PAUL'S RECORD CRAZE DIARY - #36 - 41
(ポールのバカ買い日記-第36〜41回)
ポールって誰だなんて言わないで下さい。ポール・フランクこと荒特派員です。僕も結構レコード買いますが、いゃ、もう凄いです。脱帽です。ファンレーターは、junya-ara@mtc.biglobe.ne.jpまで。
(Sorry! Japanese Only)
第41回
<08/14/01 (火)>
夏休み。今日はBUGGLEさん+たけしたさんとレコハン。まずはいつも通り新宿の青山ブックセンターで朝10時45分(こまけ〜)に待合わせ。「今日はMDDEのシングル見つけるぞ〜」という意気込みでした(実際メモも持っていた)が、ナントどえらい結果に(後述)。で、「どこ行きましょうか」ということになり、結局誰も予定を立てておらず(^_^)、BUGGLEさんの「ユニオンまわりでいいですよ」の一言でまずは国立へ。まずは「ディスクユニオン国立中古センター」へ。
- MENU 『RE-FACE』 ('85) LP \525
・・・解散記念リミックス・ベスト6曲入り。うち1曲はシングル発売が見送られた未発表曲。『テクノ歌謡』の東芝EMI編にも収録されていた「ナンキンテリアでドテカボチャ」からスタート。全編これ幼児声テクノポップ大会。どちらかというと後のちわき嬢の活躍の方をリアルタイムで経験してきた僕チンとしては、この幼児声(作り声)はどうも抵抗が・・・。「精一杯キャラ作ってますね」という気がして・・・って前にも書いたか(^_^)。でもこの意見を推す。
- ちわき まゆみ 『ジュエルズ』 ('85) LP \315
・・・4曲入り45回転ミニ・アルバム。曲を書いてるのは吉田仁(2曲)、白浜久、白浜+ちわき共作。MENU時代とはガラリと変わってゴテゴテのグラム・ロック路線です。カクイー。やっぱりこの人はこっちの方がシックリくる気がします。最後の曲で、♪マーブル・ア〜イズ♪って歌詞が何回聴いても♪麻婆ラ〜イス♪にしか聴こえんのだが、いかがなものか(手ぬぐいさえももらえぬ)。
- 糸井 重里 『ペンギニズム』 ('80) LP \1,470
・・・たしか以前一回CDになってたと思うアルバム。サウンド・プロデューサーは鈴木慶一氏で、曲を書いてるのは慶一氏の他、細野さん、アッコちゃん、梅林茂、加瀬邦彦、沢田研二というメンツ。アレンジは慶一氏で、ライダースのメンバーやパンタ&HALのメンバーなどが演奏。あまりヒネリのないストレートなバンド・サウンドで、あんまり好きになれないな。ちょっと薄っぺらい感じがするし。GSっぽい感じの曲が多くて、イナタい感じ(特にB面はダサダサでツライ)。慶一氏の歌謡曲仕事って結構当たりハズレの差が大きい気がするんだが。で歌は、ヘタと言い切れないけど朴訥としてる。ま、上手くてもどうかと思うが(^_^)。
- CLAUDIA BRUCKEN 「KISS LIKE ETHER [ELECTRICAL
EMBRACE]」 ('91) 12" \336
・・・アルバム『愛は万華鏡のように・・・』収録曲のリミックスとオリジナル・ヴァージョン、「I
Dream」の3曲を収録。まぁどれも、プロパガンダに比べればずいぶんと真っ当なポップスでありまするな。ジャケは、通常の厚紙部分の上に半透明の薄い紙が巻きついてる特殊仕様。
- 高橋 ユキヒロ 「音楽殺人」 ('80) 7" \315
・・・これは持ってますが、買った当時小3のガキンチョだったもんで、ジャケ裏の幸宏氏の顔に落書きしてしまってたんですよ(ヒゲを付け足してしまった)。ですので買い直し。
- あけぼの印 「大きな海の向こうに」 ('85) 7" \420
・・・テレグラフからリリースされた33回転3曲入りシングル。アルバム同様シュルツ・ハルナや佐藤稔も参加。「晴れた日には」では東京ロッカーズ系おかかえカメラマン、地引雄一氏もヴォーカルで参加しています。曲調は、どれもアルバムのと同傾向の感じです。
- ジェリー・ラファティー 「霧のベイカー街(ストリート)」 ('78) 7" \105
・・・全英3位となった代表曲。というよりこれしか代表曲のない、一発屋扱いされてる人。・・・でも大した曲じゃないなぁ。AORっぽい。サックスばかり耳に残ります。なんで売れたのかよく分からん曲だ。アルバムの中にはこれよりもっといい曲があったと思うんだけど。B面「青春の漂い」の方がチャカチャカしたアレンジで小気味良い感じ。
- BEL CANTO 「BLANK SHEETS」 ('88) 7" \315
・・・大好きなクラムド・ディスクのバンド。未だに2nd『バーズ・オヴ・パッセージ』は聴きます。で、これは1st『ホワイト・アウト・コンディション』収録のシングルで、1stはまだ持ってないので即買い。う〜ん、素晴らしい・・。この凍えそうな北欧的サウンド&透明ヴォイス&打ち込みサウンド。クセになりまする。B面はインストですがこちらもナカナカ。
続いては「GABBY」へ。ココはたまに変なのがヒョコッと見つかるので嬉しい。今日はたまたま30%OFFセールでした。嬉。
※後日「レコードマップ2002」を買ったら“閉店しました”の文字が・・・・唐突だな。・・・ショック。
※と思ったら、「レア国立店」として生まれ変わる(変わった?)そうです。
- シネマ 『MOTION PICTURE』 ('81) LP \1,470
・・・CDもLPも持ってないので買いました(友人からCDを借りてMDで聴いてました)。聴くのは数年振りです。最初聴いたときは、さえ子嬢のソロや松清ソロと比較すると、ちょっとショボいな、というか「青い」感じがしてイマイチ馴染めなかった記憶がありますな。でも「電話・電話・電話」と「君のプリズナー」は好きでした。しかし、シネマってバンド名はフィルムズに似てますな(BUGGLEさんも言及)。イギリスにはMoviesなんてのもいたし。やはり10cc『オリジナル・サウンド・トラック』からの影響は大きかったのかいな。そう考えると「電話・電話・電話」も『びっくり電話〜ハウ・デア・ユー』の「電話を切らないで」という曲を連想したりしますがな。
- ヒカシュー 『人間の顔』 ('88) LP \735
・・・小林克也氏の紅白レーベルから、4年ぶりにリリースされたアルバム。この当時('80年代後期)は、ちょうどLPからCDへの移行期で、このアルバムもあまり見かけないですね。CDも出てたんですがほとんど見ないな。というわけで、聴くのは今回初。もう、安心して聴けるヒカシュー節満載。メンバーは半分ぐらい入れ替わって6人編成になってるけどバカテクだし、テクノじゃないけど初期とほとんど変わってない。『ヒカシューLIVE』にも収録されていた「でたらめな指」('79年に作られた曲)が、めちゃカクイー♪
- ジェリー・ラファティー 『シティ・トゥ・シティ』 ('78) LP \220
・・・さっきユニオンでシングル見つけたばかりですが、アルバムも売ってたので買いました(シングルのほぼ2倍の値段とは・・T^T)。ま、よく見かけるんですけどね。でもだいたい底抜けなんですよね、この人のLPは(当時のキング・レコードのLPって、どれもジャケの紙質が薄いんです)。で、件の「霧のベイカー街」を含む本作、結構良いです。“結構”と書いたのは、ヒットしたからっつって特別スゴイ感じもしないし、以前聴いた他のソロ・アルバムの方が良かったような印象があったからです。悪くはないんですけど、後半ちょっとダレるかな。でもB@は名曲。
- KEVIN COYNE 『POLITICZ』 ('82) LP \735
・・・ジャケがロシア構成主義的デザインだったので、気になって購入。名前はなんとなく聞いたことがあったものの、BUGGLEさん+たけしたさん両名とも知らず。家に帰って調べたところ、この人はフォーク・シンガーで、かなりのベテランだと判明。SIRENというバンドに在籍し、'69年にダンデライオン・レーベル(「ストレンジ・デイズ」2001年7月号参照)からアルバムをリリース、'70年代にはヴァージンからもソロをリリースしておりました。本作はチェリー・レッドからリリースされてアルバムで、14作目に当たるそうです。で、A面はギター1本と、ちょこっとシンセが絡む弾き語りで、「あ〜ジャケから予想してたのと違うなぁ」と思ったものの、B面。A面とガラッと変わり、テクノやってます\(^o^)/。「BANZAI」なんて曲もアリ→\(^o^)/バンザーイ。ちょっと妖し気な雰囲気のテクノで、かなり良いです(ただB面5曲中BDだけはフォーク・タイプの曲)。ですが、首をしめられてうめいてるようなダミ声がうけつけられるかどうかが疑問ですがね。特に件の「BANZAI」での“ウェ〜グェ〜”の連発はか〜な〜り聴き苦しいと思うが(-_-;)。
- BETHNAL 『CRASH LANDING』 ('78) LP \368
・・・「ストレンジ・デイズ」2001年1月号のニッチで紹介されていた、ヒプノシス・ジャケが秀逸なアルバム(表ジャケに写っている飛行機が裏ジャケだとなくなってるのはどういう意味があるんでしょうか)。時期が時期だけに今見るとちょっとマズイ気もしますが・・。内容は、70'sハード・ロックとパンク〜ニューウェイヴのアイノコという感じ。結構いいです。中でもBBの「ODD
MAN OUT」はメロディーが憶えやすくてかなりいい(どっかで聴いたような気もするが)。
- CARMEN 『THE GYPSIES』 ('75) LP \368
・・・フラメンコ・ロック・バンド、カルメンのマーキュリーに移籍しての通算3枚目で、これがラスト・アルバム。プロデューサーもトニー・ヴィスコンティからスティーヴ・エルソン(誰?)に交替し、前2作まであった組曲式の曲もない全9曲。ジャケもなんだかムード・ミュージックっぽい(女の太もも)。で、聴いてみました。悪くはないけどちょっと薄味。でもこれでも濃厚か。前2作が濃すぎたからかな。物足りなく聴こえます。というか、フラメンコ・ロックなんつってそう何枚もアルバム出せないでしょーよ。もうアイデア尽きてる感じもするし、「またか」という部分も結構あるしね。逆にフラメンコ云々をヌキにして聴くと、かなりハード・ロックっぽい部分が目立ちます。やっぱりトニー・ヴィスコンティの力は大きかったのかな。個人的には2nd『舞姫』を推します。
- 10cc 『アイム・ノット・イン・ラブ』 ('78) LP \367
・・・日本向けに編集されたベスト。選曲はエリックとグラハムが担当。というわけかどうだか知らんが、ゴドレイ&クレーム作品は「電話を切らないで」1曲だけ。シングルB面だった2曲が収録されているのが売り。原題が“The
Songs We Do For Love”というのは、なかなかですな。
- グラハム・グールドマン 『アニマリンピック』 ('80) LP \367
・・・10ccのグラハムのソロ。帯には“初のソロ”とか書いてある(10cc以前にソロが出ているのを知らんようだな)。タイトルで分かる通り、動物がオリンピックに出るというアニメ映画のサントラ盤。ですが、これはソロとして聴いても充分聴けます。参加メンバーは、エリックを除く10ccのメンバー全員。B@「アニマリンピック行進曲“ズー”」はちょっとショボいインストだけど、後はシングル・カットしてもイケそうなポップ・チューン満載だぞ!BAは泣き入る名曲、BBはちょっとテクノってる。ACも良い。サントラだから、と言って聴いてない方、今すぐ聴こうぞよ。
「GABBY」を出たあと、昼食。「(国立って食うトコよく知らないんだよな)」と思っていたら、BUGGLEさんが気を使ってくれて「回転寿司屋ありましたよ。ネタがデカい、とか書いてある」とか言って案内してくれました。僕も全然知らなかった。最近出来たのかな。BUGGLEさん、「荒さんと言えば回転寿司・・・」とか何とか言っている(^_^)。で、行ってみたら、こないだ横浜でも食べた「海鮮三崎港」でした。ココはテレビでも何回か紹介されてるのを見たことがある、ネタがデカいことで有名な店。ウマい。BUGGLEさんは高値皿のハラスを食う。僕は迷って結局安値皿に終始。サーモンがウマい。店のオバちゃんに「なんか冷たい飲み物ありますか」と訊いたら「烏龍茶でいいですか」というのでもらう。見ると紙パックのウーロン茶が・・・う〜む・・・(大江戸なんかはジョッキで出てくるけどなぁ)。しかもしばらくしたら「お水いりますか」だって。最初から水持ってきてくれっちゃ〜(博多弁)。ダーリン愛してるっちゃ〜(ラム弁)。
続いては吉祥寺まで。で、言葉には出さずとも足は「ディスクユニオン吉祥寺」へ向かう。
- YELLO 『POCKET UNIVERSE』 ('97) CD \336
・・・今のところたぶん最新作にあたるアルバム。宇宙旅行的なストーリーがあんのかなんだかよく分からんですが、それ系の喋り部分が結構ある。ジャケも星空に浮かぶ変なオブジェ。・・・ですが、サウンド的には特に面白味も感じられないテクノです。もちょっとヒネってくれゃ〜という感じだわ。YELLOは初期作品以外あまりピンとくるもんがないな。ちなみに裏ジャケには11トラックしか書かれてませんが、実際は12曲入りです。
- CLASSIX NOUVEAUX 『SECRET』 ('83) LP \420
・・・ジャケがかなりヒドいので、買おうかどうしようか一瞬迷いました。プロデュースはアレックス・サドキンで、エンジニアはフィル・ソーナリー。ゲストとしてデヴィッド・ヴォーハウス(ホワイト・ノイズ)やゲイリー・バーナクル(ヴィサージに参加していたサックス奏者)らが参加。哀愁エレポップのAC「The
Fire Inside」は、男達が低い声で♪オォ〜オォ〜♪って歌うトコとか、サル・ソロの歌い方とか、どう考えてもミッジ・ユーロそっくり。曲自体も「ウルトラヴォックスの未発表曲を譲ってもらいました」と言われれば信じてしまいそうなほど似てる。・・・でもこれがすごくいい曲だったりする(^_^)。BCはギターがビル・ネルソンっぽくて、シンセの音色もニューロマしていて良い感じ。他、B@Aなんかもすごくいい曲だし、シングル・カット可能な曲ばかりじゃなかろか。曲作りが上手いし、どの曲も何かしら引っ掛かる部分があって良い。ポップで哀愁でキャッチーでござんすね。エレポップ好きは所有すべし。どうせ安いだろーし(^_^)。オススメ。
- THE EARONS 「LAND OF HUNGER」 ('84) 12" \105
・・・「テクノのススメ」の152ページでアルバムが紹介されていた宇宙服バンドの12インチ。ちょっとアフリカンでシンコペな哀愁メロディーに、打ち込みで重いチョッパー・ベース。ヴォーカルは、高音部がちょっとスティングっぽい。悪くない。B面はダブとエディテッド・ヴァージョン。ジャケから宇宙的な音をイメージしてましたが、・・・違いますね。
- JULES SHEAR 『WATCH DOG』 ('83) LP \1,092
・・・デビュー作で、トッド・ラングレンがプロデュース、エンジニアで参加。他、トニー・レヴィンやロジャー・パウエルらもゲストで参加しています。ですが・・・あまり面白くないなぁ。前に聴いた『エターナル・リターン』の方がいい曲が多かった気がします。トッドがやってるわりには、サウンド的に特に変なことやってるように思えないし。コーラスの部分なんかはいかにもトッド〜ユートピア的ですけどね。それより、ジャケが全然意味不明なんですが、これは何を表現しようとしているのでしょうかね。
- アラン・パーソンズ・プロジェクト 『私はロボット(SF)』 ('76) LP \630
・・・APP初期のアルバム。後期の産業ロックぽさはまだなく、プログレ度の方が高い。合唱団が大仰に盛り上げる部分なんかは『原子心母』を思わせますね。ベースがデヴィッド・ペイトン、ギターがイアン・ベアンスン、ドラムがスチュアート・トッシュということで、サウンドはまんまパイロットだったりする部分もかなりある。ペイトンがバック・ヴォーカルのみなのは淋しいですが、いいアルバムです。
- BRIAN PROTHEROE 『PINBALL』 ('74) LP \1,050
・・・CDは持ってますがとりあえずアナログ買いました。大好きな「Fly
Now」をはじめ、特にB面は名曲揃いです。日本盤が出た当時は某NMM誌では酷評されていましたが(2ndも酷評)、これは名盤ですってよ。モダン・ポップ好きは聴くべしよ。転調・変拍子多用で、しかもポップ(ちょっとクセがあるがそこが良い)。惹かれます。
- FABLE 『FABLE』 ('73) LP \1,365
・・・「ストレンジ・デイズ」2000年7月号のニッチで紹介されていたアルバム。以前新宿の某WARE
HOUSEにて\6,000ぐらいで売ってたので「そんなに貴重なのか〜」と思って、ずっと欲しかったブツです。結論。\6,000も出すほどではない(^_^)。悪くないですけど。中では思いっきりブリティッシュ(というマッカートニッシュ)している「Thick
As A Plank」という曲がイカしているっす。
ここで「VELOCE(ベローチェ)」という珈琲店に入り、3人でコーヒー飲んで小休止。なぜかポール・マッカートニーの話で盛り上がる。ちなみに僕はビートルズは1枚も持ってなく、ポールのソロは『ラム』をテープで持ってるだけなので、完全に聞き役に徹する。
で、次は「ココナッツディスク吉祥寺」へ。ココは以前3人で行ったときに、BUGGLEさんが何も買わなかったので行くのをためらったんですが結局行くことに。BUGGLEさん、店に近づくと「あ〜思い出した」とか言って懐かしんでいる。でも今回はBUGGLEさん買ってた。1枚だけ(T_T)。店内でも「あ〜これ高い」とか「あ、あれこないだ\100で買いましたよ」とか大きな声で言っている。僕はちょっと店員の視線が気になった(-_-;)。たしかに高いんだけどさ〜。なぜか僕に奥菜恵のCDを買うように薦めるBUGGLEさんって・・・。おそらく僕チンのことが押尾に見えたのでしょう。
- 坂本 龍一 『IN THE LOBBY〜AT G.E.H.
