PAUL'S RECORD CRAZE DIARY #14-17
(ポールのバカ買い日記 第14〜17回)
ポールって誰だなんて言わないで下さい。ポール・フランクこと荒特派員です。僕も結構レコード買いますが、いゃ、もう凄いです。脱帽です。
(Sorry! Japanese Only)
第17回
<07/22/00 (土)>
実は今日は、BUGGLEさんとレコハンに行く予定だったんですが、うまく連絡が取り合えず、会えずじまいでした(T_T)。残念。仕方なくロンリー・レコハン。「ディスクユニオン新宿店」4Fプログレ・フロアから。
- 1-Aドュッセルドルフ 『独日友好』 ('00)
CD \3,360
・・・元ラ・デュッセルドルフのトーマス・ディンガーと、画家のニルス・クリスチャンセンのユニットの3rdアルバム。おなじみ、キャプテン・トリップからのリリース。すばらしい。オリジナル・アルバムではあるものの限定盤で、日本だけのリリースだとか。どういうことよ。しかし音楽そのものもそうだけど、アートワークが実にテキトー(^_^)。ライナーは4ツ折になってるんですが、そんな必要あんの?ってくらいのいーかげんなもので、誰を書いてんだか分かんないヘタな似顔絵がズラッと並んでるし、ケースの裏にはディンガーの日本のガールフレンドだという女の人の写真が載ってるし。しかも証明写真風の(^_^)。まぁ、アニキのクラウス・ディンガーのノイ!からして、この兄弟が絡んだアルバムのアートワークのテキトーぶりには毎回驚かされます。サウンドは、帯には「ロウ・ファイ・テクノ」などと書いてありますけども。果たしてどこまで作曲しててどこまで即興なのか判断しにくいものが多く、リズム・ボックスに合わせてギターをペロロ〜ン、ジャカジャカと弾いて、サックスなどプップクプ〜と吹いて、で、後処理でグニョッとしましたって感じ。一度レコーディング風景を見てみたいモンです。それに、何を考えて作ってんだか真顔で問いたい(^_^)。タイトルはD.A.Fをモジったシャレで、ジャケには「D.J.F.」なんて書いてあります。祈・来日。
続いて7Fにも行ったものの特に収穫なし。次に6Fニュー・ウェイヴ/ノイズ/アヴァンギャルド・フロアへ。
- CHARLES GATE & VICTOR SOL 『GATE/SOL』
('94) CD \1,050
・・・ピート・ナムルックのFAXレーベルからリリースされたアンビエントもの。スペインはバルセロナを拠点に活動しているというミュージシャン2人の共作。「Red」と「Blue」と題された、共に28分におよぶ大作2曲入り。「Red」の方は“Day”編。FAX特有のスペイシーなシンセがフワフワする中、アコースティック・ギターが被さるというもの。これは気持ち良いです。「Blue」は“Night”編で、シンセの上にピアノが被さるモノ。そのピアノがかなりウィンダム・ヒルっちゃってて、かなりニュー・エイジのかほり。というわけで、僕は「Red」の方が好み。ただ、ボ〜ッとして聴く分には非常に心地良いアルバム。FAXレーベルのはほとんどそうですね(^_^)。4つ打ちテクノは中途半端でダメなのあるけど(ROBERT
GORLとの共作とか)。でも、アンビエントやってるピート・ナムルックはホント大好き。この人のアンビエントは、すごく宇宙的な感じで、少ない音数ですごく奥行きのある空間を作っちゃう。自然がテーマだったりするとニューエイジ寄りになるけど、この人のはそういうの感じないですね。1年に100〜200枚もリリースしてるってのもやっぱスゴイ。尊敬します。多作な人に弱いんですよね。とはいえ僕はまだナムルック関連盤は15枚前後しか聴いてない。精進せねば。でも輸入盤新品は妙に高いんだよね〜。
- メレディス・モンク 『ドルメン・ミュージック』 ('81/'97)
CD \1,890
・・・「アヴァン・ミュージック・ガイド」(作品社)の208ページにも載っている、女性ヴォイス・パフォーマーのアルバム。多少パーカッションやバイオリン等が入るものの、ほとんどがピアノの独奏に、モンクの擬声語めいた歌がかぶさるというもの。ジャンル分けしにくいようで、現代音楽に捉えられてたり、ジャズ・ヴォーカルに扱われてたりするようです。実はこの人の歌は、小学生の頃に教授の「サウンドストリート」でかけてたのを聴いてたんです。「ララバイNo.4」というアカペラの歌で、♪ミャ〜ミャアミャアミャアア〜マハマハマハマ〜♪とか、そんな感じでした。衝撃的だったとかそういうものではなく、「・・・なんなんだろうこれは」という意識で聴いてました。ただ、インパクトは強くて、その曲のメロディーはハッキリ耳に焼きついております。このアルバムにはその曲は入ってませんでしたけど。「アヴァン〜」の解説では、いかにも現代音楽らしい扱いで小難しく書かれてましたが、冷静に聴いてみるとこの人の歌には結構バカバカしい部分も多いです(^_^)。特に鳥の鳴き真似のような奇声を発する部分があるんですが、これはタモリなんかに聴かせたら、絶対に対抗意識ムキダシにして奇声合戦になるよ(^_^)。
- ライナス・オブ・ハリウッド 『ユア・フェイヴァリット・レコード』 ('00)
CD \2,205
・・・先日、たけしたさんの家におジャマしたときに聴かせていただいたアルバム。一見バンド名みたいですが、実体はハリウッド在住のケヴィン・ドットソンの1人ユニット。本人も公言しておりますが、ジェリーフィッシュそっくりのサウンドです。特に3曲目「ナイス・トゥ・ビー・プリティ」は思わずたけしたさんと「“ニュー・ミステイク!!”」と一緒に言ってしまったほど元ネタがすぐわかるというフリークぶりを発揮してて、実に微笑ましい。他の曲も曲作りは上手いし、録音もいいです。僕が最近聴いてきたCDの中では、メリーメーカーズ、ザ・セマンティクス、クリス・ヴォン・スナイダーンらと並ぶ、いい感じのギター・ポップ・アルバムです。11曲目「ソング」のアタマのコードは、アルファのオムニバス『避暑地まで』にも収録されていた、日向敏文氏の「Board
Walk」を思い出しました。ジェイソン・フォークナーのソロやザ・グレイズのように、実際にジェリーフィッシュ系列にあたる人たちのアルバムもいいものが多いですね。大したものです。ブレンダン・ベンソンのアルバムもなかなか良かったですね。BOOK
OFFでやたら見かけるけど(^_^)。
- TRIO 『WHATS THE PASSWORD』 ('85)
CD \1,470
・・・「ダー・ダー・ダァ」のトリオのアルバム。'85年になっても活動してたんですね。予想としては初期と大して変わらないスカスカ・パンク系かな、と思って買ったのですが、大違いでした。1曲目から打ち込みのシンベとスネア、そしてシーケンス・フレーズ。ありゃ、ずいぶん変わったのネェと思ってクレジットを見たらビックリ。フェアライト担当でアート・オブ・ノイズのJ.J.ジェクザリクのクレジットが。更にチェックし続けてると、バックグラウンド・ヴォーカルでフンペ・フンペ姉妹の名前が。そして、ベース、コーラスとしてクラウス・ヴーアマンの名が。あの、『リボルバー』のジャケを担当した人ですよ。「ストレンジ・デイズ」No.6(クリムゾンの表紙)にインタビューが載ってた人です。で、アルバムのプロデュースも4曲をのぞいてクラウス・ヴーアマンが担当してました。その4曲のコ・プロデューサーとしてクレジットされているのはアンディ・リチャーズとJ.J.ジェクザリク。かなり気合の入った(=金かけた)アルバムだったようですね。どうもトリオは「ダー・ダー・ダァ」だけの一発屋というイメージが強いので、初期と比較されるとちょっとアレですし、「初期こそがいいのよ」という方もいると思いますが、僕はこれはこれで好きです、かなり。気に入った曲はラストの「DREI
GEGEN DREI」で、P-MODELの「サンパリーツ」みたいな子供の集団ボイスがいい感じの陽気なテクノポップ。あと8曲目も、歌がほとんどない打ち込みもので好き。AONが「ピーター・ガン」のイントロで使ったドラムのフィル・インと同じサンプル音も出てきます。お試しあれ。
- ブライアン・イーノ 『サーズデイ・アフタヌーン』 ('85/'88)
CD \2,940
・・・当時CDだけで出ていたアルバムで、同名のビデオのサントラ用音源をもとにしたものだとか。当時はCDプレイヤーなんて持ってなかったし、ビデオデッキもあったかないかの頃でしたね。このCDの内容は、エレピらしき音をメインにしたアンビエントもの。60分50秒の一本勝負。気持ち良い音だけど、そんなに何回も聴こうとは思わないなぁ。どっちかというと『オン・ランド』の方が好き。イーノよりはピート・ナムルックの方が好き(しつこい)。
- MECANO 『RETITLED』 ('8?) LP+7"
\1,680
・・・スペインにも同名のバンドがいるようで、そちらはテクノっぽいそうですがこちらはニュー・ウェイヴ・ギター・バンド。オランダのバンドだそうですがなにせ情報が乏しく未確認です。違ってたらすいまそん。初期のワイアーに非常に近い、暗い音です。ボーカルの声質もすごく似てます。おそらく意識しているんでしょう。ファンなのかな。曲名が「Dissident
Lament」とか「Permanent Revolt」とか、なんか政治的な匂いが。何言ってるかは分かんないけど、そっち方面の歌詞だったりするのかな。オマケのシングルのA面は「Robespierre」(ロベスピエール)なんてタイトルだし。フランス革命の・・・、なんかそーゆー人ですよね(^_^)。あんまり憶えてないけど。ギロチンで処刑された、ってのだけは妙に記憶にあるな。なんか授業で習いましたね、世界史で。
続いて、「ヴァージンメガストア新宿店」へ。
- 安田 成美 『NARUMI YASUDA first album』 ('84/'00)
CD \2,625
・・・これは懐かしい。実はこれは、当時貸レコード屋から借りて、リアルタイムで聴いてました。その頃僕は中1ぐらいでしたから、とってもオトナのおねいさんに見えましたですね〜。このアルバムの頃って16、17ぐらい?
それにしては結構、オ・ト・ナじゃ〜ん(往年の木梨ギャグ)な顔立ちですねぇ。自覚はないけど結構ファンだったのかもしんないな(^_^)。ライナーに書いてあった「おさな妻」っていうドラマ、見た憶えあるし(=^_^=)。しかし、こんな安いエロビデオのタイトルみたいなドラマをよくやってたなぁ。え〜、・・・話をもどして。内容は幸宏節全開。「蝶をちぎった少女」は「希望の路」そのままだし。「水のナイフ」は「SAILOR」+「悲しきウィークエンド」という感じ。「寂しい優しさ」とか、好きでよく聴いてましたね。「星屑たちのクルージング」の♪いくらはしゃいでも♪の「も」の歌い方が妙に好きなんですよ(^_^)。何度聴いても笑っちゃう。歌唱力については、特に言いません(^_^)。しかし、ライナーにある「ウィスパーしないウィスパー・ボイス」というのは言いえて妙。うまい表現しますなあ。歌唱力はアレですが、この声質は唯一無二。実に貴重な存在です。醤油。
- V.A 『おしゃれテレビ』 ('86/'99) CD
\2,310
・・・ミディからコレ1枚だけ出して消えちゃったマイナー・テクノ・ユニット。たしかLPでは片面が33回転、もう片面が45回転でした。CDでは「V.A」扱いのクレジットになってますが、LPでのクレジットは「おしゃれテレビ」名義だったはず。メンバーはのちに『子猫物語』、『オネアミスの翼』などを教授らと共に手掛ける野見祐二氏、詞とアートワーク担当の萩原義衛の二人組。他に「子猫物語」の主題歌も歌った吉永敬子や、尾形由利、小林智、岩崎律子などがゲスト女性ボーカルとして参加。1曲目はPSY・Sっぽいテクノ・ポップ。「アジアの恋」は、教授が『NEO
GEO』で「FREE TRADING」というタイトルでカバーした曲の原曲。こちらは歌詞付きの歌モノ。『MIDI
BEST FILE』というオムニバスにも入ってて、大好きでこればっかり聴いてました。涙モノの名曲。教授は「真昼の星」という曲で思いっ切りフュージョンなエレピ・ソロを披露。曲調自体は、ALI
PROJECTとかに近いクラシカルな歌モノ。
- ARROWS 『FIRST HIT』 ('76/'00)
CD \2,614
・・・記念すべき「ストレンジ・デイズ」No.1のニッチポップ特集・第1回目で取り上げられたニッチ・アルバム。ウォッカ・コリンズのアラン・メリルのバンド。「ストレンジ・デイズ」7月号にインタビューも載ってます。某Fun
Timeというレコ屋でアナログは高値で売ってたのを確認してて、実に欲しかったんですが、たけしたさんの情報によりCDが出ていることを知り(感謝!)、早速買ってきました。もっとアイドルっぽい軽めのサウンドかなと思ってたら(RAKレコードだし)、こちらの予想と違って意外とちゃんとしたバラード系から始まり、なかなかシブイ曲調のが数曲続く。3曲目もアコースティックなカントリー調。・・・と思ってたら、やっぱり出ました。5曲目、「ブギ」ですよ(^_^)。ホント定番ですね、ニッチもの=ブギというのは。「Boogiest
Band In Town」という曲なんですが、なんだかんだ言って、一番のお気に入りがこの曲。♪ファイヴ、シックス、セヴ〜〜ン、エイッ♪という♪セヴ〜〜ン♪の“タメ”がカッコイイのねん。他、CDには10曲ものシングル曲がボーナス・トラックとして入ってますが、やはりシングル曲はアルバム収録曲より派手。ほとんどチン&チャップマンなど、メンバー以外の書いた曲。ヒット曲「I
Love Rock'n Roll」は、クイーンの「We Will
Rock You」に似た、拳振り上げ型ロックですね。
その後、BUGGLEさんにもう一回、西新宿「満来」前の電話ボックスから電話をしたものの、不通で連絡とれず(T_T)。泣く泣く諦めて、三鷹へと。後日談として、同じころに、やはりBUGGLEさんも西新宿あたりをうろついていたとか。残念。三鷹では、今回初めて行く「Asano Music」へ。ビルの3階にあり、普通に歩いてたら気付かないと思う店。狭い店ですが、なかなか充実した品揃え。他店で高く売ってたものが結構安かったり。とはいえ既に持ってるものが多かったですが。
