PAUL'S RECORD CRAZE DIARY - #83 - 88
(ポールのバカ買い日記-第83〜88回)
ポールって誰だなんて言わないで下さい。ポール・フランクこと荒特派員です。僕も結構レコード買いますが、いゃ、もう凄いです。脱帽です。ファンレーターは、junya-ara@mtc.biglobe.ne.jpまで。
(Sorry! Japanese Only)
第88回
<06/09/03 (月)>
久々にGEMMでレコ買い。6月4日に何枚かオーダーしたうちの1枚目がまず到着。コーンウォールのAMPMUSICからです。
- PAUL RUTHERFORD 「OH WORLD」 ('89) 12cmSingleCD
\1,648
・・・ポール・ラザフォードって、誰だか覚えてますか?
そうです。元フランキー・ゴーズ・トゥ・ハリウッドの、ホリー・ジョンソンじゃない方のヴォーカルだった人です。この人でございますね。で、こないだたまたま「ホリー・ジョンソン以外のフランキーのメンバーって何やってんだろう」と色々検索したら、ソロ出してたということが判明。で、同名のアルバムが出てたというのでそれをオーダーしたつもりだったんですが、ミスって同名のシングルが来てしまいました。タイトル曲のオリジナル・ヴァージョンとエクステンデッド・ヴァージョン、それと「SEDUCTION(EDIT)」の3曲入り。プロデュースはDave ClaytonとJoe Dworniak。「OH〜」はPaul+Daveの共作。軽めのブラコン・ハウス調で、奇を衒った部分は全然ない。で、「SEDUCTION(EDIT)」の方なんですが、これがナント、Paul+Dave、それとABCのMartin Fly+Mark Whiteの4人による合作なのです。しかもプロデュースもABCの2人が担当。驚き。曲調は、女性の喘ぎ声なんかも入った同傾向のブラコン調。ABCの『UP』のアウト・テイクにも聴こえます。しかし、同じトレヴァー・ホーンにプロデュースされた者同士がこんな形で一緒に仕事してるとは。スタジオで「トレヴァーってさぁ…」なんて会話が交わされたりしたのでしょうか。
<06/10/03 (火)>
GEMM第2弾は、ドイツのH&E RECORDS。
- ELLIS BEGGS & HOWARD 「BAD TIMES」
('88) 7" \702
・・・ELLIS BEGGS & HOWARDは、カジャグーグー解散後にNick BeggsがAustin Howard、Simon Ellisと結成したバンド。カジャグーグーのホームページを見ていたらこれが載っていて、ビックリしました。まったく知らなかったので。これは1stシングル。元気がいいです。いかにも'80年代後期的なリバーブきつめの、ハデなサウンド。ヴォーカルがニックじゃないのが残念。B面「ONE
TONGUE」はレゲエ調のリズムに、途中でオリエンタルな琴っぽいシンセ音も絡み、途中でマーチになったりという忙しい構成の曲。
- ELLIS BEGGS & HOWARD 「BIG BUBBLES, NO
TROUBLES」 ('88) 7"
\702
・・・これが2ndシングル。横ノリのファンク調で、ラップも入る。でもシングルとしては地味か。B面「ROCK
ME」は、これまたハデなグラム・ロック調。
- ELLIS BEGGS & HOWARD 「WHERE DID TOMORROW
GO?」 ('88) 7"
\702
・・・3rdシングル。うって変わって、雄大でメロディアスな曲。3枚の中では一番カジャグーグーでやってもハマりそうな曲かも。B面「NOBODY
KNOWS」はグイのりのファンク調。
<06/11/03 (水)>
GEMM第3弾。エジンバラのVINYL HEAVEN。
- MAYFIELD 『MAYFIELD』 ('98) CD
\1,377
・・・MAYFIELDは、元ティアーズ・フォー・フィアーズのカート・スミスを中心にした5人編成のバンド。知らない人たちばかりです。前作にあたる1stソロも、地味ながらもそれなりに良かったんですが、本作はカートの趣味全開の、全編ビートリッシュな曲ばかり。最近のXTCぽい部分もあるし、マッカートニッシュな部分も多くてニヤニヤしっぱなし。岩本晃一郎氏に聴かせたいくらいです。ほとんどの曲はカートと、ギタリストのCharlton
Pettusの共作なんですが、ナナナント、「MOTHER
ENGLAND」という曲は、Curt+Charltonの2人+、ジェリーフィッシュのRoger Manning+Andy Sturmerの4人の合作。なぜこの2人が…。いかにもという感じのジェリフィ節で、途中でテンポが変わったり、展開が多い複雑な曲構成はさすがという感じ。「ストレンジ・デイズ」好きに聴かせたい、隠れた逸品です。
<06/12/03 (木)>
GEMM第4弾。アメリカのCDCONNECTION。
- CURT SMITH 『AEROPLANE』 ('00) CD
\1,861
・・・再びソロ名義に戻ってますが、参加メンバーは前作とあまり変わってません。6曲入りで、新曲2曲、MAYFIELD名義の前作からのリミックス2曲の他、ティアーズ・フォー・フィアーズ時代の「Pale Shelter」と「Everybody Wants
To Rule The World」のセルフ・カヴァー。なんとうしろ向きな…。新曲は、MAYFIELDで出した方がいいんじゃないの、というほどビートリッシュでグーなんですけど。「Pale〜」は普通のバンド・サウンド。「Everybody〜」はギター2本とアコーディオンなどによるアコースティックなアレンジ。
<06/13/03 (金)>
帰宅したら何か郵便物が届いていた。開けたら、ゲイリー・ニューマンのオフィシャルHP“NUWORLD”からで、5月27日にオーダーしたCD2枚でした。
- GARY NUMAN 『I,ASSASSIN』 ('82/'02) CD
\2,080
・・・ベガーズ・バンケット後期の2枚がようやくリマスター再発。これでゲリマン旧作品すべてのリマスター再発が敢行されたわけです。めでたい。で、本作は、後期JAPANの影響濃い、暗く重くヌメッとしたエレポばかりで、ゲリマン全作品の中でも一番好き。これは名盤ですよ。特筆すべきは、ティアーズ・フォー・フィアーズや教授との仕事でも名高い名ベーシスト、ピノ・パラディノのプレイでしょう。特に「White Boys And Heroes」でのベースは鳥肌モノです。他、ドラムのクリス・スレイドは、ユーライア・ヒープやAC/DCに参加したハード・ロック畑の人('95年没)。キーボードのロジャー・メイスンは、Illustrated
Man(ロブ・ディーンがJAPAN脱退後に参加したバンド)のメンバー。全曲好きなんですけど、やっぱり前述の「White〜」と、JAPANの「Swing」っぽい「War
Songs」、その曲の続編的「War Games」あたりがベスト。アルバム・タイトル曲では、JAPAN「Cantonese Boy」と同じメロディーが出てきたりして笑えます。なお、このリマスター盤には、未発表曲「This
House Is Cold」も収録。オススメ。
- GARY NUMAN 『WARRIORS』 ('83/'02) CD
\2,080
・・・こちらもリマスター再発。『I,ASSASSIN』は一番好きですが、反してこれはワースト1かも。ビル・ネルソンをプロデューサーに立ててレコーディングしたものの、意見が合わず頓挫。プロデューサー→ゲストへと降格させたという問題作であります。まぁそれ以前に、曲自体に精彩がないのよ。何回聴いても。「Sister
Surprise」は好きですが、そんくらいです。なお、リマスターに関してですが、1曲目のタイトル曲がすごいモコモコしてます。ちょっとヘンですよ、これは。2曲目では奥行きあるサウンドに生まれ変わってて、ちょっと安心しますが。タイトル曲はリマスター失敗では?と思いますがいかがでしょう。また、本CDも未発表曲「Namelss&Forgotten」(開き直ったタイトルつけやがる)収録。いい曲。
しばらく経ってから、買い物へ。ついでに「ディスクユニオン北浦和店」へ(どっちがついでだか)。EPボックスやLPボックス(ともに段ボール製)も購入。EPボックスは、これで6個目です。
- PETE SHELLEY 「ON YOUR OWN」 ('86)
12" \315
・・・プロデュースがスティーヴン・へイグというのでビックリ。聴いてみたら、モロに「ブルー・マンデー」じゃないですか。しかもキーまでおんなじ。間奏の部分のギターのフレーズをベースラインに置き換えたような出だし。こんなの録音しててイヤにならなかったのかしら。A面はNEW
YORK MIX、B面はDUB MIXと、「PLEASE FORGIVE
ME」という大太鼓みたいな音が印象的な、「ターミネーター」のテーマみたいなインスト。
- CHINA CRISIS 『DIARY OF A HOLLOW HORSE』
('89) LP \84
・・・ウォルター・ベッカーとマイク・スローンをプロデューサーに(曲によって替わる)、エンジニアにロジャー・ニコルスを迎えた5作目。いかにも'80年代後期的な、クリアでラジオ向けなサウンド。スティーリー・ダンの影響濃い、転調多用な曲が多い。まぁ職人的でサラッと流れちゃうし、特に刺激はないんですけど、結構イイんだよな〜。なんだかんだ思いつつも、ついノッちゃってる自分がいるわけで。メロディーもなかなかいいのが揃ってます。
- PREFAB SPROUT 「WHEN LOVE BREAKS DOWN」
('85) 12" \840
・・・このシングルは何種類かあるそうですが、今回買ったのはA1が「When〜」でA2が「The Yearning Loins」、B面は「Spinning
Belinda」、「He'll Have To Go」、「Donna
Summer」の全5曲入り。「When〜」はトーマス・ドルビーではなくフィル・ソーナリーのプロデュース。アレンジはあまりかわりないですが、全体的にドルビー・ヴァージョンよりユルめの印象。「The
Yearning〜」は、マリンバのリフにちょっとテクノを感じるポップな曲。「Spinning」はいかにもプリファブらしい曲。ちょっとした転調ワザがニクい。「He'll〜」はプリファブ唯一のカヴァー曲。でも言われなければオリジナルに聴こえる。「Donna
Summer」は、タイトルがすごいけど、別にディスコしてるわけでもないプリファブ節。「The
Sound Of Crying」のテンポを遅くしたような曲調です。
- KOWALSKI 『OVERMAN UNDERGROUND』 ('82)
LP \420
・・・コニー・プランクがプロデュースしたNDW系バンドの1st。実はこれ持ってるんですが、英語盤と独語盤の2種類が出てるんです。で、自分が持ってるのはどっちだったか忘れてしまったので、とりあえず捕獲(今回買ったのは英語盤)。で、家帰ってチェックしたら、持ってるのも英語盤でした(T_T)。で、調べたら独語盤はタイトルも違うそうな。アホです。でも内容はイイ。ジャケは、メンバーが地下水路らしき場所で、顔黒くして現場作業員ばりにキメた写真(右の人はつるはし持ってます)。こっからイメージするに、ノイバウテンみたいなインダストリアル系かと思いきや、意外と普通のエレポとしてかなり聞きやすい。全編シモンズだし、ギターの音やヴォーカルなんかはニューロマ流れな感じ。「komm
hier」は、ムーンライダースの「花咲く乙女よ穴を掘れ」のテンポを速めた感じでグー。オススメ。Virginからのリリース。
- ザ・ナック 『ゲット・ザ・ナック』 ('79)
LP \840
・・・「マイ・シャローナ」ですよ。チャーリーズ・エンジェルですよ。ちなみにヴォーカル顔が長いですよ。いやー、イイですねぇ〜。実はサビの部分しか知らなくて、全部聴くのは初めて。でもちょっとギターソロ上手くないし長いぞ。「マイシャロ」以外も、かなりビートリッシュでポップな曲が多い。「メイビー・トゥナイト」なんかは泣きの名曲。「リトル・ガールズ・ドゥ」は、前川清の「ひまわり」(福山雅治作曲)と同じメロが出てきます。プロデュースしてるのがマイク・チャップマンだったとは、ちょっと驚きました。なんとなくこの人からは芸能界チックな匂いがするので。
- ヒカシュー 「日本の笑顔」 ('84) 12"
\420
・・・スピノザ・レーベルからリリースされた4曲入り12インチ。昔、コロムビアから出た同名のCD(『水に流して』とのカップリング)を友人に借りて聴いたことがありました。タイトル曲は名曲。いかにも井上誠氏らしい曲ですな。詞がすごい。クレジットはないですが、戸川純サマ客演。あと「太陽と水すまし」も好きな曲。
<06/18/03 (水)>
GEMM第5弾2枚。1枚目は6月11日にオーダーしたブツで、VS MUSIC(US)から。2枚目は6月4日にオーダーしたブツでTAKE'S U BACK(UK)からです。
- PAUL RUTHERFORD 『OH WORLD』 ('89) CD
\2,026
・・・で、↑に書いたように、アルバムだと思って間違えて同名のシングルをオーダーしてしまったので、改めてアルバムの方をオーダーして無事ゲット。唯一のソロです。全体的にブラコン・ハウス系サウンドで、ホリー・ジョンソンのソロ(特に2nd)なんかよりはよっぽど出来がいいと思いますが、はたしてこの人にこういう路線を求めていた人が、当時どれだけいたのかは疑問。全10曲中3曲でABCのMartin FlyとMark Whiteがプロデュースと曲作りで参加。そのうちの1曲「Cracked
Wide Open」では、FGTH「Relax」を思わす「ほぅあ!」という雄叫びも入ってます。
- SMALLTOWN ELEPHANTS 「WALKING ON ICE」
('87) 12" \1,029
・・・Smalltown Elephantsは、カジャグーグーのギタリストSteve Askewが、クラシックス・ヌヴォー末期('84〜'85)のドラマーだったPaul Turley、そしてヴォーカルのAndy
Fitzgeraldと結成したバンド。これは当時発表された唯一の音源(後に未発表曲を収録したCDが出た)。3曲入り。A面は軍歌調の合唱から始まる、シャッフル・ビートのエレポ。スネアのリバーブが、いかにも'80年代後期的。なかなか。B面は2曲。こちらもそれなりにいいけど、すごくインパクトがあるわけでもない(好きだけど)。アルバムが出てたらまた違ったんだけどな〜。かわいそうなバンドです。でもSteveは、最近またNick Beggsと何かプロジェクトを開始したそうで、楽しみ。
<06/27/03 (金)>
GEMM第6弾。有名な、ハンブルグのFUN RECORDS。6月10日にオーダーしたレコです。
- GRAND HOTEL 『DO NOT DISTURB』
('79) LP \2,668
・・・以前DJをしたときに、たけしたさんに現物を見せてもらったり、音源は聴かせてもらっていたニッチ盤。前々から店頭やGEMMはチェックしていたんですが、ようやくゲットできました。分厚いハーモニーなどはいかにもニッチ的なモダン・ポップ。シティ・ボーイやムーヴィーズあたりがお気に入りなら即買い。メンバーのCol
CampsieとGeorge McFarlaneは、後にB級エレポ・バンド、Endgamesをプロデュースしています。
<06/30/03 (月)>
病院へ行くため、朝から御茶ノ水へ。診てもらったあと、まだ時間があるので三省堂へ寄って「レコード・コレクター紳士録」(大鷹俊一・著/ミュージック・マガジン社)を購入。読み応えアリ。そのあと、「ディスクユニオン神保町店1F」へ。
- サディスティック・ミカ・バンド 『黒船』
('74/'03) CD \2,299
・・・紙ジャケ+24bitリマスター再発。ミカ・バンドはこれ1枚だけ、てのが残念。聴いてみたんですが、正直そんなに「いい音に生まれ変わった!」て感じがしない…。ホントにリマスターしてんのかなぁ、これ。「颱風歌」のドラムとか、なんかうしろに引っ込んだままなんだよな。てか、ドラムにばっかり耳が行くYMO世代。しかし、1枚だけじゃなくて他のアルバムもちゃんとリマスターしてほしいわな。
- Gel: 『Dolce』 ('03) CD
\2,499
・・・待望の2nd。でも生楽器を多用しているというので、ちょっと不安でした。ん〜。なんだかノイズとか現代音楽っぽい曲が多くなっちゃってるんですけど。前作の、どことなくかわいらしかったエレクトロニカ・サウンドは何処へ。生楽器も、ピアノ(プリペアド・ピアノも)やウッドベースとか使ってるようですが、正直「Prive」とか「Du
haut d'un terril elise〜」みたいに、生楽器がほとんど出てこない曲の方が全然いいです。前作『−1』は良かったんですけど、本作はイマイチ。次に期待。
- ロイクソップ 『メロディーA.M.-スペシャル・エディション-』
('03) CD \0 (スタンプカードで交換)
・・・FUJI ROCKに出たり、AAJ「ノルウェー」記事でも話題のロイクソップ。本作はリミックスやPVを収録したボーナスCD付きのセカンド・エディション2枚組。ちょっとアンダーワールドなハネ気味のリズム+哀愁メロが気持ちよい「プア・レノ」がお気に入り。せっかく歌が上手いのに、ヴォーカル曲が少ないのは残念。長尺インストの「ロイクソップのお休み」も聴き応えあり。PVは3曲収録されていますが、「プア・レノ」ってこれ、ハッピーエンドなのかな。よくわからないんですけど。続きモノっぽい気もしますが。
第87回
<06/08/03 (日)>
バイクで、吉祥寺〜三鷹方面へ。80'sレコ狙いです。まず、「レコファン吉祥寺店」へ。以前は同ビルの4Fにあったんですが、B1Fへ縮小移転。入った瞬間、「(…え。こんだけ?…)」と思わずガックリしてしまうほど狭くなってて、もちろん品数も激減。あれだけあったレコたちは何処へ行ってしまったんでしょう…。
- イアン・マッカロク 『スライドリング』 ('03)
CD \1,837
・・・エコバニ復活したのに、なぜか出した3rdソロ。本人が言うには「エコバニに合わない曲をまとめたモノ」だそうな。たしかに、アコースティックで地味めの曲が多い。曲によっては、R・E・Mみたい。とは言え、「ラブ・イン・べインズ」や「ハイ・ワイアーズ」あたりはエコバニっぽいですが。地味とは言え佳曲が多い好盤。で、ベース弾いてるのがキャストのピーター・ウィルキンソンなんですが、リード・ギターの“Pete Byrne”って、まさかネイキッド・アイズの? って単なる同姓同名だろうな。