IN LONDON』 ('01) CD \840
・・・ 2000年のワールド・ツアー最終日の翌日、急遽行われたシークレット・ギグのライヴ盤で、新品未開封サンプル盤でした♪。場所はロンドンのグレート・イースタン・ホテルのロビー。メンバーは後の『CASA』に参加していたモーレンバウム夫妻(と娘のドラちゃん4歳)、ヴァイオリンのソ二ア、パーカッションのポール、ゲストのタルヴィン・シンなど。30分にも及ぶ即興の他、「Tango」や「1919」など6曲収録。「1919」も12分近くあり、各曲とも即興部分が長いです。リリース意図がよく分からず突然出たので、ここで買わないと出てたことすら忘れそうな感のあるCDですな。悪くないけど最近の教授は変則的なリリースが多いわなぁ。追っかけるのも大変ですわよ。
- トーク・トーク 『カラー・オブ・スプリング』 ('86) LP \315
・・・3rd。デュラン・デュラン系のエレ・ポップだった前作までとはガラッと変わってシンセの比率もかなり減り、ブライアン・フェリーの影響モロ受けのヴォーカルをフィーチャーし、ほとんどが生演奏になっています。もったいぶったようなインスト・パートも多いし、意識的に「今までの俺たちとは違うんだぜ」ということをアピールしたいかの如し。ゲストとしてスティーヴ・ウィンウッド、モーリス・パートらが参加。個人的にはエレ・ポップ時代の方が好きです。
- ウィリアム・オービット 『オービット』 ('87) LP \735
・・・トーチ・ソングを休止して制作された1stソロ。トーチや、後のストレンジ・カーゴなどとは全然イメージが違う歌ものアルバムでした。ヴォーカルはペータ・二コリッチという女性(1曲だけオービット本人)。トーチでヴォーカル担当だったローリー・メイヤーはバック・ヴォーカルおよび共作者としてクレジットされています。しかしまぁ、正直言うとトーチと比べて格段にツマランですわ。ホントに普通のポップス。エレ・ポップとも言えないし、サウンド的に惹かれる部分は皆無です。
- ザ・ベイビーズ 『ユニオン・ジャック』 ('80) LP \630
・・・ニッチ本で紹介されていたアルバム。ベイビーズはこれで3枚目(3rdだけ持ってない)。ニッチにかぶれてからわりとすぐに買ったバンドがベイビーズの1stなので、結構思い入れがあります。これは4thで、5人編成に変わっています。ハード・ロックですな。でもすごく軽くて薄い感じ(^_^)。メロディーは分かりやすいので、結構スンナリ聴けました。重いハード・ロックはキツイけど、この程度ならいいやね。中に「ターン・アラウンド・イン・トーキョー」なんて曲もあります。
- エース 『タイム・フォー・アナザー』 ('75) LP \1,890
・・・スクイーズやマイク&メカニックスで活躍するポール・キャラックがいたパブ・ロック・バンドの2nd。全米1位になったという「ハウ・ロング」(1stに収録)は未聴ですが、これはこれで非常に良い。イーグルスあたりを思わせるウエスト・コースト系サウンド中心で、ちょっとスティーリー・ダンっぽいオシャレな雰囲気も。ザ・バンドっぽいタルい雰囲気の曲もあり。個人的にはB@が好き(某NMM誌で酷評されてた曲をあえて選ぶ僕チンって偏屈ね♪)。
- G・I・オレンジ 「テイク・ミー・トゥ・ユア・リーダー」 ('86) 12" \315
・・・なぜかユーロビートのコーナーで発見(^_^)。BUGGLEさん曰く「・・・あ〜、それ・・・ショボいですよ」と言って笑っている。が買う。まぁ・・・たしかに大したことないな(T^T)。♪オ〜オ〜ヤヒヤヒヨ〜オ〜♪のトコはいかにも「ココがこの曲の“売り”です」と言いたげ感アリアリで、ちょっとあざとい。やはり「サイキック・マジック」以上の曲は出てこないな。で、こないだこんなページ見つけたんですけど。ちなみに、「サイキック・マジック」をカヴァーしていたドゥ・プレクスの片割れ、大内義昭(いつだったか藤谷美和子とデュエットでシングル出してましたね)は、現在ミュージシャンとしては活動しておらず音楽学校で先生をする傍ら、靴のデザイナーもしているそうです(日テレ「あの人は今」より)。
- GODLEY & CREME 「SNACK ATTACK」
('87) 12" \315
・・・'81年のアルバム『イズミズム』に収録されていた曲で、なぜか'87年にリリースされたリミックス・シングル。『ヒストリー・ミックス』〜ビデオ『チェンジング・フェイセズ』から派生したモノなのでしょうか。リミキサーはフィル・ハーディングで、今聴くと超つまんな〜い〜みたいな感じぃ〜だ。10分近くもあるし。
- JAPAN 「ジ・アート・オブ・パーティーズ」 ('81) 7" \420
・・・どうせアルバムと同じヴァージョンだろうなと思って買ったら、これ、シングル・ヴァージョンは全然違うんですね。プロデュースがジョン・パンターなので『孤独な影』の時に録音したんでしょうか。アレンジとしては『オイル・オン・キャンヴァス』のライヴ・テイクにかなり近いです。B面「マイ・ニュー・カリアー」はアルバム・ヴァージョン。
- タコ 「バラ色の人生」 ('83) 7" \530
・・・ゲリマンづらしたタコ・オカース(すごい本名だな)さんのシングル。当時ホンダ・タクト&タクティのCMソングだった曲。懐かしいです。聴き覚えあります。今聴くとかなり普通のポップスですけど。名前と顔はキワモノだったけど歌は真っ当。一応テクノっぽいですけどね。B面「バレンチノに捧げる歌」の方が好み。
- ピンナップス 「抱きしめてBABY!」 ('81) 7" \530
・・・2ndアルバムに収録されてる(と思われる)シングル。実は2ndは持ってない。ただ、アレンジが近田春夫&ピンナップス名義になってるから多分そうでしょう。1stの傾向とは違い、ちょっとオールディーズ・ガール・ポップという感じの曲。ところで、Googleにて“ピンナップス”で検索していたら、こんなの出てきたんですけど・・・・(T_T)。この曲、こんなのに使われていたんですね。百合族。
- MAC DONALD DUCK ECLAIR 「MANY MANY SWEETS」 ('99) 7" \530
・・・先日のフュートロ・ライヴでもやっていた曲。そのときは原曲を知らなくて、ただ「いい曲だなぁ」と思って引っ掛かっていたのです。で、後日MDDEのBBSで「フュートロのライヴでやってた♪シシシシ・・・♪とか♪スススス・・・♪と言ってた歌は何て曲ですか?」とカキコし、トヨムさんにお答えいただいたのです。それが分かると強烈に欲しくなり、“インディーズ
ま行”とかをチェックするようにしてはいたのです。ですが全然見つからず「ネット通販に頼るしかないか」と思っていたのです。で、このレコ屋。BUGGLEさんは既に店外に出て休憩しており、僕も「もうそろそろキリをつけるか」という頃になって“Alternative”だか“New
Wave”のコーナーをボ〜ッと見ていたところ、なんとMDDEのシングルを発見!「ぅっわ〜、あったよ〜・・・」としばし動きが止まり、放心状態になってしまった。自分で「欲しい欲しい」と言ってたりすると見つかる、という話は聞いたことがあるが、まさか最後の店で見つかるとはあまりにも出来すぎててビクーリビクーリ。「俺ってレコード見つける天才!」と思う(デジャヴ?)。で、本作は33回転4曲入り。タイトル曲は、ライヴでやってたのと全然アレンジが異なり、ものすごくチャカチャカしたテクノ系のアレンジで最高に楽しい曲。街中を車で猛スピードで暴走している感じ(イントロの音色もクラクションっぽいよね)。ディズニー・アニメ的PVが似合うと思う強力な1曲(ラストは崖を突っ走って空中に浮かび、下を見て“ア〜浮かんでるよ〜!”と驚いてから落っこちるというお約束キボンヌ)。このシングルは現在のMDDEとはメンバーがちょっと違ってますが、ゼヒおさえておきたい1枚(CDもアリ)。そして、現メンバーでの新作にも期待。
で、レコハンが終わって、BUGGLEさんに「Amabileさんのイベント行きません?」と言われ、3人で行く。「Amabileさんか。会ったことないけどよくBBSで名前は見たな」と思い、実はあまり気乗りしてなかったのだが(^_^)、せっかくだから行ってみることに・・・(気乗りしてなかった、ってのは単に家帰ってレコ聴きたかったからです)。クラブなんて5・6年ぶりだ〜。でもすごく空気悪かったな(タバコ吸えないのでツライっす。今回も帰る頃には目がシバシバして涙目になってしまった)。その程度の記憶しかない。
で、新宿から京王線で2駅の「幡ヶ谷」という駅で降り、ひっそりした商店街の中のとあるビルの地下にあるHEAVY SICK(すごい名前だ)というクラブへ。既にドンガドンガ♪と曲がかかっている。オレンジ色の暗い灯り。「ぅわ〜この独特の雰囲気・・」と少しビビる。代金を払いグレープフルーツジュースをもらう。おいち。で、しばらくしてAmabileさん登場。ジュディマリのベースのような爆発型ヘアースタイルで頬コケでちょっとゴスな服装。「(ぉわ。すごい髪型・・・)」とまたビビる僕チン。まずBUGGLEさんが挨拶。BUGGLEさんも初対面だったらしく、「ぉわ〜!BUGGLEさん〜会いたかった〜」とBUGGLEさんに抱きついている。続いて僕もBUGGLEさんに、「こちらがポールさんです」と紹介してもらう。「ぉお〜!ポールさんですか〜日記は見させてもらってます〜」と笑顔で丁寧な挨拶。こっちもヘコヘコ頭を下げて挨拶。「(Amabileさん・・・えぇ人やな・・・)」とミヤコ蝶々ばりに一気に安心する僕チンでした。クラブ最高!(←単純)。
で、しばらく聴いていると(テクノポリスとかかかっていた)、Amabileさんに「あの〜ポールさんって、ジャーマン・ニューウェイヴ系強いですよね」と訊かれる。「いや〜強いというか。好きですけど」と言うと、「ちょっとNDW系に強い人がいるんで紹介したいんですけど」と言われ、一人の女性を紹介される。ツインテール(というかお下げ?短めの。じゃりん子チエみたいな)で少女チックな感じの、細くて小柄な女性が、BBSで有名になったマイブラ予備校のnoricoさんでした。挨拶し終えていざ会話。笑顔もカワイイ明るい話っぷり。しかし会話しつつもたびたび僕チンは上の空になる。「(見た目のわりに話の内容からすると世代的に近いのかも・・・何歳なんだろうこのコ・・・)」とか思いつつ。
でもまぁとにかくスゴイ。もう次から次へと色んな話が飛び出す。僕も記憶の隅の引き出しからメモやノートを引っ張り出しつつ何とか格闘。ホルガー・ヒラーとアンドレアス・ドーラウへの熱愛ぶり、ステレオラブの新作の話、メカ野氏の名著「ジャーマン・エレクトロ・リミックス」へ寄稿(“しらりそい”という名で載っています)して採用された話(その話のとき、アンタすげぇ人だよ!と感動してドサクサまぎれに両手で握手しちゃった♪)、逆に訊かれてしまったジャーマン・プログレの話、RHEINGOLD(noricoさんはラインゴールドではなくラインゴルトと発音していた)などのNDW話、某氏への怒り話(noricoさん曰くこの話はNGなので誰かはバラしません^_^)などなど。
ギタポも好き、という話も出たがこっちを気づかったのかマイブラの話は出なかったような気が。「ヒラーとドーラウのHP作ってくださいよ」と言うと、「いぇ〜私の知識じゃとてもとても・・・」と謙遜している。内心「(どこがじゃ・・・)」とツッコミを入れつつ。その様子ではHPの作り方も知らないのかな、とか思っていたのだが・・・騙された(T_T)。ま〜とにかくスゴイ人ですわ。尊敬します。かなり影響されました。紹介してくれたAmabileさんにも感謝。
その後、フロアへ入る。曲がかかるとDJの方がジャケを置くので、知らない曲になるとみんなチェックしようとワンサカ集まる。僕らもチェックしようと見に行ったりしました(特にODWとかFOREIGN-PRESSとかは初耳だった)。
で、BUGGLEさんと「この曲知ってる?」「これは知らないですね〜」とか言ったり、お互い知ってる曲がかかると顔を見合わせて「(ニヤッ)」としたり、noricoさんの後ろ姿に見とれたり(ほんのちょっと上下にカクカクするだけの可愛らしいダンスでした)、かなり激しいダンスで自分の存在をアピールしようとするネエちゃんにちょっと辟易したり、いろいろ楽しい時間を過ごせました(ネエちゃん除く)。ちなみにコレが当日のセット・リストです。いい選曲してますわよね。僕チンの名前も書いてくれてますな(^_^)。
第40回
<07/13/01 (金)>
ようやく届きました。
- V.A. 『FUTURETRON SAMPLER』 ('01) CD (代金はフュートロ・ライヴ当日、よしのさんに直接渡しました)
・・・本年度の個人的最重要盤。もう今さら感想なんて何を書けばいいのやら・・・(初めて聴いてから3ヶ月ぐらい経ってるし)。よしのさんがオムニバスCDを作る、ということが決まった後BUGGLEさんに、「今回のfuturetron samplerのコンピの楽曲について荒さんとクロス・レヴューしたいと思います。自分的にはこれしかないという感じなのでぜひ。荒さんの“音楽的教養に基づいた解説”、“少なくとも僕よりは辛口のコメント”、“オカマ口調”は僕の足りない部分を補完してくれると。いつものバカ買いの感じで」というメールをいただいたのが4月3日。・・・ま、“オカマ口調”は意識してたつもりはないんですが、要望があったので一部やりましたけどね(^_^)。で、サンプルMDが届いたのが4月12日。音源を聴きつつライナーを書き、BUGGLEさんに送ってはまたレス書きし、手直しやらちょっとマズい箇所があったりしてまた訂正やらで、ようやく完成したのが約1ヶ月後。意外と長かった・・・。まぁ曲を書いてる方々の苦労に比べれば全然楽なもんですけどね。ライナーに関してちょっと後悔してるのは、自己紹介というか挨拶もナシにいきなりレビューに入ってる(^_^)のがちょっと残念でしたね。失礼でした。まぁしかしだね、Zunbaさんの欄で“早瀬優香子サマ祝・復活”と書いたらトモコさんは優香子サマに曲書くわフュートロ・ライヴで優香子サマ御本人が来ちゃうわ、ライナー裏の折れた通天閣写真は例のニューヨーク事件を彷彿とさせるわ、MANIAX#2の欄で“星みっつでっすっキャロ〜ン”と書いたらマチャアキ離婚しちゃうわで、なんだか『増殖』の大平首相・林家三平・パンダのトントンじゃないけど、予言めいたものが感じられませんか?・・・感じられないですか・・・あ〜そーですか。え〜・・・まぁしかし、このCDがきっかけで色んなバンドの存在を知ったし(名前は知ってても音は聴いたことない人が多かった)、色んな人にも会えたし、知り合いになれた方もいましたし、ホント僕チンにとっては大きな大きな至宝の1枚です。ライナーのお礼としてトモコさまにはCD-Rもらえたしね(実はこれが一番嬉しかったりする^o^)♪。とにかく、このCDをプロデュースしたよしのさんと、ライナー書きに誘ってくれたBUGGLEさんには大感謝ですね。そしてもちろん、素晴らしい楽曲の数々を聴かせてくれたアーティストの方々にも大感謝なのであります♪
<07/14/01 (土)>
先日行ったものの、物色しきれなかったので再度「レコファン池袋店」へ。3時間ぐらいかけて隅から隅まで物色。
- アイスハウス 『サイドウォーク』 ('84) LP \157
・・・アイヴァ・デイヴィス単独プロデュースによるアルバム(何枚目なんだ?)。いや〜、相当ロキシーしてますね(^_^)。ロキシー以外にもウルトラヴォックスやゲイリー・ニューマンなど色んなアーティストの音が浮かんでは消えていきます。もちろん個人的には好きな音ですしスーッと入ってきますが、ここまで似ていていいのかという気も・・・。UVしてるA@と、メロディーがいいBAあたりが好き。あとジャケ、かなりダサいな。
- JOHN MARTYN 『INSIDE OUT』 ('73) LP \893
・・・ニッチ本で紹介されていたレコ。以前(去年の6月)にも『ONE
WORLD』という別のアルバムを取り上げたことがありますが、それとはだいぶ傾向が異なる変なアルバムです。『ONE〜』の方にもアンビエントっぽいロバフリ・ギターをバックにした変な歌モノがありましたが、このアルバムはもっと変。歌もあんまりないし。ちょっとジャズ的な即興っぽいものもあったり、トラディショナルのインストがあったり。フォークの人かと思って聴いたらビクーリでした。
- CAMOUFLAGE 『VOICES & IMAGES』 ('88) LP \262
・・・デペッシュ・モード・フォロワー3人組。いや〜、ホントよく似てる。ヴォーカルなんて言われなけりゃデヴィッド・ガーンだと信じますわよ。似てるというかおんなじ。サウンドもデペッシュに近いけど、デペッシュよりは徹底度という点では劣るかな。マイナー調のメロディーラインはクリソツ。顔はあまり似てないけど、そこはかとなくイケメン系(^_^)。デペッシュ・フォロワーってホント多いみたいね。デペッシュは好きだから抵抗ないけど、ここまで似てていいのか疑問は多し。ADの、ちょっとオリエンタルなYMO的フレーズが良いですね。
- DAVE COUSINS 『OLD SCHOOL SONGS』 ('80) LP \1,838
・・・ニッチ本に載っていたストローブスの人のソロ・アルバム。ほとんどがストローブス時代の曲を弾き語りにしたフォーク・ソングなアルバム(B面ライヴ)。ストローブスは1〜2枚しか聴いてないしよく分からんのです。リック・ウェイクマンがいたこともあってプログレ・バンド扱いされたりもしましたが、これ聴くとさらにワケ分からなくなります。でもこの人、元々はドノヴァンを聴いてプロになろうと決意したらしいから、こっちが本質なのでしょうね。個人的には面白いとは思わなかったけど(^_^)。