- トレーシー 『恋のしぐさ』 ('84) LP
\1,050
・・・ポール・ウェラーのレーベル、レスポンドからデビューした女のコのアルバムで、プロデュースもポール・ウェラー自身が担当。個人的にはポール・ウェラーってまったく興味ないしジャムもスタカンもマトモに聴いたことがありません。むかし佐野元春が出したシングル「ヤング・ブラッズ」がスタカンの「シャウト・トゥ・ザ・トップ」のモロパクだというので、スタカンのシングル盤買って比較して失笑したぐらいの、そんな接し方しかしてないのです。じゃあ何故買うのかと言われたら、なんかレコード・ガイドやなんかでよく見かけるジャケだなぁと。和久井光司氏の「World
Famous Guitar Pop」にも載ってたし(でも全っ然ギター・ポップぢゃないです、これ)。ですが、そんなにいろんなトコで持ち上げられるのなら、さぞ名作なのではないかなと。こう思った次第なのです。しかして結果は。これが見事に大ハズレでは、あ〜りませんか。右から左へと、何の引っ掛かりもない普遍的中道ポップスの嵐。嵐(台風ジェネレーション)。これを聴いたところで、ポール・ウェラーという人が特にスゴイ人だとは到底思えませぬ。僕には無用の駄盤でした。ごめんくさい。
モノクローム・セット 『ロスト・ウィークエンド』 ('85)
LP \840
・・・シングル盤のコンピ(『ヴォリューム〜』ってタイトルの)だけは聴いたことのあるニューウェイヴ・ギターポップ・バンド。ミュージシャンにファンが多いバンドらしく、鈴木慶一氏もファンだと公言してましたね。これはラスト・アルバムだそうで(再結成しましたが)、メンバーもボーカルのビド以外はかなり初期と違ってます。曲は、スカ、レゲエ、ラテン、ベンチャーズ風や60'sビート・バンド風など多種多様。色々な要素を取り込んでいるものの、出てくる音はいわゆるギター・ポップで聴きやすいし、おもしろいですね。このバンドが'70年代に出てきていたら、間違いなくMODERN
POPの部類に入ってたんじゃないかなーと思いますね。ビドはかなりの音楽マニアじゃないかな。引出しが多そう。ウッド・ビー・グッズなんかのプロデュースもしていましたね。最近は何をやってるんでしょ。
続いて、「オールディーズ」へ。なんと、「2枚以上買うとすべて半額セール」というのをやっていました。ですから、たとえば“つるたろー”のアルバムは、値札では\800となっていました。しかし、いくらなんでも半額だなんて、大丈夫なんでしょうか。ありがたいんですけども。ちなみに、ドゥ・プレクスのシングルは、「これは、サービスしときます」とのことで、値札では\150になってたんですが、タダにしてくれました。大丈夫なんでしょうか。また、店員さんの顔は、小林克也&ワハハ梅垣という感じでした。大丈夫なんでしょうか。
続いて、三鷹に来たらココは絶対チェックしていただきたい、「パレード」へ。ココで以前買ったものは、エドガー・フローゼ『エイジス』2LP\1,890、ORCHESTRA
LUNA『ORCHESTRA LUNA』LP\2,100、ロル・クレーム&ケビン・ゴドレー『L』帯なしLP\630、ホット・バター「ポップコーン」7"\525、DAF『1stステップ・トゥ・へヴン』LP\1,680などなど。パッと見は高いと思うかもしれませんが、他店で物凄い高値がついてるものも\1,500前後で買えたりするのが嬉しい(特にプログレ系)。足元には\100〜\300ぐらいの安レコ箱が山盛り。ちょっと通路がせまいので、かがんで箱をチェックするのがキツイのが難点ですが。
次は「ディスクユニオン国立中古センター」へ。DU特有の安レコがいっぱい。
続いて、同じ国立にある「GABBY」へ。ここはなかなか穴場です。ものすごい高価なレコは置いてないです。以前買ったモノは、CAFE
JACQUES『ROUND THE BACK』LP\1,050、スーザン「サマルカンド大通り」7"\420、ジョン・フォックス「ヨーロッパ・アフター・ザ・レイン」7"\420など。品揃えはロック、NW、邦楽ポップスほかジャズなどなどマンベンなく。
<07/29/00 (土)>
今日はいつも通り新宿から。まず「ディスクユニオン新宿店」へ。1Fから。
次は7F、6Fは収穫なし。4Fへ。
続いて「VINYL JAPAN1号店」へ。
- BETTE BRIGHT 『RHYTHM BREAKS THE ICE』
('81) LP \2,940
・・・以前たけしたさんからのメールで、売ってることを教えてもらったので早速買いに行きました(毎度感謝!)。某“ひにみんり
まちせちみ”というレコ屋なんですが(英語に変換して打ってみましょう)、今まで何年も言ってるのにCLIVE
LANGER・BETTE BRIGHTのコーナーがあるなんて気付きませんでした。おろろろ。これは、元デフ・スクールのお姉ちゃん(ちょっとクラウディア・ブルッケン似。声質はちょっとサンディー似)の唯一のソロ・アルバム。プリンスの「WHEN
YOU WERE MINE」(『ダーティ・マインド』収録)のカバーから始まり、2曲目「ON
A NIGHT LIKE THIS」は、アルバムの中で一番好きな曲。いいわ〜、これ。哀愁ポップ。レゲエ調の3曲目「HEELO,I
AM YOUR HEART」はDENNIS LINDEの作曲で、マンフレッド・マンズ・アース・バンドも『チャンス』というアルバムで取り上げていた曲。マンフレッド・マンの方はレゲエじゃなく、ちょっとピーガブ風でしたね。ほか、デフ・スクールの3rdや再結成ライヴでもやってた「THUNDER
AND LIGHTNING」もやってます。いい曲だわな、やっぱり。「TENDER
TOUCH」は、60'sガールズ・ポップス風。10年くらい前、バイクなんかのCMでよく使われてた気がするような、そんな曲調。「TALKING
WHISPERS」は、どうしてもブロンディの「コール・ミー」を連想してしまいますが、いい曲なんですよ、これが。オススメ。プラネッツがCD化したんだから、次はこれもゼヒCD化してほしいですね。
GRINGO 『GRINGO』 ('71/'00) CD
\2,919
・・・後にセイラーのメンバーになるヘンリー・マーシュが在籍していたバンド。「ストレンジ・デイズ」7月号83ページ参照。ニッチの紹介文ではあまり誉めてないけど(じゃあ取り上げるなよなー)、僕、このテの音大好きですね〜。70年代アート・ロックというかオルガン・ロックというか。MSIあたりが再発しそうな感じの音ですよ。グレイシャスとかトントン・マクートとか、時代的にあの辺の雰囲気の音ですね。あと、女性ヴォーカルということで、アフィ二ティーとかちょっとジェファソン・エアプレイン(好きですね〜、グレース・スリック)とかイッツ・ア・ビューティフル・デイ(これもホントいいバンド!!)を思い出しましたね。ハーモニーとか、すごくいい感じ。プログレの感じはしないですけど。シングル・ヴァージョンも追加収録されてる「I'm
Another Man」という曲が大好き。これは、すぐ憶えちゃいますね。いい曲だもん。リマスターしてるからでしょうか、すごく音がいいんですけど、何曲かでサササ、サササというノイズがちょっと気になりはしますね。マスターが残ってない曲もあったのかな。それを除けば最高ですね、このCDは。それから、ジョン・G・ペリーもメンバーなんですけど、この人が関わったバンドって、QUANTUM
JUMP、CAFE JACQUES、AVIATORと、ことごとくニッチなのね(^_^)。
飽きもせず「大江戸」で寿司を食ってから(^_^)、新宿を出て渋谷を降り、東急東横線に乗って自由が丘駅まで。過去の日記をペラペラとめくったら、去年の8月に行った以来なので、自由が丘はちょうど1年ぶりぐらい。まず「ディスクワールド自由が丘店」へ。ここは以前「ワークス自由が丘」という店名でした。改名はしたものの、場所や品揃えの傾向などは変わらず。去年はココで、DATAの『ELEGANT
MACHINERY』LP\1,000、SPARKS『TERMINAL JIVE』LP\1,400を買ってました。
- ニッツアー・エブ 『ビリーフ』 ('89)
CD \1,100
・・・これは初めて聴くアルバム。2ndですね。ボディ系は、ハッキリ言ってかなり後追いで、リアルタイムの時はちょっと抵抗あったんですよね。フロントライン・アッセンブリーとか聴いてたんですけど、なんか途中で疲れちゃって(^_^)。聴けるようになったのは、ミニストリーを聴いて面白いなぁと思って、その流れで遡って聴いてったんです。でも、ボディ系はFRONT
242とか、このニッツアー・エブとか、アルファが多いんですよ。ですが、アルファのはすぐ廃盤になっちゃうし、挙句倒産しちゃうし(T_T)で、聴きたいと思ったときにはもう入手困難だったんで困りましたね〜。だもんで、今回やっと出会えました。うれしや。これは、3rdの『ショウタイム』に近い感じですね。リミックス・ヴァージョンが4曲追加されている「コントロール・アイム・ヒアー」と、淡々としたノリでアルバム中ちょっと異色な「T.W.A.」がけっこういいかな。DAFの影響が強いのは全部ですが、「K.I.A.」という曲は特に似てる。でも、今聴くと衝撃度は薄いやね。アラン・ワイルダーがプロデュースした『エブヘッド』はすごく好きなんですけど。
ニッツアー・エブ 『アズ・イズ』 ('91)
CD \600
・・・既発表曲含む4曲入りミニ・アルバムで、曲ごとにミキサーを変えてます。1曲目はミュートのビデオにも収録されていた「ファミリー・マン」で、キリング・ジョークのジャズ・コールマンの担当。これはハマってますね。かっこいー。キリング・ジョーク好き。次の「ラヴシック」はフラッドで、これは従来の感じ。次の「カム・アライヴ」は『エブヘッド』の前哨戦という感じのアラン・ワイルダーによるもの。『ヴァイオレーター』前後のデペッシュそのままですな。マーティン・ゴア作曲と言われたら信じちゃいそう。でも、いい曲よ。最後の「ハイアー」は、マガジンやニック・ケイヴのバッド・シーズのベーシストだったバリー・アダムソン。これだけ聴いたらDAFを連想するのは難しいな。ちょっとオルタナ寄り。ま、4曲だけですから消化不良ですな。
次は「月光堂自由が丘店」へ。ここは狭いですが、品揃えと値段はなかなか良い感じです。去年もここに行ってました(^_^)。買ったのはアシュラ『ブラックアウツ』と『コーリレイションズ』のヴァージンジャパンCDで各\1,000でした。これは嬉しかったですね。未開封の見本盤でしたけども。
- はっぴいえんど 「THE HAPPY END」 ('85)
12" \2,500
・・・ちょっと前にBBSで話題になった、はっぴいえんどの再結成ライヴ12インチ。Shi-Shonenの福原まり嬢がサポート・メンバーで、ワールド・スタンダードやピチカートなど、ノンスタのバンド勢がコーラスで参加。なのにCBSソニーからの発売だったんですね。大滝さんの力関係かな、と思いきや。サウンドは細野さん主導のテクノ系。A面3曲はメドレーで、大滝〜細野〜鈴木、と順にボーカルをとるという趣向。B面「さよならアメリカ〜」は、FOEの準備中だったという当時の細野さんの傾向が顕著なアレンジになってます。ただ、やはり「はっぴいえんど」というブランドを考えると、こういうアレンジは似合わないんじゃないかな、と個人的には思いますが。好き嫌いは別にして。いま再結成したら、もっと昔の感じに近くなると思うんですけど。まぁイベント用に再結成されたワケだし、曲もこれだけだし、中途半端といえば中途半端な再結成だったのかな、と・・。附属のブックレットが充実してて◎。MCで吉田拓郎の声が入ってますが、別に要らないわな。余談ですが、数年前に吉田拓郎が出てたカップスターのCM、あれはフィル・コリンズのプロモ・ビデオのパクリ。もひとつ余談で、フカキョンの「イージー・ライダー」のビデオは、まんまビョークの「VENUS
AS A BOY」でしたな。個人的にはフカキョン(この呼び方って・・)よりも断然ビョークの方が好きなのねん、僕チン。
平沢 進 『Sim City』 ('95) CD
\1,000
・・・これはもちろん発売当時に買って聴いてたんですが、友人に貸したままでずーっと手元にないんで、聴きたくてまた買っちゃいました。タイトル曲がやはり素晴らしい。それにしても、貸した友人は今どこで何をやっているのだらふ。このCDの他、計10枚ぐらい貸しっぱなしで音沙汰ナシ(T_T)。とはいえ、僕も10枚ぐらい借りっぱなしなんですけど。ツ○シマく〜ん、元気か〜い?
続いて、線路のすぐ近くにある「ハイサウンズ」へ。ここは初めてです。店構えは先の「月光堂」にソックリです。レアものはそれなりに高いですが、全体的には安いです。
- タケカワ・ユキヒデ 『走り去るロマン』 ('75)
LP \3,780
・・・これは僕としては非常にレア盤です。ずーっと探してた1枚。タケ1stソロで、ゴダイゴのヒットに便乗して2回もジャケットを変更して再発されたものの、今回買ったのは初回オリジナル盤で、「電子音楽イン・ジャパン」の375ページにも載っています。2回目の再発盤(つまりジャケは3パターンめ)では、再録音してヒットしたタケ・ソロの「ハピネス」という曲を原曲と入れ替えてしまい、現行のCDもその再録ヴァージョンでのCD化となっているため、その「ハピネス」のオリジナル版「ぼくらのしあわせ」は、このオリジナルか次の再発盤LP、あるいはCDだと10枚組の『ゴダイゴBOX』でしか聴けない貴重なテイクです。是非オリジナルでCD化してほしいものですね。あと実は、このアルバムは去年、江古田の「ココナッツ・ディスク」で帯ナシ底抜けボロ盤なら\1,000で買ってたんです。でも、今回のは帯付。帯裏ではレコーディング中のタケの全身写真が。も〜宝物どぇ〜す(^_^)。ゴダイゴ道、極めようかしら。あんまり敵がいなさそうだし(^_^)。ちなみに「ハピネス」はキムタクも好きな曲だそうですよ(キムタクはゴダイゴが好きと公言していました)。紅白でゴダイゴと一緒になったとき、トミー・スナイダーがキムタクに「ゴダイゴ好きなんだって?