続いて、「ディスクユニオン吉祥寺店」へ。“80's NEW WAVE SALE”なるものをやっていた。でも、オルタナとかネオアコも一緒くたになってましたが。まぁ、高いものは高い。ユニオンはその辺けっこう分かってる。
- デイヴ・ガーン 『ペーパー・モンスターズ』 ('03)
CD \2,548
・・・デペッシュのヴォーカル、ガーンさんです。初ソロです。そして、個人的には“初コピーコントロールCD”です。いやです(再生上は特に問題はありませんでしたが)。で、この初ソロ。曲は、デイヴとノックス・チャンドラー(元サイケデリック・ファーズ)の共作制。プロデュースはケン・トーマスという人。とは言え、アートワークは相変わらずアントン・コービンだし、サウンドも近作の延長上にある、重めの音。「ボトル・リヴィング」は「アイ・フィール・ユー」ぽいし。悪くないけど衝撃もない。
- ディア・プラン 『ライブ・アット・ティキ・ボールルーム』 ('96)
CD \1,050
・・・わけのわからない、ロボットみたいなイラスト・ジャケに差し替えられてしまった日本盤。これではこの擬似ライヴ・アルバムの意図が伝わらんじゃないか。曲は「グミ・ツイスト」など既発表曲の新アレンジで、正直かなりお手軽な打ち込み。曲間は、一人だけ拍手してたり、全然聴いてなくてお喋りしてたり鳥が鳴いてたり。MCもなく淡々と進行。発想としてはP-MODELの『ヴァーチュアル・ライヴ』と同じようなもんですが、自虐的度合いではこちらの方が上。原曲には遠く及ばないショボいアレンジは似たり寄ったりか。
- ミニストリー 『フィルス・ピッグ』 ('96)
CD \840
・・・だんだんとメタル化が進行していってるアルバムで、エレポな1stはもちろん、『ザ・マインド・イズ〜』あたりが好きな僕チンにとってはちょっとサミシ。でもアルバムとしては、妙にメロディアスな曲があったり、最近のゲリマンを思わせる「デッド・ガイ」なんて曲もあったりして、それなりに楽しめるんですが。でもやっぱり以前の作品と比べると、ね。
- ジョン・テイラー 『フィーリングス・アー・グッド・アンド・アザー・ライズ』 ('96)
CD \315
・・・デュランのベーシスト、初ソロです。ちょうどパワー・ステーション再結成と同時期の録音。でも結果的にはレコーディングには参加したものの、ツアーがイヤその他諸々があって最終的にはジャケ写にはジョンは写ってないですが。で、このソロは、元ABCのデヴィッド・パーマーがほとんどの曲でドラム担当(デュランのメンバーに入れるという話もあったらしい)、他にカルチャー・クラブのロイ・ヘイなどが参加。なので、ちょっと期待したものの、まぁ当然ですがニューロマっぽさは皆無。ジーザス・ジョーンズみたいなデジ・ロックな曲もあるバンド・サウンド中心です。それにしてもジョン君、歌がヘタです。
- DMX KREW 『WE ARE DMX』 ('99)
CD \1,260
・・・現時点ではこれが最新作。相変わらずやってくれてます。今までの集大成という感じで、ニューロマ系歌モノあり、エレ・ファンクあり、ヴォコーダーものあり。徹底的に'80年代テイストのマシーン・サウンド満載。「Good
Time Girl」にはChicks On SpeedのMelissaが参加(間奏のトコで喋ってるだけ)。他、日本語と英語が入り混じる「Konnichi
Wa!」なんて曲も。ラストの「We Are DMX」は、モロにディーヴォの「スルー・ビーイング・クール」で爆笑。おもろすぎる。新譜はまだか。
- ホルガー・ヒラー 『腐敗のルツボ』 ('85) LP
\3,990
・・・輸入盤では持ってるんですが、このSMSからの国内盤はジャケが違う(たしか安西肇氏のデザイン)し、前から欲しかったのでゲット。この辺は全然安くならないですねぇ。
- アーケイディア 『情熱の赤い薔薇』 ('85) LP
\210
・・・シングル「エレクション・デイ」は、あんまりデュランと大差ないなぁと思いましたが、アルバムの方は、なかなか聴き応えアリです。まぁ、サイモンが歌ってるのでデュランっぽさは免れないんですけど。ゲストが豪華ですが、期待していたツッチー昌巳のギターはそれほど目立っておらず残念。スティングが「ザ・プロミス」のバック・ヴォーカルで参加してるのは驚きましたが、同曲でハービー・ハンコックが参加してるのにはもっとビックリ。でもドコで何してるのか皆目検討つかず。
- THE PASSAGE 「XOYO」 ('82) 12"
\420
・・・Dick Witts、Andrew Wilson、Paul Mahoneyの3人組。「テクノのススメ」で存在を知りました。Cherry Redからの3曲入り12インチ。「XOYO」(エックス・オー・ワイ・オー)は、初期ヒューマン・リーグの「エンパイア・ステイト・ヒューマン」をもっと軽くしたようなシャッフル・ビートのエレ・ポップ。歌がヨレッとしているので、佐久間英夫氏の「エレアコっぽい」という例えにも納得。B1「Animal
In Me」もかなりイイし、B2「Born Every Minute」もイイ。スキマのないこの時期ならではのテクノ・サウンド。ん〜、3曲じゃ物足りん。このバンドは未チェックでした。アルバムも数枚出てるようなので、一応メモメモ、と。
- ZERRA T 『ZERRA T』 ('84) LP
\315
・・・トッド・ラングレンのプロデュース、ユートピア・スタジオで録音された謎の4人組バンドのアルバム。裏ジャケのメンバー写真を見て、爆発型のヘアスタイルなので、ニューロマ的な音か?と思ったら、かなりエコバニちっくなギター・ロック。妙にすき間の多いアレンジといい、本当にトッドのプロデュースなのか?と思ってしまう。サウンド的にも平坦だし、なんでこんなバンドを手掛けたんだ、トッドさん。ジャケも購買意欲をソソられないテキトーさだし、売れなかっただろうなぁこれじゃ。
- SUICIDE 「CHEREE (REMIX)」 ('97) 12"
\420
・・・BLAST FIRSTからの12インチで、名盤1st『SUICIDE』に入ってた、スペースメン3あたりがやりそうな名曲。シュリシュリ〜♪
リミックスとは言え、シンベが強調されてリバーブが深めになってるくらいで原曲と大差なし。でもあんまり変にダンス・リミックスとかにされてたらイヤだし、この程度で逆に良かったかも。B面は1978年、CBGBでのライヴから「HARLEM」と「I
REMEMBER」の2曲。同じ'78年のライヴということで、『ZERO
HOUR』に入ってるヴァージョンと聴き比べしてみましたが、こっちの方が混沌度が高くて盛り上がる。観客は数人しか盛り上がってないけど(^_^)。しかし、ホンっトにカッコイイわ、スーサイド。エレクトーンのリズム音みたいなスコスコスコスコ♪(withリバーブ)が最高です。
- バウ・ワウ・ワウ 「チワワは素敵な愛言葉」 ('82) 7"
\630
・・・“チワ〜ワチワ〜ワチワ〜ワ♪”の連呼がインパクト大な、哀愁メロの佳曲。でもビートはズンドコ。B面「ガリー・ガリー・ゴー・バディ」は、マルコム・マクラレンのソロ『俺がマルコムだ!』に入ってた「Double
Dutch」を思わすアフリカっぽい曲(この辺詳しくないので、細かいことは中村とう●う先生にでも訊いてください)。単純なメロディーの繰り返しの曲なので、すぐ覚えちゃいます。また、'98年に再結成ライヴをしたそうで、このページでそのときの写真が何枚か見れます(小さいですが)。
- THE NEUTRONS 『TALES FROM THE BLUE COCCONS』 ('75) LP
\840
・・・「ストレンジ・デイズ」No.2で紹介されていたニッチ盤。60年代後期に活動していたサイケ・バンド、アイズ・オブ・ブルーにいたPhil Ryanが在籍。A面は、後にマンに参加するギタリストWill Youattの曲が中心、B面はPhil
Ryanの曲が中心。A面は歌モノが多く、ちょっとプログレっぽい展開もあるものの、それほど特徴のない70年代ブリティッシュ・ロック。B面は、Philのかなり長いキーボード・ソロが続き、フュージョン寄りに。正直、B面でダレます。
続いて、「ココナッツディスク吉祥寺店」へ。
- カーズ 『ハートビート・シティ』 ('84) LP
\105
・・・これは持ってるかどうか忘れちゃったんですが、一応購入。持ってなかったです。よかった。「ユー・マイト・シンク」は、当時初めて聴いたカーズの曲で、懐かしい。アルバム全体としては、まぁいつものカーズらしいピコったテクノ・ロックという感じ。「ハロー・アゲイン」と「ホワイ・キャント・アイ・ハヴ・ユー」がお気に入り。
- メン・アット・ワーク 「ダウン・アンダー」 ('82) 7"
\105
・・・このバンドをちゃんと聴くのは初めて。フルートによるイントロの郷愁ちっくなメロ(ちょっと立花ハジメ「THEME FROM BARRICADE」の途中で出てくるメロディーに似てる)には、一発でヤられた。リズムはレゲエ調で、超ポップ。こりゃーいい曲です。B面「オートメイション」は、スピード感のあるポップ・ロック。
- メン・アット・ワーク 『ワーク・ソングズ』 ('82) LP
\105
・・・で、こっちはその「ダウン・アンダー」と、「ノックは夜中に」を含む大ヒット・アルバム。しっかし、メロディー作りが上手いわぁ。ちょっとB面後半ダレるけど、どの曲もすぐ歌えちゃう曲ばっかり。演奏は軽く、全然ヘビーでないポップ・ロックで聴きやすい。ちょっとポリス風味な部分もアリ。お手軽な愛聴盤。どなたにでも推薦できます。
- ヒューマン・リーグ 「愛の残り火」 ('82) 7"
\105
・・・またやってしまった…。持ってた、これ。
- トンプソン・ツインズ 「ホールド・ミー・ナウ」 ('83) 7"
\105
・・・名曲。すごく好きな曲です。当時、CMでも使われましたね(マクセルだったっけ?)。B面「レット・ラヴィング・スタート」は、「ホールド・ミー・ナウ」のエスニック・インスト版。リミックスではなく、まったくの新録。
- ハワード・ジョーンズ 「ニュー・ソング」 ('84) 7"
\105
・・・懐かしきデビュー曲。とは言っても『かくれんぼ』と『ドリーム・イントゥ・アクション』はいまだにたまに聴きますが。ちなみに初回限定ジャケ。わーいわーい(ってサビシ)。B面「チェンジ・ザ・マン」も好きな曲。このシングルはルパート・ハインじゃなくコリン・サーストンのプロデュース。なお、ハワジョンの新作は、ピアノ・ソロ集だそうな。なんだかなー。
- スパンダー・バレエ 「コミュニケイション」 ('83) 7"
\105
・・・妙に軽いノリの曲。このバンドはもっとスケコマ度が強い曲の方が好きだな。サビ終わりがちょっと“安楽亭
安楽亭♪”と聴こえてしまう僕チンは焼肉好き。B面はなんとクラブ・ミックス。これのどこがクラブ・ミックスなのさ。単なるドモリング多用のリミックス。なお、砂浜で股間モッコリの短パン姿でたたずむメンバー写真は、二丁目界隈で大人気。か?
- ワム! 「バッド・ボーイズ」 ('83) 7"
\210
・・・懐かしい。当時はすごくクリアで最先端なサウンドに思えたものですが、こんなに薄っぺらだったかな〜。いい曲なんですけどね。この曲、前に歌ったことがあるんですけど、サビの“Wo,
Wow♪”から“Good Guys♪”に行くトコがすごく難しいのよね。B面は「バッド・ボーイズ(ロンドン・ヴァージョン)」。お、珍しくカラオケじゃない。で、聴いてみたら、イントロはちょっと違うものの、ただのカラオケでやんの。よく見たら、英語表記は「BAD
BOYS(INSTRUMENTAL)」になってる。日本側で鷺表記しやがった。怒。
- ワム! 「ケアレス・ウィスパー」 ('84) 7"
\210
・・・当時ヒロミ・ゴーや、入院ヤングマンこと西城秀樹がカヴァーし、トシちゃんや河合奈保子はパクリを歌わされ、日本の歌謡界に大ブームを巻き起こした罪な曲。ん〜、改めて聴くといい曲だわ。当時はウンザリでしたが。で、これって、本国ではジョージ・マイケルのソロとしてリリースされたんですが、曲はアンドリューとの共作だったんですねぇ。ジャケにも“ワム! フューチャリング ジョージ・マイケル”って書いてありますけど。でもフューチャリングって何よ。未来進行形ですか。B面は性懲りもなくインスト。いやカラオケ。怒怒。
- ワム! 「エッジ・オヴ・へヴン」 ('86) 7"
\315
・・・ラスト・シングル。これは当時から好きでした。あまりラストとは思えないノリのいい曲。B面「哀愁のメキシコ」は、「ケアレス・ウィスパー」の二番煎じみたいな歌謡曲ちっくな曲。せっかくB面がカラオケじゃないと思ったらこんな中途半端な曲ですかい。
- G.I.オレンジ 「涙でブレイク・アウェイ」 ('85) 7"
\105
・・・デビュー・シングル。「サイキック・マジック」がデビュー曲だと思ってましたが、違ったんですね。なんだかグループ・サウンズみたいな曲だな。本当にメンバーのオリジナルなんでしょうか・・。B面「一人ぼっちの日」は、ちょっとピコったアレンジがイイ、元気印のアイドル調の曲。語尾をしゃくりあげる歌い方がデュランのサイモンみたい。こっちの方がA面向きだと思うが。
- ガゼボ 「アイ・ライク・ショパン」 ('83) 7"
\105
・・・ん〜、まさか今になってこのシングルを買うとは、自分でも数ヶ月前は思ってませんでした。久々に聴きましたがアレンジがイイ。シンセがイイです。中盤でJAPANの「Taking Islands In Africa」に出てくる、地を這うようなシンセ音(プロフェット?)が出てきます。あと当時も思ってましたが、歌詞が中学生英語並みですね。なおB面はワム!の悪影響か、インスト。でもイントロが長い。ロング・ヴァージョンか?と思ったら、変なトコでいきなりフェイド・アウトしやんの。ヒドすぎ。
- ベルリン 「炎のハート・ブレイク」 ('86) 7"
\105
・・・「トップ・ガン」のテーマ曲しか知らないバンド。ベルリンちゅーくせにロスのバンドだったんですね。A面はボブ・エズリンのプロデュース。ちょっとピコってるものの、基本的にはアメリカン・ロック。テリー・ナンの絶唱型ヴォーカルもいかにも。B面「ハイダウェイ」になると更にアメリカンな音に。
続いては三鷹の「オールディーズ」へ。会計時、店員のオッサン(元パワーズの須間がやせたような顔つき)が僕チンのことを覚えていて、「しばらく来なかったですよねぇ」。「えぇ、1ヶ月ぶり、ですね」。「この間にねぇ、結構品物入ってきたり出たりして、結構品揃え変わったんですよ」などと会話。で、「僕、川越なんですよ。で、バイクで1時間ちょっとかけて来てるんです」と言うと、しばらく川越談義。なかなか楽しかったです。店に入ったとき、「いらっしゃいませ」とか言わないから、あんまり最初はいい印象なかったんですけど。で、この店は相変わらず“全商品半額 続行中”。ぬぉぉ〜、とつい大量に買ってしまいます。
- TUXEDO MOON 『HALF-MUTE』 ('80) LP
\1,000
・・・前から興味のあったバンドです。聴くのは初めて(ウィンストン・トンのソロは聴いたけどつまらなかった)。本作にはトンはいませんが。レジデンツのラルフ・レコードからのリリースで、全編スカスカの、宅録っぽい暗めのニューウェイヴ・サウンド。同時期のキャバレー・ヴォルテールあたりに近い印象。サックスやヴァイオリンが入ったりしても決してムーディにならないところがこの時代らしい。もうちょっと引っかかるところがあれば尚いいんですが。
- トンプソン・ツインズ 『ドクター! ドクター!』 ('84) LP
\200
・・・4曲入りミニ・アルバム。「ドクター〜」と「ホールド・ミー・ナウ」はロング・ヴァージョン。「ドクター〜」は、ちょっと長すぎる感もアリ。「ホールド〜」は原曲をいかした(あんまり変化ない)ロング・ヴァージョン。でもこれはあんまりヘタにリミックスとかしてほしくない名曲なので、この方がいいかも。後半に、シングルB面に入ってたインスト・ヴァージョンを持ってくるなんて粋。残り2曲は未発表曲。そのうち「コンパス・ポイント」は、エスニック・テクノという感じで、後半二ュッと出てくるシンセがインパクト強い。ドラムが幸宏チック。
- トンプソン・ツインズ 『シスター・オブ・マーシー』 ('84) LP
\200
・・・こちらも4曲入り。「シスター〜」と「テイク・ミー・アップ」がロング・ヴァージョン。「シスター〜」は、物哀しい雰囲気漂うポップな曲。残りの「テイク〜」と未発表曲は、歌の部分が少ない、インスト部分をフィーチャーした曲。
- バブル 『ザ・ストーン』 ('93) CD
\450
・・・で、これはトンプソン・ツインズのトムとアラナの2人が、名前を変えて再スタートしたユニット。インストでもやってんのかと思いきや、ちゃんと両者とも歌ってます。ただ、全編ゆったりしたリズムの曲ばかりで、シングル・ヒットは望めなさそう。アラビックだったりインドっぽかったり、どれも必要以上にエスニック度高く、アンビエント・ハウスっぽい曲調のが多い。あとグラウンド・ビートとか。でも、サウンドは抜きにしてメロディーだけ取り出してみると、トンプソン・ツインズ時代と大して変わってない気がする。中でも「テイク・ミー・アウェイ」、「ビューティフル」あたりはテンポあげてバンド・アレンジにすれば売れ線狙えそうな感じ。正直、トンプソン・ツインズの方が好きだけど、これはこれでいいアルバム。
- ABC 「HOW TO BE A ZILLIONAIRE (BOND
ST. MIX)」 ('85) 12"
\250
・・・以前、同曲の“WALL ST.MIX”という12インチを買ったんですが、こんな別ミックスの12インチも出てたんですね。ぶっ壊れ度ではこちらの方が上ですが、ノリの良さ度ではWALL
ST.MIXの方が上かな。B面は、WALL〜の12インチとまったく同じで、オリジナル・ヴァージョンとアカペラ・ヴァージョン。なんで2枚別に出したのか、疑問。
- LIMAHL 「TOO MUCH TROUBLE-LOVERS HEART BEAT
MIX」 ('84) 12"
\150
・・・2ndソロ・シングル。ジャケの、疲れ気味の顔はいただけない。A面はLOVERS
HEARTBEAT MIX。ま、こんなもんでしょう。B面はオリジナル・ヴァージョンと、「TOO
MUCH〜」の、ストリングスをフィーチャーしたインスト。リプライズです。
- フロック・オブ・シーガルズ 『リッスン』 ('83) LP
\350
・・・B面ラストの「トーキング」だけビル・ネルソン、残りを前作同様マイク・ハウレットがプロデュースした2nd。それなのにA1「ウィッシング」が、ちょっとオリエンタルですごくビル・ネルソン・サウンドしてるのは何故?