- THE RESCUE 『MESSAGES』 ('84) LP \367
・・・ジャケ写を見たとき、ちょっと'80年代的な匂いがしたので(メンバー化粧してるし)「もしかしたらエレポップかな」と思い、何気なく裏ジャケを見たら“Fairlight
Programmed and Played by Tony Mansfield”、“Produced
by Tony Mansfield”の文字が。ゲー!こんなの知らなかったヨ〜ン。モチ即買い。5曲入りのミニ・アルバムでちょっと物足りないですが、「LONG
LOOK」という曲はトニマン特有の、キラキラしていてチャカチャカしたアレンジがイカしている佳曲!他はまあまあかな。「LONG
LOOK」だけでも聴くべし。
- TODD RUNDGREN 『THE EVER POPULAR TORTURED
ARTIST EFFECT』 ('83/'00) DVD \2,079
・・・以前出ていたビデオにPVを追加してDVD化したもの。メインとなっている長編のオリジナル・ビデオは、トッドの半生を描いたというもの。合い間にトッドへのインタビューを挟んで、トッドの曲をバックにオリジナル映像が流れる。意味不明のものもあるし、ちょっと無駄にグロい映像があるのは勘弁だが(と言っても血のり程度ですが)、まあまあ見れるものになっている。セールスマン(自分のレコードの押し売り)に扮したトッドが親父に投げ飛ばされるシーンはちょっと笑った。追加された「VIdeo
Syncracy」は2曲がPV、1曲がライヴ。しかし、PVの画質、音質ともにヒドすぎ。ちょっと何とかなんなかったの、って感じ。特にダリの絵をバックに配した「Time
Heals」はビデオ自体の出来が結構いいだけにキツイ。
- SPARKS 『LIVE IN LONDON』 ('00) DVD \3,444
・・・昨年のロンドンでのライヴを収録したDVD。東京・大阪でも各1回ずつやったんですが、「1回しかやんないのか・・・混むだろうな・・・しかしスパークスの2人はライヴ出来るのだろうか体力的に・・・声とか衰えてないか・・・」などと心配して結局行かなかったのです。で、見たんですが。後悔。これは行けばよかった〜・・。ラッセルの声は衰え知らず(頭髪ちょっと淋しいけど)だし、シンプルなステージだけど、とにかくいいライヴだわ。観客の盛り上がりも尋常じゃないわね。選曲もいいし、次々と名曲が飛び出す飛び出す。・・ただ欲を言えば、旧曲の簡易な打ち込みアレンジはチト味気ないかな。あと「ディス・タウン」聴いてて思ったんですけど、ギタリスト一人いればもっと良かった(新曲でギター出る部分ないけど)。それ以外ではとにかく楽しい。燃える。改めて思ったけどいい曲多いね。ロンのぶち切れダンスも見物です(^_^)。竹中直人とかに近い芸風だ。
<07/27/01 (金)>
仕事帰りに「ディスクユニオン北浦和店」へ。
- DENKI GROOVE 10th ANNIVERSARY 『THE LAST
SUPPER』 ('01) 2CD \3,990
・・・活動休止が噂されている電グルの10周年記念リミックス・アルバム。まりんやCMJKも参加。まりんは新作同様、なんとなく薄味のリミックス。CMJKはやたらメロウで面食らう。OverrocketリミックスのGがいいな。2枚目はボーナスCDで、初CD化の曲などを収録。ポリシックスによる「N.O.」は新鮮(ヴォーカルがハヤシでないのが残念)。シナロケの「ロケット工場」なんかサンプリングしてやがる(^_^)。あと、迷って結局買わなかったYMOのリミックス盤に収録されていた「テクノポリス」の電グル・リミックスが入ってて得した(^_^)。このリミックス、なんか独特の妖し気な雰囲気があってすごくいいな。耳に残るね。出来の悪いのが多いYMOのリミックスの中では出色。
- ジャイルズ、ジャイルズ&フリップ 『チアフル・インサニティ・オブ・ジャイルズ、ジャイルズ&フリップ+6』 ('68/'01) CD \2,140
・・・プレ・キング・クリムゾンなアルバム。実は今回初めて聴いたんですが、・・・やっぱりクリムゾンとはエラい違いでんな。「クラクスター」なんかクリムゾンっぽくも聴こえるし「組曲
第1番」なんかはフリップ御大の早弾き(これみよがしに感じられるが^_^)も聴けるんですが、それ以外は分厚いハーモニーによる、ソフト・ロックに片足突っ込んだような爽やかポップな曲とか、ザッパの影響濃いちょっと変な曲(エフェクト処理にも影響を感じる)とか色々。曲間にフリップ御大によるモノローグ「ロドニー・トーデイ物語」が入ってるんですが、これもザッパっぽい感じ。欲を言えば全訳が欲しかったところ。
- キャラヴァン 『夜ごとに太る女のために+5』 ('73/'01) CD \2,140
・・・オリジナル・メンバーのリチャード・シンクレアが脱退し、ジョン・G・ペリーらが加わり5人編成になった新生キャラヴァンの通算5枚目。これまでは音が繊細(というか、か細い感じ)なイメージだったんですが、このアルバムは音がぶっとくなっており、かなり聴きやすくなっています。オーケストラなども加わりドラマチックに盛り上がる展開にはグッと来ます。このアルバムでだいぶイメージが変わりましたね(まぁオリジナル・メンバーが抜けたからしょうがないのか)。かなり良いです。タイトルは変ですが。
<07/28/01 (土)>
ゲイリー・ニューマンのオフィシャルHP、NuWORLDにオーダーしていたモノが到着。このCDと、'97年のEXILEのツアー・パンフも一緒にオーダーしていて、それも到着。もちろん英語は分からんのですが、ゲリマンの写真眺めてるだけでシヤワセです。
- GARY NUMAN 『PURE (TOUR EDITION)』 ('01) 2CD
\3,199 (CDとパンフ一緒の値段)
・・・これは日本盤が出るのを待ってて買い逃していたアルバム。待ってはみたものの、一向に出る気配がないので「仕方ない。輸入盤買うか」と思ったら2nd
Editionとしてライヴ5曲、リミックス2曲を収録したボーナスCDを加えた2枚組になって再リリースされた(新譜が出てすぐに別仕様のを出すのはゲリマン商法と言える)。運が良い。曲自体はサンプルなどをダウンロードしてさんざん聴いたりしていたので(^_^)、すでに知ってる曲が多かったんですが、いや〜、頑張ってますねゲリマンおじさん。本作は前2作と同傾向のオルタナ系サウンドなんですが、共同プロデューサーとしてSulpherという二人組が加わってる。そのせいか、内省的でみな同じようなサウンドだった前2作に比べてかなりパワーアップしてる。ま、サビの部分とか似てる曲も多いんですけど(^_^)。ゲリマンのヴォーカルも、特に高音部で声を張り上げて歌う部分なんか鳥肌モノ。この人の声はホント衰えを知らない。Disc
2は、前半は2000年、ブリクストン・アカデミーでのライヴ。「CARS」もやってる。後半2曲はアルバム収録曲のリミックスで、Andy
Grayなる人物(聞いたことある名前だが思い出せん)がやってるんですが、特にEはすごくいい出来。こっちをオリジナルとしてリリースしてもいいぐらい。Fはアシッド・テクノでちょっとゲリマンには合ってないかな。
<08/04/01 (土)>
「ディスクユニオン北浦和店」にて。
- ピンク・フロイド 『モア』 ('69/'01) CD \2,548
・・・紙ジャケ再発。これは今まで買ったことがなく、今回初めて聴くアルバム。8日間で録音したというサントラ盤。映画の方は“ドラッグ”、“セックス”、“逃避行”がキーワードになっているという、かなりタルそうなモノ(もちろん未見です)。で、このサントラの方は、かなり粗っぽい作りではあるものの、想像していたより良かった。朴訥とした曲が並ぶものの、中にはハード・ロック的な曲やギルモアが書いたフラメンコ調の曲があったり、なかなか面白いです。
- キャラヴァン 『ウォータールー・リリー+3』 ('72/'01) CD \2,140
・・・4th。デヴィッド・シンクレアが脱退してスティーヴ・ミラー(と言ってもあの人ではない)というキーボーディストが参加(これ1枚で脱退)して制作されたアルバム。歌モノもあるものの、ジャズ的なインスト・パートの方が多くなっています。ですが、これがなかなかいい。Aの中盤とか。あとDのようなドラマチックに盛り上がる歌モノの方も結構いいですね。ボーナス・トラックはシンプルな弾き語り。
- OXENDALE & SHEPHARD 『PUT YOUR MONEY
WHERE YOUR MOUTH IS』 ('79) LP \525
・・・たけしたさんとのトレードの為に買った、元スパークス〜ジェットのピーター・オクセンデールの共作アルバム。・・・でもたけしたさんすでに持ってた・・・。なんでーなんでー。
- ビョーク 『ヒドゥン・プレイス』 ('01) DVD \1,575
・・・新曲のPV含むDVD。全然見たことなかったから、どんなPVかと期待してたんですが・・・。見たことあったら買わなかったかも。展開が何にもないしな。ずっとおんなじですよ。何回も見たくなるもんでもないし。インパクトはあるけど。
- 早瀬優香子 「Sleepless EP」 ('01) 12cmSingleCD \1,890
・・・記念すべき復活シングル。4トラック入り。で、これまたなんと驚いたことにタイトル曲はjellyfishトモコさまの作編曲!!すばらしか〜・・。1年前の今頃はまさか早瀬優香子サマが復活するなんて夢の夢だったし、そのときはjellyfishも知らなかったと思うし。そう考えると、『FUTURETRON
SAMPLER』の存在はデカかった。あれがなければ「石崎智子・・・?知らないなぁ」で終わってたかもしんないし・・・でもこれがキッカケでjellyfishファンになったかもしんないけどね。このシングルは、今の僕チンにとってはダブルの衝撃なのれふ(あぁロレツがまわらぬ)。トモコさまもバックで歌ってるタイトル曲は、♪あしぃ〜もとぉ〜♪あたりが非常にグッとくる素敵な曲。一説によるとタイトルから解釈したのか「サルトルで眠れない」(=Sleepless)のセルフ・カヴァーか?という噂もあったようですが、もちろんオリジナルです。他、築島克明氏による曲が2曲。これも優香子サマに合った佳曲。というか、優香子サマが歌うと全部“優香子節”になってしまいますな(^_^)。すごい存在感だわい。最後は「Sleepless」のリミックス。こっちの方がトモコさまの声が目立ってる(good!)。いや〜素晴らしい。優香子サマの声もほとんど変わってないし、アルバムも楽しみ。
<08/11/01 (土)>
またも「ディスクユニオン北浦和店」にて。
- V.A. 『CLICKS & CUTS 2』 ('01) 3CD \2,929
・・・jellyfishのミエさまも愛聴しているという音響系コンピの第2弾。なんと3枚組(@_@)。ヒエー。知ってる名がほとんどないし、読めない名前が多いな(DeltidseskapismとかSutekhとかFenneszとか)。Disc
1の1曲目は、snd。これは知ってる。でもずいぶん聴きやすくなりましたな(メロウな感じ^_^)。あと相変わらずOvalの亜流みたいなのもある。Disc
2はKid606がオモロイ。期待していたVladislav
Delayはイマイチ。このコンピの中だとすごく普通に聴こえてしまった。すごいのはThomas
Brinkmann。これはかなり異常。注目。Disc
3はKit
Claytonが良い。新鮮味はないですが、聴きやすい。TRESORレーベルっぽい音。あとStation
Roseってのも、狂ってていながらも聴きやすくて良い。Cycloって「池田亮司みたいだな。ついにフォロワーが出てきたか」と思ったら本人でした(カーステン・二コライとのデュオ名)。Pansonicは、長いんだけどなんだかパッとしない曲だった。
- エドガー・ブロートン・バンド 『エドガー・ブロートン・バンド』 ('71/'01) CD \2,548
・・・“肉の貯蔵庫の中にひとつだけぶら下がった人間”のヒプノシス・ジャケが気色悪いエドガー・ブロートン・バンドの3rd。前からずっと気になっていたバンドで、ヒプノシス・ジャケということでの単一再発ですが、これは有難い。内容はジャケほど低俗ではない、音が分厚い、いかにも初期'70年代的なブリティッシュ・ロック。ちょっとザッパっぽい部分もある。2001年リマスターでサウンドも完璧。マイク・オールドフィールドがマンドリンで参加してるのはちょっと意外。『ワサ・ワサ』とか他のアルバムも聴きたいな。いいバンドです。
帰りがけに、10日にオープンしたばかりだという「BOOK OFF上福岡店」にて。最近BOOK OFFでは全然当たりがないので期待してなかったんですが、ま、こんなもんでしょう。
- E.L.O. PartU 『銀河の探索者』 ('91) CD \1,312
・・・ジェフ・リンのいないELO。まぁ・・・こんなもんでしょうな〜(T_T)。ELOっぽくはあるんですが、サウンドは妙にスッキリしてるし、ヴォーカルはハード・ロックっぽいし、これといってグッとクる曲もないし・・・薄味ですわ。ブリティッシュぽさよりも、APPとかみたいな産業ロックぽさの方が耳につく。でもま、こういう“中心人物がいなくなったバンド”の特集ってのもおもしろそうですね。ドアーズとかエコバニとか、ニューオーダーもある意味そうでしたね。サディスティックスなんてのもいたな(^_^)。そういえば幸宏氏ではなくドラマーが林立夫で再結成したという話はどうなったんだろう(ってELOと全然関係ないな)。
- 高野 寛 『RING』 ('89) CD \998
・・・1st『ハローハロア』は幸宏氏プロデュースということでレンタルして聴いてたんですが、当時それを貸して高野寛ファンにしてしまった友人がいまして、その友人がこの『RING』を買ったので、僕チンはそれを借りて聴いてたのです。1stとトッド・プロデュースの3rdに挟まれてかなり地味な印象のあるアルバムですが(実際サウンド的には地味です)、曲そのものはかなりツブが揃っています。出だしがロジャニコの某曲に近いメロディーの「カレンダー」や「アトムの夢」は超ポップ。アッコちゃんもカヴァーしていた「いつのまにか晴れ」は泣きの名曲。歌詞が深い。考えさせられます。
- REDBOX 『MOTIVE』 ('90) CD \1,000
・・・会場に入る前にたけしたさんにいただいた、とんでもないブツ。名盤『フォー・アメリカ』(デヴィッド・モーション・プロデュース!)を残して何処かへ消えたと思っていたユニット、レッドボックスの2nd。こんなのが出ていたとは。しかもCD。鞄から取り出して見せてくれ、「・・・ゲッ!2ndなんてあったのか」と思っていたらサラリと「あげますよ」と言ふ。・・・ということはパイロットの4thの時と同じく2枚持ってるのか・・・(なんてやっちゃ)。交渉の末、お札1枚で我が物に。ヌヒヒ。で、ジャケがサイモン・トゥールソン・クラークのアップになっているので、「あ、ひとりユニットになってしまったのね」と思ったら案の定、『フォー・アメリカ』でコンビを組んでいたジュリアン・クルースの名は見当たらず。ですが多数のミュージシャンが参加しています。デヴィッド・モーションは@とGの2曲をサイモンと共作、共同プロデュースしているのみ。前作で多用していた大仰なコーラス軍団はナシ。ですが、やっぱり曲がいいですわ。ポップで、どこかエスニックでトラッドぽくて懐かしい感じもするという。一人になっても1stの路線はちゃんと継承しています(というかこれがサイモンの持ち味なのだろーな)。いいアルバムです。めっけもの。たけしたさんサンクス!
- JETPOOL 『CLUB RE-MIX〜ちょ〜グルーブ盤〜』 ('01) CD \1,800
・・・BUGGLEさんがプッシュしていたので気になっていたジェップ(と略すらしい)。ライヴがすべて終わった後、会場に来ていたジェップ@MIWAさんから直接買わせていただきました。レポートにも書きましたが、MIWAさんはこんなカッコウをしていたので嬉し・・・いや困ってしまいました(フンガフンガ)。CDのインナーでも同じお姿が拝めます(フンガフンガ)。で、内容は、MIWAさんが全曲を書いており、これはちょっと侮れません。サウンドは『電子悲劇/ENOLA』あたりのP-MODELに非常に近い、BPM早め&16分シーケンスでビッチリなビコビコのテクノ・サウンド。MIWAさんはP好きらしいから、同じP好きとしては非常に気になる存在(平沢ファンと公言してミュージシャンやってる女性って、はたしてMIWAさん以外にどの程度いるんでしょうか)。好きな曲は、実はBUGGLEさんとまったく同意見でA「Juno」(歌詞がかなり省略されてるのは何故?)とE「ニンピ」ですな。「Juno」はイントロのオリエンタルなキラキラ・サウンドからしてグッとくる、哀愁テクノ歌謡ポップ。聴くべし。Eはさらにオリエンタルな傑作。こういうの、YMO世代としてはたまらんのですよ。たとえば、ただ単に「中国っぽい感じにしようかな」とか思ってペンタトニックで曲を作ったりしてもなかなか上手くいかないもんなのですが、これは成功してる素晴らしい好例。ヴォーカルがほとんど何言ってるか分からないのも魅力。聴くべし。Bも結構すぐ憶えちゃういい曲。Cは、なんとなくjellyfishの1stの後半あたりに近い雰囲気ですな。聴くべし。
次回はBUGGLEさん+ニコラスたけしたさんとの“3バカ買いトリオ”での勇姿をお届け!
国立〜吉祥寺方面の残盤処理してきました。ア〜ンドAmabileさんのDJイベントへ行って出会った、BBSで人気者・マイブラ予備校のnoricoさんと会談レポートもあり。乞う御期待!