どの曲が好き?」と訊いたときに「えーと・・・、ハピネス!」と言ってたとか。すばらしい。さすが2時間まばたきしない男。でも、「ハピネス」って「レット・イット・ビー」に似てるんですよね(^_^)。
第16回
<07/01/00 (土)>
高円寺方面へレコハン。うだるような暑さなりけり。まず、レコマップに載ってた「セブンスターレコード」というレコ屋を探すものの、見当たらず却下。近場に「RARITIES」なるレコ屋を発見。開店したばかりらしく、「ここにあったレコードは?」とか「両替のやり方は」とか店員さん(夫婦か?)同士で色々と話してたり、セカセカと慌しく店内を動き回ってたり、どうも落ち着いてレコハン出来ない状態。でも結局何もなかったな。王道ロック系が多いです(ロッド、エルトン、ジョエル、S&Gなど)。しかしチャクラのアナログ(全3枚アリ)が各\4,500って、高すぎるって。というわけで早々と見切って次のお目当ての「KOKOMO」というレコ屋へ。ここは初めてでした。小さいレコ屋で、品数もそれほど多くないです。ジャズ、ソウル系が半分くらいを占める店。
- COCHISE 『SWALLOW TALES』 ('71)
LP \1,600
・・・ニッチ本、70ページ参照。「アメリカかぶれ」のバンドです。ん〜、こういうのをスワンプ・ロックというんですか。リトル・フィートとかボ・ディドリーとかは全然詳しくないのでよく分かりませんが(グル・グルに「ボ・ディドリー」という曲はありますが)。全体的にはちょっとファンキーな、アメリカン・カントリー・ロックな音です。テクノ・ポップとは対極にある音ですね(^_^)。ですが、「LOST
HEARTS」なんて曲は、ハーモニーを活かした渋谷系ソフト・ロック調で、なかなか小気味良い佳曲。B面は長い組曲形式の曲もアリ。B3「CAN
I BREAK YOUR HEART」なんてタイトルからして二ール・ヤング調。いい曲ですね。テクノとか電子音ばかり聴いてると、こういうのが非常に新鮮に聴こえるもんです。でも、こういうの聴いた後にテクノに戻ると、「やっぱりテクノだよな〜」と思っちゃうんですけどね。テクノの良さを再確認するためのアルバム、という役割なのですかな。ちなみに、当時の邦題は『ツバメの物語』。
- 小川 美潮 『小川 美潮』 ('84) LP
\1,600
・・・たしか一回CDになったはずですが、あまり見かけないのでアナログを購入。7曲入りのミニ・アルバムで、プロデュースはライダーズの白井良明氏。白眉は何と言っても細野さん作編曲による「光の糸
金の糸」で、モーいかにも細野さんって感じの妖気ただよう傑作テクノ。で、どっかで聴いたことあるなぁと思ったら、越美晴嬢の『echo
de MIHARU』収録の「天使に寄す」と同じ曲なんですね、これ。他には板倉文氏、白井氏などによる曲で、チャクラほどにヘンテコではない感じでやっとります。ただ、ミニ・アルバムってのはどうも消化不良な感じはしますな。
お次は「ヨーロピアンパパ」へ。ここは、店自体は小さいですが品数は豊富。もうギューギューです。平積みされたCDが足元の奥の方にあったり、店の外にも安盤がドッと置いてあります。ただね〜・・・今日みたいな暑い日は全部見てやろう、という気力が湧きましぇんぜ。店も開けっぱなし(八百屋さんみたいな感じ)でクーラーどころじゃないし。
- トーマス・ドルビー 『光と物体』 ('82)
LP \500
・・・これはトーマス・ドルビーのページにもネタ投稿しましたが、「彼女はサイエンス」と「ワン・オブ・アワ・サブマリン」未収録の、初期編集ヴァージョン。替わりに「哀しく無垢な子供たちへ」という曲が入っています。その「哀しく〜」は、スカ風のリズムの上にシンセとトランシーバー・ボイスが被さる曲で、歌詞も2行しかないほぼインストの曲。これ、すごくロビン・スコットっぽい曲です。『オフィシャル・シークレッツ』1曲目の「トランスミッション」を思い出しました。それにしても、「電波」は名曲です。ハワード・ジョーンズなんかに近い感じですね。それとアッコちゃん、アンディー・パートリッジ、ダニエル・ミラー、ブルース・ウーリーなどなど、ゲストもスゴイ。ネット関係の仕事が忙しいみたいですけど、また音楽やってほしいですね。「将来、また音楽に戻る」とは言ってましたけど、同時に「スタジオ戻ってもうあの細かい調整をするのは、まだ今のところはやる元気がないですね」とも言ってたから、ちょっと心配。変にアコースティックなのとか出されてもね〜(^_^)。
- LAZY RACER 『FORMULA U』 ('80) LP
\800
・・・ニッチ本、91ページ参照。このバンド名でジャケが車。メンバーは女性Vo含む英米混合の6人組。前作のプロデューサーはイーグルスを手掛けたらしい。「う〜む、まぁどうせアメリカン・ロードを車でぶっとばしてる時にかけるような音だろーな」と、全然期待しないで買ったんですが、これがまた嬉しい裏切り。モダン・ポップとまでは行かないにしても、なかなかいい曲が揃ってるではないですか。ボーカルが男女一人ずつなので、たまにデフ・スクールを思わせる部分もあるし。アメリカン・ロックだとばかり思ってたら、ブリティッシュ・ポップですよ〜これは。特にB2の「TAKES
TOO LONG」という曲がお気に入り。これだったらデフ・スクールとかプラネッツあたりのアルバムに入っててもおかしくないですよ。1stは国内盤が出てたみたいですけど、この2ndは当時の雑誌にも載ってないし、出なかったみたいですね。・・・1stが売れなかったんでしょうな。ジャケ見ると買う気なくなりますが、これは「買い」です。オススメ。
次に「THE 55」というレコ屋にも久々に行ったんですが、特に収穫ナシでした。ここも根気良く探せば色々出てくると思うんですけどね・・。で、高円寺駅のホーム下にある「RARE」へ。ここも開けっ放しのレコ屋ですが、クーラーがんがんで涼しかったので、隈なく探索できました。
- ANDY PRATT 『MOTIVES』 ('79)
LP \2,310
・・・「モンド・ミュージック2001」の「アート・スクール・ロック」の特集で取り上げられていて、ずっと気になっていたレコ。アメリカのシンガー・ソング・ライターだそうです。僕も実際、これは“シンガー・ソング・ライター”のコーナーで見つけました。独特の声で歌う人で、ウィリアム・ライオールっぽくなるトコもあり。また、ノッてくると、高音部はかなりプリンスっぽくなります。逆に急にダミ声になったりするトコもあって、忙しい人です。全体的には、ピアノによるシンプルな弾き語りも後半多くなりますが、スティーリー・ダンを思わせる都会派シティ・ポップス風なところも。A3のようなシンプルなラブ・バラード調のも、それなりに味わい深いものです。いいアルバム。
- ジェス・ローデン 『愛の狩人』 ('77)
LP \1,260
・・・ニッチ本、85ページ参照(ところで同ページの一番下のアー二ー・グレアムのジャケと構図が同じだと思いません?)。原題は「THE
PLAYER NOT THE GAME」。日本盤が出てたんですね。しかし意味不明な邦題ですこと。内容は、スコット・ハミルトンやシャーリー・スコット他、多数のジャズ・ミュージシャンをバックに配し、ブルージーでジャジーでメローで女メロメロスケコマシな世界であります。ボズ・スキャッグス(高田純次似)などのAOR系に通じる部分があります。'80年代のAORだとまったく聴く気がおきませんが、これはナカナカかっこいい「'70年代の音」ですね。'80年代AORはもっと音がキレイに整理されすぎてて、なんだかFM放送っぽくなっちゃうんですよね。別にこのジェスさんがAORだとは断定出来ませんけども。でも結構好きです、このアルバム。耳当たりが良くて。でも、これより前に出た『PLAY
IT DIRTY〜』の方が欲しかったな(CDは出てますけど)。ホーン・アレンジでパイロットのウィリアム(ビリー)・ライオールが参加してるんですよね。余談ですが、ライオールはダラーの「シューティング・スター」でもキーボード弾いてたみたいですね。
- HAJIME TACHIBANA 『Hm』 ('83)
LP \2,100
・・・RALPHレコードから出たアメリカ盤。「テクノのススメ」にも載ってます(白黒ではあるが)。内容はまったく同じです。ジャケ写も同じのを使っていますが、何でこんな薄緑色みたいにしちゃったんだろう。なんだかブートというかテスト・プレス盤みたいでショボいでっせ。しかし、発売当時これを友人に聴かせたんですが、ソイツは教授がロビン・スコットと作った「アレンジメント」を持ってたんですね。で、こっちのハジメ・ヴァージョンの「ARRANGEMENT」を聴いたら、「こっち(ハジメ・ヴァージョン)の方が全然いいなぁ」と言ってたのを思い出しますね。収録曲のいくつかは、当時「ズームイン!朝」内のCMでよく流れてましたね。西武系のスポンサーだったんでしょうね。しかしB-2
UNITSとかの音源とかってCDにしてくんないのかなぁ。
- ビゼー 『フェイス・イン・ア・ピクチュア・パレード』 ('82)
LP \1,575
・・・佐久間正英氏プロデュースによる、超C級エレ・ポップ。「電子音楽イン・ジャパン」607ページ参照。全編英詩で、いかにも日本人的なカタカナ英語的発音で歌っとります。ちょっと初期のサロン・ミュージックの吉田仁氏を思い出します。こういうの聴くと、幸宏氏はやはり発音良かったんだなぁと思いますね。曲調は特にテクノ的、近未来的とかではなく、Exとかにも通じるルーツ・ポップな感じが多いです。しかし、これといって「これいい曲!!」というのがないまま終わってしまいますねぃ。メンバーは男2人ですが写真もないので、どんな人達なのかまったく分かりません。いったい何枚くらい売れたんだろうか。・・・ま、知ったこっちゃないが。
次は上板橋の「ミスズレコード」へ。セールの準備だかなんだか、店内にレコが散乱しておりました。
- レオ・セイヤー 『ジャスト・ア・ボーイ』 ('74)
LP \1,680
・・・ニッチ本、25ページ参照。シンガー・ソング・ライター、と言ってしまいたいサウンドではありますが、実際曲を書いているのはレオ・セイヤー自身ではありませぬ。曲は、デヴィッド・コート二ーという人が書いています。レオ・セイヤーという人についてはよく知りませんが、以前ゲイリー・ニューマン関係のHPを探索していて見つかったんですが、どうやらレオ自身のテレビ番組というのがあったらしく、その番組にゲイリーがゲストで出て2人でステッキ持って♪On
Broadway〜♪とか歌って踊ってました(^_^)。そういう人だったんですね。しかし歌い方が感情移入しすぎという感じですな。舞台役者っぽい。A1の「テレパス」は、ビブラートが奇妙。「ノドに扇風機を入れた歌手」と言われた喜美正二郎氏を思い出しました。しかし、曲自体は幸宏氏もカバーしてたトラフィックの「ホール・イン・マイ・シュー」に似過ぎてません?
ま、アルバム全体としては凡庸な印象ですが、B4の「ソロ」はいい曲ですね。ぼく、どうも♪ブンチャ、ブンチャ♪のリズムに弱いんですよね。ちなみに近田春夫氏は、このリズムはキライだそうですけど。
最後は、隣駅のときわ台まで歩いて行って「高田書房」へ。この日記で最初の頃この店を取り上げたせいかどうか分かりませんが、なんだか品薄になった気が(^_^)。どうしたものかいな。
- ミン&クリナメン 『猿の宝石』 ('87)
LP \100
・・・一時期ナゴムにいた、「裸でセミ喰うコがボーカルのバンド」のメジャーデビュー・ミニ・アルバム。5曲入り。予想してたよりは全然マトモなニューウェイヴ・ロック・バンド。なぜか原マスミ氏が一曲提供しています。それはともかく、ボーカルが戸川純そっくりだなや。いわゆる「不思議ちゃん」に憧れてたのかな。昔はホントよくいたよ、戸川純なりきり不思議少女たちが・・・。このコもそんな感じ。ただ戸川嬢のように、急にオペラチックになったりとかということはなく、幼児声のみで押し通してます。しかし「クリナメン」てどういう意味なのかな。くりなめん・・・。・・・・もわ〜(妄想モード)。
- 音楽/タケカワユキヒデ 『県立地球防衛軍オリジナル・アルバム』 ('85)
LP \100
・・・少年サンデーに連載されていたという漫画のイメージ・アルバムだとか。全曲タケカワユキヒデ作編曲、浅野孝巳もギターで参加。ボーカル曲も半分あり。しかし、タケが歌ってるわけではないのが残念。東芝EMIからの発売だからでしょうか。歌ってる人は5人いますが、それぞれ聞いたことのない名前ばかり(柿沢美貴、加藤隆之など)。他の曲はインストで、シンセでチャチャッとやりました、てな感じで、今聴くと相当ショボい。歌モノは、いかにものタケ節が多く、ヨロシイ感じ。本人が歌えばなお良いのだが。
- SHANNON 『LET THE MUSIC PLAY』 ('84)
LP \400
・・・こないだ2ndの方を紹介しましたが、こちらは名盤1st。シャノンは黒人女性ヴォーカリストです。教授のMedia
Bahn Tourにキーボーディストとして参加していたロビー・キルゴアが全面参加しております。その教授のツアー・パンフのロビー・キルゴアのプロフィールのトコにも、ちゃんとシャノンのことが書かれており、タイトル曲はビルボードのトップテン・ヒットになったそうです。ロビーは、あとマルコム・マクラレンの『ファンズ』の共同プロデュースも担当してるそうです。その後のことはよく分かりませんが。ともかく、このアルバムは大好きで、僕が中1の頃に貸レコード屋から借りて、テープに録って死ぬほど聴いてたアルバムです。エレ度は相当高いし、曲も良いです。数年ぶりに聴きましたが全然イケてました。特に2ndシングルになった、ちょっと暗めでカッコいいエレ・ポップ「ギヴ・ミー・トゥナイト」が出色の出来。オケ・ヒットやドモリングに当時は「スゲぇ!!」とか思ってましたが(^_^)。ゴニョゴニョ・・という感じのシンベがカッコいいです。ニッチ風に言うなら「コーヒー一杯の値段でゴロゴロ転がっているので、ぜひ足元のダンボール箱から救ってあげてください」というところですかな(^_^)。しかし、ブラコンやソウル、ファンクものってエレ度高いのが多いですね。「ギヴ〜」は国内盤シングルも(たしか12インチも)出てたはずなので、それだけでもいいから、とにかく聴いてくで〜。
- マイケル・フォーチュナティ 『ギヴ・ミー・アップ〜フォーチュナティ・ファースト〜』 ('87)
LP \800
・・・ぎゃぎゃぎゃ。嬉しや楽しや懐かしや〜。オリジナルのファースト・アルバムでござんすよ〜。CDは数年前に売っちゃったので、後悔してたのです(売ると聴きたくなるのは困ったもんです)。CDはさすがに一回も再発してないし、なかなか見かけないですが。LPなんてのも初めて見ました。も〜、久々に聴いたけど全曲憶えてましたよ(^_^)。いやぁ、素晴らしい。これはユーロビートと言うより、エレ・ポップ寄りですよ。それくらい「現在の」パラパラ系ユーロビートとは違うモノになってます。この音は初期ハワード・ジョーンズ〜イレイジャー〜ヒューマン・リーグあたりを混ぜ合わせたようなエレ度で、初期デッド・オア・アライヴに直結するエレ・ポップ・サウンドです。タイトル曲はBaBeもカバーしてましたが、エレ度は比較できないほどコチラの方が高くカッコいいです。SAWにも影響を与えてパクラれましたね。実はコチラのフォーチュナティの方は、当時アメリカでは発売されてなかったらしく、SAWはそこに目をつけてバナナラマに「アイ・ハード・ア・ルーモア」を書いたり、タイトルを拝借した「ギヴ・ユー・アップ(原題はNever
Gonna Give You Up。倉木・・・)」という曲をリック・アストリーに書いてヒットさせたわけです。まぁ色々あったみたいですが'97年の『ドリーミン』にストック&エイトケンの二人が参加してたので、和解したみたいですけど。
<07/09/00 (土)>
今日は西武池袋線中心にレコハン。う〜む。大した収穫なしだったざんす。まず大泉学園という駅で降りて「BOOK OFF大泉学園駅前店」へ。店自体も小さいので、CDの数も少ない。洋邦合わせても棚一列しかCDがない。入って数秒でガックリ。とりあえず1枚だけ。
- ● P-MODEL、E.D.P.S、ゼルダ、SHAMPOO他 『レベルストリートT』 ('82/'89) CD \997
・・・実はLPをわりと最近買ったばかりだったんですけど、WAXレーベルもののCDはどうも買わずにはいられません。東京ロッカーズ系のバンドを集めたオムニバス盤で、これがまたいいんですよ。冒頭のE.D.P.Sからやたらカッコいい!!