他にもスピード感のあるエレポ「永遠の別れ」や、これまたエレ度高い「エレクトリックス」(そのままですがな)など、1stよりもいい曲が揃ってる好盤。ルックスは全然イケてないけど、いいバンド。「アイ・ラン」だけの一発屋だと思ってたけど、見直しました。なお、コニー・プランクのスタジオで録音、ミックスがミュンヘンてのにも驚き。
- A-HA 『スカウンドレル・デイズ』 ('86) LP
\350
・・・2nd。1stは「テイク・オン・ミー」など一部を除き、トニマンのプロデュースでしたが、本作は「テイク〜」をプロデュースしていたアラン・ターニーのプロデュース(3曲だけメンバーのプロデュース)。たしかに、最初はトニマンが手掛けた「テイク〜」がボツり、アランのプロデュースで再録したヴァージョンが採用されたわけですから、当然の流れでしょう。でも、個人的には断然トニマンによる1stを推す。「クライ・ウルフ」とかいい曲はあるけど、サウンド面での面白味は後退。…でもいいアルバムなんだよー。
- WANG CHANG 『POINTS ON THE CURVE』 ('83) LP
\200
・・・2nd。プロデュースはクリス・ヒューズとロス・カラム。'83年作なのに、'80年代後半の“元エレポ”バンドのようなクリアでビシッと引き締まった、タイトなリズムのエレポが中心。特に「Even
If You Dream」のギターといいドラムといい、やたらスパッスパッとシャープでカッコイイ。ヴォコーダーが出てくる「Look
At Me Now」も好き。ジャケ裏見ると、ヴォーカルのジャック・ヒューズは、かなりスティングを意識したルックス(高音部もちょっと似てる)。この当時は3人組だし、ポリスを意識してたんでしょうかね。
- スード・エコー 『<改訂版>ラヴ・アン・アドヴェンチャー』 ('87) LP
\300
・・・オーストラリアのエレポ・バンド。世界デビュー用に編纂されたベスト盤的アルバムだそうな。しかし新録もアリ。さらに、初回分に入ってた「ドント・ゴー」を「ファンキー・タウン」(リップスのカヴァー)に差し替えた改訂版、とのことでややこしいわね。ま、それはそうと、1stは聴いたことありましたが、スード・エコーってこんなにいいバンドだったか?というのが第一印象。ジャケに写るメンバーの衣装がGパンに革ジャンだったりして、「あぁ、アメリカうけを狙ってるのね」とか思ってたんですが。とにかく曲が良い。特に「トライ」という曲。スパンダー・バレエ的ナルシー・エレポなんですが、これだけは何度でも聴きたくなる名曲。サビが耳にこびりついて離れません。「アイ・ウィル・ビー・ユー」は、インダストリーみたいなメランコリックなエレポ。件の「ファンキー・タウン」は、かなりディーヴォっぽいバンド・アレンジ。とにかくブライアン・カーナムのメロディー・メーカーぶりが堪能できる名盤。オススメ。
- ナショナル・パスタイム 『ラビング・ピクチャー』 ('86) LP
\400
・・・来日記念ミニ・アルバム全5曲入り。うち4曲は1stに収録、タイトル曲のみ1stには未収録だったシングル。すべてリミックスや別ヴァージョン。「ルナシー」のU.K.ヴァージョンはシンセ濃度高く、リズムも重くてアレンジがカッコイイ。サビはペンタトニック。でも、ほとんど違いがわからないのもあるけど。
- NENA 『プラスティック・ドリームス』 ('83) LP
\300
・・・結構よく見かける1st。こないだ買ったアメリカ編集盤『FIRST
AMERICA』とちょっとカブってるので、知ってる曲もあります。ちょっとピコったバンド・サウンドで、曲も覚えやすくキャッチーなのが多い。「インディアーナ」はバウ・ワウ・ワウみたい。デビュー曲の「夢を見ただけ」は、聴けば聴くほどリンダ&MOを思い出してしまう。意識したのでしょうか(どっちが意識したのかは、時期的に非常にビミョー)。ルックス的にも、タレ目という点でかなり相似形だし。
- ベルリン 『ラヴ・ライフ』 ('84) LP
\300
・・・3rd。このバンドのアルバムを聴くのは初めて。全10曲中、2曲がジョルジオ・モロダーのプロデュースで、残りはマイク・ハウレット。でも、言われなければどの曲がどっちのプロデュースか、というのは分からないかも。ギターをフィーチャーした、マイナー調のエレポばかり。最初、「ウルトラヴォックスの影響強いな」と思ったんですが、どちらかと言うと、UVの影響受けた日本のアイドル歌謡曲系。そうです、細野さんが書いた「禁区」や「夢恋人」あたりにかなり似ています。特に「恋する瞬間」や「ナウ・イッツ・マイ・ターン」あたりはモロ。思わず笑ってしまいます。でも、いい曲揃い。ちょっと暑苦しいとこもあるけどね。
- マリリン 『危険な香り』 ('83) LP
\100
・・・ボーイ・ジョージの恋人だったとか言っていたオカマの4曲入りミニ・アルバム。ジャケでの化粧顔は、本人はその気なのかもしんないけど、どう見たってただの男。ボーイ・ジョージの美貌には程遠い。で、歌い方までボーイくりそつで、芸能界ってイヤ〜ネェ。曲も、普遍的なポップスばかり。黒人女性コーラスをバックに従えたりして。オールディーズぽさもアリ。プロデュースが、なぜかクライヴ・ランガー&アラン・ウィンスタンレイ。お仕事ですね。
- ドラム・シアター 「エルドラド」 ('84) 12"
\300
・・・かなり前に同名のアルバムを紹介したことのある6人組。そのアルバムのタイトル曲です。ドガドガやかましいパーカッション・サウンドが売り。でも歌そのものはニューロマ流れにある耽美系。B面「ジャングル・オブ・ピープル」は普通のニューロ系っぽい曲。プロデュースはゲイリー・ランガン。ですが、当初はロバート・パーマーが担当する予定だったそうな。
- スターシップ 「シスコはロック・シティ(スペシャル・クラブ・ミックス)」 ('86) 12"
\300
・・・ジェファーソン・エアプレイン初期のアルバムしか聴いたことのない僕チンですが、全米1位になった有名な曲なので購入。ん〜、聴き覚えがない…。なんかサビ部分がアルフィーみたいなんですけど。やたら音が厚い。詰め込みすぎという感じです。それと、エアプレイン時代にいたメンバーはグレイス・スリックだけ。しかもこの曲、メンバーのオリジナルじゃないのね。もう、ムチャクチャでござりますがな。B面は「シスコ〜」のオリジナルと、「プライヴェート・ルーム」というインスト。こちらも音詰め込みすぎ。ギターがギャッギャッギャ♪とやたら歯切れが良い。カッコイイんですけど、初期ファンとしては複雑。しかもこの12インチ、なぜか33rpm。ミゾ余っちゃってるんですけど。
- ジーザス・ジョーンズ 『オールレディ』 ('97) CD
\600
・・・4年ぶりの4作目。栄枯盛衰という言葉がピッタリな可哀想なバンド。前作『パーヴァース』よりテクノ依存度は低いですが、それでもギターのバックでアシッド音がビコビコ鳴ってるスタイルの曲ばかり。正直、リアルタイムで聴いてたし思い入れのあるバンドだから応援したいんですけど、「インフォ・フリーコ」を思わせる曲調が多く、「マイク・エドワーズってこういう曲しか書けないのかなぁ…」と思う瞬間も度々。布袋寅泰も2曲で参加。
第86回
<05/28/03 (水)>
仕事帰り、「HARD OFFさいたま西大宮店」へ。この店は、結構よく通る道の近くにあったのに、今まで全然知らなかった。なかなかの充実度。
- ポール・ハードキャッスル 『勝者なき闘い』 ('88) CD
\819
・・・「19」のポールさんです。これは核戦争をテーマにしたアルバムだそうな。ベトナム戦争の次は核戦争ですか。安直〜。で、内容なんですが、色々とサンプリングで重々しいナレーションとかコメントとかが入るんですけど、曲そのものが全然重々しくない〜。ほとんどシンセのデモ演奏にしか聴こえないぞ。交通情報とか天気予報のBGMにしか使えないような。当時、ミュージック・マガジン誌では高橋健太郎氏が0点を献上していましたが、僕チンならさしずめ2点ってとこですかな。
- マイケル・ジャクソン 『スリラー』 ('82) LP
\105
・・・いや〜、久々に聴きました。カセットではどっかに残ってるはずですが。やっぱりイイです。「スリラー」のイントロのシンセとシンベには震えます。PV見たくなってきちゃった。曲として一番燃えるのは、昔から「P.Y.T.」。ヴォコーダー使ってるからかな。逆に印象薄いのは、B面ラストの「レディ・イン・マイ・ライフ」。昔から「P.Y.T.」聴いたら停止ボタン押しちゃってたのか、全然聴き覚えのない曲でした。本作は最近リマスターCDも出たんですが、そっちはそんなに買おうという気にはなれないですけど。
- ロックウェル 『スキャンダラスな肖像』 ('84) LP
\504
・・・モータウンの社長の息子。ジャイケル・マクソンがサビを歌ってる一発屋ヒット「ウォッチング・ミー」が良かったので、でも大した期待もなくアルバム購入。まぁ大体予想通り。2ndシングルの「顔のない電話」も印象薄かったし、やっぱり「ウォッチング・ミー」だけで十分な人です。でもたまに、他の曲でシンセなんかではピクッとくることはありますけど。
- バナナラマ 『アイ・ファウンド・ラヴ』 ('95) CD
\819
・・・タイトル曲を小室哲哉が書いた、エイベックスからのアルバム。その時点でだいたいどんな音か想像できますが…まさに予想通り。お手軽なユーロビートのオンパレード。悲しくなってしまひまふ。小室某の曲もユーロビートですが、あまりあの人のクセの強いメロディーではなく、言われなければ分からないかも。とは言え、本国で出たオリジナル盤はアルバム・タイトルも違い、小室作の曲も収録されていないとか。日本向けのサービスだったのですね。それを知って悲しさ倍増。
- マドンナ 『ライク・ア・ヴァージン〜12インチ・クラブ・ミックス・ミニLP〜』 ('84) LP
\105
・・・4曲入りミニ・アルバム。「ホリデイ」はアルバム・ヴァージョンですが、「ライク〜」と「ラッキー・スター」、「ボーダーライン」はExtended
Dance Remix。「ライク〜」は、なんだかスタジオ・ライヴっぽい雰囲気。他2曲は原曲知らんので比較できませんがイイ曲。
- マドンナ 『イントゥ・ザ・グルーヴ★マテリアル・ガール★エンジェル〜クラブ・ミックス・ミニLP〜』 ('85) LP
\105
・・・ミニLPとは言えたったの3曲。「マテリアル・ガール」は↑の「ライク〜」と同じくおとなしめのリミックス。「イントゥ・ザ・グルーヴ」はこの時点で本邦初公開。この曲は大好きで、とにかくエレ度高くてノリノリです。シンベとハンドクラップ音みたいなスネアが◎。激オススメ。「エンジェル」も大好きな曲。リミックスというか、歓声などを入れたロング・ヴァージョン仕立て。原曲がイイのでどういじってもイイですね。
- シンディ・ローパー 『N.Y.ダンステリア』 ('83) LP
\105
・・・とりあえず80'sモノの定番ということで。ミュージシャンというよりはシンガーな人なので、音的にはあまり期待してなかったんですが、かなりイイですこれは。カヴァーが多いんですけどね。1曲目がいきなりザ・ブレインズのカヴァー。なんとマイナーな。でもほぼ原曲に忠実。「ハイスクールはダンステリア」もカヴァーだったとは。A3はプリンスのカヴァーだし、B2「All Through The Night」はジュールズ・シアーのカヴァーで、節操のない選曲だこと。でもいい曲ばかり選んでますな。でも、当時シングルも買った「She
Bop」が一番好きだな(これはオリジナル)。あと、「アイル・キス・ユー」はかなりディーヴォちっくなニューウェイヴ調。これもオススメ。
- バルティモラ 『リヴィング・イン・ザ・バックグラウンド』 ('85) LP
\504
・・・「ターザン・ボーイ」の人たちです。イタリアのスタジオ・ミュージシャン集団だそうな。ジャケでジャンプしてる兄ちゃんが“バルティモラ”という人かと思ったら、ヴォーカル担当の人で、それもバック・コーラスの中の一人だったのに、声とキャラが気に入られてフロントになったという実にイ〜カゲンな成り立ち。アルバムの方も急造感強く、全8曲で「ターザン・ボーイ」と「ウッディ・ブギー」が2ヴァージョンずつ入ってるしなー。「ランニング・フォー・ユア・ラヴ」はシモンズ多用のテクノ・ポップ調でなかなかですが、他はメローなサックスがむせび泣くラブバラード調の糞曲も。ディスコでもロックでもなく、単なるポップスばかりです。「ターザン・ボーイ」だけでやめときゃ良かったのに。
- THE ASSOCIATES 「FIRE TO ICE」 ('90) 12"
\105
・・・90年代もやってたんですね。2ndと3rdしか知らなかったもんで。でもビリー・マッケンジーのソロ・ユニットになってますが。で、この12インチは、タイトル曲7ヴァージョンと、「GREEN
TAMBOURINE」の全8曲入り。7インチ・ヴァージョンは結構いいのに、リミックスがどれも凡庸。お手軽なハウス・リミックスばかり。「GREEN〜」もなかなかいい曲。昔の映画の主題歌みたいなメロディアスな佳曲。
- FRONT242 「TRAGEDY FOR YOU」 ('91) 12"
\105
・・・プロモ盤12インチ。A面はPUNISH YOUR
MACHINE MIX(Long Version)。B面はインスト。共に日本盤『ティラニー・フォー・ユー』にボーナス・トラックとして収録されていました。A面もほとんど歌が入ってないので、どっち聴いてもインストみたいに聴こえる。曲自体は、いつもの242節といったところ。
- NITZER EBB 「CONTROL IM HERE」 ('88) 12"
\105
・・・2nd『ビリーフ』収録曲。A面はCommand
control confront mix。B面は「k.i.a.」と「CONTROL〜」のHardcore
mix。「k.i.a.」は、アルバムの方はpk mixだったのでヴァージョン違い。そんなに差はないですが。他2曲は、ボーナス・トラックとしてCDに追加収録。A面はオリジナルよりエレ度高くて今でも十分有効。DAF直結。カッチョイー。
- KILLING JOKE 「LOVE LIKE BLOOD」 ('82) 12"
\105
・・・『暴虐の夜』収録曲。A面はVERSIONとしか表記されてませんが、いわゆるロング・ヴァージョンです。絶叫型ではないメロディアスな曲で、結構好きです。B面はオリジナルと、「BLUE
FEATHER-VERSION」というインスト。
- BOOK OF LOVE 「PRETTY BOYS AND PRETTY
GIRLS」 ('88) 12"
\105
・・・こないだシングルを取り上げて、「OMDのフォロワーか?」とか書いたバンド。でもこの12インチは、男1女3の編成で、ヴォーカルも女性。ますますワケわからん。しかもA2は、あの「チューブラー・ベルズ」をダンス・ヴァージョンにしたカヴァーだし(でも有名なピアノのフレーズしか使われてない)。「PRETTY〜」は、でもやっぱり曲そのものはOMDっぽい明るいエレポ。で、さらにわからんのは、B面が「PRETTY〜」と「チューブラー」の合体ロング・ヴァージョン。何がやりたいんでしょう、このバンド。
- ヴァンゲリス 『チャリオッツ・オブ・ファイアー』 ('81) LP
\105