・・・買い過ぎでちょっと後悔しています(T_T)。聴くの大変。
第39回
<07/02/01 (月)>
GEMMでオーダーしていたレコが3枚到着。最初の2枚はイギリスのADAMBEGGというレコ屋からで、3枚目はNetherlandのPLAYLAND RECORDSというところから。オーダーした日は6月25日。けっこう早かった。
※(尚、GEMM等を通して買った輸入盤の値段は、カード会社の明細書を参考にして日本円に換算し、送料等込みの値段を載せています)
- NASTY POP 『NASTY POP』 ('75) LP \1,640
・・・ニッチで紹介されていたバンドの1st。10ccに近い感じもあるけど、バンド名やジャケから予想してたよりはずっとストレートなブリティッシュ・ポップでした。ヒネクレ度は低い。BCはちょっと変で面白いかな。それはそうと、このレコが届いて早速レコを出そうと中を見ると、前の所有者が入れたと思しき雑誌の切抜きが。下の隅に「PENTHOUSE」と書かれており、全面に数点のイラストがあり、上には「LOVING
IN LONDON」と書いてある。で、そのイラストの中にこの『NASTY
POP』のジャケ写ソックリのイラストが。どっちが先に発表されたものなのか分かりませんが、前の所有者は「このジャケのイラストはパクリ(orパクられた)なのだ」と言いたかったのでしょうな。
- NASTY POP 『MISTAKEN I.D.』 ('77) LP \1,823
・・・こっちは2nd。1stより全然良い。かなり10ccに近くなってますね。ABでレゲエになるとことかソックリ。A@はブライアン・プロズローの「Fly
Now」を思い出してしまった。他も憶えやすい曲が多くていいアルバムです。ACなんかもカッコイイな。全体的にモコッとした音質も10ccに通じる感があります。モダン・ポップ好きにはオススメ。ゴキゲンだぜ。
- THE PRESIDENT 『MUSCLES』 ('85) LP \701
・・・ソニーの「洋楽秘宝館」でめでたく1stが再発されたオランダのAORユニット、ザ・プレジデントの2nd。実はその再発CDのライナーを見るまで本作の存在を知らず、読んですぐにGEMMでオーダーした次第。案の定安かった(^_^)。で、1stにすごく思い入れのある僕チンとしては少々不安もあったものの、聴いてみたら・・・これまた・・・良いではないですか〜実に。エイジア風産業ロック調〜AORと、こう書くと「どこがいいの」と思われそうですが、とにかくメロディー良し、アレンジ良し、ヴォーカル良しでとにかく惹かれます。モロに産業ロックいうわけでもなく、ギリギリの線で留まっていて下世話にならない感じが素晴らしいのです。ほとんどの曲を書いてるピム・コープマンの才能には驚かされます。AAはサビで分厚くハモるので、どうしても後期ユートピアとダブってしまう名曲。続くABは、アレンジのコミカルさに、ミッキー吉野あたりとの共通点を感じます。BBはちょっとテクノっぽいリズムにEW&F的ハーモニーが乗る、これまた軽快な佳曲。よって名盤と認定。GEMMで買った理由は、「買いたいけどジャケが分かんないから店頭で見つけにくいな」と思ったからなんですが、さすが邪外さん。ココに載っていました。
<07/07/01 (土)>
本日は中央線〜総武線沿線方面を探索。まずは手始めに「ディスクユニオンお茶の水中古センター」から。
- STRIDER 『EXPOSED』 ('73) LP \630
・・・「ストレンジ・デイズ」No.4のニッチで紹介されていたハード・ロック・バンド。以前新宿のユニオンで\3,000代で売ってたので「お、安!」と思いすぐ購入。と思ったらこの後別のレコ屋でも\500程度で売ってた(T_T)。新宿のが例外だったのね。内容は可も無し不可も無し(どちらかと言えば不可寄り)。ピアノがメインのハード・ロックなので珍しいことは珍しいですが。レア・アースの「ゲット・レディー」のカヴァーもあり。レア・アースのもカヴァーだったっけ。
- DUESENBERG 『2』 ('78) LP \1,890
・・・「ストレンジ・デイズ」No.4のニッチで紹介されていたドイツのバンド。英語で歌ってますが(1曲だけイタリア語のカヴァー曲あり)、ところどころでドイツ語訛りが気になりはするものの、サウンドは上質のモダン・ポップ系。ハモりも分厚く、どの曲もメロディーが超キャッチーで憶えやすい。先の展開が読める曲もありますが(^_^)。ヒネクレ度は低いものの、ポップ・アルバムとしては極上。ルックスはキビシーですけどね(ハゲたクラウス・シュルツみたいな奴がいる)。
- ザ・コーギス 『フォー・エヴリワン』 ('92) CD \1,260
・・・'92年の再結成盤。メンバーはジェームス・ウォーレンとアンディ・デイヴィス以外にジョン・ベイカーなる人物が加わった3人編成。このジョンという人、以前グラデュエイトという3人組バンドをやってたそうですが、残りの2人はローランド・オーザバルとカート・スミスだったそうです(つまりティアーズ・フォー・フィアーズになれなかった人)。で、本作は「オール・ザ・ラヴ・イン・ザ・ワールド」と「永遠の想い」のカヴァーもやってます(このカヴァーをやることが再結成のきっかけだったとか)。「オール〜」は簡易アレンジで感動せず。逆に「永遠〜」は元のヴァージョンとほとんど同じ。なんじゃい。他の新曲もAORっぽいのが多くてイマイチ。TFFっぽいのもあったりして。
- FRED FRITH & 突然段ボール 『LIVE AT LOFT
SHINJUKU TOKYO JAPAN 23.JULY '81』 ('81/91) CD \1,512
・・・フレッド・フリスと突然段ボールの'81年の共演ライヴで、もともとはカセットでのみリリースされていたモノをCD化したもの。'81年の7月というと、突段の1stが発表されるよりも前。フレッド・フリスは何処で突段のことを知ったんだろう。不思議だ。内容は完全な即興を2曲収録。@は蔦木兄が弾くオルガンの持続音に、フリスと蔦木弟のギターが絡むというもの。これはどちらかというとフリス色強い出来か。蔦木兄がオルガンでは、あまり突段らしさを感じられましぇん。Aは1stにも収録された「ヤ・ス・ミ」をモトにしたセッションで、蔦木兄はドタバタしたドラムを担当。こっちの方が面白い。しかし、これをCD化した当時の徳間ジャパン/WAXレーベルはいい意味で無謀でしたね〜。フリクションだのPhewだのの有名どころは再発されたけど、サボテンとかカトラ・トゥラーナなんかはもう再発してくれないんだろーな〜。買っときゃ良かったよ。
続いては、久々に中野へ。「RARE中野店」。ここはたまにひょっこりレア盤が安く見つかったりするのです。
- アローズ 「タッチ・トゥ・マッチ」 ('7) 7" \840
・・・ニッチで紹介されていたバンド、アローズの日本盤シングル。B面「ウィー・キャン・メイク・イット・トゥギャザー」共々、こないだ出たCDにボーナス・トラックとして収録されたので音は聴けるんですが。「フットルース」みたいなベースが良いA面、ずっと頭打ちの手拍子が良いB面。共にモコモコの音質。良いです。
- 松武秀樹、乾裕樹、渡辺香津美、深町純、村上“ポンタ”秀一、岡沢茂、江夏健二
『LIVE SPACE FANTASY』 ('78) LP \1,890
・・・「電子音楽イン・ジャパン」の316ページに載ってるレコ。こないだ買った『エンジェル・ダスト』というCDに全曲収録されてるので曲そのものは聴いてはいましたが(曲順が若干違う)、LPではほとんど見かけないし、「・・・写真が見れるかも」と思い(^_^)購入。モノクロの小さい写真のみライナーにあり。わ、若い。・・・というかダサい(^_^)。
- ザ・ブレインズ 『反逆のメロディー』 ('80) LP \1,890
・・・「テクノポップ/エレポップ」本の48ページに載っていたバンド。プロデュースがスティーヴ・リリーホワイトで'80年作ですから、ピーガブの『V』とかXTCの『ブラック・シー』あたりと同じ、あの重いドラム・サウンドです。ADとか結構すごい。ただ、曲そのものはそんなに面白くないな。シンセ使った曲が“いかにも”なオリエンタル調メロだったり、シンセが目立たない曲はなんてことないハード・ロック調だったり。ニューウェイヴ色はそんなに濃くない。いかにもあの時代の音ではありますが。
- シティ・ボーイ 『アース・コート・ファイヤー』 ('79) LP \1,575
・・・輸入盤では持ってましたが、国内盤帯付きだったので購入。かなりハード・ロック寄りになってきている後期シティ・ボーイの佳作。鈴木祐氏曰く“やる気のないジャケ”もまた魅力(^_^)。たしかにヒドいわな。ジャケと反比例して中身はやる気充分で暑苦しいほどです。
続いては三鷹。「パレード三鷹店」へ。やはりココははずせない。もっと広いといいんだがな〜。
- 坂本 龍一 『PLAYING THE ORCHESTRA 1997 “f”』 ('97/'00) DVD \2,940
・・・この時期の教授の活動は印象が薄い。このライヴのこともどういう経緯でやったのかよく知らんし。で、「Untitled
01」という新曲をメインにした、オーケストラ+ギター等(デヴィッド・トーン)+DJ(DJ
Spooky)らとの共演の模様をDVD化したもの。例によってジャケはただの二つ折りの紙。クレジット何も無し。新曲は教授自身も言ってたようですが、観客の反応は釈然とせず、1回聴いたぐらいじゃよう分からん曲(何回聴いても、ってか?^_^)。正直、中盤かなり退屈。それよりタイトルが悪いな。これじゃこの曲をどう捉えていいか分からんよ。曲中、ビデオでローリー・アンダーソンが出てきたりして、ちょっと『LIFE』の前哨戦みたいな感もあり。ま、それより。素晴らしいのは「El
Mar Mediterrani」ですよ〜。バルセロナ・オリンピックでやった曲ですよ。これが実に素晴らしい・・・。名演でござんす。泣けたっす。感動したっす。曲そのものもいいっすが、これは生で聴きたいっす。佐渡さんの指揮もいいね。逆に「ラストエンペラー」は×。テンポ速すぎ。味気ないっす。「嵐ヶ丘」は教授が指揮。なんとあのヒラサワ愛用の“MIBURI”を装着して、ステージの映像とシンクロさせたりしていたそうですが、DVD見ただけではよく分からず・・・。最後の「Anger」のJungle
Mixは意図不明。PVまで入ってるし(大して変わらんし)。
- アワー・ドーターズ・ウェディング 「トラック・ミー・ダウン」 ('82) 7" \262
・・・アルバム『「窓」というドラマ』からのシングル・カットで日本ではこのシングルが初。ジャケもアルバムのイラストを縮小したもの。A面もなかなかですが、どっちかというとB面の「ビルディングズ」の方が好き。最初のシンセ音はハルメンズの「昆虫群」と同じですね。
- VICE VERSA 「STILYAGI」 ('81) 7" \630
・・・ABCの前身バンド。メンバーはマーティン・フライ、マーク・ホワイト、ステファン・シングルトンの3人。つまり“「ルック・オブ・ラブ」−デヴィッド・パーマー”というわけ。サウンドは、聴いてビックリ、ノイズ的エレクトロニクスですよ。マーティン・フライのヴォーカルは聴いてすぐ分かる例の感じですが。これは初期キャバレー・ヴォルテールとか初期ヒューマン・リーグそのままでござんす。ま、皆同郷(シェフィールド出身)ということを考えれば納得。B面も似たような傾向。GEMMではメチャ高。ABCマニアってそんなにいるんでしょうか。また、VICE
VERSAについてはココを。このシングルも載ってるよ。
- TONTO'S EXPANDING HEAD BAND 『ZERO TIME』 ('71) LP \2,310
・・・「電子音楽イン・ジャパン」の209ページで紹介されていたムーグもの。ムーグものって「ヒット曲をシンセで軽〜く弾いてみました〜」的なショボいものが多いんですが(こないだ聴いたジョン・キーティングとか)、このトントはかなり質が高い方。全6曲共オリジナルで、シンセの音色、曲調とも全然古臭くない。ちょっと実験的な部分もあったり。で、1曲歌モノで「RIVERSONG」というのがあるんですが、これ、トーキング・モジュレーターみたいな感じの声で歌ってるんだけど何使ってんだろう('71年にヴォコーダーみたいなのってあったのかな)。
- DUESENBERG 『STRANGERS』 ('79) LP \840
・・・↑の方で2ndを紹介しましたが、1stの方も発見。こちらもかなり小気味良いモダン・ポップ系です。でもBACとか聴いてると、とてもこれがデビューという感じはしないなぁ。結構なキャリアの持ち主なんじゃなかろか。ハゲてるし(長髪なのに)。2枚とも“スゲェいいじゃん!”というわけでもないけど、軽くポップで聴きやすい。いい曲多いしオススメ。
- LUNA-SET 『ART』 ('?) LP \630
・・・なんだかよく分からないレコード。シンセ担当のMario
StrackとヴォーカルのJuliane Klemsの二人組。あとサックスでKai
Taschnerという人が参加。「シンセと女性ヴォーカルの二人組・・・ヤズーみたいなもんか?」と思って購入。ヤズーとは違い、歌にソウルは感じられない(か細く女性的な声です)ですが、サウンドはヤズー以上に簡易(^_^)。たぶんシンセ1、2台+リズムボックスぐらいしか使ってないのではと。ちょっとヨーロッパ的な薄〜いテクノ歌モノ。曲はすべてMario作。Jupiter
Recordsからの発売。マイナーだ。
- ヒカシュー 『水に流して』 ('84) LP \840
・・・'84年のアルバム。たしか『日本の笑顔』というCDに全曲収録されてたと思うが。そのCDを当時友人から借りて聴いてたので、ほとんど憶えていました。「太陽と水すまし」は名曲だすな。そんなコタァないよ(意味なし)。
最後は国立。「ディスクユニオン国立中古センター」へ。7インチ・ボックス(アメリカ製、1コ\790)を2コ買う。ただの段ボールに\790も出すのはシャクだが、重宝してます。
- ナッズ 『ナッズ』 ('68/93) CD \1,890
・・・トッド・ラングレンがいたバンド。ガレージ・パンクのコンピ『ナゲッツ』に「オープン・マイ・アイズ」が入ってた(他のバンドと比べて出来の良さは雲泥の差があったな)のを聴いてはいましたが、アルバムで聴くのは初。なんかトッド関連の本とかだと評判悪いんですが、これはこれで良いではないですか。既にトッド節っぽい部分がいっぱい出てるし。「ハロー・イッツ・ミー」のオリジナル・テイクを収録。テンポがノロいな。
- ピーター・ガブリエル 『セカンド・・・・・・』 ('78) LP \840
・・・これは今更ながら初めて聴くアルバム。プロデュースは今考えると意外な顔合わせのロバート・フリップ御大。本人もやってた「イクスポージャー」なんかはモロにロバフリしてるし、「ホワイト・シャドウ」のギターなんかもモロですが(ヒラサワが弾いてるようにも聴こえる^_^)、全体的にはそんなにロバフリ色は濃くない気も。「D.I.Y.」と「フロットサム&ジェットサム」はいい曲ですね。
- ジョン・マイルズ 『大都会の孤独』 ('76) LP \315
・・・ニッチ本や「ストレンジ・デイズ」No.2で紹介されていたレコ。2ndで、プロデュースはルパート・ホームズ。この時期のルパート・ホームズってのも結構色々やってますね(松尾清憲氏も注目していたようですな)。AAは思いっきりディスコしていて、ヴォーカルもかなりファンキー。ただ、どっちかと言えばアラン・パーソンズがプロデュースした1st『理由なき反逆者』の方が好きだな。なんせパイロットの「マジック」そっくりな「ハイ・フライ」という名曲が収録されてますからねっ。
- アラン・パーソンズ・プロジェクト 『ヴァルチャー・カルチャー』 ('84) LP \157
・・・しかしユニオンのAPPは安い。でも、最近集めようかなと思ってたりします(^_^)。パイロット・ファンとして。内容はちょっと・・アレですが。本作のメンバーは、デヴィッド・ペイトン、イアン・ベアンソン、クリス・レインボウ、コリン・ブランストーン、エリック・ウルフソン、スチュワート・エリオット等。A@「レッツ・トーク・アバウト・ミー」はデヴィッド・ペイトンがヴォーカルなのですが、ライナー見るまで気付かなかった(T_T)。曲書いてるのが本人じゃないしな。普通のAPP系産業ロックでした。
- MIKADO 「MIKADO」 ('83) 12" \420
・・・クレプスキュールからの12インチ。必殺の超名曲「Parhasard」をA面に、B面に「Mikado」と「Ce
Garcon La」を収録。レーベルでは曲順が逆さになってて「Mikado」が2曲目になってる。ともかく「Parhasard」。YMO世代にとっては忘れられない名曲中の名曲です。当時ホント教授とかYMOの面々は気に入ってラジオで流してましたな。ずいぶん聴いたよ。コンピCDで『FOREVER』というのが出て、それに収録されましたがこっちの方がちょっと長い。なかなかフェイド・アウトしない。後半の♪ナナナ
ナナナナ ナ〜ナナ ナ〜ナナ♪の部分がすごく好きなのでこっちの方がいいな。ほんと名曲。胸キュン・テクノとはこういう曲のことを言うのだ(断言)。あゆとか聴いてる女のコに聴かせたいよ(無駄か)。B面の2曲もいいんだけど、イントロがおんなじ(^_^)。
- NIGHT 『NIGHT』 ('79) LP \588
・・・「ストレンジ・デイズ」2001年4月号のニッチ。なんなんだか全然分からんバンドです(^_^)。そして、聴いても良いんだか悪いんだか全然分からん中道AORポップ・ロック。これ聴いて“素晴らしい!傑作だ!”とかいう人がはたして存在するのでしょうか。マイケル・マクドナルドとかニッキー・ホプキンスとか多数のミュージシャンが参加しています。よって、バンド・メンバーの貢献度はどの程度なのでしょうか。疑問だ。