ツネマツ氏のギターはもちろん、ブーツィー・コリンズみたいなベースが素晴らし良い。P-ファンクに通じるモノを感じますね。意識してたのかな。ホントいいバンド。個人的にはフリクションよりも好き。P-MODELは「フルへ」の4チャン・ヴァージョン。音質モコモコ。ビデオ「BITMAP」のとほぼ同じ。シャンプーは平沢氏プロデュースの未発表曲。まぁ、よくある感じの曲調。リザードは活動休止中のモノで、メンバーのクレジットもなく、ほぼモモヨのソロ風なテクノ・インスト(歌ってはいるが声のトーンを落としてて何を言ってるか聞き取れない)。ほか、アレルギー(ドラムはP-モにもいた荒木氏)、ノン・バンド(このバンドも好き)、突然段ボール(既発表曲)、チャンス・オペレーション(これまた好き)などなど。なかなか濃くていいアルバムです。
このあと、レコマップにも載ってる「アビイロード」というレコ屋に行ったものの、コグレビル2Fにあったのは何故かソーイングセンターであった(T-T)。閉店しちゃったのか?
レコマップ2001を待とう。で、となり駅にある「ココナッツディスク石神井公園店」に行ったものの、収穫ゼロ。\1,000以下のレコが大半を占めるものの、レコ自体がね〜・・・。王道ロックが多いですね。安レコ・コーナーも邦楽はマッチ、明菜、聖子、洋楽はエイジア、ビリジョエ、ジャーニー、フリオなどがドドッと並ぶ。店内の暑さにもメゲて、早々と退散。で、桜台まで行って「高田書房桜台店」へ。ここは古本中心のリサイクル・ショップが如きオモムキの店。レコの数は常盤台店の方が多いです。こちらはテクノやハウス系の12インチ、アイドルものが多い。
- ● スージー・クアトロ 『サディスティック・ロックの女王』 ('73)
LP \800
・・・どアタマのスネアでヤラれた。ペシャっとしてて最高。ショボくて(^_^)。リズム・ボックスの音みたいです。ヒット曲「キャン・ザ・キャン」もそうなんですけど、とにかくブギのリズムの曲が多いですね〜。5曲ありましたよ。ニッチ系全体(特にケ二ーやマッドとかのアイドル系)を見ても、ブギものはものすごく多い。僕は今まで色々な音楽を聴いてきたつもりですが、ブギにはあまり遭遇する機会がありませんでした。でも、ここ数ヶ月、ニッチものをバババと聴いてきて、そのブギものの多いこと多いこと。当時は流行ってたんでしょうかね。個人的には非常に「前時代的」なモノに感じるんですが(^_^)。でも、そのダサく感じるところも逆に惹かれるところでして、このスージーちゃんもその「ダサさ」とか「作られた感じ」に好感をもったワケであります。RAKレコード特有の音質もダサくて良いです。これは「誉め言葉」ですからね。チン&チャップマンによる軽くて憶えやすい、子供向けのロックンロールがテンコ盛りです。でも当時、売れたんですよね。オリコンで最高25位ですもん(次作は最高9位)。ですから、中古レコ屋ではホントよく見かける(^_^)。
- VICIOUS PINK 「CCCAN'T YOU SEE...(VERSION)」 ('84)
12" \200
・・・前回のオフ会のときのBUGGLEさん選曲のCD-Rにも収録されていた曲の12インチ。こちらはピンク・ジャケのヴァージョン集。プロデュースはトニー・マンスフィールド。7"Version、12"Dub、7"DJ
Mix、12"Effectsの4ヴァージョンと、「8:15
TO NOWHERE/GREAT BALLS OF FIRE」という曲を収録(これも良い)。いわゆるドモリングを多用した曲で、リミックスも執拗にドモリングの嵐(台風ジェネレーション)。やはりオリジナルが一番です。12"Effectsってゆーのは、フェアライトによるサンプル音を一個一個バラバラにしたもの。どーぞサンプリングして使ってくださいな、ということですね。ちなみにVINYL
JAPANでは「VICIOUS PINK」のコーナーが設けてあり、この12インチは2000円台で売ってます。
- SANDII AND THE SUNSETZ 『HEAT SCALE』 ('81)
LP \1,800
・・・サンセッツ『ヒート・スケール』のイギリス盤。元は“SUNSETZ”名義なのに、“SANDII
AND THE”が付け加えられております。内容も若干違ってて、A1〜A5までは同じですが、A6にサンディーのソロ『イーティン・プレジャー』から「ALIVE」が追加されています。B面では3曲目の「GONG
LOOP」をカットし、そこに同じくサンディー・ソロから「ZOOT
KOOK」を収録しています。このアルバム、発売当初に貸レコード屋でみたとき、帯の「久保田とサンディーが13万円持って」云々というコピーを見て、ずっとスネークマン・ショー系のレコだと思ってたんですよね。で、借りて聴いたら全然違ったんですがムチャクチャ好きでよく聴いてました。ですので、CD化の際にリミックスされてしまったのが残念で、やはりオリジナルで聴きたいなぁと思っていたのですね。う〜ん、やはりこっちの方が良いのぉ。「AN
ANTENNA」はファンキーなラップです。「BONGAZUNA」とかもホントカッコいいのよねん。
- 四人囃子 『PRINTED JELLY』 ('77) LP
\800
・・・森園勝敏脱退後、佐藤ミツル(かなりグレッグ・レイクを意識したようなルックス)を新メンバーに迎えてのアルバム。四人囃子って、『一触即発』と『ゴールデン・ピクニックス』以外はどうもあんまり好きになれないので、これも大して期待してなかったんですが・・。全6曲中、佐久間正英氏による曲が4曲も。それに、「電子音楽イン・ジャパン」のインタビューでも言ってましたが、既にプログレ色は希薄。かなり真っ当なロック・バンドの音になってます。リコーダーやマンドリンがいい感じの、トラッド色強い「シテール」はなかなかいい曲。ですが、どうもボーカルが弱いですなぁ。ノド声というか、腹から声出せ、と言いたくなるような歌い方。演奏はいいのに。ところで、ジャケットのゼリーなんですが、4つのうち1つだけ溶け落ちてるのには、何か深い意味があるんでしょうか。あと、右端のはカップの足がちょっとだけ曲がってたりするし。謎。
- ケラ 『原色』 ('88) LP \1,000
・・・秋元康プロデュースによる、“マジメに”歌謡曲に挑戦した、という異色作。全曲秋元康作詞、井上大輔作曲、船山基紀編曲。当時のインタビュー記事を読むと、「最近、歌謡曲らしい歌謡曲がなくなってきた」「ロックっぽい歌謡曲、歌謡曲っぽいロックがチャートを占めている」という旨の発言。今やチャートはR&Bやら何やらで、いわゆる「歌謡曲」はほとんどなくなっちまいましたね。今や中古レコ屋の「歌謡曲コーナー」には、チータ水前寺とか裕次郎とか鶴田浩二とかがあるくらいだし・・・。しかし'88年頃というのは、そんな時代だったのですなぁ。光GENJI、オギノメちゃん、オメガトライブ、長渕の「乾杯」なんかが売れていたという、かなりへヴィーな時代ですよ(^_^)。暗黒の時代。よく生きぬいてこれたな、ワタシは。それを考えると、このケラ・ソロは歌謡曲をやってるとは言え、チャートに入るのは難しかったかもしんないわね(^_^)。当時よくプロモ・ビデオが流れてた「テレビのボリュームを下げてくれ」がかなりカッコいい出来で、好きですね。字余りで説明的な歌詞は拓郎っぽい。かなりアジってますけど。フォークのスタイルを流用したパンクというか(なんだそりゃ)。あと、モロにボサノバのA2も素敵。A4「マリンタワー」もいいなぁ。これは歌謡曲っぽいですね。とんねるずの「なぐさめ」っていう歌を思い出すな(^_^)。別にこないだ亡くなったから言うわけじゃないけど、井上大輔ってスゴイよね。ヒロミ・ゴーの♪じゅやぴゃ〜ん♪とか、♪ぼへみや〜ん♪とか書いたんだもんね。あと「め組のひと」とか・・。素晴らしいねぇ。B1は、♪うまいもん〜♪というCMを森口(エンジン)が真似して有名になった、ゆうゆとのデュエットというのが変。当時ケラはうしろゆびさされ組を評価してたもんなぁ・・。当時、2ndシングルになったアジア歌謡「上海雪」をテレビで歌ったことがありました(しかも昼間の情報番組)。後ろに座ってたアイドル達のシラーッとした視線が忘れられません(^_^)。
<07/16/00 (日)>
「ディスクユニオン北浦和店」にて。なんか8月にはココに中古センターが出来るとか。期待。
- ADRIAN BELEW 『DESIRE OF THE RHINO KING』
('91) CD \840
・・・1st『ローン・ライノウ』、2nd『僕はいつもギター少年』(すごい邦題だな)、3rd『夢のしっぽ』の3枚からセレクトした、アイランド時代のベスト。全21曲。ギタリストとしてはもちろん大好きな人なんですが、ソングライターとしては正直どれを聴いても「・・・もうちょっと何か欲しい」というところ。どれも悪くはないんですけど、「最高!!」という曲がないというか。ブリュー以外のミュージシャンの演奏がいまひとつビシッとしまってないのも原因なのかな。3rd『夢のしっぽ』発売当時はCDだけのリリースだったので聴くことが出来ず、今回初めて聴いたんですが、歌ナシのアルバムだったんですね。1st収録の「ホット・サン」は教授ファンには是非聴いてほしい曲。『左うでの夢』収録の「Slat
Dance」のアウトテイクか、というぐらい似た手法で出来てる曲です。これ、ギターで全部やってるんですよね。すごい。
- ザ・レンブランツ 『ザ・レンブランツ』 ('90/'96)
CD \1,260
・・・高橋幸宏氏の'92年のアルバム、『LIFETIME,HAPPY
TIME 幸福の調子』収録のカバー曲、「FOLLOW
YOU DOWN」のオリジナルをやっているのがこのダニー・ワイルドとフィル・ソーレムの二人組。オリジナルの方はこのアルバムのラストに収録されていますが、幸宏氏のヴァージョンとほとんど変わらないですね。あの頃の幸宏氏ファンはニヤニヤするようなアコースティクなギター・ポップ・サウンドが楽しめます。ライナーではエヴァリー・ブラザーズなんかを引き合いに出してますが、僕はよく知らないので分かりましぇん。個人的には二ール・ヤングやC,S,N&Yを連想したんですけど。だから幸宏氏もピンと来たのかなぁと。それと、とにかく曲作りが上手くて、職人的。「ニュー・キング」とか、どアタマのコードからして一発で気に入った。いい曲書きます。それと余談ですが、『LIFETIME〜』収録の「MIS」という高橋幸宏・高野寛舎弟コンビによるテクノな共作がありますが(高野氏の希望で「幸宏さん、テクノやりましょうよ」と本人に言ったそうです)、イントロのギターは「ビル・ネルソンになりきって弾いた」そうですね。たしかに似てる。あと、高野氏ソロ『AWAKENING』収録の「てにおえ」の猫ギターは「エイドリアン・ブリューになりきって弾いた」とか(^_^)。微笑ましい。
- ニック・ケイヴ、ミック・ハーヴェイ、ブリクサ・バーゲルド
『亡霊の檻』 ('91) CD \472
・・・広大な砂漠にポツンと建てられた刑務所を舞台にした映画のサントラ。そういう内容の映画だし、音楽はこのメンツだし、当然明るいワケがない。暗〜くドンヨリとした音楽です。タイトル曲ぐらいはニックかブリクサの絶叫ボーカルが聴けるかな、と多少の期待はしてたものの、見事に肩透かし。歌ナシ。ただ、この3人以外の、女性による歌モノ(ボサノバ)はアリ。サントラとはいえ、テーマとなる明確なメロディーがあるわけでもなく、ただただひたすらドヨ〜ン。曲によっては能や雅楽のようなモノもあり。しかしこんなの国内盤で出すなんて、この頃のアルファ・レコードはホント良かったね。
- ディフォード&ティルブルック 『ディフォード&ティルブルック』 ('84/'94)
CD \840
・・・スクイーズが一時期解散して、その間にメンバー2人が共作としてリリースしたアルバム。LPでは持ってるんですが(捨て値でよく売ってます)、とりあえず買いました。も〜とにかく、A4の「きみ想う夜」が最高に好きなんですよ。ブラコンAOR系なんですけど、メロディーのヒネクレ度が高く、最初聴いたときは全然先の展開が読めなくて、すごい曲を書くなぁ、とホント驚きました。最初のAメロからまたイントロに戻るところ(1分14秒のトコ)なんて、鳥肌モノですわよ。イントロのコード+ベースラインからして最高に気持ち良い名曲です。このテの曲はスクイーズにはなかったんじゃないでしょーか。他の曲はスクイーズでやってもおかしくないようなのもありますね。@、F、Hとかも好きな曲です。
15回
<06/20/00 (火)>
仕事に行く前に、プラ〜っと池袋周辺をレコハン。しかし暑いのぉ。なかなかレコハンにも気合が入らん。まず、「八勝堂書店」へ。ここは古書店とレコード店が半々になっている店。場所は、ヴァージンメガストアのすぐ近く。店内は美空ひばりや古い邦画のポスターが貼ってあって、レコもポピュラーや歌謡曲が多い。SP盤なんかもある。CDは未開封サンプル盤がやたら多い。ロックも王道ものが多いですが、逆にこういう店の方が狙い目。根気よく通えばロック系貴重盤が安く見つかるカモ。しかしココ、日曜・祭日が定休日なのねん。
- ゴダイゴ 他 『ハウス』 ('77) LP
\2,625
・・・今や早口言葉で名前が有名な池上季実子や、元コメットさん、現コメット破産こと大場久美子らが出演した、大林宣彦監督、'77年のホラー映画のサントラ盤。ちなみにこれが当時のポスターのうちの1枚です。僕もいつだったか、テレビでチラッと見た記憶があり、誰かが大時計に喰われてしまうシーンを憶えてます。某ゴダイゴBBSで一時期この映画の話題が挙がりましたけど、皆さん一様に「気持ち悪かった」と言ってました。でもどうなんでしょうね。子供の頃観て恐かった映画とかって、大人になって観ると「これのどこが恐かったんだろう」ということって、たまにありますけど(^_^)。このサントラ盤の内容は、ミッキー吉野氏と小林亜星氏(個人的に僕と縁のあるお二方であります・・・)が作曲、演奏をゴダイゴが担当してます。歌もありますがほとんどがインスト。ホラー映画ですが、音楽が先に出来たらしく、オドロオドロしくはないです。モロにフュージョンもあり。スティーヴ・フォックスがサッチモばりに歌うブルースもあります。
- マシュー・フィッシャー 『アイル・ビー・ゼア』 ('74)
LP \1,365
・・・「ストレンジ・デイズ」No.2、90ページ参照。元プロコル・ハルムのオルガン担当だった人。輸入盤では持ってたのですが、国内盤帯付だったので、再購入。実はプロコル・ハルムって例の「青い影」しか知らないので、どう捉えたらいいのか分からんアルバムですが、ナカナカいいです。地味ですけど。何曲かではあのオルガンの音も出てきます。そういえば細野さんも、はっぴいえんどの頃の話になるとプロコル・ハルムがどーのこーの、ってよく言ってるし、聴いてみようかな。しかしそれよりも、マシューがテクノ化したというアルバム『STRANGE
DAYS』が聴いてみたいけど、ないんだよなぁ。
- ダンプ松本 『極悪』 ('85) LP
\735
・・・これは発売された当時から欲しかったモノ。でも「テクノ歌謡本」に載っちゃって、高値ついちゃうよ〜、と思ってたんですが、そーでもなかったみたい(^_^)。教授が2曲、タケカワユキヒデが1曲、白井良明が1曲、44MAGNUMが2曲の、全6曲のミニ・アルバム。も〜ね、笑っちゃったよ。ヘタでヘタで(^o^)。声質は図体に似合わず細いんですけどね・・・。でもリズム感はゼロですがな。だけど、教授の書いた「Hell's
Angels」は難しい曲ですよ。これをダンプに書いた、ってのが間違いだと思うがなぁ。もう1曲も3連のバラード系で、ダンプが歌う必然性はゼロのマジメな曲(タイトルも「MAJI」)。タケカワユキヒデの曲は、当時の自身のソロに近い打ち込みのテクノ・ロック。アレンジは浅野孝巳(
! )。44MAGNUMは、まぁいかにも、って感じですけどね。イメージ的にも。でも、なんでこういうハード・ロックの人達の音って、低音が全然出てないの?