・・・「炎のランナー」サントラです。まぁ、ヴァンゲリスらしい作風ですが、やっぱりサントラだなぁ。オリジナル・アルバムにはかなわんです。普通に聴いてても面白くないので。B面全部を使ったタイトル曲は大作ながら、なんだか尻すぼみ気味。「エルサレム」は、なんとなく「戦メリ」の「詩篇第23」を思わせたりして。
- DONOVAN 『BARABAJAGAL』 ('68) LP
\105
・・・今まで、ベスト盤を含め何枚かドノヴァンのアルバムは聴きましたが、どれもいまいちピンと来るモノはありませんでした。ですが、本作で初めてピンと来ました。こりゃーいいです。まずジェフ・べック・グループやスージー・クアトロ(当時は無名)が参加したファンキーなタイトル曲、ティン・パン・アレーみたいなリズムの「TRUDI」、カーペンターズに歌ってほしいような「WHERE
IS SHE」など佳曲ぞろい。曲調もフォークだけじゃなく、多様です。一番好きなのは、メロディーがすごくポップで、マイナーなアシッド・ロック調の「SUPERLUNGS
MY SUPERGIRL」。これがイイ!!のです。
- 薬師丸 ひろ子 『花図鑑』 ('86) LP
\105
・・・「紅い花、青い花」が作曲・細野晴臣、編曲・細野晴臣・越美晴・小西康晴。「透明なチューリップ」が作曲・細野晴臣、編曲・越美晴・小西康晴という豪華さ。「紅い花〜」は、童謡というか学校唱歌っぽいメロディー。アレンジはかなり教授っぽいサウンドなんですが。「透明な〜」は、いかにも細野さんっぽい、船に乗ってユラユラ漂ってるような、ちょっとトロピカルな雰囲気の曲。薬師丸さんも生真面目に譜面に忠実に歌ったんでしょうなぁ。
- 中森 明菜 『NEW AKINA エトランゼ』 ('83) LP
\105
・・・これは「ルネッサンス-優しさで変えて-」が作曲・細野晴臣(編曲は萩田光雄)。演奏には細野さん不参加なものの、テクノしてます。ベース・ラインがデッデッデッデッでげデッデッデッ♪ですから。曲調は「禁区」タイプ。「モナムール(グラスに半分の黄昏)」が作曲・編曲:細野晴臣。演奏も、Electric Bass、Prophet-5、LINN
Drums、Programming、すべて細野さん一人。かなりミカドちっくなフレンチ・テクノで、明菜さんも実に歌いにくそうです。
- 高井 麻巳子 「シンデレラたちへの伝言」 ('86) 7"
\21
・・・僕チンは完全におニャン子世代ですが、この高井まみまみは、当時ぜんぜん好きじゃありませんでした(永田ルリルリ一筋でした)。なんかオバサンっぽいんだもん、顔が。森昌子みたいで。今改めて見ても全然萌えない。だから、ルリルリより人気あったのが納得いかなかったんですわ。で、このシングル。A面はともかく、B面「こわれかけたピアノ」が、作曲・高橋幸宏(編曲は岩倉健二)なんです。おぉ、ちゃんとアイドルちっくなポップスだ。幸宏メロディーっぽくないぞ。本人は絶対歌えそうにないな、これは。
- 沢田 研二 「晴れのちBLUE BOY」 ('83) 7"
\21
・・・和製アダム&ジ・アンツです。懐かし〜。当時聴いたときは、「変な曲」と思ったものですが(ガキでしたので)。思えばジュリー全盛期末期のシングルなんですよね、これ。この前が「背中まで45分」。好きだが最高20位と売れなかった。次が「きめてやる今夜」。これはヒットしましたね。で、その次が「どん底」だったっけ。で、なんだかだんだん仙人っぽい風貌になってってテレビ出なくなったりして。え〜、で、B面は「出来心でセンチメンタル」。同じ銀色夏生作詞/大沢誉志幸作曲/大村雅朗編曲という布陣ですが、A面よりは従来のジュリー路線。それでもアンツの血は流れていますが。
- ワム! 「アイム・ユア・マン」 ('85) 7"
\105
・・・末期のシングル。たしか他の曲に比べてあんまりヒットしなかった記憶がありますが、今聴いてもあまり覇気がないような感じ。アレンジとか特に。アルバムの中の1曲、というか。B面「ドゥ・イット・ライト(インストゥルメンタル)」って、おいおい、正確には「アイム・ユア・マン(インストゥルメンタル)」だろーに。鷺。
- スパンダー・バレエ 「ゴールド」 ('83) 7"
\105
・・・これは好きな曲。フェリー〜ABC流れにあるスケコマ節全開。ジャケの「いかつい顔&ガタイなのにスケコマメイク」にゃ無理があるが。B面はインスト。てかカラオケ。ワム!同様手抜き。
- ファッション 「アイ・トーク」 ('83) 7"
\21
・・・中心人物だったデイヴ・ハリスが抜けたあとの新生ファッション。同名の12インチは以前「つまらーん」と紹介したんですが、オリジナルは結構いいなぁ。ベースがバキバキのファンク・エレポでなかなかです。B面「スロー・ダウン」は、さらにロイクーな横ノリ・ファンク。
- NENA 「夢を見ただけ」 ('84) 7"
\21
・・・ジャケはこないだ紹介した『FIRST AMERICA』と同じで、それにも収録されていました。妙にピコってて、リンダ&MO的。メロディーはあちらのヒネクレ度には遠く及びませんが。でもキャッチーでノリノリ。B面「満月と魔法」はドイツ語の曲で、AORとラテンが合体したような、ムーディーな曲。歌謡曲っぽいっちゃそれまでだが。
<06/05/03 (木)>
hmv.co.jpが、“M.S.I. Special Discount”と銘打って、MSIから出ていたCDのディスカウント・セールをやっていました。ほとんど\1,290。他にもスパークスや後期バッドフィンガーの2枚、ピーター・ゴドウィン&デヴィッド・カニンガムなど結構いろいろアリ。MSIは、昔ザッパなどをリリースしていた頃からのファンで、よくカタログやサンプル・カセットなどをもらったりしていました。今回は、数年前にリリースされ、買おうかどうしようか迷っていた“ジャーマン'70sロック・コレクション”の中から、特に欲しかったブツ(本当は12枚全部買おうと思ったが)を、4枚チョイス。4日の深夜(というか早朝。午前3時ごろ)にオーダーしたブツが、5日の夜8時ごろ到着。早い。
- アンドロメダ 『アンドロメダ』 ('70/'01) CD
\1,355
・・・とてもレア盤だとは思えないフザけたジャケ(顔だけ写真で胴体その他がイラスト。しかもヘタ)。ドラムとキーボードの2人組み。ギターなどはゲスト。ちょっとサイケなオルガン・ロックという感じ。歌モノはかなりハードだったり、クリムゾン的叙情が出てきたり。フランジャー使ったサイケなサウンドのドラム・ソロ(長い)もアリ。なお、本作のエンジニアはコニー・プランク。手広くやってますなぁ、巨匠。
- クロコダイル 『アン・インヴィジブル・ワールド』 ('71/'01) CD
\1,355
・・・ドイツで活動していたものの、実際はスイスのバンドだそうな(イギリス人もいる)。本作は3rdで、レーベル側は“ドイツのグラウンドホッグス”として売り出そうとしていた、という話も分からないでもない、ちょっと泥臭いブルース・ロック主体の音。ほとんどジャーマンらしさは感じませんが、曲によってはシタールやタブラが出てきてアラビアンな雰囲気になったり、フルートやハーモニカなども出てきたりして、意外とアレンジの引き出しは多く、単調にならず楽しめる。ボーナス・トラックではファンキーな長尺インプロが聴けます。
- エレクトリック・サンドウィッチ 『エレクトリック・サンドウィッチ』 ('72/'01) CD
\1,354
・・・ボン出身のバンド、唯一のアルバム。1曲目、これはドイツならではの音ですね。ジミヘン風ギターが唸る曲なんですが、ドラムじゃなくてパーカッションがパカポコと。サム・ゴパルみたい。この、なんとも言えないノれなさ加減。ドイツ的ですなぁ。他の曲もジミヘンっぽいギターの曲が多く、そういう意味では初期グルグルにも近い。でもサックスが入ったりすると、中期グルグルっぽくなったりしてこれが。名門Brainレーベルからのリリース。
- イカルス 『イカルス』 ('71/'01) CD
\1,354
・・・ハンブルグのバンドで、これが唯一のアルバム(プログレ系のバンドってアルバム1枚だけで解散するバンドがホント多いね)。音はジャズ・ロック系で、ソフト・マシーンに近い。歌になると叙情的になってクリムゾンっぽかったり。ストリングスが入ってきたりして、音は安っぽくない。反してジャケのイラストは僕チンでも書けそうな安っぽさ。全体的には、とてもドイツのバンドとは思えないほどブリティッシュな音です。
第85回
<05/12/03 (月)>
仕事帰りに、「HARD OFF新座店」へ。新座店は、鶴ヶ島インター店に比べるとレコは少ない。
会社からはバイクで10分ぐらいなんですが、買い終わったあと「たまには普段通らない道で帰ってみよう」と思い、森というか林というか、田舎道っぽい道を選んで走ってたら思いっきり道に迷ってしまった(T_T)。2時間ぐらいウロウロしてたら、ガソリンメーターが「Empty」を指してきたので、たまたま見つけたスタンドへ立ち寄る。そこで店員のじいさんに訊いて、やっと自分の今いる居場所が判明。スタンドを出て200mぐらい行ったら、普段走ってる大通りへあっさり出た。家帰って地図見たら、かなり狭い範囲を延々とぐるぐる周ってたことがわかった。アホです。
- マドンナ 『ライク・ア・ヴァージン』 ('84) LP
\504
・・・9曲中7曲は知ってる曲でした。「エンジェル」と「ドレス・ユー・アップ」は当時シングルを買ったくらいで、好きな曲です。特に「エンジェル」が好きなんですが、当時、YMOばかり聴いてた耳には、この曲のイントロは非常にヘタに聴こえたものです。「オーヴァー・アンド・オーヴァー」は、ちょっとエレポしてますね。
- ブロンディ 『恋の地平線』 ('78) LP
\504
・・・3rd。シングル・ヒットした「ハート・オブ・グラス」はちょっとディスコっぽくてメロディーもいいですが、それより好きなのは、以前「サンデー・ガール」のB面として取り上げた「知ってるかい?」。これが一番ニューウェイビーで一押し。他、ちょっとオールディーズっぽい雰囲気の曲はちょっと苦手。とてもシングル向きではない「フェイド・アウェイ」には、どういう経緯だかロバート・フリップが参加。でもクレジットはなし(レココレからの情報)。いつもの音色でソロを弾いてます。
- シーナ・イーストン 「モダン・ガール」 ('80) 7"
\31
・・・最近では本国で、テレビショッピングみたいな番組に出るようになってるというシーナさんです。特にシーナさんに興味とか思い入れはないんですが、80's系あさりしてるうちに、やっぱりこの人もハズせないなぁと。あとタイトルから想像して、もしかしたらエレポかなと思って。で、いざ針を下ろしたら、この曲かぁと。知ってました。当時さんざんFMなんかで流れてましたわ。コードとかはちょっとAOR入ってますが、ディスコ系ですね。オリビア・ニュートン・ジョン路線でちゅ。B面「恋のパラドックス」はバラード。
- バナナラマ 「アイ・ハード・ア・ルーマー[噂]」 ('87) 7" \32
・・・「ギヴ・ミー・アップ」の歌詞変えカヴァーです。しかしこれ、メンバー3人とS・A・Wの共作だったんですね。B面「クリーン・カット・ボーイ(パーティー・サイズ)」はスローなブギ調。歌がほとんどないのでリミックスのようです(原曲知らん)。なお、家に帰ってから気付いたんですが、これ、袋がついてなかった。つまりジャケと盤だけ。まったくチェックもせずに買ってるんだなぁとちょっと反省(\32なのに)。
- ワム! 「フリーダム」 ('84) 7"
\31
・・・懐かしい。当時は中学生でしたが、体育祭の入場行進か何かで使われてたような記憶があります。B面はインスト。というか単なるカラオケ。ワム!のシングルB面は手抜きが多い。
- リック・アストリー 「トゥゲザー・フォーエヴァー(ラヴァーズ・リープ・リミックス)」 ('88) 7"
\32
・・・“ラヴァーズ・リープ・リミックス”とありますが、アルバム・ヴァージョンと同じじゃん。何でぇ。B面「アイル・ネヴァー・セット・ユー・フリー」は、リックの自作。マドンナ「プリテンダー」を思わせる哀愁メロの佳曲。
- ワン・チャン 『モザイク』 ('86) LP
\105
・・・ワン・チャンと言っても王選手(=助監督)のことではありません。このバンドは今まで未チェックでした。メジャーな印象があって。で本作は、だいたい予想通りのアメリカ向けサウンド。エレポを通過してるのは分かりますが。ちょっとゴー・ウェストに近い感じかな。ちょっとファンク入った曲調が多い。ヴォーカルはスティングに似てる感じ。サラッと聴き流してしまう曲がほとんどですが、ラストの「ワールド・ウィ・リヴ」はすごく耳に残るいい曲。
- レヴェル42 「レッスンズ・イン・ラヴ」 ('86) 7"
\32
・・・レヴェル42は、M(ロビン・スコット)のアルバムに関わったメンバーがいる(マーク・キング、ウォーリー・バダルー、フィル・ゴウルド)ので以前から気にはなっていたバンド。このシングルは、時期的には前後しますが、かなりニック・カーショウ『ザ・ワークス』あたりに近い曲調。特にサビ終わりは「テイク・マイ・プレイス」にかなり近いコード進行。クリアなサウンドで特徴は今ひとつで職人的ですが、悪くない。B面「ホット・ウォーター」はライヴ。ファンキー。
- トニー・バンクス 『スティル』 ('91) CD
\1,029
・・・ジェネシスのキーボーディストのソロ。3曲でニック・カーショウがゲスト・ヴォーカルとして参加(うち2曲はバンクスとの共作)。特に「レッド・デイ・オン・ブルー・ストリート」は、この人らしい、半音階+転調多用の捩れまくったメロディーが秀逸で、首筋がかゆくなること必至。他のゲスト・ヴォーカルはフィッシュ(元マリリオン)、アンディ・テイラー(デュランではなくジャズ・デヴィルズというバンドの人)など。バンクス本人が歌う曲も。そんなにヘタでもないのになぜ積極的に歌わないのか不思議。
- ピーター・ハミル 『イン・ア・フォーリン・タウン』 ('88) CD
\1,029
・・・多作すぎて何枚目だかわからないピーター・ハミルのアルバム。ディーヴォもリリースしていたエニグマ・レーベル傘下の、レストレス・レーベルからのリリース。ほぼ打ち込みを中心としたサウンドで、メタリックと言うか、どこか硬質な印象のエレ・サウンド。詞に重点が置かれた曲作りをする人ですが、感情移入過多なヴォーカルともども、そちら方面にはどうも深入りする気が起きず。でもサウンドはなかなかイイです。曲も「オート」とか結構ポップなのもアリ。
- DIFFORD & TILBROOK 「LOVE'S CRASHING
WAVES」 ('84) 12"
\105
・・・スクイーズのおふたりです。12インチなんか出してたんですねぇ。で、これはアルバム収録曲のExtended
Remix。と書いてはありますが、原曲をもとにリミックスしたとは思えず。別テイクみたいにしか聴こえませんが。何テイクか録ったうちのひとつ、という感じ。B面はアルバム・ヴァージョンと、アルバム未収録の「WITHIN
THESE WALLS OF WITHOUT YOU」。カントリーっぽいリズムの、ちょっと能天気な曲。
- スティクス 『ミスター・ロボット〜キルロイ・ワズ・ヒア〜』 ('83) LP
\504