で、家に帰ったらCD NOWにオーダーしていたブツが到着。一緒にオーダーしたジェットのCD(すぐ↓に載ってます)はメーカー在庫切れで来ず。キャプテン・トリップものはオンラインだとダメですな。
- O.M.Y. 『弱気なぼくら/ナーヴァス』 ('01) CD \3,005
・・・全然店頭で見かけない新作。大丈夫かいな。内容は『浮ぼく』から5曲、『サーヴィス』からは7曲全部やってます。期待していた「¥楽」はサウンドがいまいちショボい気がする(でもフーマンチュー唱法には笑った)。ほか、『弱ぼく』サイドはちょっとイマイチ。やっぱり日本語だとキツイかも。が、『ナーヴァス』サイドは結構いい。「Vimbo」は普通に“カッコイイ”と思ってしまうのねん。しかし本当にこれで終わりなのかなぁ(『テクノドン』はやらない、って言ってたし)。だとしたら非常に残念。でもソロ全部やられても困るが(^_^)。
<07/11/01 (水)>
今日は本社の方で会議があるというので出席(午前10時〜)。飯田橋の方まで。昼くらいまでかかるのかと思ってたら、30分くらいでアッサリと終わってしまった。あれま。このまま会社へ戻っても、「(どうせ昼過ぎまでかかるだろう)」と思ってたので「昼飯食ってきま〜す」と言ってあったし、ど〜しよかな・・・と考えた末、「よし、軽くレコハンしよう」と決意(コラ〜)。いや軽くですよ、軽く。昼休みも兼ねて・・・と自分に言い聞かせつつ。まず、相当久々に「HMV池袋店」へ。5〜6年振りぐらいか。かなり久々。
- ジェット 『コンプリート・コレクション』 ('01) 2CD \3,990
・・・これは嬉しい。モダン・グラム・ポップ・バンド、ジェットの唯一のアルバムに、ライヴ音源やデモ音源、未発表曲などを追加収録した2枚組CDで、ファン・クラブ(そんなのあるのか^_^)がリリースしたCDをキャプテン・トリップが輸入し、帯と解説を付けたモノ。まったく、やってくれるわキャプトリは。1枚目はアルバム『JET』全曲に、アルバム未収録だったシングルB面を追加したもの。2枚目は、2ndアルバム用のデモがスゴイ。音はちょっとヨレッとしてるものの、曲そのものもいいし音も分厚くカッコイイ。2nd出して欲しかった。ホントもったいない。あと、「スタート・ヒア」のデモ聴いて思ったんですけど、ほんとスパークスそっくりね。歌い方がおとなしいけど。
続いて「ディスクユニオン池袋店」へ。
- コリン・ブランストーン 『一年間』 ('71/'95) CD \1,365
・・・元ゾンビーズのヴォーカル、コリン・ブランストーンのソロ。ゾンビーズは、「一風堂がカヴァーしてたから」という理由だけで聴いた「ふたりのシーズン」しか持ってないし、コリンに関してもAPPとかその別ユニット、キーツでしか聴いたことがない程度。このCDが発売されたときも、同時発売のディノ・ヴァレンテ(QMSの人)は買ったのだが。で、かなり遅れてやっと聴きましたが、・・いいわぁコレ(^_^)。これ聴くと余計にAPPやキーツでの活動が「?」に思えてきます。このCD、ちょっと音が悪いけど(この後ボーナス・トラック入れて再発されたんでしたっけ。リマスターされたのかな)、好きです。ちょっとボサなトニー・ハーディンのカヴァーAとかコリンのオリジナルHあたりが秀逸。声質もいいですね。
- シルヴァーヘッド 『シルヴァーヘッド』 ('72/'97) CD \840
・・・“運に見放された人”ことマイケル・デ・バレスの、まだ“運があった”頃の1st。ファッションやジャケはグラムのソレですが、内容は・・・普通のロック〜・・・。サウンド的に特別目新しい部分もないし、ほんとオーソドックスなロックでござんす。ですんで、オススメしません。
- クリス・レインボー 『ザ・ベスト・オブ・クリス・レインボー』 ('94) CD \1,890
・・・こないだ買った2枚組のベストCDがあれば、ほとんど用無しのブツなんですが、とりあえず買っときました。'94年にセンチュリー・レコードから出たベスト盤。ダブってない曲は「IN
MEMORY」ただ1曲のみ(T_T)。しかもリマスターしてる曲もあればしてないのもあって、してない方のサウンドの平坦ぶりにはガッカリ。やはりリマスターは必要なのだ。
- ブリンズリー・シュウォーツ 『オリジナル・ゴールデン・グレイツ』 ('74/'92) CD \2,100
・・・パブ・ロック・バンドの代表格。・・・実は大して詳しくないけど(^_^)。これは、モトは'74年にリリースされていたベスト盤で、ヴィヴィドがCD化したもの。いや〜、ニッチ経由でパブ・ロックに興味を持った者としては、非常にありがたいCDです。小気味良いカントリーロックやR&R、フォーク・ロック等々、良いです(テクノとは正反対の音楽だが逆に新鮮)。好きなのは「カントリー・ガール」と「ファンク・エンジェル」とかかな。どうやらニック・ロウが書く曲の方が相性が合うみたい。
最後に「レコファン池袋店」へ。以前あった場所から「ユニオン」の近くへ移転。広くて品数豊富。アナログもてんこもり。・・・しかし、LP買って会社戻ると一発でバレるので、なくなく今回はおあずけ。
- ザ・シャーラタンズ 『テリング・ストーリーズ』 ('97) CD \1,312
・・・たまに聴きたくなるギター・ポップ。今回は、おマンチェ・ブームの生き残り、シャーラタンズの5thアルバムを買ってみました。キーボードのロブ・コリンズが事故死して、4人になっての初アルバム。でも7割ぐらい出来てた時点で死んだというので、ロブも参加している曲がほとんどらしいです。まぁだいたい予想通りのギター・ロック・バンド・サウンドですが、悪くないです。たまにハッピー・マンデーズを思わせるメロディーとか出てきますが、ハピマンほどサウンドがバラエティーに富んでないですね。真っ当なバンド・サウンドです。とは言えダブっぽいインストがあったり、ケミカル・ブラザーズのトム・ローランズをゲストに迎えてたりと、結構いろいろやってますな。ただザッと聴くとリズムが単調かなぁ。ズンズンタッ、ストスタッ、タン♪っていうリズム・パターンが多いのよね。一時期多かったリズム・パターンですね。
第38回
<06/16/01 (土)>
仕事が終わってから、ぶらっと「BOOK OFF花小金井店」まで。以前行ったときはアナログを大量ゲットしたのだが、久々に行ったらアナログ・コーナーはキレイサッパリ、・・・なくなっていました(T^T)。
- 鈴木さえ子 『ザ・ベスト』 ('90) CD \1,313
・・・「チキンラーメン」のCMソングを含むベスト盤。ミディからの発売ですがRVC時代の曲も収録。さえ子さんのCDは『緑の法則』だけ持ってないので(ミディは再発しても全然安くなんないしな〜。一番好きなアルバムなのに)、同アルバム収録曲が聴けるのは嬉しい。「Hello,Shoo
Shoo」とか「Exile」とかも聴きたかったが。F「NIGHTMARE」とかM「ВИЙ」(未だにどう読むのか分からん)も素晴らしいインスト。ホントすごいのことよ。
- OMD 『リベレイター』 ('93) CD \1,312
…買い逃していたアルバム。これでOMDのオリジナル・アルバムは一応全部聴いたことになる(とは言え熱狂的なファンとは言えんが)。本作は、アンディの“ひとりOMD”になってからの2作目で、前作『シュガー・タックス』と同傾向のポップ・アルバム。売りとしては、ヴェルヴェット・アンダーグラウンドの「サンデー・モーニング」のカヴァー(わりと原曲に忠実)と、バリー・ホワイトの「愛のテーマ」をモチーフにした(サンプリングはしてない)「ドリーム・オブ・ミー」という曲。「愛のテーマ」って何?という方は、パール兄弟の「100度目のBye-Bye」を聴いてください(^_^)。他は、聖歌などをサンプリングしたインスト「アニュス・デイ」なんて曲もありますが、オケ・ヒットを多用していて、どうにもダサいレイヴ系にしか聴こえない。あと、「へヴン・イズ」という曲もジュリアナ系オケ・ヒット多用でちょっと・・・。まぁ他の歌モノはいつもの感じです。メジャー・コードのオールディーズっぽいポップスばっかり。あと、ジャケは最悪。
- ディーコン・ブルー 『レインタウン』 ('87/'93) CD \1,312
・・・「テクノポップ/エレポップ」本で紹介されていたグラスゴーのバンド。バンド名がスティーリー・ダンの「ディーコン・ブルース」から拝借しているとか、ヴォーカルが男女2人だとか、その時点でだいたい検討がつきましたが、これが予想通りのプリファブ・スプラウト的サウンド。演奏も所々おぼつかない部分があるトコまで似てる(^_^)。でもいい曲多いです。かなり好きです。ちなみに、C「スペンサー・トレイシーのように」はティアーズ・フォー・フィアーズの「ウーマン・イン・チェインズ」に、G「ディグニティ」はピンク・フロイドの「転生」にかなり似ている。ま、フロイドのは'94年の発表ですけど。それと、J「苦悩の街」の歌い出しは、ヒデキに似ている。ギャランドゥウゥ〜(ヘソ毛)♪
この後、「BOOK OFF川越店」にも行ったものの、何も収穫ナシ。ここはレコが多いですが、オフコース、聖子、河合奈保子等多し。ただ疲れだけが重くのしかかる。Oh
Baby。
<06/21/01 (木)>
「ディスクユニオン北浦和店」にて。
- スタックリッジ 『スタックリッジ』 ('71/'01) CD \2,140
・・・紙ジャケ再発。スタックリッジは、以前MSIから出てたCDはすべて持ってますが音がヒドかったし、リマスターされてるというので買い直し。いや〜スゴイわ。全然音が違う。MSI盤は二度と聴けませんぜ。で、本作1stは、他のアルバムに比べるとまだちょっと中途半端な印象かな。インスト・パート多いし。特にHはどう考えても長過ぎ。
- スタックリッジ 『フレンドリネス』 ('72/'01) CD \2,140
・・・同じく紙ジャケ再発。1stに比べて冗長なインスト・パートが減ってきて(とは言えDみたいな大作もあるけど)、だんだんとポップな小品が増え聴きやすくなってきた好盤。中でもシングルのA・B面になったB「エニワン・フォー・テニス」とE「アメージングリー・アグネス」が素晴らしい。ジェームス・ウォーレンの書く曲はいいですねぇ(さすが神)。
- スタックリッジ 『山高帽の男』 ('74/'01) CD \2,140
・・・ジョージ・マーティンのプロデュースによる3rd。ビートルズをマトモに聴いたことがない僕チンにとってはこの人のスゴさがよく分からないのですが(僕チンにとってジョージ・マーティンと言えば、ウルトラヴォックスの『カルテット』さ)、これはいいアルバムです。でもどっちかと言えば2ndの方に軍配、という感じかな。
- キャラヴァン 『キャラヴァン登場+4』 ('70/'01) CD \2,140
・・・紙ジャケ再発。“登場”とあるものの実際は2nd。当時の邦題をそのまま使ってるんですね(当時日本でこの2ndが先に発売されたので)。カンタベリー系はそんなに強い方でもないですが、とりあえず聴いてみた第一印象は“ソフト・マシーンみたい”というところですかいな。声質がロバート・ワイアットに近いし。でもソフマは好きなので抵抗ないです。大作Fのオルガンが特に印象的で好きですね。
- キャラヴァン 『グレイとピンクの地+5』 ('71/'01) CD \2,140
・・・こちらは代表作とされている3rd。以前ポリドールから出ていたCDは買ったことがあったんですが、音がヨレヨレでひど過ぎてすぐに腹立って売ってしまった思い出があります。なのでちょっと懐かしいですね。こちらのリマスター盤はさすがに音が良くなってて素晴らしい。けど、どこか線が細いというかぶっとい音にはならないのがキャラヴァンらしいのです。大作「9フィートのアンダーグラウンド」ばかりが注目されますが、シングル発売もされたポップな「ラヴ・トゥ・ラヴ・ユー」の方が好きだったりするのれす。
- デペッシュ・モード 『エキサイター』 ('01) CD \2,548
・・・う〜ん・・・前作『ウルトラ』もほとんど印象に残ってないんですが、これもちょっと・・・。プロデュースはビョークの『ホモジェニック』なんかもやっていた、LFOのマーク・ベル。そのわりには全体的に地味な音作り。静かな曲も多いし。でもサウンドそのものより、曲そのものがどうも魅力に乏しい。昔のデペッシュはもっといいメロディー多かったぞ〜。どうしちゃったんだよマーティン〜。Fがまあいいくらい、ってその程度だもんな〜。やっぱり全米全英で1位を取っちゃうとダメになってしまうのかいな・・・。む〜。それと、ブックレットの方の裏ジャケ、ちょっとヒドすぎると思うんですけど(^_^)。今までのアーティスティックなイメージ台無し。
- ザ・プレジデント 『ホット・ブラッド・サマー』 ('83/'01) CD \1,785
・・・これは待望の再発。アルバムに収録されている「ターン・ミー・オン」という曲(たしかシングルにもなった)を、小6だか中1当時の僕チンがラジオから流れてるのを聴いてメチャクチャ好きになり、翌日貸レコード屋(たぶんYou&I)に行って借りてきたのを憶えています。その後もテープでさんざん聴きまくっていた、大好きなアルバムです。当時はもちろんAORなんてものも知りませんでした。なんとなく「FMっぽい音楽だな」という感覚はありましたけどね(^_^)。で、今回聴いたのは実に十数年ぶり。でもほとんどの曲を憶えてました。このザ・プレジデントはピム・コープマン[Dr,
Key]とオッキー・ハウズデンス[Vo]のオランダ人2人組で、共にキャリアは豊富。サウンドとしては、マイケル・マクドナルド時代のドゥービーズを思わせる曲調が多いですが、どAORではなく、かなりポップ寄りです。Aなんかコーラスの入り方や音の重ね方なんてかなりトッド・ラングレンしてるし、Fは後期ユートピアのアルバムに入っててもおかしくないポップな曲。カシム・サルトンに歌ってほしい。Eはライナーにもある通り、当時の産業ロック系の曲調。エイジアとかジャーニーのような。Gは、メチャメチャポップで大好きな曲。サビに入るシンセがいい。Iは、リズムやBメロのハモりからしてモロにアース・ウインド&ファイアー調ファンク。この曲は他の曲に比べてかなり音が厚い。しかし、ここ数日は懐かしさも相俟って毎日聴いてます。全然飽きません。名盤です。なお、BBSにも書きましたがピム・コープマンはKAYAK、DIESELといったバンドに在籍していた人で、DIESEL時代の曲「ゴーイング・バック・トゥ・チャイナ」は日本で鹿取洋子がカヴァーしてヒットさせていました(ニッチでも取り上げられていた)。コープマン自身の曲です。一方ハウズデンスの方は、その昔「スターズ・オン・45」というビートルズ・メドレーのシングルがありましたが、あれでポール・マッカートニー役を担当していた、とのことです。
<06/23/01 (土)>
仕事帰り、池袋まで。まずは「HARRY LIME」へ。赤マークがついてるレコは20%オフ、黒マークは表示額通り、マークなしは全商品半額というからオドロキ。ここは表示額自体が低めのレコが多いので、半額などと聞くと「大丈夫なのか?」と、いらぬ心配してしまう(が、口には出さぬ)。
- フラ・リッポ・リッピ 『ライト・アンド・シェイド』 ('87) LP \105
・・・ノルウェーの二人組。聴く前は、なんとなくコクトー・ツインズ的なモワ〜ッとした歌モノなのかなと勝手に想像してたんですが、プロデュースがウォルター・ベッカーだと分かるとサウンドの感じもだいたい想像出来て、針を落とすとあれまぁ予想通りの音が(^_^)。決してエレポではなく、品の良いAOR系ライト・ポップスでござんす。でもメロディー作りは上手いですね。結構好きな曲多いですし、・・・思ったよりいいアルバムですな。しかし、BDはどう聴いたって「テイク・オン・ミー」に似過ぎてるのだがいいのかね(露骨すぎて笑っちゃったけど)。いくら同郷と言えど。
- BEAVER BROTHERS 『VENTRILOQUISMS』 ('78) LP \236
・・・「ストレンジ・デイズ」2001年7月号で紹介されていたニッチ・レコ。載ってるのを見たとき、すぐ「あ!これHARRY
LIMEで見た」と思ったのです。あまりにも趣味の悪いジャケ写のインパクトが強くて印象に残っていたレコで、「かなり前に見たけどまだあるかなぁ」と思って行ったら、まだありました(^_^)。値札では\450になってて、マークなしのため半額。消費税込みで\236。いいのかこれで。で、このBEAVER
BROTHERSについては「ストレンジ・デイズ」を見てもらうとして、内容は、たしかにビートルズ・テイスト漂うブリティッシュ・ポップ。ADは展開の激しい曲調で、ボードビル調の部分もあって、ビートルズというよりスタックリッジ的。好きなのはBB。ぶんチャッ、ぶんチャッ♪のリズムの曲です。全体的に感じられるB級感がなんとも言えず良いのです。ちょっとストリングスがうるさい気もするけど。なお、MILK
N' COOKIESのメンバー、イアン・ノースのソロも出していたAURAレーベルからのリリースです。ジャケの紙質が柔らかいというか薄くて、どうも重厚感に欠けるレコです。
- JOE EGAN 『OUT OF NOWHERE』 ('79) LP \2,016
・・・「ストレンジ・デイズ」No.7のニッチで紹介されていた人で、ジェリー・ラファティーも在籍していたスティーラーズ・ホイールのメンバーだった人。朴訥とした、アコースティックなブリティッシュ・ポップスなんですが、メロディーも良くて、最初はちょっと地味かな、と思いましたが聴くたびにジワジワ来るというスルメタイプの盤です。しばらくの間愛聴盤になりました。ま、これと言って書くことないんですけど(^_^)。でもいいアルバムよ。
つづいて「ディスクユニオン池袋店」へ。店内にはトッド・ラングレン『キング・ビスケット・ライヴ』のCDが流れる。うれしい。
- ザ・レジデンツ 『イッキー・フリックス DVD』 ('01) DVD \3,990