薄っぺらい音だなや。あ、教授が書いた2曲は、両方ともアレンジは藤井丈司氏が担当してます。でも、いかにも教授って感じのシンセ音とかコードが気持ち良いです。しかしねぇ、ジャケ写もスゴイがライナーの写真もスゴイねぇ。これじゃ鶴ちゃん逃げるって(^_^)。ついでに赤いウインナーも逃げる(誰も分からんよな、こんなこと書いても)。
その後、すぐ近くの回転寿司で昼食(^_^)。案の定ハマってしまった。うまし。でも、新宿の「大江戸」よりは劣るな。そして、HARRY
LIMEへ行ったのだが、なぜか休み。「隔週火曜日休み」だと。前は木曜定休だったのに急に変えるなよな〜。しょうがないので近くの「レコファン」へ。もう何年も行ってなかったんですが、久々に行ったら、なんと予想外のアナログが。猛進して漁りました。
- ウルトラヴォックス 『システム・オブ・ロマンス』 ('78/'82)
LP \787
・・・CDでは既に持ってますが、アナログで聴きたくて買っちゃいました。この、ジョンちゃん時代の3枚がCD化されてない頃は、いわゆる「幻の名盤」扱いをされて、高値がつけられていたり、雑誌(KBスペシャルとか)でもずいぶん煽ってましたね。僕も当時はずいぶん探したものです。・・・それが今ではこの安値(T-T)。Mの3rdとかバグルズの2ndとかもそうですけど、未CD化のうちは「名盤!!」とか「傑作!!」とか煽るだけ煽って、CD化されるとあまり雑誌とかで以前ほど取り上げられなくなることは多いですね。やらしいわ。そういう「必要以上の煽り」が原因というか何と言うか、これもCDで初めて聴いたときは、あまりピンと来なかったんですよ。期待が大きすぎたというか。ですが、時間が経って冷静に聴けるようになったら、やはり名盤だなや、と思い直したわけです。その後のミッジ版ヴォックスや、初期ゲリマン・サウンドの原型がすべてココにあるわけだーら。ねー。このアルバムに関する逸話としては、YMOが『ソリッド〜』レコーディング中にコレを聴いて、ベースの音をすべて作り直した、ってのが有名ですよね。コ二ー・プランク独特のサウンドも、やはりスゴイです。大好き。曲では、暗〜い「ディスロケーション」が一番好き。ジョンちゃんのセルフ・カバーも良かったけど、オリジナルにはかなわんかな。あと、一瞬気付かなかったけど、「テクノのススメ」25ページに載ってるジャケ写は、裏ジャケですよ(^_^)。
- RARE BIRD 『SOMEBODY'S WATCHING』 ('73)
LP \1,312
・・・おぉ、こりゃなかなかカッコいいではないですか。「ストレンジ・デイズ」No.3、103ページ参照。ジョン・ウェットンが参加してたせいもあってか、よくプログレ系として取り上げられるバンドで、名前はよく見るんですが聴いたのは初めて。全然プログレじゃないぢゃん。どうも初期はそっち系だったようですけど、このアルバムは後期のモノらしくメンバーも半分違うし、どこを切っても「'70年代ロック」の音。でも、曲も演奏もいいんですよ、すごく。ドゥービー・ブラザーズとか、イーグルスのイギリス版、という感じでしょーかね。'73年なんですけど。特別詳しいわけではないので誤解を承知でイメージだけで言っとりますが。誰が聴いても「結構いいね」とか言うと思いますよ。耳当たりのいいロック。意外なめっけモノでした。好きなアルバム。
- CHAMPION 『CHAMPION』 ('78) LP
\893
・・・「ストレンジ・デイズ」No.4、107ページ参照。ユーライア・ヒープやコロシアムなどのメンバーから成るハード・ロック・バンド。インナーの写真を見るかぎりでは、長髪でギンギンの、というイメージとは違う、わりと普通のルックスの人たちでした。サウンドは、あまり個人的に得意な音ではないです(^_^)。ただ、ほとんどの曲がサビ部分のコーラスでタイトル名を連呼するんですよ。だから、わりとすぐ曲名を憶えちゃいますね。それがどうした、と言われると困るんだが(^_^)。
- QUASAR 『THE LORELI』 ('89) LP
\893
・・・「ストレンジ・デイズ」7月号、86ページで紹介されていたバンド。'89年の作品ということで、当然ヴィグラスはおりません。4人組。これもQ
Recordsというレーベルからの発売で、Tracy
Hitchingsという女性ヴォーカルをメインにした編成。そのTracyは、ちょっと芝居がかった、力んだ歌い方をする人。バックもプリセット音らしきブラス系のシンセ音を多用した、ショボいアレンジ。曲調からすると、プログレに分類していいんじゃないかな。ちょっとファンタジー系入ってるし。全5曲だし(^_^)。なぜかギターが、Toshi
Tsuchiyaという日本人でした。
- POPOL VUH 『SEI STILL,WISSE ICH BIN』
('81) LP \893
・・・クラウス・シュルツのレーベル、I.C.から発売されたアルバム。アモン・デュールUのレナーテ・クナウプ、クリス・カーラーらが参加しています。だからと言って別にデュールっぽくもシュルツっぽいわけでもなく、頑なにフローリアン・フリッケの世界が繰り広げられております。男声合唱団らしき低いトーンのコーラスを重心に据えた、厳かな宗教音楽的世界であります。これはプログレッシヴかもしれませんが、ロックというのにはちょっとムリがあるであります。斯くして、僕は眠くなるのであります。ふごご〜zzz・・・。
- HARMONIA 『DINO』 ('74) LP
\367
・・・クラスターの2人と、ノイ!のミヒャエル・ローテルによるユニット、ハルモニアのアルバム。これは1stの『HARMONIA』を改題&改ジャケして再発したもの。アルバムには、オリジナルが発売された'74年としか書かれていませんが、たしか'80年代になってから再発されたモノと思われます。日本でも'81年末に、ポリスターから“ブレイン・ロック・コレクション”の1枚で『ディノ』として国内盤が出ていました。しかしこの1st、僕は最初輸入盤のCDで聴いて「音悪いなぁ、これ。ブートなのかなぁ」と思ってたんですが、日本盤CDも同じ音質でしたね(^_^)。
- リリエンタル 『未知への飛翔』 ('78)
LP \893
・・・クラスターのディーター・メビウスとコ二ー・プランクを中心に結成された6人組の唯一のアルバム(2人が抜けてから2枚アルバムが出てるみたいですが)。クラスター関係の作品が続々とCD化されていく中、見過ごされてるアルバムだと思います。内容はクラスターに近いホニャホニャのエレクトロ・サウンドなんですけど。これは、原題『LILIENTAL』というアルバムのジャケを変えてテイチクから日本発売したもの。オリジナル盤はイラストによるメンバーのジャケだったのですが、日本盤はメンバーの写真に手を加えたものを左上に配し、斜めに「LILIENTAL」の文字、バックはテクノっぽいアートワークでシンセも見える。そういうジャケです。実はこれ、以前中野の「RARE」で買ったんですが、見本盤だったので買い直しました。今回買ったのは通常盤ですが帯はナシ。2枚を組み合わせて完全盤にしました(^_^)。
- グロープシュニット 『冥府宮からの脱出』 ('77)
LP \1,627
・・・ジャーマン・プログレといってもいわゆる電子音楽系やサイケ系だけではなく、もちろん他にも色々あるわけです。このグロープシュニットは「ジャーマン・シンフォニック系の元祖」などと言われているバンドだそうです。ですが、この1stはまだそんな感じはしないですね。キメの多い変拍子など、ジェントル・ジャイアントに近い感じですかな。部分的にはクリムゾンを思わせるところも。まぁ「ものはためし」という感じで買ったんですが、悪くはないですね。さすがにヘビーなので毎日聴こうとは思いませんが(^_^)。最近、このテイチク帯をそのまま縮小してCDにつけて売ってるみたいですね。
<06/24/00 (土)>
たけしたさんのコレクションからの強い影響のモト、「今日はニッチものを狙うべし」と意気込んでのレコハン。こないだ行った池袋のレコファンが、思いのほか良質だったので、レコファンのホームページを見て渋谷と下北沢に行こう、と決意。まず「レコファン渋谷BEAM店」から。ここは品数がやたら多い。多すぎ。いつ行ってもだいたい後悔するんですよね。「あ、あそこも見とけばよかった」とかね。ある程度見ると疲れちゃって見切りつけちゃうのよね〜。
- KASIM SULTON 『KASIM』 ('82)
LP \262
・・・トッド・ラングレンのユートピアのメンバーだったカシム・サルトンの、たぶん唯一のソロ・アルバム。日本盤は『ポップ・アート』なる邦題がついていました。ロジャー・パウエルは参加してるものの、トッドは不参加です。何曲かはモロにトッド調で、ユートピアのアルバムに入っててもおかしくないのがありますが、他はわりと大味な感じのが多いです。悪くはないんですけど、何かが足りない気が。EW&Fのフェニックス・ホーンズが参加しております。
- PANKOW 「ART & MADNESS」 ('89) 12"
\367
・・・ちょっと前にBBSで話題が出てたPANKOWの12インチ。だいたい予想通りのインダストリアル〜ボディ系のマシーン・ビートでした。ドン、ガン、ドン、ガンという「工場系」ですね。A面もB面もほとんど同じです。まだやってるんでしょうか、PANKOWって。イタリアでしたよね、たしか。
- SKIN ALLEY 『TWO QUID DEAL』 ('73)
LP \892
・・・元アトミック・ルースターのニック・グラハムがいるバンド。音はフルートなどをメインにしたジャズ・ロック。あとはブルース・ロック。いかにもイギリスのバンドという感じです。これが「ニッチ」として紹介された時は、ちょっと違和感がありました。実際、「ストレンジ・デイズ」で取り上げられる以前に、プログレだった時代の「MARQUEE」関連の本でよく名前は聞いてたので。ただ、ジャケは意味不明。なんなの、このミッキーマウスみたいなのは。音と全然合ってないよ。それ以上にヒドイのが裏ジャケのイラスト。表ジャケのミッキーマウスと、メンバーを書いたイラストなんですけど、こんなヘタでヨレヨレな絵を使うなよなぁ。ミッキーの顔も、表ジャケに比べて、かなりヤバイです。目がイッちゃってるもん。
- BUDDY BOHN 『A DROP IN THE OCEAN』
('71) LP \892
・・・「ストレンジ・デイズ」7月号、81ページ参照。どうやら唯一のアルバムみたいで、経歴などは調べても分かりましぇんでした。ヒプノシスにしては何だかツメのあまいイラスト・ジャケですな。表ジャケよりも見開きジャケの、ギター弾いてるモノクロ写真の方が内容に合ってると思います。フォークですね。アシッド・フォークかな。ティム・バックリーとか思い出しました。ストリングスだのハープだのが入ってちょっと甘ったるい瞬間がありますが。全体的にはシブくて良いですぞ。
- DIRTY TRICKS 『HIT & RUN』 ('77)
LP \892
・・・このバンドは、ニッチでアルバムが取り上げられていたというワケではないんですが、前述のCHAMPIONというバンドが紹介された「ストレンジ・デイズ」No.4の文中で、このバンドの名前が出ていたので、とりあえず買っちゃいました。これは3rdで、当時日本盤も出ていました。内容は、典型的なブリティッシュ・ハード・ロック。甲高いボーカル、キュインキュインいってるギター、そして陶酔型のソロ。「ここでこうくるんだろうな」と思ってたら、そのとおりに展開してくれます(^_^)。ただ、どうも「キメ」の部分が多いアレンジだし変拍子も出てきたりするので、気になって調べたら、メンバー中2人は以前「アエジス」というプログレ・バンドにいたとか。そう思って聴くと、演奏はたしかに達者。
- THE MAX DEMIAN BAND 『TAKE IT TO THE MAX』
('79) LP \1,418
・・・「ストレンジ・デイズ」7月号、85ページ参照。たしかにジャケットのイタさは相当なものですが、内容はナカナカいいんですよ、これ。まぁガキンチョ向けのポップなハード・ロックという感じで、先が読めちゃうような曲調のが多いんですけどね。B2の「PARADISE」がいいですね。哀愁のハード・ポップ。しかし、アルバム全体の音質はスゴイねぇ。ダンゴのような音ですね。AMラジオっぽい。ある意味かなりの衝撃。ジャケ以上の。
- THE HUMBLEBUMS 『OPEN UP THE DOOR』
('70) LP \1,418
・・・ニッチ本62ページ参照。ジェリー・ラファティーがビリー・コノリーという人とやっていたフォーク・デュオのアルバム。共作の曲がなく、二人で7曲ずつ(全14曲も入ってる)書いてます。この辺の音に精通しているわけでもないので、どう書いたらいいのか困ったもんですが(^_^)、個人的にはこういうフォーク系の音は新鮮ではありますね。ただ、数回聴いてみると、どうもラファティー作の方はあまりフォークっぽくない感じもします。ビートルズ〜マッカートニーちっくな感じです。コノリー作の方が所謂ブリティッシュ・フォークのイメージに近いタイプではないかと。左様に、ワタクシ素人は思いましたが。