・・・ぅわ、ダサ…。ま、「これダサいんだよな〜」と言いつつ買ったわけですが。正直ここまでとは思いませんでした。とにかくショボい。アレンジとか。アメリカンなサウンドで、「ハイ・タイム」と「ダブル・ライフ」のハモり部分は同時期のユートピアっぽかったりするんですが。日本語だけじゃなく三味線の音まで出てきて、どうしましょう。大仰なSF映画的ストーリー仕立てになっており、ジャケやライナーの写真(PVか?)見るかぎりはサントラみたい。金かけてる音には思えないんですが、金かけたんでしょうね。
- 篠原 ともえ 『スーパーモデル』 ('96) CD
\105
・・・グフぅ〜しのはらですぅ〜♪な頃のアルバム。もうね…懐かしさを通り越してキツイですわ、正直。クルクル♪とかさ、みんな、シノハラのこと、好きぃ〜?とかさぁ…。いやまぁ、当時はかなり好きでしたよ、おもしれ〜コイツと思って。さすがに今でもこのキャラでやられてもオイオイって感じですし、だんだん大人っぽくなるのはいいんですけどね。ここ最近は、まだ例の事件が尾を引いてるのか、テレビでどんなコメントしても笑顔がひきつってるように見えてねェ…。頑張ってほしいんですけどホントは。なので、あまりシノラー・キャラを前面に出した「クルクルミラクル」とかより、「チャイム」とかその辺の曲の方がスンナリ聴けるわけです。グフぅ〜。
- 松田 聖子 「天国のキッス」 ('83) 7"
\31
・・・全国のHARD OFFでもアイドル的存在(=在庫過多)の聖子タンです。久々に聴いたけど、やっぱいい曲だわ。テクノ度は若干抑え目ながら、終わり方がアポジー&ペリジーの「真空キッス」と同じだったりしてニヤニヤ。でもやっぱB面「わがままな片想い」の方がスゴイな。これはA面には出来ないでしょう。歌いだしのメロに関しては、細野さん自身も「しばしも休まず♪」と歌ってました(パクリか?^^)。フェイド・アウトの途中で曲が終わる、てのは幸宏式(パクリか?^^)。
<05/13/03 (火)>
仕事帰りに、「HARD OFF所沢東新井店」へ。先月の28日にも行ったんですが、家帰ってから「…あれ買わなかったけどやっぱり買っとこう」と思い、再度訪れることに。
- リマール 『ドント・サポーズ』 ('84) LP
\52
・・・これです。迷って結局欲しくなったレコは。リマールの1stソロで、ファッションのデイヴ・ハリス(De
Harris)がプロデュースに関わっています。そのせいか、シンベ強調したちょっとファンクなエレ・ポップ中心になっています。シングルになった2曲がイマイチだったので期待してなかったんですが、シングル以外の曲の方がイイ。カジャ本家に比べるとかなり物足りないのは事実ですが、やっぱこのヴォーカルには燃えます。語尾が息抜けするのがこの人のクセですね。
- リマール 「オンリー・フォー・ラヴ」 ('83) 12"
\52
・・・A面は“ジャパン・ミックス”と題された、日本のファン向けに特別にリミックスしたヴァージョンだそうな。↑でシングルはイマイチとか言っときながら、つい口ずさんでしまうのは何故かしら。B面には7インチのA・B面2曲をそのまま収録。
- LIMAHL 「NEVER ENDING STORY」 ('84) 12"
\52
・・・A面は12"Mix。何の変哲もない、いわゆるロング・ヴァージョン。でB面なんですが、裏ジャケにもレーベルにも「Never〜」の7インチ・ミックスと、ジョルジオ・モロダーのソロ曲「Ivory Tower」の2曲が入ってるように書かれてるんですが、「Never〜」の7インチ・ミックスなんて入ってないぞ。ジョルひげのソロ1曲だけ。このソロ曲ってのも、テクノなのかなと淡い期待をしてたんですが、いかにもサントラ用という感じの、BGM的というかほとんどコード弾きによるカラオケっぽい曲でした。
- ガゼボ 「ルナティック」 ('84) 12"
\52
・・・当時「夜ヒット」に出たとき、すごい短足ぶりとデカ顔による日本人体型ぶりに驚かされたガゼボさんです。今はどこで何をやってんでしょう。かなり前に故・逸見さんが司会(後にマチャミや福澤に交替)していたクイズ番組に出題者としてVTR出演していて、ゴールド・ディスクとか見せびらかしていましたが。で、これは「アイ・ライク・ショパン」に続くシングル。テクノなヨーロピアン・ポップスですね。ちょっとリミックスしてる。B面はインスト。ワム!と違って単なるカラオケじゃないとこは◎。
- ガゼボ 「テレフォン・ママ」 ('85) 12"
\52
・・・2ndアルバムからタイトル曲をシングル・カット。「アイ・ライク・ショパン」の二番煎じになってないのはイイと思う。ポップスとして結構いい曲。でも12インチだけどロング・ヴァージョンではないみたい。B面はインスト。安易。
- ガゼボ 『テレフォン・ママ』 ('85) LP
\52
・・・2nd。簡素な打ち込みのシーケンス・フレーズとシンセを主体にした、大味なヨーロピアン・ポップスというとこは1stと大差ない。でも1stの方がテクノ度は高かったような気がするな。曲では、たぶん意図的に音数少なめなアレンジにしたと思われる「孤独のプロフィール」がすごくイイ。退廃的、という言葉が浮かぶ曲が多いです。
- デュラン・デュラン 『ノトーリアス』 ('86) CD
\210
・・・オリ5復活で盛り上がるデュランですが、本作は分裂直後のアルバム。ノ、ノ、ノト〜ァリアス♪のタイトル曲は知ってましたが、他は初めて聴く曲ばかり。ホーン・セクションをフィーチャーした曲が目立ちますが、なんだか一聴した感じはどれも似たような曲調に思えましてですね。ハジけた曲があんまりないなぁと。まぁ当時の状況が表れてるっちゅーわけですかねぇ。
- シャノン 『レット・ザ・ミュージック・プレー』 ('83) LP
\53
・・・これは大好きなアルバム。テクノな黒人女性シンガーです。輸入盤で持ってたんですが、今回は国内盤をゲット。
- THE HUMAN LEAGUE 『FASCINATION』 ('83) LP
\53
・・・これ、持ってたかどうだか忘れたのでとりあえずゲット。で、家帰って棚チェックしたらありました。が、ジャケの色が違うんですね。もともと持ってたのは黒で、今回買ったのは灰色。レコード番号はまったく一緒なんですが。6曲入りのミニ・アルバムで、中でもテクノ度高い「YOU
REMIND ME OF GOLD」は、数あるヒューマン・リーグの曲の中でもマイ・ベスト・ワンぶっちぎりです。それはともかく、裏ジャケのフィリップ・オーキー。これ合成なのかなぁ。足の位置が変すぎて何度見ても笑ってしまふ。
- バナナラマ 「モア・ザン・フィジカル」 ('86) 12"
\53
・・・バナナラマはなるべく集めたいと思って見つけ次第買ってます。これは「ヴィーナス」に続くシングル。レンタルシール付き。過不足ないリミックス。原曲の良さはあまり出てない気もしますが。B面は「フィジカル(ダブ)」と「スカーレット」。「スカーレット」はSAW絡みではないバンド・サウンド(打ち込みですが)の曲。まぁしかし、ジャケのカレンのかわいいことこれまた。
- SERGIO MENDES & BRASIL'66 『SERGIO
MENDES & BRASIL'66』 ('66) LP
\53
・・・こんなのまで売ってるとは驚き。セルジオ・メンデスはいつか買いたいと思ってました。これは、今でも車のCMなどでよく使われてる「マシュ・ケ・ナダ」や「ワン・ノート・サンバ」、あの「デイ・トリッパー」のカヴァーなど全10曲。ラテン、ボサノバ、サンバ、ソフト・ロック、ジャズ…色々ぶちこまれてます。とにかくどの曲もオッサレ〜。きもちえ〜ですわ。「BERIMBAU」のフレーズは、たしかテクノ系で誰かがサンプリングしてましたね。
- バービーボーイズ 『ブラック・リスト』 ('88) 12"×2
\53
・・・パワーステーションなどで新たにミックスし直したベスト・アルバム。12インチ2枚組で、各面に3曲ずつ収録。リバーブやエコーが強くなってたり、ベースやギターが前面に出てきたり、かなり違いがハッキリしています。音がスカスカだった初期の「もォやだ!」とかすごくカッコよくなってる。ほか、初めて聴いた「でも!?しょうがない」って曲もあって、イイんだこれがまた。歌謡曲っぽいって言っちゃあそれまでなんですが、いいメロディー書きます。イマサ。あとコンタの声ね。耳にこびりつくわ。
<05/22/03 (木)>
仕事に行く前に、御茶ノ水へ(通院してるのです)。薬もらうだけなのですぐ終わってしまうし、午前中は有給扱いなので早く仕事場行ってももったいない。というわけで、ちょっと「三省堂」でも寄ってCDジャーナルでも買うか、と思いぶらっと入ったらなんと。1階フロアで中古盤セールやってるじゃないですか、あーた。こりゃ予期せぬ出来事に嬉しい悲鳴。キャー。
- 高橋 ユキヒロ 「セ・シ・ボン」 ('79) 7"
\1,260
・・・“YMO”のコーナーがあって、早速あさると最初にこれが出てきた。ドドド。驚愕。見本盤だしジャケにはシール跡があったけど、迷いもせず確保。ヴァージョン自体は『サラヴァ!』と同じ(B面「ミッドナイト・クイーン」も同様)ですが、これは初めて見ました。嬉。ジャケは『サラヴァ!』の別テイクで、満面の笑みで歯並びの良さをアピールするユキヒロの図。でも、何度聴いても「(…なんでこの曲をシングルに…)」という疑問は拭えず。いや、いい曲なんですけどね。
- サディスティック・ミカ・バンド 「タイムマシンにおねがい」 ('74) 7"
\840
・・・B面「颱風歌」と共にアルバム・ヴァージョン。特に目新しい部分はないです。
- サディスティック・ミカ・バンド 「塀までひとっとび」 ('75) 7"
\840
・・・幸宏氏のドラムが冴えまくってる名曲。なぜか作詞がティン・パン・アレーの林立夫氏なんだよな、これ。で、聴いてみたら、途中のギター・ソロのとこでフェイド・アウトするフヌケ・ヴァージョンでした。あの、「ハイ、ハイ、ハイ、ハイ♪(笛ピ〜♪)」→(ブレイク)、の直前で終わっちまいます。B面「墨絵の国へ」も、イントロを大幅にカットした省略ヴァージョン。
- ヒカシュー 「モデル」 ('81) 7"
\840
・・・ジャケには“緊急シングル・カット! オリジナル・ヴァージョン(クラフトワーク)は全英No.1!”とあります。「じゃ、ヒカシューも」ということだったのでしょうか。何度聴いてもベース・ラインが間違ってる部分があるのが気になりますが。B面は『うわさの人類』の中で、かなり(唯一?)テクノっぽかったインスト「ワン・オブ・アス」。当時『うわさ』を聴いたときゃ「テクノじゃないじゃん」と思ってガッカリしましたが、この曲は好きだった。リズム音がディーヴォしてますね。
- サンディー&サンセッツ 「NO-NO-NO(悲しき鉄道員)」 ('88) 7"
\525
・・・「ヴィーナス」で有名なショッキング・ブルーのカヴァー。アレンジは大村憲司氏。オリジナルにわりと忠実なカヴァー。もともといいメロディーの曲ですし、好きです。B面「MAKE
BELIEVE(つくり話)」はバンドのオリジナル。でも、やっぱりサンセッツはアルファ時代の方が好きだなぁ。
- SALON MUSIC 「HUNTING ON PARIS」 ('83) 7"
\1,260
・・・英盤ではありません。キャニオンからのプロモーション用シングルです。なので、『マイ・ガール・フライデー』と同じヴァージョン。B面は「Spending
Silent Night」。こちらもアルバム・ヴァージョンです。「Spending〜」を最初聴いたときゃあビビったものですよ。オッサレ〜♪と思ったねぇバイオリンが。
- MENU 「オハヨーSONG」 ('83) 7"
\1,575
・・・こちらもプロモーション用シングル。白黒コピーの簡素なジャケ。もう1枚ジャケ(こちらもわら半紙で質素)が入ってて、“明るい家族計画”プロモート用EP、と書いてあります。同名オムニバスの宣伝ですね。B面「パイナップルプリンセス」はカヴァー。どちらも幼児声テクノ。なんとなく音頭っぽいというか、お祭りっぽい印象。
- パール兄弟 「TOYVOX」 ('89) 7"
\630
・・・これもプロモーション用。ジャケはアルバムと同じ。B面は当時ファンの間で色々と話題になった「タンポポの微笑み」。どちらもアルバムと同ヴァージョン。
- 近田春夫&VIBRA-TONES 「金曜日の天使」 ('81) 7"
\840
・・・これはイイ曲です。でも、“聴き飽きたテクノポップに〜”って歌詞が出てくるアルバム・ヴァージョン「Soul
Life」の方がよく聴いたな。後半も長いし。福岡裕氏のハイトーン・ヴォーカルがいい味。B面は「ほんとはジェントルマン」。これはあんまり好きじゃないなぁ。
- タンゴ・ヨーロッパ 「きらい DAI きらい」 ('82) 7"
\840
・・・たしかこれがデビュー曲。作詞が森雪之丞、作曲がノーバディ+塚越優香、編曲が井上鑑、てのがどーもね…。歌い方もブリブリです。B面「ようちえん時代」は坂口かおる作曲。ディスコです。ベースがブリブリいってます。でも変拍子多用だったりして大変なことになってます。ジャケのゆかり嬢(現THRILL)がカワイイ。
- タンゴ・ヨーロッパ 「恋した女のイマジネーション」 ('83) 7"
\840
・・・これは2ndシングル。3連のオールディーズっぽいヴォーカル・グループ系の曲。作曲が長沢ヒロか…。むべなるかな。B面は「HONEYMOON
IN MIYAZAKI」。是沢淳子作曲。作詞は美和子嬢で、タイトルそのまんまな新婚初夜の歌。直球すぎて特にオチもないすごい詞。聴いてるこっちが恥ずかしくなります。
- 高野 寛 「See You Again」 ('88) 7"
\525
・・・デビュー・シングル。高野氏は最近めでたく結婚したそうな。某HPでは高橋幸宏夫妻も出席した写真が掲載されたりして、一部で話題になっとりました。で、このシングルは、B面「Outsomnia」と共にアルバム・ヴァージョン。声が若い。ナタリーはいいから早くソロ出してくれ。
- ザ・パワー・ステーション 「ゲット・イット・オン」 (') 7"
\525
・・・ここ何年も全然パッとしないロバパーの、パッとしてた時代の曲。T・レックスのカヴァーですかね(原曲知らん)。でも本人は、こんな「ヤろうぜヤろうぜ」連発の中身のない歌詞の歌なんて歌いたくなかったそうな。B面は「ゴー・トゥ・ゼロ」。これはロバパーのソロに近い、ちょっとオシャレでダンデェでちょいファンクな作風。
続いて、「ディスクユニオン神保町店」にも立ち寄る。まず2Fの中古フロア。
- V.A. 『MUSIC FROM RISING SUN』 ('82) LP
\1,890
・・・英CBS(今回買ったのはオランダ盤ですが)編集の、日本のテクノポップ・オムニバス。ジャケ写は、YMO『オーヴァーシーズ・コレクション』のブックレットに載ってます。YMO『テクノデリック』から2曲、高橋幸宏(なぜか“TAKAHASHI”のみの表記)『ニウロマンティック』から2曲、一風堂『RADIO FANTASY』から2曲、スーザン『恋せよおとめ』から2曲、サンディー&サンセッツ(本来はサンセッツ名義なんですが)『ヒート・スケール』から2曲という構成。厳密には「ALIVE」はサンディーのソロですが、「ALIVE」は外盤『ヒート・スケール』に入ってるんですね。あと何のクレジットもないですがサンディーは「IDOL
ERA」も収録。裏ジャケには“ELEVEN SAMOURAI
TRACKS”などと書かれております。サモゥライ。