・・・レジデンツの映像作品を集めたDVDで、音はオリジナルと再レコーディングしたものが聴ける(でもはっきり言って再録ヴァージョンとモトの映像が合ってない気がするのでどうしてもオリジナルの方で観てしまうが)。以前、いつだったかWOWOWでレジデンツの特番があって、それで観たことがあるビデオが多くちょっと新鮮味はなかったのですが、やはり面白いです。BBSの方で“心地良い不快感が味わえます”という風に書いたんですが、たしかにちょっと不快な映像が多いのは事実。CGになるとちょっとユーモラスにはなるんですが。好きなのは「ONE
MINIUTES MOVIES」の「ACT OF BEING POLITE」。なんか妙に惹かれる(カワイイし)。逆に「活発な幼虫たちの歌」は、誘拐された子供を描いたということですが、ちょっと・・・冷静に見られませんな(手錠されちゃってるし・・・)。
- エレクトリック・ライト・オーケストラ 『ZOOM』 ('01) CD \2,100
・・・久々の新作。BUGGLEさんもちょっと抵抗あったようですが、シンセよりもギターを中心にしたサウンドになっています。ですが、どアタマのスネアの音一発でELOサウンドであることが認識できる安心の内容。ヴォーカル処理も、もちろんメロディーまで、すべてがELOというかジェフ・リン節。ELO名義ではあってもリチャード・タンディぐらいしか往年のメンバーは見当たらず。でもリンゴ・スターやジョージ・ハリスンの名が。ジャケットは個人的には嫌いですが、中身は良いです。好きなのはBF(シンプルなブルース・コードの曲ですがこういうの好き)あたりかな。L「ロンサム・ララバイ」(ちょっとタイトルダサいよな)のサビは、ちょっとプラネッツの「ラインズ」を思わせますね(・・・ということは・・・)。ボーナス・トラックのMは「ウィ・ウィル・ロック・ユー」みたい。でも、いいアルバムだとは思うし安心して聴けるけど新鮮味はないですよね。
- SPOONS 『ARIAS & SYMPHONIES』 ('82) LP \735
・・・カナダのバンドで、本作2ndはジョン・パンターのプロデュース。しかも裏ジャケを見るとメンバーのRob
Preussなる人物(担当楽器がKeyboardsではなくJUPITERW、SH-2000となってるのにも注目)のルックスが、デヴィッド・シルヴィアンそっくり(本田恭章でも可)なのです。「ぉわ。これはJAPANフォロワー的、“クワイエット・ライフ”的サウンドに違いない」と思い購入。ですがJAPANぽさはほとんど見受けられず。完璧にB級エレポ〜ニューロマ・サウンド。デュランデュランやニュー・オーダーっぽい部分もあります。BC「WALK
THE PLANK」はギターがやたらカッコイイ、大太鼓のようなずんどこビートの部分が印象的な1曲。これオススメ。アルバムとしてもJAPANには似てなかったものの、かなり良い出来です。
- マイク・ストーリー 『ストーリー物語』 ('74) LP \840
・・・「ストレンジ・デイズ」2001年7月号、70ページ参照。ギルバート・オサリヴァンに続いてMAMレーベルが猛プッシュで売り出したシンガー・ソングライター。日本盤ライナーを読むと、MAMレーベルのマネージング・ディレクターであったジョフリー・イヴェリットは「我々は、これから1年以上にわたってマイク・ストーリーに賭ける」、「マイク・ストーリーは、絶対に10年〜15年、ポピュラー音楽の前線で活躍できる資質を持っている、という固い信念を我々は持っている」と、熱く語っています。それが結果はこのザマです(^_^)。無情であります。たしかに、「ストレンジ・デイズ」に書いてある通り、耳当たりはヨイんですけど、特に引っ掛かる曲がないのがイタイ。地味というわけでもなく適度にファンキーだったりしてアルバムの流れに波はあるんですが、メロディーが弱いでげす。
- BLUE GOOSE 『BLUE GOOSE』 ('75) LP \1,260
・・・「ストレンジ・デイズ」No.4、106ページ参照。かなりB級風味のロック・バンド。A@、いきなり♪デンデでんでデンデでんで♪という、スージー・クアトロばりのタルいリズムの曲からスタート。「ストレンジ・デイズ」で“ヴォーカルが弱い”と書かれていましたが、確かに。我が強くないというか。“俺がリード・ヴォーカルだ!”というアピールが弱い感じ。バックの音に埋もれてしまってます。他にもブルースやら真っ当なハード・ロックものから色々。最後まで聴いても特に惹かれる部分もなく。スペシャル・サンクスにはアレクシス・コーナーやスティーヴ・マリオット、ジョーイ・モーランド(バッドフィンガー)の名があります。ちなみに、未だに未開封のカット盤でした。26年もの間、誰にも針を落とされることなく眠っていたわけですね。
- THE MOVIES 『BULLETS THROUGH THE BARRIER』 ('78) LP \1,470
・・・ニッチでも紹介されていたモダン・ポップ・バンドのアルバム。実は以前、GEMMにて同名別バンドのMOVIESのアルバムが届いてしまったことがあって(こっち側のミスなんだが。ちなみにARISTAから出ていた方のMOVIES。新宿のユニオンでMODERN
POPのコーナーに置いてあるのはどうかと思うが)、通販の恐さを知ったのだった。で、今回は運良く店頭で発見。無色透明盤。実はこのバンド、本作より後に出た『MOTOR
MOTOR MOTOR』しか持ってなかったのです。その『MOTOR〜』は、ちょっとシティ・ボーイ的なハードなサウンドがちょっと抵抗あったんですが、本作は“フュージョン〜AOR色が濃くなり始め”たアルバムだそうですが、すごく好きです。A@やB@みたいなモダン・ポップ〜10cc色を残した曲もありますし。エレピ多用でスティーリー・ダンしてる曲もありますが、曲そのものも良いし演奏、アレンジも小気味良くオススメです。
<06/30/01 (土)>
今日は雨が降る中、横浜方面を探索。横浜ユニオンが目当てだったのですが、そこまで行く途中にあるBOOK OFFをHPでチェックし、五反田、大井町、川崎の3軒に行ったのですが、見事に埋没。1枚も欲しいのがなかったよ〜・・・。やはりユニオンに行き慣れてしまうと、BOOK
OFFの\1,250という値がすごく高く感じてしまう。「これ、ユニオンなら\800くらいだな」とか思って買わなかったりするし。・・・もうBOOK
OFFに望みはほとんどないな。で、なんの収穫もないまま関内に着き、「海鮮三崎港」という回転寿司屋(ネタがシャリよりデカいのが売り)で腹ごしらえしてから「アイザワ」という、駅からかなり離れたレコ屋へ。1階が新品、2階が中古。2階はもはや倉庫のようで店側もあまり力を入れてないでしょうか。段ボールも積み重なっていて整理もままならず。雑然としています。レコは、もう定番品の嵐。セコハン系のアレです。ブロンディのデビー・ハリーのソロ『予感』がパッと見えた瞬間からイヤ〜な予感がしてたんですが(決してシャレではない)。耐え切れず店外へ飛び出す。はぁ。意味なく時間だけが過ぎていく。とりあえずユニオンの前に「ディスクプラザ関内店」に行ってみたりする。LPの置き方がレコードラックに入れて背を向けた状態(本棚式)。レコード社系のアレです。この置き方は、ほんとチェックしずらくて困る。ほとんど見ないまま店を出て、「ディスクユニオン横浜店」へ。店に入った瞬間、欲しかったCDが次々に目に飛び込んでくる。やっぱりココだ〜。ユニオンはエェのぉ〜。
- カヤック 『カヤック・セカンド』 ('74/'95) CD \1,890
・・・↑の方で取り上げた、ザ・プレジデントのメンバー、ピム・コープマンが在籍していたオランダのバンド。このバンドについては邪外さん作成のカヤックのページがあるのでぜひご覧下さい。で、買った理由は、もちろんザ・プレジデントが好きというのもあるんですが、その邪外さんのカヤックBBSにて、「ゴダイゴみたい」というカキコを見て余計気になったからです(^_^)。本作を聴く限りでは“もろゴダイゴ!”という感じはしませんが、かなりポップで意外でした。プログレっぽい大作インストもありますが。気になるバンドではありますね。
- フュージョン・オーケストラ 『スケルトン・イン・アーマー』 ('73/'93) CD \2,940
・・・「ストレンジ・デイズ」2001年7月号のニッチで取り上げられていたアルバム。女性ヴォーカルをフロントにした5人組のバンドの唯一のアルバム。“伊藤政則コレクション”としてベーブ・ルースやドゥルイドなんかと一緒に出ていた国内盤CD。内容は、プログレとハードロックのアイノコといった感じ。カーヴド・エアにちょっと似てますね。E「ママが家にいない時」はJAPANの「Sometime
I Feel SO Low」を思わせるリフがかっこいい、ストーンズ〜Tレックスタイプの曲。
- アーザケル 『ARZACHEL』 ('69/'94) CD \1,890
・・・これはメチャメチャ嬉しい。すごく探してたCD。以前注文したこともあって、その時点ですでに廃盤だったのです。これは、スティーヴ・ヒレッジ+デイヴ・スチュワート+クライヴ・ブルックス+モント・キャンベルによる“ユリエル”というバンドが母体となったもの(当時みなまだ10代)。ヒレッジが大学にも戻るため脱退、残る3人はエッグとして活動。そこで“サイケなアルバムを作らないか”という依頼があり、急遽ヒレッジを呼び戻しユリエルを再始動させたものの、契約の関係で“アーザケル”と改名し、メンバー全員も変名で録音したのが本作。つまりエッグ+ヒレッジというワケです。全体的にはヒレッジのギターよりもデイヴのオルガンの方が目立っています。サイケなオルガン・ロックという感じです。@「ガーデン・オブ・アースリィ・ディライツ」(・・・どっかで聞いたタイトルですな)を聴いた時点でもう「い〜な〜」と、顔がほころんでしまいます。音質はモコッとしててイマイチですが、逆にそれもまた味なのです。ラストのE「輪廻転生」は、アナログのB面を占める大作。途中、かなりピンク・フロイド的な展開になるサイケな曲。デイヴが書いたという強烈にサイケなジャケもすごく良いですね。
- キーツ 『キーツ』 ('83/'94) CD \1,890
・・・これはLPでは持ってますが、'94年に出た国内盤CDは持ってなかったので買いました(LPは当時日本発売されなかった)。ほとんどアラン・パーソンズ・プロジェクトと同メンバーによるユニットで、キャメルのピート・バーデンスの他、元パイロットのデヴィッド・ペイトンとイアン・ベアンソン、元ゾンビーズのコリン・ブランストーン、スチュワート・エリオットという布陣で、プロデュースはアラン・パーソンズその人。もう、このメンバーでなぜこの音か・・・という感じの大・産業ロック大会でございます。アメリカンです。メンツを知らずに聴けば、筋骨隆々のムサい男共が胸毛さらけ出しコブシ振り上げ汗を飛び散らせながら歌う様を思い浮かべるはずです。「ファイト・トゥ・ウィン」なんて曲もありますし・・。「アヴァランチ」がかろうじてブリティッシュしてますけど。ですが、アルバム中一番浮いてるデヴィッド・ペイトン作で唯一の本人ヴォーカルによる「ウォーキング・オン・アイス」がもう、・・・涙チョチョ切れの、素敵で儚くどこか淋しげな珠玉の名曲なのですよ〜。やっぱりこの人が歌うと完全にパイロットですわ〜。特に高音部なんか震えてしまいます。完全にヒイキしてるのがアリアリですが、とにかく天才メロディーメイカー&ヴォーカリストとしか言いようがない。もう1曲、ペイトン作曲のがあるんですがそちらはコリンがヴォーカル。ペイトンらしい曲ですが、やはり本人の歌声で聴きたかった。他の曲はこの2曲の前ではどーでもいい感じです。イアンの曲は完璧AORですね。
- SHOT IN THE DARK 『SHOT IN THE DARK』 ('81) LP \105
・・・「ストレンジ・デイズ」No.4のニッチで紹介されていた男4女1という編成のグループ。裏ジャケを見た感じでは「フリートウッド・マック路線を狙ったのかな」という感じを受けたのですが、当たらずしも遠からずのメロウなAOR系ポップス。右から左です。プロデュースはアル・スチュワート。ほとんどのメンバーがアル・スチュワートの多くのアルバムに参加しているので、バック・バンドがアルを離れて出したアルバム、という感じ。コステロのアトラクションズみたいなもんか。メンバーのうちギタリストのロビン・ランブルは、チャズ・ジャンケル(これもニッチな人)やミック・バラカン(ピーター・バラカンの弟で、のちにローン・ジャスティスに参加した人)がいたパブ・ロック・バンド、ビザンティウムのメンバーでもあった人です。
- DANNY ELFMAN 『SO-LO』 ('84) LP \315
・・・オインゴ・ボインゴのメンバーのソロ・アルバムで、「ストレンジ・デイズ」No.7のニッチでも紹介されていたアルバム。オインゴ・ボインゴっつーと、どうしてもディーヴォとかトーキング・ヘッズあたりのフォロワー的なイメージが抜けませんが、本作はもうちょっと間口を広げてホーンを取り入れたファンクっぽいものもあり、スカものもあり。でもやっぱりニューウェイヴ〜エレ・ポップですね、という感じっすわな。もちろん悪くはないんですけど、最初ついてしまったイメージを取り払うのは困難なのれす。
関内を出て「ディスクユニオン新宿店へ。まずは7F。
- NO DICE 『2 FACED』 ('79) LP \1,890
・・・ニッチ本でも取り上げられていたバンドの2nd。ストーンズ・タイプのロックンロールがメイン。ゴスペルみたいな曲も。でもほとんどゴリ押しの、リフ一発みたいなロック中心。たまにRCとか思い出したりして。でも音のヌケはすごく良いし、新鮮味はないけどすごくカッコイイです。プロデュースはルパート・ホームズ。これは、言われても「ホントか?」と思ってしまうほどあの人っぽさは出てないです。
次は6F。アヴァンギャルド系レコ多し。
- V.A. 『CITY SPACE〜ATA TAK ELEKTRO COMPILATION』 ('93) CD \1,890
・・・かの「ピコエンタテインメント」でもメカ野氏が「U」の方を紹介していた、ATA
TAKのコンピ第1弾。全14アーテイスト、14曲を収録。デア・プランとアンドレアス・ドーラウ以外は全然分からん。デア・プランはマシン・ボイス(スピーク&スペルか?)全開のマシナリー・テクノ。ドーラウはいつものドーラウ節ポップ。ほか、気になるのはKernkraftwerkというのがやってる「Autobahn」のカヴァー。わりと原曲に忠実な、真っ当なカヴァーです。あといいのはHoover
Men、Tiny Sexy Peopleあたりかな。コンピって「これはちょっとな・・」という曲が少しはあるけど、これはなかなか良質。曲調は皆違えど、何か1本筋が通っていて聴いてて飽きないですね。
- V.A. 『誓い空しく』 ('91) CD \2,940
・・・京浜兄弟社プレゼンツのオムニバス・アルバム。ハイポジやエキスポ、シジジーズ、クララサーカスなど色々入ってます。永田一直氏のオーガニゼーションはテクノってますが、他はモロにテクノ・ポップしてるのはあんまりないですね。クララとかドミニクスはゲルニカmeets室内楽的な歌モノ。あとインストものなんか聴いてると、やっぱりフレッド・フリスとかのレコメン系の影響を強く感じますね。ティポグラフィカとかツィプレッセンなんて演奏難しそうだもんな。
- ワイヤー 『ドリル』 ('91) CD \1,470
・・・これは面白い。4人編成のワイヤーとしてはラスト・アルバムで、再結成後、ミュートで最初にリリースしたシングル「ドリル」をもとにメンバー自身が色々いじくったリミックス・アルバム。グレイス・ジョーンズにも似た企画のアルバムがありましたな。この後ドラマーが脱退するわけですが、たしかにもうドラマーは必要ない、ってなほどの打ち込み重視型。リミックスと言えども聴いた感じではどの曲もオリジナル曲のように独立した曲に聴こえるし、今の耳で聴いてみるとモロにエレクトロニカ系のサウンドでビックリ。いや〜新鮮です。それと、BやDの偏執狂的な音作りは、ちょっと平沢進氏あたりにも通じる感じもして、めちゃおもしろカッコイイ。ラストは12分を超すライヴ・テイク。これまたカッコよすぎ。オススメです。やっぱワイヤーはカッコエェなぁ。好きです。
- コリン・ニューマン 『イット・シームズ』 ('88) CD \1,890
・・・で、ワイヤーのコリン・ニューマン、5枚目のソロ・アルバム。奥方のマルカ・スピーゲル(元ミニマル・コンパクト)、ジョン・ボナー、ジャイルズ・マーティンとの4人が中心となって制作された模様。他にもワイヤーの同僚ロバート・ゴートゥベッドやマーク・ホランダーらがゲスト参加。ゲストがわりと多いわりには、ミニマルな打ち込みシーケンス・フレーズをバックにした歌モノが大半で、ロックっぽくはないです。ただメロディーはなかなかいいし、音数の少ないバックも結構味わいがあっていいのです。ヨーロッパ的というか、どこかイギリスではない異国の雰囲気が漂う。ミニマル・コンパクトからの影響ってのも多分にあったのでは。好きな曲はマルカがヴォーカルで参加しているEかな。
- F.O.E. 『リターン オブ F・O・E』 ('93) CD \525
・・・どういう経緯で企画されたのか不明な、FOEのリミックス・アルバム。でもプロデュースが野中英紀ってなってるから野中氏先導の企画なのかな・・。リミキサーはシステム7のスティーヴ・ヒレッジ、ベイビー・フォード、カール・ボニーの3組。各2曲ずつで全6曲。寂しいメンツやな・・・。しかし、はっきり言ってFOEのリミックスなのにこんな中庸な出来でいいのか?
FOEのコンセプトは“OVER THE TOP”じゃなかったっけ?
だったらもっと激しくメチャクチャにした方が、FOEのリミックスとして適切だったのではなかろか、と。・・・駄盤決定!