- ハロー 『ふたりのシルバー・ライト』 ('77)
LP \1,418
・・・いわゆるBCRフォロワーバンドのひとつで、ニッチ界では有名(なのか?)。バスターなんかも割と良かったけど、このハローもかなり好きです、僕。アイドルっぽいイメージとは違って、曲はいい意味で地味な曲調のが多いです。ハーモニーとかバッチリで気持ちいいですよ。以前シングルで紹介した「ベンド・ミー・シェイプ・ミー」や「テル・ヒム」はイメージ通りのBCR調の曲。アタマ打ちの手拍子の。しかし、この2曲は妙に音質がモコモコしてますな。某「ニッチ・ビデオ」に収録されていた「ゲームズ・アップ」という曲が良くて、それが入ってる1stも探してるんですけどね〜。
- インタギャラクティック・ツアリング・バンド
『銀河の使者』 ('77) LP \1,418
・・・これは珍盤。「スター・ウォーズ」を発端としたSFブームにビンジョーしたと思しき、スペース・オペラ的企画盤。要は、あるストーリー(宇宙移民がどーのこーの)があって、それに沿って展開していく、というモノ。イーノとかがやった『ピーターと狼』とかありましたね。あんなもんです。バンド・メンバーはシナジーことラリー・ファストなど5人いるんですが、ゲスト・ボーカルなどで参加してるメンツがスゴイ。ザッと挙げるとロッド・アージェント、デヴィッド・ベッドフォード、アーサー・ブラウン、デイヴ・カズンズ、アニー・ハズラム、パーシー・ジョーンズ、ベン・E・キング、ミートローフ、アンソニー・フィリップスなどなど。よく集めたというかよくやるよというか。どうもパスポート・レーベルの社長が言い出しっぺらしく、レーベルの関係アーティスト達をかき集めた、ということらしいんですが。内容は、曲によってはスペーシーでボコーダーも使用、ということでどうしてもELOを思い浮かべてしまう曲もあり。あとはディスコ調とか。金かけてんのは分かるんですが、なんだか中途半端な感じがしますなぁ。
- HOWARD WERTH & THE MOONBEAMS 『KING BRILLIANT』
('75) 1,628
・・・「ストレンジ・デイズ」No.2、87ページ参照。プログレ系雑誌でよく紹介されるオーディエンスというバンドにいた人のソロ的アルバム。なかなか心地良いカントリー調フォーク・ロックが主体。ロイ・ウッド調ロックンロールもある。曲によってはマンドリンやアコーディオン、スタイロフォンなんかも出てきます。ストリングスも多用してますね。でも、スタックリッジにはあんまり似てない気がするなぁ(^_^)。こないだの「ストレンジ・デイズ」のヒプノシス特集でも載ってましたが、これもヒプノシスだとは気がつかなかった。ヒプノシスにしては普通のジャケですね。で、アルバムの方のプロデュースは、ガス・ダッジョンがやってます。
- ジョルジオ 『サン・オブ・マイ・ファーザー』 ('71)
LP \1,943
・・・こないだボロボロのアメリカ盤を見つけたばかりでしたが、東宝レコード(四人囃子なんかを出してた)からリリースされていた日本盤を発見しました。ジャケは同じ写真を使用していますが、タイトルの字体や構図が違っております。内容は、もとの10曲+シングルの2曲「アリゾナ・マン」と「ルッキー・ルッキー」を加え、曲順も大幅に変えてある日本編集盤。「ルッキー・ルッキー」って、リヴィングトンズの「パパ・ウー・マウ・マウ」にソックリなんですよね。実際♪ンママンマ〜パパンママンマ〜♪ってのが出てくるし。あ、この「パパ〜」って曲は、うなずきトリオの「うなずきマーチ」の元ネタとなった曲です。・・・と、いうことは「ルッキー・ルッキー」と「うなずきマーチ」は似てるってことだな(^_^)。
- SPARKS 『PROFILE : THE ULTIMATE SPARKS COLLECTION』
('91) 2CD \1,627
・・・RHINOレコード編集による、スパークスのベスト盤。シングルのB面だった曲や別ヴァージョンなどがてんこ盛りでござんす。RHINOの立派な仕事です。中には、結構アルバムで聴いてた割りには印象の薄い曲もいくつかあるな。初期のはさすがに何度聴いてもいいね。Disc-2で唐突にテクノ化するのもスゴイ流れだな。『No.1
IN HEAVEN』からの3曲は、今聴いてもかなりイケてます。モロダー特有の♪デケデケデケデケ・・・♪っていうシーケンス・フレーズには身悶えしちゃうわね。あと、「TIPS
FOR TEENS」とか、当時は好きになれなかったんだけど、今聴くといいね。初期の感じがしますね。あと「WHEN
I'M WITH YOU」とかも地味ながら名曲です。しかし、ジャケのイラスト、なんなんだろーか。もっと何かなかったのかね。本人たちも「Cover
Design」の欄にクレジットされてるとはいえ。なんか「YMOvsザ・ヒューマン・リーグ」とか思いだしちゃう(^_^)。・・・ところで、来日の噂は本当なんでしょうかね。その際には全作品リマスター再発、レコ・コレでも特集を組んでもらって、一大スパークス・フィーバーを巻きおこしてほしいと、セツに願うのだった。
続いて、LP袋を買いに「バナナレコード渋谷店」へ。前にも書きましたが、ここのレコ袋は良いですよ。吉祥寺店にも置いてます。ただ、品揃えはちょっとね。定番品が多いかな。・・と、言ったところで探してたモノをひょっこり発見。嬉しくて店内で小躍り。\(^^\)
(/^^)/♪
- JOHN HOWARD 『KID IN A BIG WORLD』
('75) LP \1,680
・・・「ストレンジ・デイズ」や「ニッチ本」でも紹介されてましたが、それ以前に「モンド・ミュージック3」の「アート・スクール・ロック特集」(これ、ニッチとかなりダブってます。好きですけど)で取り上げられていた、謎のアルバム。知ってる方も多いでしょうが、'75年にスーツでメイク、というジャケは異色。内容はSSW系ですね。ピアノ主体の歌モノ中心。日曜の昼間にボリューム上げて聴いてたんですが、かなり和みました。ただそういう、いかにもSSW系の曲と曲の間に「Family
Man」とか「Maybe Someday In Miami」みたいな、ちょっと毛色の違うタイプの曲が出てくるので面白いですね。「ニッチ本」には、「サウンドはニュー・ロマンティック/ファンカラティーナ的」とありましたが、ニューロマと言うにはちょっとムリがあるんでないの。
そして、下北沢へ。駅前の回転寿司店にまた入ってしまった(^_^)。ハマってるなぁ。やはり寿司っつーと高級な感じがするので、手軽に食えると嬉しいもんです。腹ごしらえしてから「イエロー・ポップ下北沢店」へ。これまたニッチもの多し。いつもはニュー・ウェイヴのコーナーも見るんですが、ニッチものが大量に見つかっちゃったので却下。
- ARGENT 『ARGENT』 ('70) LP
\1,890
・・・ロッド・アージェントのソロやゾンビーズは聴いたことありますが、アージェントは初耳です。CDで再発されててもいいようなもんですが、出てませんでしたよね?
もったいない。このアルバムは、ゾンビーズに近い感じのサウンドでかなり良いですよ。「SCHOOLGIRL」なんて、かなり「ふたりのシーズン」してるし。有名な「LIAR」もいいけど、他の曲もいいのばかり。ロックというよりはポップ、というかポップス。ややソフト・ロック・・・かな。どうだろ。ま、気持ち良いアルバムです。「DANCE
IN THE SMOKE」のサビメロは、どう聴いてもドリカムの♪ラ〜ブラ〜ブ愛を〜さ〜け〜ぼ〜♪に聴こえるんだけどなぁ。似てる。あ、それと、なんと、日本のファンの方によるアージェント・ホームページなんてのがあるんですね。すばらしい。
- OXENDALE & SHEPHARD 『PUT YOUR MONEY
WHERE YOUR MOUTH IS』 ('79)
LP
\1,470
・・・「ストレンジ・デイズ」No.4、112ページ参照。スパークス〜ジェットのメンバーだったというPETER
OXENDALEと、GERRY SHEPHARDの共作。耳当たりのいいポップ・ロック・アルバムなんですけど、どこかで聴いたようなメロディーが多い。B1の「SUZY」なんかは、ギター・ポップ系のバンドがよくやりそうな曲調。元気ロックというか。プロモ・ビデオがあったら絶対「走る」映像が似合うな(^_^)。A2なんかは、日本語でやったらそれこそ歌謡ロックと言われそうな、日本人受けしそうなメロディー。しかし、どの曲も徹頭徹尾ポップであります。あまりにも屈託のないポップ・アルバムです。ちなみにこのオクセンデールさんは、パイロットの『モーリン・ハイツ』で準メンバーとしてキーボードを担当してます。ウィリアム・ライオールの代打ですね。それと、スパークスのメンバーだったと言うんですが、どのアルバムに参加してるんでしょう?
調べても分かりませんでした。また、相方のシェファードさんは、ゲイリー・グリッター・バンドのギタリストだった人で、例の『HEY!』っちゅーギンギンのジャケのアルバムにも参加しています。2人してニッチ絡みですな。とにかくこのアルバム、ポップで分かりやすくて(^_^)、良いです。オススメ。
- AIRWAVES 『NEW DAY』 ('78) LP
\1,470
・・・こないだの「ストレンジ・デイズ」7号で、やっぱり取り上げられたエアーウェイヴス。良かった良かった。ニッチにでも取り上げられなかったら、救いようがないもんね(^_^)。バカ買いの第9回では、2ndを取り上げました。内容は、2nd同様、かなり良い感じです。コーラスを活かした、10cc流モダン・ポップ。本家に比べてそんなにヒネくれてはないですが、曲はホントいいですよ。ジャケットは確かにヒドイし、音と全然合ってないけど、このテのジャケって、アメリカのハード・ロックとかにありそうですけどね。
- KURSAAL FLYERS 『GOLDEN MILE』 ('76)
LP \1,470
・・・「ストレンジ・デイズ」ではライヴ盤が紹介されてましたが、こちらは'76年のスタジオ録音盤。パブ・ロックかなと思って聴いたんですが、いきなりティンパニーやらストリングス、しまいには♪ハレル〜ヤ、ハレル〜ヤ♪という女声ヴォイスまで出てくる大仰な1曲目から「???」な展開。スペクターあたりを意識したと思しきウォール・オブ・サウンドまがいの出だしから、他の曲はと言えばカントリー調の曲やロックンロールなどなど。実に捉えどころのないバンド。メンバーはそれぞれキャリアの長い人達みたいですが、それにしてはリズムがあまいんでないの(^_^)。
- アルバニア 『アー・ユー・オール・マイン』
('81) LP \1,050
・・・うわ〜、これはオモロイですねぇ。ニッチ本の145ページ参照。或いはこないだの「ストレンジ・デイズ」のMODERN
POP特集を。時代的には完全にニュー・ウェイヴの時代なので、これをモダン・ポップと呼んでいいのか分かりませんが、テクノ・ポップではないニュー・ウェイヴ・バンドって結構いましたよね。オインゴ・ボインゴとかグルッポ・スポルティヴォとか。あの辺をイメージしましたけど。しかももっとウサン臭いと言うか(^_^)。ライナーによると、「音楽的な面で捕えれば、セイラー、コックニー・レベル、デフ・スクール、スクラウンジャー、メトロ、ドゲレル・パンク、オーケストラ・ルナなどの異国情緒をプンプンと漂わせた一連のモダン・ポップ・バンドが開拓した世界の延長」だそうな。スクラウンジャーとかオーケストラ・ルナまで登場してるとは驚き。タイムリーなライナーですな、赤岩和美さん。確かに音楽的には色々ヒネクレたことやってます。A2なんてマイム・マイムとかの感じ。コサック・ダンス踊っちゃいそう。B5は一番好きな曲で、レゲエ調のリフから始まり、マーチのリズムも絡む佳曲。これはモダン・ポップと呼んでもいいかな(^_^)。スプリット・エンズとかセイラーみたいですね。残念ながらアルバムはこれ1枚ということなので、シングル曲を追加しての国内CD化を望む。
- マッド 『頭をつかって!?』 ('75) LP
\1,050
・・・買ってしまった・・・(^_^)。ニッチものの中では、群を抜くダサさで他の追随を許さぬオールディーズ・リバイバル・バンドのサード・アルバム。このアルバムからチン&チャップマンのもとを離れ、オリジナルも書くようになっています。しかし、そのオリジナルってのもオールディーズっぽいんですよ(^~^)。「メイビー・トゥモロウ」なんて、もろ「ダイアナ」だしね〜。でも、タイトル曲(原題「USE
YOUR IMAGINATION」)なんて、かなり毛色の違う曲調で聴けますよ。ラテン調ポップスというか。ただ、ジャケットは今までと同路線の、ダサ街道まっしぐらです。ちなみにこのバンド、'80年代も活動してたらしく、CDもかなり出てます。1stと2ndのカップリングもあります。お聴きになりますか?