- リップス 『デザイナー・ミュージック』 ('81) LP
\315
・・・「ファンキー・タウン」のリップスです。これは3rd。ジャケが、前2作とは傾向が違うイラストになってます。でも音は、ん〜、だんだんつまんなくなってる気がするなぁ。タイトル曲のピアノのフレーズは耳に残るんですけど。他はどれもなんだか中途半端。ディスコというわけでもないし、めちゃファンクでもない。ソウル系女性シンガーのアルバムちょっとピコり風味、てな具合。
次は、BFの「ロック専門フロア」の方へ。
- ファウスト 『ソー・ファー』 ('72/'03) CD
\2,140
・・・紙ジャケ再発。これも1st同様音がパワフルになってる。内容的には、1stもいいけどこっちのクダけたポップ加減も好き。特にVUみたいな「イッツ・ア・レイニー・デイ〜」はクセになる。他にも素っ頓狂にポップな曲やわけわからん短い曲など色々。
- ザ・バグルズ 「思い出のエルストリー」 ('80) 7"
\840
・・・イントロが「ラジオ・スター」とほぼ同じならジャケまでほとんど同じな2ndシングル。意外と見つからなかった日本盤。でも哀愁の名曲なのは言わずもがな。「ライディーン」の馬の蹄の音は、この曲からヒントを得たのでしょうか(ちがう?)。解説は、かの山田道成氏ですが、ジェフ・ダウンズの表記が“ゲオフ・ダウネス”になってるのはご愛嬌(もひとつ言えばトレバー・ホーンズってのも)。B面はCDに追加収録された、インストの「アイランド」。
<05/23/03 (金)>
10cc渡部さんから、あるブツが届く。
- V.A. 『UNCUT/ACID DAZE〜18 PSYCHEDELIC CLASSICS
FROM THE UK UNDERGROUND』 ('03) Magazine+Free
CD
・・・渡部さんからの電話で知らされたブツ。CD付き雑誌「UNCUT」が、ピンク・フロイド特集で、付録のCDがサイケ系オムニバスだとのこと。ご好意で、渡部さんに送っていただきました。ありがてーこってす。CDは全18曲。シド・バレット(CDにはピンク・フロイドの曲は入ってない)からティラノザウルス・レックス、ザ・ムーヴ、ザ・クレイジー・ワールド・オブ・アーサー・ブラウン、ニルヴァーナなどの定番(でもアーサー・ブラウンは「ファイアー」じゃない)系から、全然聞いたことのないバンドもチラホラ。中でも、名前は知ってても聴いたことのなかったトゥモロウ(イエスのスティーヴ・ハウとトゥインクが在籍)の「My
White Bicycle」が激ポップ・サイケでこれ必聴なり。テープ逆回転やりすぎ。これはアルバムもチェックしなきゃだわ。あと、初耳のバンドでTHE EXECUTIVESの「Ginza Strip(銀座ストリップ)」というすごいタイトルの曲。で、これがまたペンタトニック多用のオリエンタルなサイケ・ポップで、話のネタにもイイかなりの掘り出し物。MUSIC
EMPORIUMの“南無妙法蓮華経〜♪”を思い出したりして。CDの最後は、アーサー・ブラウンの例の有名曲の絶叫でしめくくり。
第84回
<05/09/03 (金)>
仕事帰り、「ディスクユニオン北浦和店」へ。プログレ紙ジャケ関係と、エサ箱狙いだったが。こないだカジャグーグーのシングルを3枚買いましたが、改めて聴いたらやっぱりいいなぁと。あの辺の'80s関係のでまだ買ってないのを求めてエサ箱あさったんですが、イマイチ。
- ファウスト 『ファースト・アルバム』 ('71/'03) CD
\2,140
・・・紙ジャケならぬクリア・ヴィニール・ジャケ再発。かつリマスター。このアルバムのCDは、これで3枚目(国内ポリドール盤、ヴュンメ・ボックス盤に続き)。でも、ジャケをオリジナルに近づけただけじゃなくて、音も今までで一番良くてビックリ。特にガガガ〜っていうノイズの部分はすごい迫力。しかしこれ、マスタリング・エンジニアが日本人なんですが、日本独自のリマスター再リリースなんでしょうか。これだけいい音で甦るのであれば、どんどんやってほしいものです。
- リック・ウェイクマン 『ヘンリー八世の六人の妻』 ('73/'03) CD
\2,140
・・・紙ジャケ再発。アナログはなんだか音がモコモコしてましたが、迫力のある音に生まれ変わっています。ほとんど早弾きの鍵盤ロックという感じなんですが、中では「クレーヴのアン」が、変拍子も出てきてイエスの曲のソロ・パートみたいでカッコイイ。
- リック・ウェイクマン 『地底探検』 ('74/'03) CD
\2,140
・・・オーケストラとの共演ライヴ盤。これも、アナログや以前キャニオンから出てたCDと比べると相当音は良くなってます。とは言えあんまり何回も聴いた記憶はないですが。「樹海」の後半に出てくるメロディーって、どっかで聴いたことあるんだけどなんだったっけな。クラシックからの引用でしょうか。最後の歓声がすごいね。
- リック・ウェイクマン 『アーサー王と円卓の騎士たち』 ('75/'03) CD
\2,140
・・・3rd。これもアナログより相当音が良くなってます。題材は1stに、構成は前作に近いコンセプト・アルバムで、クラシカル・ロックという感じ。この大仰さが味です。前半は歌モノが多い(本人が歌ってるわけではないですが)。ジャケは、右上の部分がちゃんとエンボス加工されている丁寧な作り。
- イアン・カー 『べラドナ』 ('72/'03) CD
\2,140
・・・ジャズ・ロックものです。これは嬉しいCD化。「UKプログレッシヴ・ロックの70年代
vol.2」という本でその存在を知ってから、ずっと聴いてみたかった1枚。イアン・カーのソロ名義になっていますが、ギターがクリス・スペディングからアラン・ホールズワースに変わったぐらいで、あとのメンツはほぼニュークリアスと同じ。7拍子の、ちょっと不思議な印象のタイトル曲などどれもいいんですが、「サマー・レイン」「レマディワン」は、盛り上がってきたぐらいで終わっちゃうので、なんだか消化不良。あとアラン・ホールズワースのギターは、何度聴いても浮いてるような気がする。
- イアン・カー・ウィズ・ニュークリアス 『ソウラー・プレクサス』 ('71/'03) CD
\2,140
・・・3rd。以前国内CD化された'73年の『ラビリンス』は持ってますが、それとは違ってまだフュージョン色は感じられません。1曲目はシンセ(VCS3)のウニョウニョした音が続く変な曲(アルバムの終わりにも少し入ってる)。室内楽的なヴォイシングが印象的な「ベッドロック・デッドロック」のイントロにはグッときます。
- べガーズ・オペラ 『宇宙の探訪者』 ('72/'03) CD
\2,140
・・・6面開き(教授の「WARHEAD」みたいな)紙ジャケ再発。リマスターはしてあるようですが、以前出てたMSI盤より多少良くなってるぐらいの感じ。最初からモコモコした音なのかな。一応プログレ・バンド的扱いですが、冒頭の「放浪者」という曲は、ピアノをフィーチャーしたビートリッシュな哀愁メロの佳曲で、これだけでも激オススメ。「ストレンジ・デイズ」読んでる人なんかには特にね。アルバムの後半は、ちょっとシアトリカルでプログレった曲が続く。
- JAPAN 『シングルズ』 ('96) 2CD
\1,890
・・・アリオラ・ハンザ時代の全7インチ・シングルと、12インチのレア・ヴァージョンを収録した2枚組。「ライフ・イン・トウキョウ」のヴァージョン違いがさすがに多いですが、正直何度聴いても違いが分からないヴァージョンもあるぞ(Disc1の7と11)。ベースを強調(追加録音?)したヴァージョンもあって楽しめますが。あと、イントロの数小節だけカットしたエディット・ヴァージョンとかかなりトホホなレア・トラックもあるぞ。マニヤ必聴。でもなぁ…さすがにトゥーマッチ。正直2枚目の中盤あたりでゲップが出てきます。
- JAPAN 『JAPAN』 ('82) LP
\420
・・・EPICからリリースされたアメリカ編集盤で、ヴァージン時代の2枚から選曲されたベスト。9曲入り。特に目新しい曲はないです。なお「The
Art of Parties」はアルバム・ヴァージョン、「Taking
Islands in Africa」は初めて聴く別ミックス・ヴァージョン(イントロ省略&全体的にエコー感少なめ)で新鮮。「Ghosts」は、イントロのシンセひよひよ音が省略されています。ベスト盤って、こういうヴァージョン違いを探す楽しみがありますね。また、裏ジャケのクレジットで、“RIOICHI
SAKAMOTO”と書かれてるのがオカシイ。りおいち。
- アンディ・サマーズ&ロバート・フリップ 『擬制の映像』 ('84) LP
\525
・・・共作第2弾。前作はフリップ主導でしたが、本作はサマーズ主導によるものだとか。A面は、思わず回転数を間違えたかと思うような、チャカポコしたせわしない打ち込みリズムが続いておどろく。でも、ほとんどコード弾き+ちょっとソロ、みたいな感じでデモテープみたい。B面は、予想通りのアンビエントな展開。リーグ・オブ・ジェントルメンのベーシストだったサラ・リーが参加しています。
- BILL NELSON 『DAS KABINET (THE CABINET
OF DR.CALIGARI)』 ('81) LP
\336
・・・ドイツ製作の無声映画「The Cabinet of
Dr.Caligari」(1919)に音楽をつけたものだとか。悪夢的な映画だとかで、曲も妖し気なモノが多い。しかしこの人は、こういうインストものをずいぶんリリースしてますな。嫌いではないですが。でもポップな歌モノの方がいいわな。Cocteauレーベルからのリリース。
- ENDGAMES 「MIRACLE IN MY HEART」 ('83) 12"
\315
・・・スコットランドのB級エレポ・バンド。アルバム『ビルディング・ビューティー』から3枚目となるシングル。プロデュースはColin
CampsieとGeorge McFarlane(共に元GRAND HOTELのメンバー)。ちょっとサビのコード進行がABCの「ビー・二ア・ミー」に似た曲。B面「ECSTASY」もアルバム収録曲ですが、こちらはCenturion
Mix。もともとシンコペ多用のエレクトロ・ファンクな曲ですが、さらにエレクトロ度が増してます。ヴォーカルがスクリッティ・ポリッティのグリーンに激似。これはかなり好き。
- SHAMEN 『STRANGE DAY DREAMS』 ('89) LP
\84
・・・2nd。まだMr,Cもいないし、音の方は全然テクノじゃなく完全にネオ・サイケ系です。ガレージっぽさも多少。途中で「この曲、絶対シド・バレット意識してるよなぁ」と思ったら、カヴァーでした。しばらく気付かなかった。しかも「LONG
GONE」と「GOLDEN HAIR」の2曲(シド・ソロ1stより)。アルバム前半はけだるくラリラリな曲が続きますが、後半3曲ぐらいは打ち込みで、ちょっとボディ・ビートっぽさも。
- KMFDM 『UAIOE』 ('89) LP
\336
・・・このバンドは『ニヒル』しか聴いたことないです。まあまあ好きでしたが、どのアルバムもジャケが似てるし、最近もバンド名を逆さにしたり、よくわからない状況になってきてます。で、本作もいわゆるボディ系としか言えないような音。「THUMB
THUMB」なんかはすごくカッコイイし、エイドリアン・シャーウッドがミックスした「MORE&FASTER
243」なんかはシャッフル・ビートでシングル向きっぽく、キャッチーなんですが、新鮮味はないかなぁ。この辺のボディ系のバンドの曲をババッと聴かされて、どの曲が何てバンドの曲か、というクイズ出されたら、たぶん答えられないな。
- PUBLIC FOOT THE ROMAN 『PUBLIC FOOT
THE ROMAN』 ('73) LP \840
・・・ニッチ・ポップで取り上げられていたモダン・ポップ・バンド、The
Moviesの前身バンドの唯一のアルバム。8分ほどの長尺曲を含む全7曲入り。たしかに、分厚いヴォーカル・ハーモニーなどThe
Moviesにも通じるところもある、ちょっとモッサリした'70年代ブリティッシュな音。変拍子を多用したり、急にウエスタン調になったり、ギター・ソロが長かったりと、色々やってます。でもシングル向きの曲はないような気も。ヒプノシスによるジャケがいい感じ。
- FUMBLE 『POETRY IN LOTION』 ('75) LP
\1,176
・・・ニッチもの。いまだに未開封でした。でも反り盤+カビ。で、中身はアメリカン・オールディーズのカヴァーばかりだそうな。“だそうな”とは「ストレンジ・デイズ」にそう書いてあるからで、知ってる曲は皆無。ワッシュワリワリ♪ちゅーコーラスとか出てきて、ダサ…と。思いました正直。裏ジャケに写るメンバーも、皆さまイタい顔つき。ジャケはヒプノシスでグーですが。プロデュースは、ザ・フーやキンクスを手掛けたことで有名なシェル・タルミー。
<05/10/03 (土)>
仕事はお休み。バイクでぶらりと「HARD OFF鶴ヶ島インター店」へ。だいぶ前に1回だけ来たことがあります。
1階には、わりと美品のレコやCDが置いてありますが、2階にはPCなどのジャンク品にまじって、アナログのジャンク品がとにかく大量にある。
CDもありますが、CDはちょっと前の売れ線系(アイドル系、ビーイング系、ユーロビート系など)ばかりで当たりは期待できない品揃え。プロモ盤シングルも多い。
アナログも当然アイドル系(トシ、マッチ、聖子、明菜)と、ニューミュージック系(千春、さだ、谷村、こうせつ)あたりがやたら多く疲れます。
漁ってるとホコリもスゴイ。店自体はキレイなんですが所詮ジャンク品。店の扱いも放し飼い的。でもそんな中からどうにか探し出してやるぜ、という楽しみがあるわけです。
- マドンナ 「マテリアル・ガール」 ('85) 7"
\21
・・・レベッカが「ラブ・イズ・Cash」という曲で稚拙に翻訳したことでも有名な曲。歌い方がまだブリッ子唱法ですな。ホンジャマカ石塚による、男数人をハベらせたPVのモノマネには笑った(出川のプリンス同様“なぜ今?”という気もしたが)。B面は「プリテンダー」。こっちがA面でも通用しそうな哀愁佳曲。
- カルチャー・クラブ 「危ないストリート(シングル・ヴァージョン)」 ('84) 7"
\21
・・・なんじゃこりゃ。最初、女声コーラスで“ソチヘイクナ〜
ソチヘイクナ〜”とか入ってて、「変な曲だ」と思ったら、後半はボーイ・ジョージまでも“ソチヘイクナ〜
ソチヘイクナ〜 チンピラガ〜ウロウロ〜”とかヘタな日本語で歌ってますよ。“センソー
ヘンタ〜イ”だけじゃなかったんですね、ボ│イくんの日本びいきは。しかし“チンピラ”ってどうよ日本サイド。B面「ミステイク・ナンバー3」は、マーヴィン・ゲイちっくでスイート&メローなソウル系ナンバー。
- リマール 「オンリー・フォー・ラヴ」 ('83) 7"
\32
・・・これは欲しかった(前までは見つけても買わなかったですが)。第13回東京音楽祭エントリー曲だそうな。ソロ・デビュー曲にしては地味だなや。B面「オーヴァー・ザ・トップ」は、同名映画とはもちろん無関係な、短いドゥーワップ。
- デュラン・デュラン 「ザ・ワイルド・ボーイズ」 ('84) 12"
\210
・・・オリメン5人による来日で盛り上がるデュラン。全盛期は大して興味なかったので、今ごろかき集めてます。これは、帯に“快感!