続いて、「ヴァージン・メガストア新宿店」へ。移転してからは初めてです(以前1回探し回って結局分からず終いだったことがあった)。店内1階では、中国だか台湾だかのヒーリング系女性ミュージシャンがサイン&握手会をしていました。胡弓らしき音楽が店内に流れている。ま、握手会はかまわないんだけど、関係者らしき人が回まわりにずっと棒立ちで監視しているんですよね。で、握手会目当てじゃなく、CDを買いに来たこっちとしてはその関係者らしき人たちはすごくジャマなんですよね、えぇ。ジャマなんですよ。ジャマだ、どけコラ(格闘)。
- クリス・レインボウ 『ア・グラスゴー・ボーイ:アンソロジー1974-1981』 ('01) 2CD \4,410
・・・“イギリスの山下達郎”、クリス・レインボウのデモ曲やラジオ用ジングル含む2枚組ベスト。実はこの人のCDを買うのは初めて。いや〜・・・参りました。超ど級ポップナンバーてんこ盛りでございますよあ〜た。スゴイよこれは。ヤマタツ同様、ほとんどの曲にひとり多重コーラスが出てきて、音が分厚い分厚い。どアタマの「Love
You Eternally」はもう何度聴いたことか。あと、ダラーもカヴァーしていた「Ring
Ring」も収録。他、好きな曲は「Allnight」とか「Compulsory
Dancing」(打ち込みだと思うんだけどドラムが幸宏氏してます)とかかな。フュージョン〜AORしてる「Body
Music」も耳を引きます。2枚組で全38曲、すべてあますところなく濃厚。ごっつぁんです(ゲフ)。
- ジョン・G・ペリー 『サンセット・ウェディング』 ('76/'99) CD \2,835
・・・GRINGO〜TRANQUILITY〜QUANTUM JUMP〜SPREADEAGLE〜CARAVAN〜CAFE
JACQUES〜AVIATOR等々、ほとんどニッチで取り上げられたバンドを渡り歩いてきたベーシストのソロ・アルバム。このアルバムも「ストレンジ・デイズ」2001年7月号でニッチとして取り上げられています。で、この人が参加した上記のバンドのアルバム、僕チンすべて聴いてはいますが、特に注目したこともありませんでした(^_^)。で、本作は歌モノもありますがインスト中心。エキゾチックなラウンジ系もあり、プログレ系やクラシカル系もあり・・・・。結局掴み所がない人ですな(^_^)。ちなみにCD化に際してリパッケージされており、鼻毛が飛び出していた裏ジャケの顔UP写真はめでたくカットされております。
最後は、「ディスクユニオン池袋店」へ。
- 『ダンサー・イン・ザ・ダーク』 ('00/'01) DVD \5,449
・・・説明するまでもない、ビョーク主演映画のDVD。もう2chとか色んな映画関係HPでさんざん語られまくった映画なので今更なんやかんや言いません。ただ、「二度と観たくない」とだけ言っときます。ビョークは大好きだし、ミュージカル・シーンのビョークの表情見てるだけでキャワイィ〜♪とも思いますが、最初から通して最後まで観るのだけはもう勘弁です。こんなに後味悪い映画もないです。“善人なのに周りの誤解で悪者扱いされる”という意味では、「この森で、天使はバスを降りた」という映画を思い出しました(これは、かわいそうとは思うけど、後味悪くない名画です。ボロ泣きした)。あと、物語的に腑に落ちない部分も多過ぎる。「なんでこうなるの?」とか「この人はなんなの?」とか何度思ったことか。観る前は“泣ける映画”という話だったけど、涙一粒出やしない。ディスク2のビョークのインタビュー見てクソして寝よ。よく口の周りをベロベロ舐める人でんな。
- ADVERTISING 『JINGLES』 ('78/'01) CD \0(スタンプがたまったので交換)
・・・ニッチや「テクノポップ/エレポップ」本にも載っていた、トット・テイラー在籍のバンド。何曲かは以前出ていたトット・テイラーのベスト盤で聴いたことはありましたが、フルで聴くのは初。探したけどなかなか見つからなかったですもの。で、今回はVINYL
JAPANレーベルからのCD化(イギリス盤ですけど)で、アナログまで出ています。中身は、いかにも当時のニューウェイヴっぽい音で、こないだ聴いたTHE
JAGSとか、後期ビー・バップ・デラックスにも通じる感じ。で、件のベスト盤に収録されていたAを友人の家で聴かせたとき、「ギターの音がミスチルしてるね」と言われたのを思い出してしまいました(T_T)。
第37回
<06/02/01 (土)>
今日は、まず新装開店したという「ディスクユニオン稲田堤店」へ。・・・ん〜、あんまり変わってないなぁ(T_T)。中古センターになったわけではないのでしょうがないですかね。レコは収穫なしでした。
- パイロット 『パイロット』 ('74/'90) CD \1,365
・・・名盤中の名盤。LPは持ってますがCDは初。もう、どの曲もメロディー・ラインがとにかく素晴らしい。デヴィッド・ペイトンのヴォーカルも(特に高音部)素晴らしい。いつでもどんなときでも聴ける。で、全然飽きないし特にB「幸せを求めて」やG「月への想い」なんて何回聴いてもウルウルしてしまうし、思わず溜め息ついて「・・・いいなぁ〜」と言ってしまうほどです。なんだか噂では、デヴィッド・ペイトンとイアン・ベアンソンの2人が合流し、旧曲の新録含む“パイロット”としての新作を準備中だとか(!)。これは興奮せずにはおれんですばい。フンガフンガ。
- ジャン・ジャック・ペリー 『ジ・アメイジング・ニュー・エレクトロニック・ポップ・サウンド・オブ・ジャン・ジャック・ペリー』 ('68/'93) CD \1,470
・・・ペリー&キングスレイのペリー(not黒船)のソロ。・・・ま、だいたい予想通りなんですが(^_^)。1曲を除いてすべてオリジナルで、共作もあるもののほとんどペリー(not黒船)が書いています。分かり易いメロディーに、凝ってはいるんでしょうが一聴した限りでは単純に心地良いユニークなサウンド。良いです。ホノボノしてます。Aのメロディーがなかなか耳に残りますね。全13曲で32分強。サスガnot黒船。
続いて「ディスクユニオン国立中古センター」へ。1枚のみ。
- 梅林 茂 『BAZAAR』 ('86) LP \672
・・・元Exの梅林茂のソロ。プロデュースがセイラー〜DATAのゲオルグ・カヤナスというのでビックリ。でも、ゲオルグ・カヤナスにばっかり期待して聴いたら、・・・全然面白くなかったです(スマン)。ちょっとヨーロピアンな歌謡ポップスという感じで、ヴォーカルがイマイチ好みじゃないんです(カタカナ英語とかそういうこと以前に、ヴォーカリストとしては弱い気がする)。あとバンドの演奏もなんだか覇気がないと言うか・・・。で、「バースデイ」という曲ではスーザンが参加(これ、スーザンに替わって“梅林茂+飯島真理”としてシングルが出てたと思う)。ちなみに値札には“ゲオルグ・カヤナス(exパイロット) 参加!”と書かれていました。ホゲ。
続いて国分寺へ。まず「珍屋・北口2号店」へ。前あった場所からちょっとだけ移動していた。でも品物のギューギュー詰め感は変わらず。疲れる。
- 伊武 雅刀 『イブのマンボでワン・ツー・スリー』 ('84) 7" \840
・・・「子供たちを責めないで」のヒットの煽りを受けて制作された第2弾シングル。作詞が森雪之丞で作曲が宮川泰。いやしかし、この宮川泰の作った曲が強烈に古くさくて、しかも狙いすぎというか、ものすごく空回りしてて(女の笑い声とか妙に大仰なアレンジとか)こっちとしては聴いてて冷めっぱなし。こりゃダメだ。詞もつまんないし、認めたくないが秋元康ってやっぱりスゴイんかなぁと。伊武雅刀もすごく“やらされてる”感じがするんだけどどうだろうか。B面「何んかちょうだい」は作詞がその秋元康で、作曲が戸田誠司。サスガこちらはすごく良い。安心した。打ち込みの音頭調の曲で、A面にするにはちょっと弱い気がするけど、この“わけわからなさ”は何とも跡を引きます。A面はもう聴く気なし。B面はまだ何回か聴くと思う。
続いてすぐ近くの「珍屋・北口店1」へ。
- ELO 『ファースト・ムーヴメント』 ('88) CD \1,522
・・・1st、2ndからの選曲によるベスト+シングル「ショウダウン」という内容。実は初期ELOは『アフターグロウ』という3CDコンピでしか聴いたことがなかったんですが、あまり記憶がなかった(^_^)。ま〜マッタリしてますこと。ELOもロイ・ウッドも好きなんですが、今聴くとちょっと冗漫な部分も多いかな、という感じですかね。
- PETE NAMLOOK & KLAUS SCHULZE 『THE DARK
SIDE OF THE MOOG [』 ('99) CD \1,312
・・・ピート・ナムルックとクラウス・シュルツの共演もいつの間にか第8弾。で、なんと本作はライヴ・イン・ハンブルグ。しかもジャズ・フェスティヴァルでの模様。何故にジャズ。内ジャケにはシンセに囲まれた2人の写真が。ウ〜観てぇ〜。内容は、やっぱりというかなんと言うか、シュルツ色の方が強い気がするな。雄大なシンセ・ミュージックでありますよ。前半のヴォコーダーがイカス。で、Fでいきなりドラムン・ベースな展開に。でも上モノは白玉ストリングス(^_^)。まぁこれが味ですから。で、ラストもヴォコーダーで「さんきゅ」と言ってるし歓声も入ってます。Fでいったんフェイド・アウトして、また始まるGも激しくて良いです。
この後、阿佐ヶ谷にも行く予定だったんですが、新宿へ行ってしまった。何故かって?腹がへってしまって。で、「大江戸」で寿司食いたかったからです(^_^)。19皿も食ってしまった。至福(ゲフ)。その後、とりあえず「ディスクユニオン新宿店」1Fへ。
- デヴィアンツ 『プトゥーフ!』 ('68/'01) CD \2,415
・・・以前MSIから出たCDは持ってたんですが、今回はキャプテン・トリップからの再発で、オリジナル・ポスター・ジャケ仕様。この辺の“ノッティングヒル・ゲート”関連モノもかなり惹かれます。トゥインク、ピンク・フェアリーズ、ホークウィンド(これはちょっと手におえないけど)などなど。中でもこのアルバムはミック・ファレンのソロ『モナ』同様、すごく好きです。かなりラリったアシッド・ロックでワケ分からないのもありますが、中には「チャイルド・オブ・ザ・スカイ」みたいなすごくいいメロディーの曲もちゃんとあるんですよね。
- クレシダ 『クレシダ』 ('70/'00) CD \2,344
・・・「ストレンジ・デイズ」プレゼンツの、ブリティッシュ・ジャズ・ロック再発シリーズの中で買い逃していた1枚。実はユニオン特製の紙ジャケが特典だった(これはプラケースでの再発)んですが「もう発売されてかなり経ってるから貰えないだろうな」と思って買ってなかったんです。が。そんなに売れなかったのか、特典の紙ジャケと抱き合わせで売っていた。ラッキィ(前の奥さんは青山ちはる)♪
で、このクレシダというバンドは、以前、キーフの不気味なジャケで有名な2ndを紹介したことあります。こっちは1st。2ndもかなり気に入りましたがこっちもすンごく良い。もろジャズと言うわけではなく全曲歌入りなので、ジャズ・ロックの要素もあるブリティッシュ・ロック(ポップ)と言った方がいいかも。メロディーもどれも良い。特に2分ちょっとという短さですがBの「タイム・フォー・ベッド」が小気味良い。アコギじゃかじゃかの、ちょっとネオアコにも通じるポップな佳曲。ジャズだプログレだヴァーティゴだというのを無視して、とりあえず聴いてみそ。
- イアン・カー・ウィズ・ニュークリアス・プラス
『ラビリンス』 ('73/'00) CD \2,344
・・・ニュークリアスの5枚目(イアン・カー・ウィズがつくようになった)。この辺のジャズ・ロックものってのもチョコチョコ買って聴いてますが、むかしジャズをお勉強しようとして買ったコルトレーンとかマイルスはダメだった僕チンでも充分聴けるなぁ。このアルバムは“クロスオーヴァー/フュージョン的サウンドに傾倒”とか書かれてたからちょっと心配してたんですが、すごくカッコイイ。演奏も熱くて惹かれますが、女性Vo、ノーマ・ウィンストンのクリアーな声にも参った。この人いいわぁ。『エラスティック・ロック』も良かったけど、今はこっちかなぁ。特にA「ブル-ダンス」がいい。
続いて、「ディスクユニオン新宿プログレッシヴ・ロック館」へ。
- LONGDANCER 『TRAILER FOR A GOOD LIFE』 ('74) LP \1,890
・・・ニッチ本でも紹介されている、デイヴ・スチュワート(ツーリスト〜ユーリズミックスの方)が在籍していたフォーク・バンドの2nd。リコーダーが印象的なB@がまずまずだけど、他は特に引っ掛かる部分はないマッタリしたアコースティック・サウンド。1st同様印象薄いアルバムでんな。
- バークレイ・ジェームス・ハーヴェスト 『神話の中の亡霊』 ('75/'01) CD \2,140
・・・このアルバムは、「ストレンジ・デイズ」のニッチ特集で紹介されていたのを見てすぐにアナログを買ったものの、たいして聴いてなかったアルバム。じゃあなんでCD買うの、という方もいらっしゃるでしょうが、BOXのためです(キッパリ)。で、かなり久々に聴いたのでほとんど聴き覚えがなかったのですが、これと同時発売された『宇宙の子供』と比べると全然良いです。こっちを聴くと、『宇宙〜』がなお一層地味に聴こえます。「ストレンジ・デイズ」ではビートルズの曲名を羅列して歌詞にした「タイトルズ」という曲(たとえば♪いぇすたでぃ〜おーるゆーにーでぃずら〜ぶ♪という具合)を“バッドフィンガーやパイロットも真っ青”と岩本氏が書いてましたが、・・・どこがぢゃ。のほほ〜んとしたフォーク・ロックでがんすよ。あと、@のイントロがクラプトンの「レイラ」だったり、G「ムーン・ガール」という曲はクリムゾンの「ムーン・チャイルド」っぽかったり(タイトルはもちろん、歌詞まで似てる)と、かなり露骨な引用が多いのも謎。“パロディ”というようなお遊び感覚があまり感じられないので、「・・・これでいいのだろーか」とか思ってしまうのも事実。
- ファンタジー 『ペイント・ア・ピクチャー』 ('73/'01) CD \2,140
・・・紙ジャケ再発モノ。全然知らないバンドで、これもBOXのために買ったようなものです。裏ジャケに写るメンバーのルックスは“B級ハード・ロック・バンド”という感じですが、BJHほどではないにせよ、音はかなりマッタリしたもので正直眠くなってしまった。Gはちょっとカッコイイけど、アルバム通して聴いてるとかなり退屈。
- キャメル 『スノー・グース』 ('75/'01) CD \2,140
・・・一応LPは持ってますが。これはキャメルで一番有名なアルバムですね。ポール・ギャリコの同名短編小説をテーマにしたアルバムで、一部ア〜♪とかはあるものの全編インスト。小説の話の流れに沿って音楽が展開していくので、ほとんどサントラというかイメージ・アルバムという趣き。ハマったり何回も聴いたりはしないものの、まあまあいいアルバムだと思います。
- クリア・ブルー・スカイ 『クリア・ブルー・スカイ』 ('70/'01) CD \2,140
…唯一のアルバム・・・と言いたいところですが、最近再結成したそうなので、一応1stアルバム、ということで。大体このアルバムに使われる常套句としては、“ロジャー・ディーンのジャケ”、“若干18歳のスリーピース・トリオ”、“ニルヴァーナのパトリック・キャンベル・ライオンズがプロデュース”ということぐらいですか。ま、それを書くと他に書くことなくなっちゃうんですけど(^_^)。でも、かなりハードでカッコイイですのよ。ヴォーカルが細いので(若いからしょうがないか)、その辺エフェクト多用するとか、もうちょっとなんとかならんかったんかな、とも思いますが。ギターが全編ギュワンギュワン鳴りまくってますが、ギター以上にドラムのズンドコぶりが耳を惹きます。・・・でも通して聴くとちょっと疲れますね。
- ピンク・フロイド 『夜明けの口笛吹き』 ('67/'01) CD \2,548
・・・紙ジャケ再発。すでにこのアルバムをCDで買うのは3回目。やっぱりフロイドのアルバムの中ではこれが一番かな〜。シドのサイケ時代は良いですよ。とは言え一番好きなE「神経衰弱」はウォーターズ作だったりするが。これ昔は「恋の聴診器」とかいうスゴイ邦題でしたな。あとP-MODELもやった「バイク」もいいですね。素晴らしい。
- ピンク・フロイド 『神秘』 ('68/'01) CD \2,548
・・・この2ndは、個々の曲はいいんですがアルバムとしては中途半端な気がするのぉ。最後のシドの曲が浮いてる気がするし。しかしリック・ライトはいい曲書くなぁ。ウォーターズはちょっとシドの影響受けてると言うか、メロディーラインはちょっとシドを意識して曲を書いてる気がしますが。
- ピンク・フロイド 『雲の影』 ('72/'01) CD \2,548
・・・これも『モア』と同じく、今回の紙ジャケ再発で初めて買いました。サントラ盤です。とても『おせっかい』と『狂気』の間にリリースされたアルバムとは思えない、ストレートなバンド・サウンド。Cのような“普通にかっこいい”ブリティッシュ・ロック・ナンバーもアリ。Eなんかは四人囃子にソックリ(って逆か)。Iはシンセ(ムーグ?)とパカポコ・パーカッションが出てくるので、どうしてもポポル・ヴーを思い出してしまいます。
- ROEDELIUS 『ROEDELIUSWEG』 ('00) CD \1,680
・・・またしても、いつの間にか出ていたアルバム。ホントに多作な人です。今回はほとんどをローデリウス自身のスタジオでレコーディングし、後からオーヴァーダブなどを加えたモノ。ゲストはギタリスト2人のみ。ですが全体的にギターはあまりフィーチャーされてません。いつも通りのローデリウス節のシンセ音楽なのですが、シンセ・パーカッションの音も入ってたりと、「セルフ・ポートレイト」シリーズとはやはり違ってます。『アクアレロ』とかよりこっちの方が好きですね。
- ローデリウス+シュニッツラー 『ACON』 ('01) CD \2,940
・・・これは今年の目玉のひとつ! KLUSTERの同僚であったコンラッド・シュニッツラーとローデリウスの、約30年ぶりの共演・・・(感涙)。なんだかすごいことになってきてるな〜。内容は、一応全17トラック入りで、トータル61分。でもほとんどは曲間なしで繋がっています(一部曲間アリですが)。前半はほとんど台風と言うか暴風のようなグワぁ〜ッゴワ〜ッという感じで、中盤は電子轟音の嵐。やってますな〜♪
Experimental Audio Researchを思わせる部分も。でもローデリウスよりシュニちゃん色の方が強いのかも。とにかく、ま〜堪能堪能。とにかく聴いておくれ。興奮しましただよ。しかしこれ、キャプテン・トリップにしては珍しく“日本オンリー!”って書かれてないんですが本国でもリリースされてるんでしょうかね。それにしては“完全限定1000枚プレス”というのは解せない。もっと出しゃいいのに。第2弾もゼヒ。そして祈・来日!
- 1-A ドュッセルドルフ 『生』 ('01) CD \3,360
・・・4th。キャプテン・トリップのNew Releaseページを見たとき、新譜は『LIVE』(原題)っつーから驚いた。“1-AのCDは日本でしか出てないはずなのに、何処でライヴをやったんだ?”と思っていたのですが、この“LIVE”というのは“ライヴ一発録り”ということで、つまり“スタジオライヴ”ということみたい。で、本作ではラ!ノイ?の女性ヴォーカル(アゴ長)、ヴィクトリア・ヴェルメイシュターが参加。今までのヘロヘロ度はちょっと後退し、ちょっと(ホントにちょっと)アグレッシヴになってる・・・気がします(^_^)。ただ、ずっとこの編成になっちゃうのかな。別にヴィッキーが嫌いなわけじゃないけど、2人だけでもっと適当にヘロヘロやってもらった方が個人的には嬉しいんだが。
で、買い忘れてたのがあったのを思い出してもう1回「ディスクユニオン新宿店」1Fへ(何やってんだか)。両方ともスタンプがたまってたので交換。
- 砂原 良徳 『ラブビート』 ('01) CD \0
・・・最初聴いたときは全然ピンと来なかったんですが、何回か聴いてるうちにだんだん好きになってきました。クラフトワークの「エキスポ2000」に触発されたのか、かなり音数の少ないテクノばかりで、通して聴くとちょっと飽きてしまうのも事実ですが。EGあたりはなかなかです。・・・でもそんなに何回も聴くことはなさそうなアルバムだなぁ。
- ピーター・アイヴァース 『ターミナル・ラヴ』 ('74/'01) CD \0
・・・2nd。この人は、雑誌でアシッド特集やサイケ特集をやると(たとえば「STUDIO
VOICE」2000年7月号や「MARQUEE」'91年38号など)、よく取り上げられていたので気になっていたのです。ザッと聴いた感じでは、ライナーでも触れられていますが、ちょっとルイス・フューレイを思わせる感じ。声がちょっとクセがありますね(カマっぽい)。ただ正直に言うと、もっと変なモノかと思ってたんですが意外とマトモだったな(^_^)。ハーバード大学出てるとか変死(撲殺されたらしい)したとか、そういう部分もあって妙に神格化されてんじゃないか、という穿った見方もしてしまいます。嫌いではないんですけど。
で、家に帰ったらなんとtomokoさんから何やら届いている・・・・ワクワク♪。
- jellyfish 『jellyfish』 ('00) CD-R
・・・完売してしまった為、入手できず困っていた1st。“1st再発キボンヌ”とかしつこく言ってたら、tomokoサマ直々にCD-Rに焼いて送ってくれました。・・・・なんとファン想いな(ウルウル)。ま、tomokoサマ曰く「FUTURETRON
SAMPLERのライナーのお礼です♪」とのこと。書いてみるもんだ。役得役得ウヒャヒャ(^_^)。盤面には“Dearポール・フランクさま”と書いてある。テヒャヒャ♪。・・・とは言えココで取り上げてしまうと、tomokoサマの方に「俺にも焼いてくれくれ〜」と殺到すると思って躊躇してたんですが、一応tomokoサマの承諾は頂いておりますので(もし焼いてほしい人はそれなりのお礼をしよう)。ジャケは今や貴重な水着姿(ぬぉお)。このジャケ写で見ると、三詠サマはちょっと井上晴美に、佐智子サマは高木美保に似ている。で、聴いてみました。tomokoサマ曰く「恥ずかしい曲多数」だそうですが、何をおっしゃるクラゲさん。この初々しさこそが宝ですわよ(^_^)。一番好きなのはB「ペパーミント・ランデブー」ですかな。何回もリピートしてしまった。この曲とかH「淡水魚」、J「tete-a-tete」とかのtomokoサマが作詞・作曲・編曲を手掛けた曲は、ちょっとセルジオ・メンデスあたりを思わせるボサ〜ラテン調なのですね。@は、tomokoサマ自ら「私は“趣味は転調”と書いてたくらい、転調マニアだったんです」とおっしゃっていましたが、ドキドキした〜い〜だけ♪の部分の転調がスゴイ。こういうの好き。歌うの大変そうですが(^_^)。AGを書いてるアトム氏の曲は、元ネタ(という言い方は失礼ですが)というか、影響受けたアーティストが分かってニヤついてしまう。僕と嗜好が近いのでしょう(仲良くしてチョ)。増山龍太氏のアンビエント・ミックスIは、AONですな(^_^)。僕も『アンビエント・コレクション』は一時期ハマってよく聴いてましたから大好きなんです(窪田晴男氏もフェイヴァリットに挙げていた)。で、つい最近まで三詠サマとアトム氏って兄弟か親族かなんかだと思ってたんですけど、三詠サマの苗字が「内田」になってたのを発見して「・・・ハハァなるほど・・・」と理解した次第です。あとMで松本浩一氏の名がクレジットされていたんですが、これは元アーバン・ダンスのあの人とは違うのでしょうか?