まさか! という感じですわね(-_-;)。
- NIGEL OLSSON 『NIGEL』 ('79)
\945
・・・エルトン・ジョン・バンドのドラマーだったという人。本人のオリジナルのほか、ビリー・ジョエル、デヴィッド・フォスター、ポール・デイヴィスなんかが曲を提供しています。この時点でだいたい分かると思いますが、完全な中道路線ポップスでございます。ミドル・オブ・ザ・ロードっちゅーやつですな。ドラマーのアルバムとは思えないほどにメローでスケコマな世界が満喫できます。取ってつけたようにドラムをフィーチャーした箇所もあります。とてもバブルガム・ポップスなんて言えたもんじゃありません。シティ・ポップスっちゅー感じですわな。1曲目なんてマイケル・マクドナルドの頃のドゥービーみたいですもの。♪わらふ〜びり〜〜ひーしぃ〜いっ♪っちゅー感じですわな。「バック、ドゥービー。OK」(矢沢)っちゅーことですわ。
- ダン・マッカファーティー 『ロック野郎の子守唄』 ('75)
LP \840
・・・ニッチ本、17ページ参照。ハード・ロック・バンド、ナザレスのボーカリストのソロ。ナザレスなんて全然聴いたことありません。興味もゼロです。そーゆーヤカラがこんなソロ・アルバム買ってどーすんの、っちゅートコですが。これは、本体ナザレスとはかけ離れてるそうな、全曲カバーによるアルバム。二ール・ヤング、ボブ・ディラン、、ストーンズ、リトル・フィートなどの曲を取り上げています。原曲、全然知りません(^_^)。困ったモンですな。まぁこれは、ジャケ買いです。例のヒドいイラストを楽しみましょう。うわ、ヒドイ。はい、おしまい(^_^)。
第14回
<06/15/00 (木)>
ここ2ヶ月、仕事が遅番担当のため出勤が午後2時半からなのです。ですので、夜10時に仕事が終わっても何処にも行けないのですね。だもんで、午前中にちょっとレコハン。東上線の下りに乗って、初めて行く北坂戸の駅まで。目当てはもちろんBOOK
OFF(^_^)。BOOK OFFホームページに載ってる地図の通り行ったらかなり遠回りでした。20分以上かかったよ。で、途中で偶然見つけた「ディスクメイトK-1北坂戸店」というところへ寄り道。漫画本、ゲームソフトなどと共にCDもあるという、よくあるお店。本もCDも、背の部分が色落ちしてるのばっかり。
- マイケル・フォーチュナティ 『ビッグ・バン〜フォーチュナティズ4th〜』 ('91)
CD \1,029
・・・あまり見かけない4枚目のアルバム。・・・まぁ見かけない、ということはプレス枚数も少なかったんでしょうなぁ。帯がなかったので、ちょっと迷ったんですが、やっぱり買っちゃいました。内容は、いつものとおり。良く言えばファン狂喜、悪く言えばワンパターン、ということですね。ハウスの要素もありーの、ラップもありーの、「ギヴ・ミー・アップ」調ありーの。まぁ、僕は好きですけども。しかしね、なんともトホホなのはジャケットですよ。これ、2nd『ハレルヤ』のライナーで使われてた写真にちょっと手を加えただけじゃないのさ。裏ジャケも同じライナーに載ってた写真ですよ(こっちは加工してない)。う〜む・・・そんなに予算なかったのかいな。パッと見ブートですよ。・・・マイケル・フォーチュナティのブートなんて、需要ゼロだと思うけども(^_^)。でもちょっと、これはないわなぁ。
- エイス・ワンダー 『クロス・マイ・ハート』 ('88)
CD \1,134
・・・ちょっと高かったかな。別な店だと\200程度で買えたかも・・・。これはデビューから3年経って、ようやくのフル・アルバム。というわけで、残念ながら「ステイ・ウィズ・ミー」は未収録。中身は、まぁユーロビートですわな、これは。ペットショップ・ボーイズとフィル・ハーディングのプロデュースによる「モンマルトルの森」が哀愁のニュー・オーダー調エレ・ポップでなかなか。他の曲も多数のプロデューサーが関わっていて、マイク・チャップマン(「ストレンジ・デイズ」No.4のインタビューは良かった)、リチャード・ジェームス・バージェス(スパンダー・バレエなどをプロデュースしてた人)、他にPWLプロダクション関係者やら大勢。シングルの時と違ってメンバーの男は3人に減ってますが、どう聴いたって何もしてないですよ、こいつら(^_^)。パッツィのソロ・アルバムですわね。
- リジー・メルシエ・デクルー 『サスペンス』 ('88) CD \714
・・・ZEレーベルからの1stアルバムが「テクノ・ボーイ」、「テクノのススメ」、そして「ストレンジ・デイズ」No.5のニッチ特集にも載って、一部で有名な女性ボーカリスト。その「有名な1st」は僕は未聴なので、どういう傾向の人なのかよく分かりませんが、これは「テッチー」で見たジャケだなぁ、と思って購入しました。 まぁ'88年という、今初めて聴くにはツライ時期のアルバムですねぇ。音がクリアすぎるし、打ち込みもちょっと古くさく感じますです。曲は、前半はなんか印象薄い曲調のが多いですが、6〜9曲目あたりはナカナカです。ですが、やはり全体的にはメリハリがなく、ノペーッとした印象のアルバムです。1stから聴かなきゃアカンですかね。
- THE BLACK DOG 『PARALLEL』 ('95)
CD \714
・・・ビョークと共演して有名になったブラック・ドッグのアルバム。なんやらレア・トラック集らしいのですけど、情報に乏しく、いつの録音のものなのか分かりましぇん。音の方は、こっちの予想と全然違ってデトロイト・テクノ系です。ブレイク・ビーツものもありますが、上モノは完璧デトロイト。『バイツ』や『スパナーズ』とは違って、アルバム全体の構成や流れがカッチリしてるわけではないですが、これはこれですんごく気持ち良い音です。ケ二ー・ラーキンやモデル500、B12あたりを思い出しました。このテの音ってしばらく聴いてなかったんですけど、ひどく懐かしく感じましたね。古いという意味ではなくて。5年くらい前って、こーゆーのばっかり聴いてましたからねぇ。ソニーがドドッと国内盤でWARPやR&Sのアルバムを出したりしてね。どれ聴いても面白かった時代がありました。・・・ソニーって、もうテクノから足洗っちゃったのかなぁ。
で、その後「BOOK OFF北坂戸店」へ。わりと広い店でしたが、残念ながらCDは収穫ゼロ。しょうがないので本を購入。
- 坂本龍一/後藤繁雄・著 「skmt」 ('99)
Book \945
・・・オペラ「LIFE」を制作するまでの、'96〜'99年あたりまでの教授へのインタビューや日記などをまとめた本。一般的(というかYMOファン的)には「LIFE」の便乗本、という捉えられ方をされているみたいですが、まぁ確かにその通りなんですが(^_^)、教授ファンは相当面白く読める本だと思います、これは。単に教授の音楽だけが好きで、個人の思想とかには興味ない、という人には無意味な本ですけど。最後にある「教授への1000の質問」というのがかなり面白くて、インパクトのある答えが多く興味深いです。回答の中で多く出てくるのは「(一番下の)子供」のこと、「戦争、殺戮」のこと、「地球」や「自然」に関することなど。う〜む。笑ったのは「最近、一番ストレスを感じたのは?」という質問に「Kinki
Kidsの曲を書いた時かな」だって(^_^)。あとスゴイのは、幼少時代から高校生くらいまでの若き教授の写真がたくさん載ってること。これ、凄すぎますよ。8才のガキンチョなのにピアノのトコで頬杖ついて気取ってる写真とか、高校2年の時に書いた文章(殴り書き)が、すでに難しい「教授語」になってるし、小学校のクラスメイトの誕生会の写真では、女のコ4人をはべらして真ん中に写ってるし(しかも蝶ネクタイで)・・・。あと、1才にも満たない教授をヒザに抱えたお母さんの写真がありますが、ソックリですね〜。美人ですわ〜、かなり。でもお父さんは全然似てないですねぇ。
<06/16/00 (金)>
「LEXICON Magazine」がセールをやってるとBUGGLEさんにメールを頂き、そりゃ、と10号分注文(CDはナシ)。本日到着。同時に注文したCDも届く。しかし「BACK
TO〜」と、アルバムの方を頼んだはずなのにシングルCDが2枚来てしまった・・・。後日、BUGGLEさんからの情報によるとアルバムはプレ・オーダー中とのこと。気長に待ちましょ。
- NASA 「BACK TO SQUARE ONE」 ('99)
Single CD
・・・これはBUGGLEさんに頂いた「LEXICON」についてたサンプルCDにも収録されていた曲。で、とっにっかっく、これがメッチャメチャ良いんですよ!
! ! ! ! ! ! ! マジで。DMX KREWとかKOMPUTERとかのエレクトロ・リバイバルものはたくさんあって、みんなそれなりに好きなんですけど、「おもしろい」とは思ってもわりとすぐ飽きちゃって、何回も聴かなかったりしちゃうんですよね。「パロディとしては上出来」というところで終わっちゃってる気がして・・。ですが、こちらのNASAというスウェーデンの男二人組は、エレクトロ・リバイバルというより「エレポップ・リバイバル」。前にもBBSに書きましたが、ボーカルはちょっとニューロマ系、でもあまりデビシルとかみたいなクセの強い歌い方ではなく、よく通る、耳あたりの良い声質の持ち主。サウンドは多分にスクリッティ・ポリッティの影響が濃く、とにかく、すごくゴージャスな感じ。そこに「P-ファンク大好き精神」が出てきて、ロジャーばりのトーク・ボックスも全編に大フィーチャーしてます。もう何回聴いたか分かりませんが、聴くたびに好きになります。ホントかっこよすぎ。そんでもって2曲目は、モロにNEW
MUSIKですわよ〜! ! ! リズムはちょっとドラムンベース入ってますが、メロディーの「哀愁感」は、まさしくトニ・マンの書くメロディーそのまま。それにNEW
MUSIKがよく使ってて、幸宏氏やポータブル・ロックもさんざん使ってた“コホーッ”て音があるでしょ?
「While You Wait」とかで何回も出てくる、北極を思わせるような(^_^)音。あれが出てきて「あ〜、そうか」と思ったんです。曲名も「REMEMBERING
THE FUTURE」ですって。イカしてるぅ〜。3曲目は「BACK
TO〜」のテクノ・リミックス。新味はないですが出来はよく、カッコいい。しかし、こんな連中が出てくるとはね〜。先が楽しみ、って結構いろいろリリースしてるみたいですが。とにかく、これは絶対聴いてチョ。超〜オススメ。
- NASA 「NEXTERDAY」 ('99) Single
CD
・・・こちらのシングルは、タイトル曲とそのリミックス・ヴァージョンを収録した、紙ジャケの12cmシングルCD。「BACK
TO〜」の延長線上にある曲で、非常によく似てます。同じシンセの音も数種出てくるし、ボーカルの録り方も似てますね。メロディーとしては、しいてあげればフィクス〜トーク・トーク〜ハワード・ジョーンズ〜ネイキッド・アイズあたりをミックスした感じかなぁ。リミックスの方は最近よくあるディスコ・サンプルもの。チョッパーベースばりばりでホーンも絡むカッコいい出来。ケ二ー・ドープ・ゴンザレスがやってたザ・バケットヘッズあたりを思わせるネタです。どちらも録音がすごく良いですね。曲は2人で書いてるようですが、プロデュース、エンジニア、ミックスまで手掛けてるPatrik
Henzelというメンバーの一人が、かなりの才能の持ち主。チェケラッチョ。
<06/18/00 (日)>
この日は、5月のオフ会で会った「ニッチポップ収集のオーソリティー」(ご本人は謙遜なさっていましたが)こと、たけしたさんとレコハン。まずは待ち合わせた「ディスクユニオン新宿店」1Fから。
- V.A. 『からのベッドのブルース ニューロックの夜明け番外編5』 ('99)
CD \2,940
・・・P-VINEから続々とリリースされている、日本のロック黎明期のニュー・ロック・オムニバスのうちの1枚。'70年代前半のシングル盤を中心に、布谷文夫(バックは細野晴臣・松本隆・矢野誠などによる、ダミ声ブルース)、頭脳警察(意外や意外、メローなフォーク調のシングル曲)、浅川マキ(ブルース歌手ですが、実は出していた歌謡曲のシングルを収録)、もんたよしのり(ダンシング・オールナイト以前のブルージーなソロ。声質は変わらないです)など、10アーティスト、全20曲を収録。僕が目当てだったのはサンライズというバンドの、唯一のシングルからの2曲でした。このバンドはゴダイゴの前身バンドにあたる存在で、ミッキー吉野氏とスティーヴ・フォックス氏が在籍したセッション・バンド。A、B面で全然メンバーが違うらしく、音も傾向が違います。曲自体にゴダイゴとの接点は見えにくいけど、これは某中古レコ屋で\10万という高値で売ってたので、聴けて感激。他、「電子音楽イン・ジャパン」CDシリーズで候補に挙がってて結局ボツった、富岡多恵子『物語のようにふるさとは遠い』から1曲、「歌いましょうひとりで」が収録されていました。作詞・作曲を大学在学中の教授が担当しており、コレがかなりブッとんでます。特に歌が・・強烈。phewあたりを思い出さずにはいられないヘタっぴぶり。これはインパクト強いですよ。このアルバムは、同社同シリーズでCD化する予定だそうですので、期待しましょう。しかしP-VINEってホント頑張ってますね。敬服しますわ。
- Die Doraus und Die Marinas 『Blumen und Narzissen』
('81/'00) CD \1,799
・・・これは、LPで持ってたんですが、なんだかCDはアッという間に廃盤になりそうなので、あるうちに買っとこうと思って買いました。まぁLPを買ったのは2年ほど前、例のVINYL
JAPANで\3,000ぐらい出して買ったので、全然リアルタイムで聴いてたわけではないんですけども。やはり「FRED
VOM JUPITER」のプロモ・ビデオを見たときのインパクトは強烈で、“キワモノ”という印象が強かったですね。・・というか、キワモノとしか思えなかった(^_^)。書き割りの前で踊るドラウと、太極拳とラジオ体操を合体させたような、女のコ3人のノターっとした無表情な踊り。そしてヘタな歌。調子っぱずれの童謡風メロディー。これがヒットしたっつーんだーらドイッチュランドはおもろいわけだ。他も、音楽の勉強をしたら作れなくなってしまうような曲ばかり。ベース・ライン(ほとんどメロディーと一緒)がカッコいい「EINKAUF」、哀愁メロの「NORDSEE」もかなり好き。このPOPLOTレーベルって、次は何を出してくれるんだろう。期待。
続いて、7Fへ。MODERN POPコーナーは、ニッチ系が結構あるんですけど、最近はどれもいい値をつけるようになっちゃって残念(^~^)。「ストレンジ・デイズ」で紹介されてないレコまで「これはニッチ!!」とか書いて売ってるしなぁ・・・。
- ブライアン・フェリー 『ザ・ブライド・ストリップド・ベア』 ('78/'88)
CD \1,575
・・・フェリーのソロ。LPでの邦題は『ベールをぬいだ花嫁』でした。何故これを買ったかというと、幸宏氏が自身のソロ・アルバム『薔薇色の明日』で「THIS
ISLAND EARTH」という曲をカバーしてたので、それのオリジナルを聴いてみたいなぁと思ったので。実はロキシー・ミュージックはベスト盤と後期の数枚しか聴いたことがなく、それほど思い入れもないんです。『アヴァロン』に至っては、当時雑誌とかでベタ誉めされていたんですが、期待して聴いたら全然ピンとこなくて、友達も「ドコがいいのか分からん」というくらいでしたね。で、これもあまり期待はしてなかったんですけど、やっぱり今ひとつピンと来んなぁ。「THIS〜」は幸宏氏ヴァージョンの方が思い入れも含めて好きですね。あと、トーキング・ヘッズもやってた「TAKE
ME TO THE RIVER」という曲が淡々としたノリでナカナカではあります。
- SALON MUSIC 「SHADOW BEHIND」 ('90)
12" \252
・・・A面にサロンのアルバム『サイキック・ボール』収録の「SHADOW
BEHIND」と「PURPLE HAZE」、B面にRAELの「ARABIAN
MIRROR」を収録した、アルファ・ZaZaレーベルのプロモーション・12インチ。一応レアかもしんないですが、かなりよく見かけますね、これは。アルバム・ヴァージョンと同じものなんですけど、やはり12インチで聴けるのは嬉しいもんです。そういえば5年くらい前、渋谷のディスクユニオン「dp-1」の開店記念イベントでテクノポップ・パーティーというイベントがあったんですが、そこで中野“メカノ”泰博氏が「あの当時('80年代後半)、日本でアシッド・ハウスなんてやってたのはサロン・ミュージックと、あとソドムっていうバンドぐらいでしたね」と言ってたのが印象深いです。そこで流してたこの曲のプロモ・ビデオは、曲がいいわりにつまんないビデオだったな(^_^)。
- ロビー・ネヴィル 『ロビー・ネヴィル』 ('86)
LP \420
・・・「セ・ラ・ヴィ」の一発ヒットで有名な人。実は昔、このアルバムのCDは持ってたんですが、「セ・ラ・ヴィ」よりいい曲がないなぁと思って売っちゃったんです。ですが、こないだ12インチの「セ・ラ・ヴィ」を買って聴いたら懐かしくなって、LP買っちゃいました。ま、安かったし。めでたき再会。久々に聴きましたが、やはり「セ・ラ・ヴィ」よりいい曲はなかった(^_^)。ですが、アレックス・サドキンのプロデュースで、スクリッティの流れにあるゴージャスなエレ・ポップ・サウンドが楽しめます。曲によってはユートピアあたりのトッドを思わせる部分も。・・・今聴いてて思い出したんですが、前述のNASAというバンドのボーカルと声質がすごく似てます。
- CHAZ JANKEL 『LOOKING AT YOU』 ('85)
LP \1,050
・・・「ストレンジ・デイズ」No.7、173ページ参照。この、月刊になる前の最後のニッチ特集は意外と印象が薄いのではないでしょうか。しかしこれはホントよく見かけるアルバム。渋谷のレコファンにもあったし、池袋のHARRY
LIME、高円寺のTHE 55にもありました(たしか\500〜\600ぐらい)。ジャケがかなりテキトーなのが逆に惹かれるトコですね。この人、他にも何枚かアルバムを見かけるんですが、「CHAZ」ではなく「CHAS」という表記になってるのが多いですね。何故だか知りませんが。で、このアルバムの中身は、いかにもキーボード・プレイヤーが作りました、という感じのファンクAORという感じ。特別個性はないですが、BGMとして聴くにはいい感じです。B1,2あたりが好み。'85年の作品なので、バキバキのベース音やシモンズなどに時代を感じますが、個人的には好きな音ですね(^_^)。末期のカジャグーグー(というかカジャ)あたりがやろうとした音と、路線としては通じるものがあるんじゃないかな。B面ラストがサンバっていうのもスゴイ。
- GIORGIO 『SON OF MY FATHER』 ('72) LP
\840
・・・ジョルヒゲの、初期のアルバム。 シングルは数枚持ってるのでだいたい予想はしてましたが、ロックというよりはポップス寄りですね。シンセも出てきますが、使い方がオシャレじゃないのよ(^_^)。洗練されてないというか。で、曲やアレンジも全体的に、なんか野暮ったいですね〜。これ、一応レアだと思うんですが、何故こんなに安かったかと言うと、ジャケのイタミがひどかったんです。普通の1枚モノのLPなのに見開きジャケになっちゃうくらいの(T^T)。
- V.A. 『はじまり〜ナゴムオムニバス2』 ('86)
LP \1,260
・・・未発表曲2曲を含む、初期ナゴムのベスト。ケラのヘタな絵のピクチャー盤。空手バカボン、有頂天、グレイトリッチーズ、オレンジチューブ、木魚の5アーティスト、各2曲ずつ収録。グレリチは全然面白くないです。オレンジチューブは割とナゴムにしてはマトモ。でも特に面白くないなぁ。空バカはクダラナイの一言(^_^)。好きですね、安っぽくて。オーケンの声はやっぱり独特だなや。有頂天は1曲は既発表曲、もう1曲は未発表曲。けっこうプログレってる。それよりも、木魚はいいねぇ〜。暗いんだけど、妙なインパクトがあります。なんか引っ掛かります。とりあえずチェック、と。
そして、4Fのプログレ・フロアへ。
- CLAIRE HAMILL 『TOUCHPAPER』 ('84)
LP \630
・・・実はこの人も「ストレンジ・デイズ」のニッチ・コーナーで紹介されてはいたんですが、それに載る前から探していたレコなのです、これは。この女性ボーカリストは'70年代前半から活躍してた人で、プログレ系バンドのアルバムにゲスト参加していたり、初期ソロはトラッド系と捉えられたりしています。ですが、僕がこれを欲しいと思ったのは「レコード・コレクターズ」の'89年9月号、イエスの特集号を見てからでした。イエスのドラマー、アラン・ホワイトがセッションで参加したレコの紹介ページがあって、そこに「'81年のクレア・ハミルのシングル“First
Night In New York/Ultraviolet Night”のB面では、ホワイト、ゲイリー・ニューマン、ローリー・ワイズフィールド(元ウィッシュボーン・アッシュ)、スティーヴ・グールド(元レア・バード、アルヴィン・リー)という珍しいセッション・バンドで演奏している」と書かれていたんです。ナニ、ゲリマン!?