おもしろシングル”というイケてないコピーが書かれている12インチ。さらに“A面にはワクワク凄いダンス・ミックスを”とかも書いてあるけど、ムダに引き伸ばしただけのロング・ヴァージョンじゃねぃか。怒。B面はオリジナルと、「ひび割れた歩道」のライヴ。“売れてるうちに出しとけ”感強し。
- アーケイディア 「エレクション・デイ」 ('85) 7"
\32
・・・実は、今回初めて聴きました。う〜ん、なかなか。でもデュランとあまり変わらん気もするがな。B面「シーズ・ムーディ&グレイ」は、なんのこたぁない、「エレクション・デイ」のリミックス。こういう、別の曲かと期待させるようなタイトルつけるのやめてよ。
- トンプソン・ツインズ 「レイ・ユア・ハンズ・フューチュアー・ミックス」 ('85) 12"
\105
・・・レンタル落ち。ジャケに思いっきりレンタルレコードのシールが貼ってあるし、内袋は“大切にしたいもの
それは友そして愛”なんて書かれた友&愛のだし。で、A面は“フューチュアー・ミックス”というロング・ヴァージョン仕立て。そんな奇抜なミックスでもないですが、原曲がいいので◎。Aメロはちょっとポリスの「見つめていたい」に似てる気もしますが。B面は同曲のシングル・ヴァージョンと、「ザ・ルイス・キャロル」と改題された、「レイ・ユア・ハンズ」のエスニックな新録インスト。このテのアイデアは「ホールド・ミー・ナウ」のB面でもやってましたね。
- ブロンディ 「サンデー・ガール」 ('78) 7"
\147
・・・全英チャートno.1独占。だそうな。わりと真っ当なポップス。それよりB面「知ってるかい?(I
Know But I Don't Know」の方がオススメ。ニューウェイヴしてますね〜。短いリフを繰り返すギターとちょっとピコったシンセ、男女ふたりによるけだるいヴォーカル。ちょっとアルファ初期のシーナ&ロケッツを思わせるようなサウンドです。グー。
- ブロンディ 「銀河のアトミック」 ('79) 7"
\105
・・・「コール・ミー」のプロトタイプみたいなデケデケ・シンベが印象的な曲。ベストCDの解説によると「核実験の恐怖をテーマにしたメッセージ・ソング」だそうですが、本当かなぁこれ。全然中身のない歌詞にしか思えないんですけど。B面「青春のときめき」は、レゲエ調。“若いうちに死ぬのよ
きれいなままでね”などという詞がおもろい。でもデボラ・ハリーはまだ存命中。
- ブロンディ 「夢見るNo.1」 ('80) 7"
\147
・・・たしか「コール・ミー」の次に出たシングル。テクノの次はレゲエですか。ずいぶんとまぁこれまた思い切った方向変換ですなぁ。全米1位になったそうですが。B面「スージーとジェフリー」は、サビのあたりが「ビー・マイ・ベイビー」してる。もぉっと愛してほしいのさ〜♪
- イエス 「ロンリー・ハート」 ('83) 7"
\32
・・・またやってしまった…。これ持ってた。
- キュリオシティ・キルド・ザ・キャット 「ミスフィット」 ('86) 7"
\32
・・・名前は聞いたことあるぐらいのイケメン4人組。マクセル・カセットテープCMイメージ・ソングだったそうな。ちょっとソウル入った、クリアなサウンドのポップス。B面「マン」はかなり地味な曲。共に当り障りないサウンドですな。ちなみに、ジャケ右下に“CATもしゃくしもDANCING
心と体が気持ちEー(TVK「ファンキー・トマト」視聴者代表
平野敏子)”というコピーが。平野さんて。
- ペット・ショップ・ボーイズ 「オポチュニティーズ」 ('85) 7"
\32
・・・A面は、ちょっとニュー・オーダーにも通じる哀愁メロがいい感じのテクノ度高い曲。B面は「ウエスト・エンド・ガールズ」。スズキ・カルタスCFイメージ・ソングだったそうです。聴き覚えあります。2曲共かなりイイ。ちなみにジャケに書いてあるコピーは“今、一番オシャレでCLASSYなロンドン・ポップ・デュオ!!”。イくない。
- ヴァンゲリス 「チャリオッツ・オブ・ファイアー」 ('82) 7"
\105
・・・今では、バラエティー番組での感動的場面(かつスローモーション)だと必ず流れる定番曲。映画は未見です。まったく観る気もしませんが。しかし曲は、ちゃんと聴くとやはりイイですよ。B面「エリックのテーマ」も似たような曲ですが、イイです。
- マーティ・バリン 「ハート悲しく」 ('81) 7"
\147
・・・元ジェファーソン・エアプレインだということが信じられないくらい、スケコマAOR路線に走ってしまったバリンのソロ。どこのHARD
OFFでも激安です。日本でもこんな曲調の、ニューミュージック系でいっぱいあったような気がするな。B面は、一転してハード・ポップな「フリーウェイ」。
- ベイ・シティ・ローラーズ 「二人だけのデート」 ('76) 7"
\31
・・・ニッチの影響でBCRフォロワーのレコはずいぶん買いましたが、本家は初めて。結構買うのに勇気がいるものです。ジャケ見たら、ホントにこれがアイドルで超人気だったのか?と疑ってしまうほどイケてない。ひとり思いっきり車だん吉ヅラのがいるし。で、これはザ・ツーリストもカヴァーしていたダスティ・スプリングフィールドの曲。いかにもオールディーズっぽい曲。B面「愛をこめたレター」も同傾向のオールディーズっぽいバラード。
- ベイ・シティ・ローラーズ 「恋のゲーム」 ('76) 7"
\21
・・・どっかのお寺の前で撮った記念写真的ジャケがイタい。でも曲は、オールディーズ+パワーポップという感じで悪くない。B面「ダンス・ダンス・ダンス」は、ホーンも取り入れた横ノリのファンク・ナンバー。なかなかイケてる。
- ベイ・シティ・ローラーズ 「愛はいつまでも」 ('77) 7"
\21
・・・メンバー中、唯一女の子っぽいツラ構えでアイドルっぽかったヤツがいなくなってからの、新生ローラーズのシングル。ジャケを見るかぎりは、とてもアイドルとは呼べないツラが揃っております(本人たちがどう振舞おうとしても)。A面は、ストリングスをフィーチャーしたさわやかラブ・ソング。だのに印象薄。B面「恋人になりたい」は、ちょっとディスコっぽいリズムがカッコイイではないか。どういうことだ。
- ベイ・シティ・ローラーズ 『恋のゲーム』 ('77) LP
\210
・・・同名のシングルのジャケ写には5人いたのに、こちらはすでに4人しかいない。しかも意味なく上半身裸だったりする(この流れは光GENJIを経て、最近のタッキーに受け継がれている)。しかしまぁ地味な曲ばかりだなゃ。“サルでない♪”ばりの元気な曲が全然ないぞ〜。落ち目だったことは音にも如実に表れておりますです。
- マドンナ 『トゥルー・ブルー』 ('86) LP
\315
・・・アルバム自体は初めて聴きましたが、さすがに「パパ・ドント・プリーチ」と「ラ・イスラ・ボニータ」は知ってた。当時ビデオデッキかなにかのCMに出て踊ってたのを覚えてます。ブリッ子唱法は少なくなってきてますが、曲自体は前のとあまり変わってない気も。「パパ〜」はいい曲ですね。
- NENA 『FIRST AMERICA』 ('84) LP
\105
・・・英語詞の曲とドイツ語詞の曲、「ロックバルーンは99」のクラブ・ミックスなどを収録したアメリカ編集盤。ネーナは「ロックバルーン」しか知らなくて、他の曲を聴くのは初めて。わりと真っ当なポップ・ロックばかり。ちょっとニューウェイヴ・ロックな「ハンギング・オン・ユー」のイントロはリンダ&MOみたい。哀愁歌謡調の「?(クエスチョンマーク)」も捨て難い。一番いいのは、打ち込みでブルンディ・ドラム(だっけ?)みたいなことやってる「象達の国へ」かな。でも、やっぱり英語よりドイツ語の方がしっくり来るな。
- カジャグーグー 『君はTOO SHY』 ('83) LP
\210
・・・CDは持ってますが、カジャ関係はなるべく集めようとアナログをゲット。帯には“初回プレスのみ大型カラー・ポスター付き”って書いてあるけど、入ってなかった。ゴルァ。
- フィリップ・ベイリー 『アナザ・フェイス』 ('83) LP
\210
・・・EW&Fのファルセット男(最近ではグッチ裕三の似てないモノマネで有名)のソロ1st。「イージー・ラヴァー」は2ndだから、それより前です。プロデュースはジョージ・デューク。ゲスト・ミュージシャンでマイケル・センベロもいます。A面は、どーってことないブラコン・タイプの曲やバラード。B面はわりとノリのいい曲中心。転調多用の「ヴァヤ」はなかなか。まぁでも、あんまり面白くないな。モーリス翁のソロの方が全然いいよ。
- 矢野 顕子 『ごはんができたよ』 ('80) 2LP
\210
・・・もちろんCDでは持ってるんですが、一応ゲット。CDでは見開きの“アッコちゃん+YMO+大村憲司”の写真がカットされてますし。ステッカーに書かれた「水蒸気よ永遠に」の意味がわかりません。
- 矢野 顕子 『FROM JAPAN TO JAPAN』 ('82) LP
\210
・・・英語の曲ばかりを集めたベスト盤。安いんだけど(定価\1,800)、曲数も少ないしイマイチ企画意図が分からんアルバムだわ。でもこれ、'83年ぐらいに一度CDになってるんですよね。今出てるCDは何曲か追加されたみたいですけど。
- 坂本 龍一 「Life in Japan」 ('83) 12"
\210
・・・いくら最近では3曲すべてCDで聴けるようになったとは言え、まさかこの値段で売っているとは…。もっとも、この値をつけたHARD
OFF店員がCD化の事実を知っているとは思えませんが。自分も以前\5,000ぐらい出して買ったのにぃ。
- 真鍋 ちえみ 「ねらわれた少女」 ('82) 7"
\21
・・・わーいわーいわ〜い!! これが税抜き\20で買えるとは嬉しぃ〜!!
今までHARD OFFに通いつめての最大の収穫です。うひゅひゅ。これで真鍋ちえみのレコはコンプリートです(パンジーは除く)。A面はアルバムと同ヴァージョン。いわゆる、BGM出張サウンド。B面「蒼い柿」も細野晴臣作曲・編曲。A面ほど暗くない、アイドル調の曲。サビの展開がいかにも細野さんだ。BGMと言うよりはYEN的なサウンドの佳曲。
- スーザン 「サマルカンド大通り」 ('82) 7"
\21
・・・これは持ってますが、一応トレード用にゲット。税抜き\20だし。今さら言うまでもない、幸宏節テクノ全開の傑作。とにかく傑作。
- コスミック・インベンション 「YAKIMOKI」 ('81) 7"
\31
・・・YMOヲタの間では有名な、中学1年〜3年生5人によるガキんちょテクノ・バンド。当時買ったんですが、いつだったか手放しておりました。いや〜、強烈にダサいわこれ…。当時からB面の「コスミック・ファンタジー」の方が好きでしたね。歌がどうも苦手で(ヤハ〜ン♪とかさ…ちょっとねぇ)。5人中3人は、その後も音楽業界に携わったりしてましたが(でも今生き残ってるのは…?)、あとの2人は何やってんでしょう。「あの人は今」系の番組で再結成しないかな。…いや、やっぱいいです。
- バービーボーイズ 「なんだったんだ? 7DAYS」 ('86) 7"
\52
・・・先日、一瞬だけ再結成したバービーボーイズです。ドラマーは、ちょっとトーマス・ドルビー似。これは、たしか当時何かのCMに使われていた曲。勢いを感じます。B面は、ヴォーカルのコンタ作曲による「あいさつはいつでも」。何の表記もないけど、どうやらライヴ録音のようです。いかにもこのバンドらしい曲。好きです。
- 久保田 早紀 「異邦人」 ('79) 7"
\21
・・・最近でもCMに使われたりしてましたが、懐かしさも含めて購入。いや〜、いい曲。もちろん曲自体もいいんですが、やっぱり萩田光雄のアレンジがいいんだよな。フェイド・アウトが早くて、ちょっとアレアレ?て感じで終わってしまいますが。B面「夢飛行」も同傾向の曲。“ジプシー”て言葉とか、詞を見るだけで曲が想像できる感じも似てる。
- 内山田 洋とクールファイブ 「魅惑・シェイプアップ」 ('80) 7"
\31
・・・これはですね、あの〜…作曲がタケカワユキヒデなんですよ。だから買ったんですけど。3連の、ビーチ・ボーイズ的さわやかポップス。でも清はコブシをまわす。みたいなね。しかも一部英語なのにね。まいっちんぐ。B面は穂口雄右(なんて読むんだ)作曲の「ゆれて望郷」。これは本来のクールファイブ節歌謡曲。でも、コーラスが全然出てこないぞ。これではソロではないか。ジャケは、半そで短パンでジョギングする欽ちゃんファ…いや、クールファイブの皆さんです。それにしても皆さんキャラが濃い。
第83回
<05/03/03 (土)>
ゴールデンウィーク初日。バイクで吉祥寺→三鷹方面へ行ってみることに。電車だと遠く感じたんですけど(一度新宿へ出てから行くか、または国立へ出てから行くので遠回りになるわけです)、バイクだとほぼ一本道直進コースなので意外と早く感じました。小学生の頃、三鷹にイトコが住んでいて、毎週のように日曜日に遊びに行ってたので(その頃埼玉にはなかった貸しレコード屋に行きたいというのもあって)、この辺は行き慣れたものです。まず「ジョージ」に行くものの収穫ナシ。しかし、吉祥寺駅周辺はGWのせいか人がスゴイ。「ユニオン」の前とか停車できないし、とりあえず駐車場完備の「ココナッツディスク吉祥寺店」へ。
- ヒカシュー 『かわってる』 ('96) CD
\1,260
・・・過去曲のリメイク集。初期のは「20世紀」と「パイク」ぐらいで、他は近作(バップ時代)が多い。ライヴなバンド・サウンド中心で、やっぱり楽しいなヒカシューは。スロバキア放送交響楽団をバックに歌う「日本の笑顔」も驚愕モノですが、なんと言っても「びろびろ」のテクノな打ち込みヴァージョンは必聴。巻上氏編曲&プログラミング(他のメンバーはコーラスなど)で、氏のクラフトワーク好きがそこはかとなく伝わってくる音数少なめの好アレンジ。あ〜ライヴ観たい。
- ゲイリー・ニューマン 「別れよう」
('80) 7" \105
・・・LP『テレコン』ジャケ+英7インチ・ジャケの2枚を合成した日本オリジナル・ジャケ。これはすでに持ってましたが、前に買ったとき、家に帰って袋から出したらジャケが折れていたので買いなおし(店は1枚ごとにビニール袋に入れてはくれなかったので)。もっさりしたビートが心地よい名曲。B面はゲリマンの拙いピアノが聴けるインスト「フォトグラフ」。
- トンプソン・ツインズ 「イン・ザ・ネーム・オブ・ラブ」
('82) 7" \210
・・・まだ7人編成だった頃のシングル。ジャングルっぽいリズムがカッコイイ。今でも聴ける(イントロはちょっとショボいが)。B面「イン・ザ・ビギニング」は、さらにエスニック色が濃い曲。
- カジャグーグー 「ハング・オン・ナウ」
('83) 7" \210
・・・本国イギリスでは3枚目、日本では2枚目にあたるシングル。実は今、カジャグーグーが強力にマイ・ブームなんですが(もともと好きではあったんですが)、キッカケになったのはこの曲。もはや今となっては「TOO
SHY」より好き度は上回っております。ホント、哀愁メロがグーだわ。B面はインスト版ですが、ただのカラオケではなく、ちょっと音をいじってるみたい。粒子の粗いジャケ写からは、当時の勢いが(色んな意味で)窺えます。
- カジャグーグー 「ビッグ・アップル」
('83) 7" \210
・・・4人になってからの初シングル。サビは弱いけど結構好きな曲。B面「モノクロマティック」はライヴで、スタジオ・ヴァージョンはアルバムに入ってないし、おそらくいまだ未発表なのでは。これ聴くと、やっぱりテクはしっかりしていたんだということがよく分かりました。
- カジャグーグー 「パワー・トゥ・フォーギヴ」
('84) 7" \315
・・・来日記念として、日本でだけリリースされたシングル。ジャケのニック・ベッグスは、どう見ても聖子ちゃんカットです。タイトル見たかぎりではどんな曲か思い出せませんでしたが、聴いてみたら『アイランズ』の中でもかなり好きだった曲でした。これまた日本人ウケしそうな哀愁メロです。B面「アイランズ」は、趣味モロだしな、AORテイスト全開のメローなリゾート・ソング。こりゃあガキにはわからんだろ。
- ザ・コーギズ 「とどかぬ想い」
('79) 7" \1,890
・・・これは現物初めて見ました。高かったものの。ジャケは、1stアルバムの別テイク写真。ほとんどバグルズですね。曲は、ウォール・オブ・サウンド系とでも申しましょうか。この辺の“甘さ”が受け入れられるかどうかが、評価の分かれ目だと思いますが。B面「アート・スクール・アネックス」はニューウェイヴ調。個人的にはB面を推すわけです。
- シネマ 「グッバイ・ハートブレイク」
('80) 7" \2,100
・・・2枚目のシングル(かな?)。高くて迷ったものの。しかしジャケの“おかっぱ清憲”はインパクトあります。曲は、ハイトーンが印象的な、ちょっと「デイドリーム・ビリーバー」を思わせるノスタルジック・ポップ。B面「電話・電話・電話」は、布袋寅泰も好きだと言っていた佳曲。実際、僕チンもアルバムの中ではこれが一番好き。
- ブレッド&バター 「青い地平線」
('78) 7" \210
・・・アルバム『レイト・レイト・サマー』収録曲。作曲は筒美京平。大橋純子あたりが歌ってもいいような筒美節。70年代歌謡曲テイスト濃厚。アレンジは細野晴臣・田辺信一。B面「SUMMER BLUE」は横ノリのシティ・ポップス調。編曲は細野さん。なお、アルバム『レイト〜』には高橋ユキヒロ作詞・細野晴臣作曲・編曲による「THE LAST LETTER」というカッコイイ曲が収録されています。これ必聴よ。
- 高橋 幸宏 「悲しいウィークエンド」
('86) 7" \210
・・・ジャケと袋がセロテープでくっついてるボロ盤。アルバム『...ONLY
WHEN I LAUGH』の冒頭を飾る曲。当時聴いたときは、正直かなりガックリしたものです。刺激がなくて。B面はURBAN
DANCEもカヴァーしていた「キャンプ」。このTENT時代の幸宏ポップスも、いつか再評価される日が来たりするのかしら。
- 矢野 顕子 「愛がたりない」 ('86) 7"
\735
・・・アルバム未収録シングル(ベスト盤で聴けますが)。ドラムのゲートリバーブが、時代だ。いやもちろん好きなんですが。曲としてはちょっとインパクト薄かも。B面「やがて一人」は『グラノーラ』収録曲。窪田パルヲ氏によるギター・ソロは、パル兄「江戸時代の恋人達」でのソロと似たようなフレーズが出てくるし、イントロは教授の12インチ版「FIELDWORK」(バーナード・ファウラーがヴォーカル)のイントロと相似形…って、ヲタな聴き方しか出来なくてスンマセン。
ここで結構時間をくってしまったので、早々と吉祥寺を出、三鷹方面へ。まずは「パレード」へ。
- DAVID COURTNEY 『DAVID COURTNEY'S FIRST
DAY』 ('75) LP \945
・・・「ストレンジ・デイズ」2001年7月号で取り上げられていたニッチ盤。ディズニー映画かと思ってしまうような、オーケストラによる大仰なインストで幕開け。コンセプト・アルバムか?と思ったら、その後はアコースティックなSSW的ポップスが続く。中庸。A2「Don't
Look Now」はロネッツの「ビー・マイ・ベイビー」ですね。
- IRENE PAPAS 『ODES』 ('79) LP
\840
・・・ギリシャの大女優(らしいが全然知らん)、イレーネ・パパスのアルバム。んじゃ知らんクセになぜ買ったのかと言うと、作曲・演奏・プロデュースをヴァンゲリスが担当しているのです。ジャケ下にも“Arrange
et produit par Vangelis”とあり、見開きジャケの内側にはシンセを操るヴァンゲリスの写真があります。曲自体は、イレーネおばさんが朗々と歌うクラシカルなものですが、サウンドはヴァンゲリスそのもののシンセ・サウンド。例の如くティンパニーも出てくるし。歌抜いたらヴァンゲリスのソロ・アルバムとしても通用するのでは。
- マウリツィオ・ポリーニ(ピアノ)、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団、クラウディオ・アバド指揮 『ブラームス/ピアノ協奏曲第2番』 ('77) LP
\210
・・・5月下旬に、この曲を演奏するコンサートが所沢で開かれるというので、予習の意味も含めて購入。でも結局行けなくなってしまいましたが(T_T)。それを差し引いてもこれは名曲。特に第1楽章。ぐいぐい引き込まれます。スキがない、という感じ。これってやっぱ指揮がいいからなのかなぁ。でも、生で聴いてみたかったな。
- ヨッフム指揮、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 『ブルックナー/交響曲第7番(ノーヴァック版)』 ('66/'94) CD
\1,050
・・・ヨッフムというお爺さんは、某宇野功芳氏によるクラシック・ガイド本で知りました。いかにもブルックナーらしい出だしですが、第1楽章は曲が進むにつれ、かなりワーグナーっぽいなと思わせられる曲。第2楽章は中でも1番聴き応えがあって、教授の「シェルタリング・スカイ」のテーマを思わせるオーケストレーションが随所に。ブルックナーって、どの曲も1,2回聴いただけじゃ全然ピンと来ないんですけど、これはかなり聴きやすく、いい曲です。「ロマンティック」もいいけど、今はこっちかな。と言えよう。
- オーケストラル・マヌーヴァーズ・イン・ザ・ダーク
「シークレット」 ('85) 7"
\367
・・・『クラッシュ』収録曲。YAMAHA box'n
TV-CFイメージ・ソングだったそうな。この声はポール・ハンフリーズですね。OMDの曲の中で、この人がヴォーカル担当の曲は佳曲が多い。B面はなぜか「エノラ・ゲイの悲劇」。変なカップリングだ。
- ブラマンジェ 「リヴィング・オン・ザ・シーリング」
('83) 7" \367
・・・ちょっとエスニックな、トンプソン・ツインズあたりを思わせる曲調。でも間奏はアラビック。サビがあるのかないのか、よくわかんないメロディーです。B面「ウェイヴス」は、ストリングスなんかが入ったりした、ちょっとメローな曲。印象薄い曲だなぁこれまた。
- ブック・オブ・ラヴ 「ボーイ」 ('85) 7"
\210
・・・以前、友人がCDを持っていたので名前だけは知っていたバンド。ぅわ、声がポール・ハンフリーズそっくりだ。曲も中庸エレポという感じで、OMD的。B面は、バンド名そのままの「ブック・オブ・ラヴ」という曲。これまたOMD風。フォロワーなんでしょうか。
次は「オールディーズ」。会計時に、横にあった「半額続行中」云々の張り紙をボーッと見てたら、それを察したのか店のオッサンが「まだしばらく半額セールやってますから」とおっしゃる。だいぶ前来たときもやってたんですけど。会計が終わると「これ、どうぞ」とウェットティッシュを指差してくれました。いい人です。消費税も取らず、全部で千円ポッキリ。
- クラシックス・ヌヴォー 『夜行人間』 ('81) LP
\150
・・・1st。まぁ正直言って、ウルトラヴォックスに似すぎてるのは否定しませんが、大好きなバンドです。メンバーも、ハゲもいればリーゼントみたいなモッコリヘアーの奴もいるし見た目にもオモロイ。曲では、なぜか剣道やってたPVが意味不明で良かった「夜の戦士達」がグー。ニューロマ、エレポ好きは買い。どれも泣きたくなるほど激安。でも値段と内容は必ずしも比例するとは限らんでっせ。
- ツインズ 『ラブ・イン・ザ・ダーク』 ('85) LP
\350
・・・ぅわ、失敗。これ持ってた。2枚置いてあったから、「あれ?
