でも、ちょっと映画の方も観てみたくなりました。
- ライトニング・シーズ 『ディジー・ハイツ』 ('96)
CD \670
・・・ビッグ・イン・ジャパン〜エコバニ等のプロデューサーとして活動してきたイアン・ブロウディのバンド。これは4作目。1stだけは聴いたことがあって、でもいまいちヴォーカルに馴染めなくてダメだったんですが、本作は全然そんなことなく、スンナリ聴けました。かなりビートリッシュでマッカートニッシュでジェリーフィッシュッシュなメロ満載です。特に「ユー・ベット・ユア・ライフ」、「ホワット・イフ…」あたりはモロにジェリフィ。コーラスやホーンの入り方なんかもツボですね。「ウィッシュアウェイ」のAメロはフォーク・ロック的で、高橋幸宏「Re
Up」に通じるものが。あと、タートルズの「ユー・ショウド・ミー」のカヴァーが絶品。このけだるい気持ちよさはなんと形容していいものか。オススメです。
- クラナド 『クラナド2』 ('74/'98)
CD \800
・・・エンヤが在籍したことで知られる、歴史の長いアイリッシュ・トラッド・グループ。これは2ndで、まだエンヤはいない時期の作品。モロにトラッドというか古楽風な曲もありますが、ギター1本をバックに女性が歌うような曲だと、どうもSSW系フォーク・ソングにしか聴こえない感じも。インストの「フェアリー・ショット・オブ・ハー」が雰囲気あって好きです。
- デヴィッド・シェー 『サテリコン』 ('97)
CD \728
・・・David Sheaは、ジョン・ゾーンのTZADIKレーベルからもソロをリリースしたことのあるニューヨークのサンプラー奏者で、以前からなんとなく気になってた存在。フェリーニの同名映画をモチーフにしたという本作は、一部で有名な前作『I(アイ)』がサンプラーオンリーだったのと変わって、ドラマーや弦楽器、民俗楽器や古楽器奏者なども迎えています。サンプルねたはクセナキス、メシアン、リゲティなどの現代音楽から何故かジョルジオ・モロダーやクインシー・ジョーンズまでと無茶苦茶。サントラというか、映画を観ているような全体の流れは、なかなか聴き応えがあります。イタリア映画のテーマ曲みたいな「The
Wife Of Epheseus」は、マーク・ゴールデンバーグの「鞄を持った男」を想い出しました(懐かし)。
- ジャム&スプーン 『ジャム&スプーン2001』 ('94)
CD \670
・・・ジャーマン・トランスの元祖的存在、ジャム&スプーン(今なにやってんだろ)のアルバム。もう8年も前の作品なので、「古いかな」と思ったんですが、さにあらず。なかなかどうして、これが。今でも十分聴けますぜ。特に、他のオムニバスに入ってたので知ってた「ステラ」は久々に聴いたけど、本作品中一番カッコイイな。あと、ちょっとクラフトワーク的な「ZEN
FLASH ZEN BONES」もオススメ。ヒットした「ライト・イン・ザ・ナイト」はちょっと浮いてる気がするが。なお、このCDが家に届いたとき、見たらビニールの上から“LaOX
\500”というシールが貼ってありました。ラオックスで\500で売ってたのに売れなかったってこと?
さびすい。
- オーラル・エクスパンション 『リミックスド・シープ』 ('95/'96)
CD \728
・・・フィンランドはヘルシンキのテクノ・ユニット。これはリミックス・アルバム。オリジナルは未聴ですが、リミキサーの豪華さに惹かれて、以前から欲しかったアルバムでした。リミキサーは本人らの他、ワゴン・クライスト、ミックスマスター・モリス、スピード・ジャック(LFOのマーク・ベルのソロ・ユニット)、ミュージック、Gマン(LFOのジェズ・ヴァーレイのユニット)。ミックスマスター・モリスはサスガに気持ち良すぎ。あとミュージックは、初期ソロを思わせる出来でアルバム中一番のトラック。