これは要チェック!!! と思って探してたんです。さすがにシングル盤自体はナカナカ見つからない(というかシングル探すのはシンドイ)ので、コンピでもいいや〜とか思ってたんです。で、見つけたのがこれ。曲目をチェックしたら、おお、入ってるではないですか!!
・・あれ、でも'81年のシングルだってのに'84年のアルバムか。・・新録かも。でも安いからハズレてもいいや、と思って買ったらクレジットにちゃんとありましたよ、「Keyboards
: Gary Numan」の名が(^O^)。嬉しや〜。'81年というと、『Dance』の時代。さすがにダークなシンセです。ウニョ〜ン♪という感じの地を這うようなシンセが曲中ベッタリ張り付いております。いいね〜。他は録音時期がバラバラなのか単にベスト盤なのか、シンセ・ファンクもの、トラッドっぽいもの、ディスコっぽいものなど色々。でも、曲もポップでいいし、声も耳あたりが良いです。
次は、こないだ行ったんですが、全部見切れなかった「THE PERFECT CIRCLE西新宿店」へ。
- スイート 『荒廃の街角』 ('75/'88)
CD \1,050
・・・原題「DESOLATION BOULEVARD」。「ストレンジ・デイズ」7月号の116ページ参照。'73〜'75年のベスト盤です。初期の曲はグラム・ロック系でなかなかいいんですが、だんだんとヘビメタ系に移行してしまって、後半は「・・・なんでこんなの聴いてんだろう」と思ってしまった(T_T)。初期のもグラム〜70'sハード・ロックという感じで、断じてモダン・ポップとは言い切れませんぜ。
- ジェリー・ラファティー 『ナイト・アウル』 ('79)
LP \525
・・・今年の2月、この人の『ロイヤル・マイル〜ジェリー・ラファティーの肖像〜』というアルバムを買って、結構気に入って聴いてたんです。<グラスゴーのポール・マッカートニー>と云われる人らしいですね。かなり気持ち良いポップ・サウンドで、トラッド風もあり、エルトン・ジョン風あり、アメリカン・フォーク風ありと、多彩。詳しいことは知りませんが、いいですよ、この人。前の『ロイヤル〜』は、「ストレンジ・デイズ」No.3のニッチ・ポップで紹介されてたので買ったんですけど、このアルバムは、別にジェリー・ラファティーのなら何でも良かったんです。・・・で、しばらくしたら「ニッチ本」にも載ってることに気付きました(^_^;)。あの本て何回も読んでるんですけど、「アメリカかぶれ」と「わしらのフォーク村」のページはあんまり・・・ねぇ(^_^)。
- ギルバート・オサリヴァン 「アローン・アゲイン」 ('72)
7" \315
・・・こんなのも買ったりします(^_^)。車とかのCMで死ぬほど使われてる有名な曲ですね。実は歌い出しのトコしか知らなかったので、マトモに聴くのは初めて。いや〜、いいね〜。涙腺ゆるみます。特に最後の♪Alone
Again Naturally♪を2回繰り返すところがなんともねぇ・・・。声もいいですね。ボーカルの録り方もこの時代ならではの空気感。なごむわ。
- ザ・ヒューマン・ベインズ 「ノー・ノー・ノー」 ('67)
7" \525
・・・「ベインズ」となってますが、ホントは「ザ・ヒューマン・ビーインズ」ですね。サイケ〜ガレージ系コンピ、『ナゲッツ』にも収録されていた「NOBODY
BUT ME」というのが原題。アイズレー・ブラザーズの曲をカバーしたもので、ロイクーのノリです。ジャケのイラストがフラワーな感じで良いですね。
続いて、「WARE HOUSE」へ。
- 荻野目 洋子 「無国籍ロマンス」 ('85)
7" \210
・・・教授が作曲、入江純が編曲したオギノメちゃんの、「ダンシングヒーロー」でブレイクする直前のシングル。教授作曲で「無国籍」・・。なんかあんまりスタッフのヒネリのなさが露呈してるような企画のシングルですが、まぁ悪くはないです。ただ、教授がアレンジをやってないのでちょっと地味ですな。しかし最近見ないな、オギノメちゃん。とんねるずとやってた貧乏一家のコントが懐かしい。
- 音楽監督:タケカワユキヒデ 『誇りの報酬 オリジナル・サウンドトラック』 ('85)
LP \3,150
・・・中村雅俊と根津甚八が主演だった刑事ドラマのサントラ盤。曲はタケカワユキヒデと浅野孝巳が担当。中村雅俊が2曲、風見りつ子が1曲、タケが2曲歌っている他はインスト。中村雅俊が歌っている2曲は共に、タケが自身のソロ・アルバムで英語でセルフ・カバーしてました。もちろんそっちの方が数倍いいですけど(^_^)。やっぱりタケの曲は本人が歌うのが一番ですね。中村雅俊は、やっぱり「歌わされてる」感じがするので・・。まぁ「役者の歌」という感じ。ちなみにタケと中村雅俊は古くからの付き合いだそうです。タケの2曲は本人のアルバムには未収録の、英語によるオリジナル曲。もう、これだけで十分ですわ。やっぱりこの人の歌はいい。って、ミーハーですなぁ。ゆるちて。
そして、「シカゴ新宿店」へ。ここは最近全然行ってなかったな。
- RUSS BALLARD 『THE FIRE STILL BURNS』 ('85)
LP \525
・・・ニッチ界で有名な、ラス・バラードさんの'85年のアルバム。ユニット4+2〜アージェントと渡り歩き、プロデューサーや作曲家としても色々活躍してた人みたいです(レインボーとか)。ソロとしては本作リリース後、'95年の『SEER』まで長いブランクがあります。このアルバムが売れなかったからなのかどうかは知りませんが、やはり初期の『RUSS
BALLARD』とか『WINNIG』に比べると、面白くないです。曲自体もそうなんですけど、やはりスネアの音なんかに特に感じますが、どうもアメリカンなサウンドになっちまってて、おらぁ苦手だなや。
- TYLA GANG 『MOONPROOF』 ('78)
LP \1,680
・・・ニッチ本、153ページ参照。とりあえずジャケが見覚えあったから買っちゃったんですけど。こういうのパワー・ポップっていうんですか?
パブ・ロックとかにも近い感じだな。エ二ー・トラブルとか。アルバム全体としては、ちょっと平均的すぎるというか。全曲「まぁまぁ」という感じかな。
- JOHN MARTYN 『ONE WORLD』 ('77)
LP \840
・・・「ストレンジ・デイズ」No.2、89ページ参照。一応ニッチとして取り上げられていますが、キャリアの長い人で、アルバムの数もすごく多いみたいです。基本的にはフォークですね。中にはA2のようなボサノバなんかもあって、なかなか面白いです。あと、ロバフリみたいなアンビエント・ギターをバックにした曲もある。これ異色。
- マッド 『マッド・ロック・パーティー』 ('74)
LP \2,100
・・・「ストレンジ・デイズ」No.1、ニッチ・ポップ特集1回目でこのアルバムのジャケを見たときの衝撃は相当なもんでした。ダサさの極みみたいな衣装、しかもやってることがプレスリー調のロックン・ロール、しかもほとんどカバーときたもんだ。アイタタタ〜。そんなのを何故買うのか、と言われると困るんでございますが、やはり店内で実際にこのダサ・ジャケを目の当たりにしたときは動きが止まりましたよ。あまりのダサさで、つい買ってしまったという感じ(^_^)。ある種ワナにはまったのだらふか。しかし内容は、予想通りというかそれ以下というか・・・。このバンド、ビデオも観ましたけど、もう言葉がないほどダサい。オエ〜〜〜ッ!!!て感じですわ。得るべきところがここまでないレコもすごい。マイナスをプラスに転用させる好例。・・・か?
その後、交差点の近くにある回転寿司「大江戸」に入り昼食。実は僕、回転寿司って生まれて初めてだったのです(^_^)。システムが分からなくて、なかなか入りずらくてね〜・・。それ言ったら、たけしたさんに真顔で驚かれてしまった(^_^)。しかし食べたら、これがやたら美味くて大満足。ハマリそう。最近、ラーメンも以前ほどしょっちゅう食べたいとは思わなくなってきたしね〜。・・・年なのかなぁ(ちなみにナイナイ矢部君と同い年です)。
そして、たけしたさんの自宅を訪問。膨大なニッチ系のコレクションを見て唖然。BURLESQUE、JET、NASTY
POP、HELLO、BUNK DOGGER、FOX、JOHN HOWARD、BETTE
BRIGHT、IAN NORTHなどなど、僕が探してるものがほとんどあるではないのさ〜。ムムムム。JOHN
HOWARDなんて「ニッチ」として紹介される前に持ってたというんだから、かないません。先見の明というんでしょうか。しかし、この辺を集めだしたのは、「POP
IND'S」'89年の25号、「BEST POP ALBUNS 100選」がキッカケだった、っつーんだから僕と同じなのよね〜・・。やはり気合と運の違いかな。だって、今日同じ新宿のディスクユニオンにいて、たけしたさんはRUNNER(ニッチ系バンドで、パイロットのウィリアム・ライオールも参加してる貴重盤)見つけてるんですよ。驚きましたよ。僕も同じ時間にそこにいたのに。う〜む、運がないなぁ。そして、THE
SHORTWAVEBANDやLINUS OF HOLLYWOOD(これ、ジェリーフィッシュ・ファン必聴。「ニュー・ミステイク」そっくりの曲アリ。僕も欲しい)を聴きながら、いろいろマニア話。そして、オフ会で約束していたモノを頂く。・・・ただし、たけしたさんの希望により、いくらで譲ってもらったのかはナイショです(^_^)。でも、高値じゃないですよ。
- パイロット 『新たなる離陸』 ('77) LP \?
・・・念願!!!!の1枚。おそらく今年1番の収穫でしょう、これは。ね〜。「高くて買えない」とかじゃなくて、全然売ってないんだもん。件の「POP
IND'S」でも取り上げられ、「ストレンジ・デイズ」でも何度も取り上げられてる幻のアルバム。パイロット大大大好きの僕にとって、これはど〜しても欲しかったものです。たけしたさんは、驚くことに2枚所有(
! )していて、そのうちの1枚を僕にくれたワケです。たけしたさんのは2枚とも日本盤で、1枚が帯付、1枚が帯なしだったので、帯なしの方をいただきましたが、帯は僕のリクエストで、カラーコピーさせていただきました(^-^)。内容は、も〜素晴らしいですよ。「ストレンジ・デイズ」では「1曲目のイントロから涙が」云々と書いてありましたが、ホントにウルウルしちゃったもんね(^-T)。まぁ「いい曲だなぁ」というのと、「やっっっっと聴けた〜」という感情が入り交じってのことなんですけど。なんかね、ジ〜ンとするんですよね。ハジけるようなポップな曲もあり、穏やかであたたかい和みモノもあり。「胸キュン」という言葉がありましたが(^_^)、まさにそれなんですよね〜。パイロットの当時のマネージメントの不備(印税の前渡金を使い込んだ)とか、解散後のデヴィッド・ペイトンのソロがお蔵入りしたとか、再結成しようとしたらメンバーが一人エイズで死んじゃったとか、とにかく不運なバンドだったというのを知ってるだけに、冷静には聴けませんよ。曲もボーカルもアレンジも何もかも素晴らしいのにね。状況に潰されてしまった才能。非常に勿体無いですわ。しかしホント名盤。ずっと大事に聴き続けたいアルバムです。全曲良し、捨て曲ゼロですが、敢えて言えばA1、6、B1、2、3とかが好き。B3なんて、タケカワユキヒデが日本語で書いた曲みたいな、哀愁のニュー・ミュージック調。意外。まぁ共に先生はポール・マッカートニーというわけですね。しかし、僕に大金があったら版権をアリスタから買い取ってでもCD化するのになぁ・・。ただジャケはちょっと気持ち悪いね(^_^)。
- IDLE RACE 『THE BEST OF IDLE RACE FEATURING
JEFF LYNNE』 ('90) CD \?
・・・パイロットの代金を渡したら、「じゃあこれも」とたけしたさんが譲ってくれた、もう1枚がコレ。以前MSIから出てて、あっという間に廃盤になってしまった、アイドル・レースのベスト盤。他にもベスト盤が出てるみたいですが、僕はこの盤が欲しかったんです。若きジェフ・リンの歌が聴けます。サウンド、曲調ともにザ・ムーヴそっくりですね。ザ・ムーヴの「レモン・トゥリー」もやってるとは知りませんでした。いい曲。ジェフ・リンが抜けた後に出た3rd『TIME
IS』の曲は入ってないのか(^_^)。ま、Featuring
Jeff Lynneですからね。でも、3rdも聴きたいような、そうでもないような・・・。しかしニッチだよなぁ、3rdは。