買おうと思って結局買わなかったのかなー」とか思って買ってしまった。んで聴いても全然覚えてなかったときた。
- フリートウッド・マック 『噂』 ('77) LP
\350
・・・ご存知、31週も全米1位を独走したモンスター・アルバム。ま、そんだけ売れたんだから、多少は知ってる曲もあろうかと思いきやこれが。1曲も知ってる曲がありませんでしたよ。ま〜地味ですね〜しかし。本当にこれがバカ売れするような内容なんでしょうか。B2みたいなAORっぽい曲やカントリーっぽい曲、どれもロックと言うよりポップス寄りな音です。やっぱり“妖精”人気のタマモノだったんでしょうか。よくわかりませんが。'87年の「ビッグ・ラヴ」という曲は好きで、当時シングル買ったんですが、本作はよくわからん。
- キップ・レノン 「あなたのとりこ」 ('86) 7"
\150
・・・宝焼酎「純」'86CMソング。作曲はMARK
DAVISという人。作詞はCHRIS MOSDELL&作詞センター。「作詞センター」? 詞には“ユーラリ
ユーラリ ユーラリト〜”とかコーラスでは“ゴクラクデスカ〜”なんて出てくる、いかにもな企画ものオリエンタル旋律。B面「恋のファイヤーボーイ」は、なんと作詞・CHRIS MOSDELL、作曲・編曲・細野晴臣。このメンツで、なぜB面か。もったいない。でも、曲自体はシンコペ多用でカッコイイんですけど、なんかデモテープっぽいというか、アレンジが薄めな感じがしますが。
最後、帰路につく途中に道に迷ってしまい、たまたま見つけた「BOOK OFF武蔵野緑町店」にて。迷ってみるものです。
- エイフェックス・ツイン 『26ミキシーズ・フォー・キャッシュ』 ('03) 2CD
\1,942
・・・エイフェックス・ツインが手掛けたリミックス・ワーク集2枚組。ジ・オーブのと同企画ですね。BUCK-TICKやNav Katze、The Beatniksなんかも入ってます。Disc1は『アンビエント・ワークス』に近い初期の作風。懐かしい感じ。Disc2は、後のドリルン・ベース的なものや、「Ventolin」みたいなギンゴンガンゴン♪なインダストリアル・サウンドが多い。イイのはNav
Katze「Change」。これは楽曲としてイイ(原曲知らんが)。あと全然知らんバンドですが、Mescalinum
United「We Have Arrived」。これは狂ってます。
- スクエアプッシャー 『セレクション・シックスティーン』 ('99) CD
\1,627
・・・ジャズ色濃かった前作『ミュージック・イズ・ロッテド〜』と比べると、初期のドリルン・ベース路線に返ったようなアルバム。でも、中にはジャズっぽいのもあるし、ちょっとダサい四ツ打ちテクノな曲もある。後半、ノイズっぽくなったり、色々です。しかし最後の曲、盛り上がりかけたトコで急に終わっちゃって、なんだか消化不良。
- ジェフ・ミルズ 『LIFELIKE』 ('00) CD
\1,312
・・・アクシス・レーベルのコンピ、って詳細はよく分からんのですが、なぜか『フロム・ザ・21st』に入ってた「SOLARA」が入ってたり(こっちの方が1分ちょっと長いぞ)、古いのでX-103の『アトランティス』に入ってた「MINNIA(The
Queen's Theme)」まで入ってるんですけど。でも未発表曲も入ってますぜ。とは言え、まぁいつもの感じなんですけど、カッコイイやね〜やっぱりね〜んね〜。ミルザート名義の『エブリ・ドッグ〜』みたいなやつより全然イイです。
- ティアーズ・フォー・フィアーズ 『キングス・オブ・スペイン』 ('95) CD
\997
・・・ローランドのソロ・ユニットになってからの第2作目。宗教的で個人的な歌詞はちょっと深入りする気になれないですが、曲はさすがに粒が揃っています。プライベート・スタジオでツアー・メンバーらと録音したというサウンドは、ギターを中心にしたバンド・サウンドで特に新味はないですが、この人らしい練りに練られたと思われるアレンジが随所に出てくる。メロディーもドラマチックに盛り上がるのが多くて、やっぱスゴイ才能だわ、この人。「フォーリング・ダウン」、「ゴッズ・ミステイク」あたりがベストだけど、最初から最後まで通して聴いた方がさらにイイです。
- テリー・ボジオ×ミック・カーン×デヴィッド・トーン
『ポリタウン』 ('94) CD
\997
・・・凄いメンツによる共作。音はだいたい予想されるとおりの、インプロヴィゼーション主体。カーン・ソロ『ベスチャル・クラスター』に近いです(あれもトーンとの共同プロデュースですし)。カーンは例のフレットレス・ベースで大活躍。ボジオはスネアの音がデカいね。4曲目「Bandaged
By Dreams」のベース・ラインは、カーン・ソロ1stに入ってた「風雪の日々」のベース・ラインと酷似。カーン・ソロ1stは、個人的にマイ・ベスト10に入るほど好きなので、ちょっと嬉しい発見。
- ポータブル・ロック 『DANCE VOLUNTEER』 ('87) CD
\1,312
・・・2ndにして最終作。こりゃー完成度高いわ。捨て曲なし、全曲シングル・カット化(こまかく言えば「スムース・トーク」はインストだし「キュートな事情」はちょっと実験的ですが)。サウンド、曲ともに気合い入ってるのがビシバシ伝わってきます。ザッと聴いた感じでは、かなり“テクノ歌謡”度が高い気がしました。全曲キュートで超ポップ。帯に“テッチー・フリーク必聴アルバム!”て書いてありますが、たしかにテッチー・フリークだった僕チンにはウッテツケ。オススメ。
<05/05/03 (月)>
早くもゴールデンウィーク最終日。今日は「ディスクユニオン柏店」までバイクで行ってみようと。千葉ですぜ。まぁしかし、色々あって家を出たのが午後3時。まぁ目的はユニオンだけだからいいかなと。思ったのが甘かった。大まかな道順はアタマに叩き込んでおいたし、地図(昭文社の「でっか字
GIGAマップル」はコンビニとか、色々なお店まで載ってて見やすくてグーよ)を持ってって途中で降りて見たりもしたんですが、やっぱり迷ってしまった。北小金駅周辺はわかりづらいぜ〜。結局、到着したのは6時過ぎ。疲れました。最初の5枚は現金で買いましたが、後半の6枚はスタンプがたまってたので交換。(
)内に記した値段は、それぞれの売値です。
- DEAN FORD 『DEAN FORD』 ('75) LP
\1,575
・・・「ストレンジ・デイズ」No.7で紹介されていたニッチ盤。元マーマレイドだそうな。ストリングスをフィーチャーした、ちょっとジメッとした印象の曲が並ぶ。ロックというよりは全然ポップス寄り。日本で言えばニュー・ミュージック的な女々しい世界。でもB4「So
Far Away」は、曲はともかくサウンドがパイロットしてる。と思ったら、プロデュースはアラン・パーソンズでした。
- CHRIS STAMEY 『IT'S ALRIGHT』 ('87) LP
\630
・・・元db'sの人。リチャード・ロイドやアントン・フィア(ゴールデン・パロミノスつながり)、バーニー・ウォーレル、アレックス・チルトンなど、錚々たるメンツが参加。音はメロディアスなパワーポップ系ギタポ。スティーヴン・ダフィあたりに近い感じかなぁ。曲によってはスプリット・エンズとかを思い出す箇所も。歌そのものは、ヨロッとしてて上手くはない。
- M 『ニューヨーク、ロンドン、パリ、ミュンヘン』 ('79/'00) CD
\882
・・・アナログで持ってるし、輸入盤でもすでにCDは持っていたんですが、日本盤はもう廃盤だと言うので一応確保。山田道成氏によるライナーは、データ的に結構重宝します。決して個人的感情を前面に出してケナしたりしないのも、この人らしい。 しかし、ライナーに書いてある“Mが復活、ツアーに向けてリハーサル”云々の話は結局どうなったんでしょ。ま、来日なんてするわきゃないからいいんですけど。
- ホルガー・ヒラー 「ジョニー」 ('84) 12"
\1,995
・・・WAVE/ディスクポート西武からリリースされた日本盤12インチ。とは言っても、ATA
TAK盤に帯つけただけなんですけど。A面は、ロング・ヴァージョン。やっぱヒラーの代表曲でしょう。音がハズれまくってるイントロは最強のインパクト。B面「DAS
FEUER」は、最初はディスコっぽいリズムにサンプリング・ヴォイスが被さる即興っぽい展開なんですが、後半になってやっと曲らしくなってくる面白い曲。
- ザ・ヘッズ 『ノー・トーキング・ジャスト・ヘッド』 ('96) CD
\514
・・・デヴィッド・バーン以外の3人による再結成盤。ただし3人の誰かが歌うわけではなく、曲によってゲスト・ヴォーカルを迎えています。B.E.F.を思い出したりして。そのゲスト・ヴォーカル陣は、アンディ・パートリッジ、デビー・ハリー、マイケル・ハッチェンス(INXS)、リチャード・ヘル(テレヴィジョン)、ショーン・ライダー(ブラック・グレープ)、マリア・マッキー(ローン・ジャスティス)などなど、80年代的な人選。初期トーキング・へッズを意識したような「インディ・ヘア」(ライヴというバンドのエド・コワルチックがヴォーカル)はご愛嬌。他、アンディ・パートリッジが歌う「ペーパースノウ」は、この人らしい半音階メロが気色悪良い、ノッタリした横ノリの、ちょっとエスニックな曲。XTCのアルバムに入っててもおかしくない感じ。ショーン・ライダー歌う「ドント・テイク・マイ〜」は、かなりノリノリ。ギターのBlast
Murrayってのが、かなりいいプレイをしてます。
- デヴィッド・バーン 『DAVID BYRNE』 ('94) CD
(\400)
・・・で、こちらがバーンのソロ。ほとんどの曲が同じメンツ('92年のツアーメンバー)によるバンド・サウンド。へッズ後期や、ワールド・ミュージックに傾倒してからのバーンには興味なくなった(今頃になって興味が沸いてきた)僕チンですが、このソロは実にいいです。「バック・ネイキッド」なんてタイトルの曲があったり、「ワンス・イン・ア・ライフタイム」そっくりな「エンジェルズ」なんて曲があるのはファン・サービスか。もし当時その辺意識して聴いてたら、「(へッズ再結成への伏線かな)」とか思ったでしょうが。捨て曲もあんまりないと思うし、ひとつのリフでグイグイ押していくノリのいい曲が多い。イイ。でもライナーの、体の細部をアップで写した写真(指毛とか足毛とか)は、ちょっとキショいよ。
- NEW MUSIK 『ANYWHERE』 ('81) LP
(\700)
・・・CDでは持ってますが、昔は高くて買えなかったし一応ゲット。A面冒頭の変なインスト部分がカットされた再発盤もあるそうですが、これはオリジナル(その再発仕様も聴いてみたいものです)。CDではカットされてしまった、見開き内側に写るメンバーの“おそろしいほどイケてない”ルックスも見もの。
- MINISTRY 『WITH SYMPATHY』 ('83) CD
(\300)
・・・『ミニストリー・ショック』です。これは名盤ですよ。エレポ名盤は数あれど、これは上位に入ります。このテイストで『トゥイッチ』の前にもう1枚作ってほしかったところですが(時期も開いてるし)。特に「REVENGE」の哀愁メロ・エレポにはシビれます。激オススメ。
- EINSTURCENDE NEUBAUTEN 『HAUS DER LUEGE』 ('89) CD
(\800)
・・・何作目になるんでしょうか、たしか『タブラ・ラサ』の前に出たアルバムだと思うんですが。ブリクサがミュージカルに出たり、ニック・ケイヴのバンドに参加したりと、徐々に本家がおざなりになってきたなと思える時期の作品です。メタル・パーカッションがガンゴンガンゴン♪鳴ってはいるものの、いまいち燃えない。聴きやすくはありますが。必死にノイバウテンらしくしようとしてるのでは、てな穿った見方もしてしまう僕なのさ。全8曲で34分。短い。
- BEATNIK BEATCH 『AT THE ZULAPOOL』 ('86) LP
(\1,000)
・・・アンディ・スターマーが在籍していた、ジェリーフィッシュの前身バンドの1st(ロジャー・マニングは2ndから加入)。アンディはドラム、パーカッションとヴォーカル。全曲をChris
Witt Ketnerと共作しています。ジェリフィほど跡を引く曲はありませんが、どれもなかなかポップ。中では、スパンダー・バレエ的と言うか、ちょっとオトナ〜な曲調の「Watching
The Pain」がオキニ。
- ハーラルト・ザック・ツィーグラー 『コプフ・ツァール・バウフス』 ('02) CD
(\1,800)
・・・マウス・オン・マーズのほとんどのアルバムに参加しているフレンチ・ホルン奏者の、1stソロ(エレクトロニカ系の2人組み、“ザック・ウント・ブルム”の片割れでもある)。とは言え、ファウストやカンのヤキ・リーベツァイトとの共演歴もあるというかなりのベテラン('61年生まれ)で、本作以前にもかなりの本数のカセット・ソロ作品をリリースしているとか。で、このアルバムは、本人作成のトラックをF.X.ランドミツ、マウス・オン・マーズなど色んなアーティストに完成してもらった(リミックスではないそうな)というもの。音は、ピロレイターのソロや、バグスカル、ラ!ノイ?の『レンブラント』などを思わせる、おちゃめなテクノ。トイ・テクノとでも言いましょうか。いい意味でのとりとめのなさ、ユルさが味。