第36回
<05/12/01 (土)>
特典のキング・クリムゾンBOXが入荷したというので、早速「ディスクユニオン北浦和店」へ。ついでにレコ漁り。最近、中古CDはいいのがないな。
- XTC 『ドラムス・アンド・ワイアーズ』 ('79/'01) CD \2,548
・・・これはテープで聴いてましたがCDで買うのは初。テープで聴いてたせいもあってか、やたら音が良く聴こえるな。前はそんなに好きなアルバムじゃなかったけど、改めて聴いたらムチャクチャいいなぁ。「ヘリコプター」、「テン・フィート・トール」、「ミリオンズ」あたりは昔から好きだったけど、スチュワート&ガスキンがカヴァーした「ローズ・ガードル・ザ・グロウブ」が今ではお気に入り。これ、すンごく難しい曲だよなぁ。よくカヴァーしたなと思うよ。
- バークレイ・ジェームス・ハーヴェスト 『宇宙の子供』
('74/'01) CD \2,140
・・・紙ジャケ復刻モノ。紙ジャケの必要はないようなジャケなんですけど・・。このバンドのアルバムを聴くのは2度目。いや〜非常に淡白で地味な音ですなぁ。ほとんどがスローかミディアムのテンポで、ピンク・フロイドの歌モノにすごく近い“モタつき感”があります。叙情派ロック、なんて言われてるようですが、なるほど。モノは言いようという感じですな。ソロも出しているジョン・リーズよりも、レス・ハルロイドの、ちょっとくぐもった感じのヴォーカルの方が好みですね。で、発売当時の雑誌を見てみたらアルバムの広告が出ていて、コピーが“ドゥービー・ブラザースのようなハーモニーが聴けます”ですって。なんじゃいそりは。ま、たしかにFとかドゥービーとかイーグルスを思わせる感じではありますが・・・。なんだ、このバンドって、プログレ系として紹介されてることが多いけど、全然違うでないの。
- LUTHER GROSVENOR 『UNDER OPEN SKIES』 ('71) LP \1,008
・・・「ストレンジ・デイズ」2000年12月号のアイランド・レーベル特集でも紹介されていた、スプーキー・トゥース〜モット・ザ・フープルのギタリスト、ルーサー・グロヴナー唯一のソロ・アルバム(と、言いたいところだがナント'96年になって2ndソロを出していた)。スプーキー・トゥースはベスト盤と、ピエール・アンリとの共作しか持ってない(早く全作国内リリースしてくれ〜)のですが、これはすごく欲しかった1枚。スプーキー・トゥースはブリティッシュ・ブルース・ロック・バンドで、フリーなんかにもちょっと近い感じですごく好き。聴きたいと思ったキッカケは、なんと言ってもバンド名が良い、というところ(^_^)。“スプーキー・トゥース”なんて、実にカッコイイひびきじゃ、あ〜りませんか。この、例えばピンク・フロイドあたりと同じで、意味よりも語感を重視したようなところがなんともいいんですよ。で、以前、ネットを始めるよりも前のことなんですが、昔の音楽雑誌を引っくり返してスプーキーに関するディスコグラフィーをまとめたことがあって、そこで存在を知ったのが本作(なんと長い前フリ)。なぜ欲しくなったかと言うと、このジャケ写ですよ(スプーキーに関してもこのソロに関しても、興味を持ったキッカケが音楽そのものではなかったとはこれ如何に)。なんと味わい深いことよ。この粒子の粗さ。いいですね〜。で、内容なんですが全7曲で30分強と、ちょっと物足りませんな〜。もう何曲か多いと良かったかな。すごく雰囲気はいいので。地味なアルバムですけど、味わい深いでごわす。
- ラス・バラード 『サード・ストローク』 ('78) LP \315
・・・ラス・バラードの3枚目。ソニーの洋楽秘宝館でCD化されたアルバムです。店で見つけたとき、「あ、ラス・バラード・・。これ、今度CD出るやつだ。どーしようかな、CD出るし・・。まぁ安いし、試聴してみますか」という感じで購入。ニッチで取り上げられていた1st、2ndはナカナカ良かったんですが、本作は参加メンバーに幾分抵抗が。なんせTOTOのメンバーやデヴィッド・フォスター、ボズ・スキャッグスのバックをやってたヤツなど、L.A.のフュージョン・ポップス〜AOR系メンツで固めてるのですわよ。ひょえ〜。スケコマシ系か〜と思ってたら、アンタ。エ?これがかなりヨイんですよ(^_^)。まず、曲がいい。この人、やっぱ歌い手とかプレイヤーとして云々言うより、とにかくソングライターとして素晴らしいですわ。いい曲書く。サウンドとしては、AAB、BAの3曲は、エレピの音色をはじめ、かなりスティーリー・ダンしてます。ハモり部分もすごく気持ちがよいです。いいアルバムでした。本作以降のこの人のアルバムはちょっとダメですが、このアルバムはよいですよ。
- OMD 『ザ・パシフィック・エイジ』 ('86) LP \252
・・・ぅわ〜・・・またやっちまった・・・。持ってたよコレ〜(T_T)。「リヴ・アンド・ダイ」大好きとか言っといてヒドイな。アナログで持ってないのは『クラッシュ』の方だったよ。
- LONE STAR 『LONE STAR』 ('76) LP \525
・・・ニッチ本、111ページ参照。ロイ・トーマス・ベイカーのプロデュース・・・ということでモコモコのだんごサウンドを期待していたんですが、かなりクリアなサウンドの真っ当なハード・ロックで見事に肩透かし(T_T)。ビートルズの「シー・セッド・シー・セッド」の大胆なアレンジによるカヴァーが売りみたいですが、僕チン原曲知らんし・・。他も特に引っ掛かる部分無し。ニッチの中でもハード・ロック系はやっぱり当たりがほとんどないなぁ。
- LONE STAR 『FIRING ON ALL SIX』 ('77) LP \840
・・・とは言え、一緒に2ndまで買ってしまったので、イヤイヤながらも聴かねば・・。プロデュースはゲイリー・リヨンズという人に交替。でもサウンドは個人的には引っ掛かりのないハード・ロック。・・・で。ヒェー。2ndなのにヴォーカルが替わってる〜(+_+;)。他の5人はそのまま。なんちゅーバンドだ。売る方も大変だったでしょーよ。当時の邦題は『炎の銀惑星』。1stのジャケの着色を銀に変えただけのようなジャケはあまりにも金かけなさすぎ。
- ハンター 『威風堂々』 ('77) LP \315
・・・「ストレンジ・デイズ」No.1で紹介されていたニッチ盤。「威風堂々」と言っても、エルガーの同名曲を演ってるワケではありませぬ(ゴダイゴは演っていた)。内容は、ずいぶんとマッタリしています。カントリー風、ドゥービー・ブラザーズ風、さわやかハーモニーポップス、などなど。どれをとっても平均的。平均的じゃないのはルックスぐらいか(特に蝶ネクタイしてメガネをかけた理系風の人)。こういう顔をジャケでさらしてしまうという度胸に関しては威風堂々と言える(こじつけ)。
<05/18/01 (金)>
ケイオス・ユニオンから、14日にオーダーしていたブツが届く。
- 平沢 進 『INTERACTIVE LIVE SHOW 2000 賢者のプロペラ version
1.4』 ('01) DVD \7,735
・・・以前にもビデオで出たことがありますが、インタラクティヴ・ライヴの映像版第2弾。相変わらずストーリーの方はよう分からんモノで解読するのに時間を要しますが、ま、結果的にもよう分からんままでした(^_^)。プロペラ回ったからって・・・どうなの?という疑問は消えず。で、DVDとしての機能にこっちとしては色々と勝手な期待をしてたんですが、たとえば「どちらに進みますか?」という選択肢の部分で、ライヴ当日には「L」が選択されて進行したとしますよね。そんで、じゃあ「R」の方は?と選択しても、静止画と字での説明だけで進行していくんですよ。こっちとしては「バッドエンディング」だった日のライヴも併録してあって、そっちを選択しても「バッド日」のライヴ映像で進行していくのかなと思ってたら違うんですね。僕はインタラを見に行ってなかったので、当然どうやって進行していくのか知らなかったわけで、見る前は「さて、僕チンは無事にグッドエンディングにたどりつけるかな〜?ワクワク」と、ゲームをやるような気分で期待して再生したんですが。そういうことだったのね・・・ガッカリ。アンコールで普通に「TOWN-0
PHASE-5」をやってますが、ラストの部分はいかにもこの人らしい演出で、ニヤッとしてしまうこと必至(見てのお楽しみ〜)。他、同曲や「達人の山」で聴けるギターがモノスゴイ。最近はPでもギターはあまり弾かないだけに、観てる人たちもかなりギターを待っていた感が窺えますね。
<05/27/01 (日)>
「ディスクユニオン北浦和店」にて。ピンク・フロイドの3枚は、スタンプがたまったのでカードで交換。ユニオンでの特典、「レプリカ帯」もモチロンもらいました(^_^)。この企画を考えた人はかなりマニアックな人か、“マニアの気持ちが分かる人”と見た。見透かされている。しかしユニオンは毎回凝った特典つけるのでエライ。買う方も大変だがな。
- ピンク・フロイド 『ウマグマ』 ('69/'01) 2CD \0
・・・紙ジャケ再発。前回のリマスター再発の時にカットされてしまった内ジャケの写真が復活。しかしポスターはついてないのでどっちがお得かは迷う(でも両方持っている)。内容は、1枚目がライヴで2枚目がソロの寄せ集め。・・・まぁ1枚目はともかく、2枚目は何回も聴こうとは思わないわな(^_^)。ウォーターズのEはムチャクチャ面白いけど。僕はこのアルバム、専門学校時代に先生(評論家もやってるおばあちゃん)に借りて聴いたのが最初でした。赤盤でした。ところで今、エクシード・プレス刊「ピンク・フロイド」の『ウマグマ』の項を読んでたんですが、この和久井光司氏の文章って、「レコード・コレクターズ」'93年3月号のピンク・フロイド特集号における大鷹俊一氏による『ウマグマ』レビューの文をなぞっただけ、という感じがしたのだがいかがなものか。
- ピンク・フロイド 『原子心母』 ('70/'01) CD \0
・・・これが、僕が'80年代末期頃に初めて聴いたフロイドのアルバム。「ミュージック・マガジン」'87年10月号、CDマガジンのページでの「CDでこそ味わえるピンク・フロイドの圧倒的な構成力」を読んで、すぐさまレンタルでCDを借りて聴いたのが最初でした。初期に出たCDで、まだ緑色の帯のやつでした。それはずいぶん音がモコモコしてた記憶があります。で、今回は紙ジャケですが、前に出てたプラケースのリマスター盤も持ってます。久々に聴いたけど、やっぱりフロイドはいいねぇ。最初聴いたときはよく分からなかったけど(^_^)。多少の予備知識はあったものの、聴いたらやっぱりよく分からなかったですね。あと、最初に聴いたときは、「太陽にほえろっぽいなぁ」とも思いましたけどいかがなものか。ギルモアの“泣きのギター”が「太陽にほえろ」での、終盤の犯人が捕まるシーンでの“泣きの芝居”に通じるモノがある気がしたんですが。井上尭之はフロイドを聴いてたのでしょうか。あと、リチャード・ライトの「サマー'68」は、今も昔もポップで大好きです。「アランのサイケデリック・ブレックファスト」は一番ワケ分からなかった曲ですが、何回聴いてもハラが減る。“マーマレーダマーマレー”というフレーズが耳から離れん。
- ピンク・フロイド 『おせっかい』 ('71/'01) CD \0
・・・これは好き。聴きやすさで言えば『アニマルズ』と並ぶ名盤。まぁでも“聴きやすい”ということは、フロイドにしてはずいぶん“マトモ”な内容、ということになってしまいますが。「エコーズ」もモチロン好きですが、やっぱり「吹けよ風、呼べよ嵐」が一番かな。そういえば数年前、ウンナンの番組でウッチャンと勝俣がユーミンのコンサートでピアノを披露するという企画のとき、ナンチャンに「おまえピアノ弾けんのかよ」みたいなことを言われ、「弾けますよ」と言った勝俣が人差し指1本で一番下の鍵盤を♪デンデデンデデンデデンデ♪って弾いて「それブッチャーのテーマじゃねぇかよ!」と突っ込まれてたのを思い出します。やはり一般的にはそういう知られ方なんですな。
- XTC 『ホワイト・ミュージック』 ('78/'01) CD \2,548
・・・う〜ん、やっぱりコレですよ、XTCは。むかし友達の家で聴いて、2人して「P-MODELやんけ〜」と言って盛り上がったのも遠い思い出(しみじみ)。やっぱり全体的な雰囲気とかピロピロ・キーボードも似てるし、特に「サイエンス・フリクション」と「美術館〜」のキーボード・ソロの音のハズシ具合とか、かなり参考にしたはず。とは言え両方とも死ぬほど好きですけどね。アンディのグチャガチャしたギターもメチャかっこいいしな〜。「ディス・イズ・ポップ」はプロモ・ビデオのヴァージョンの方がカッコイイと思うけど。
- XTC 『GO 2』 ('78/'01) CD \2,548
・・・こっちも好きなんですが、久々に聴いたら後半の何曲かはあまり聴いた記憶がなかった(バリー・アンドリュースが歌ってるやつとか)。ハルメンズしてる(^_^)「ザ・リズム」とか好きだなぁ。でもやっぱり「メカニック・ダンシング」だな。タイトルからしてばりばりテクノだもんね。
- XTC 『ママー』 ('83/'01) CD \2,548
・・・XTCのアルバムの中で、もっとも印象薄なのがコレ。おそらくそういう人は多いでしょうよ。でも久々に聴いたら結構良かった。リマスターで音もずいぶんハデになってる気がするし。思いっきりテクノポップしてる「ワンダーランド」もいいけど、胸キュンものとして「イン・ラヴィング・メモリー・オブ・ア・ネーム」も必聴の名曲。
- XTC 『ザ・ビッグ・エクスプレス』 ('84/'01) CD \2,548
・・・これが、僕チンのXTC初体験盤。サンストで教授が「KISS
HER KISS HER(カモメの叫び)」をかけてたのを聴いて「テクノやんけ!」と思い一発で気に入り、レンタルで借りて聴いたら、他の曲はわりとバンド・サウンドっぽくてちょっとガッカリしたんですが(^_T)。当時(小5か小6)はとにかくシンセものオンリーでしたから。でも今は大丈V。サウンドの重厚感というかメタリックな感じは『ブラック・シー』の拡大版という感じで、かなりハデ。やっぱり『イングリッシュ〜』みたいな素朴なサウンドよりこっちの方が好みだな。こないだウォークマンで「ディス・ワールド・オーヴァー」聴いてたらウルウルしてきちゃって困ったアルよ(しかも電車内)。それはともかく。円形ジャケを縮小した丁寧な復刻にも拍手。ただどうしても帯がグニャってなっちゃうのが難点といえば難点ですが。
- XTC 『スカイラーキング』 ('86/'01) CD \2,548
・・・これは、リマスターされてどうなっているのかがすごく気になっていました。あのトッド特有のモコモコ・サウンドが、果たしてクリアになっているのか?それともモコモコのままなのか?答えは。モコモコ・テイストを残しつつも迫力のあるサウンドに甦っており、大満足であります。「スーパー、スーパー・ガール」のイントロのキコカコ音なんて、ヘッドホンで聴いてたら耳の中を突かれているような感じになりました。ジャケも丁寧にエンボス加工を施してあります。「よくやるよ、ここまで」と思いつつも「すばらしい」とも思う。僕も自分が好きなマイナー盤をこういう丁寧なリイシュー仕事で甦らせたいと思いつつ。で、ボーナス・トラックとしてあの「ディア・ゴッド」を収録。これは買い。コード進行が「ダイング」に似てる気もしますが、歌詞が強烈に辛辣なこの曲、いいです。12インチのジャケは痛い痛いという感じでしたが。・・・ま、とは言え、世間では名盤と言われている本作。僕ももちろん好きなんですが、正直言って「XTCってバンドのCD持ってる?『スカイラーキング』っていいんでしょ?貸して貸して〜」とか言われると、ちょっと入門編として貸すのには迷いますね。トッドを知らない人には特に。で、「あんまし良くなかった〜」とか言って返されると腹立つしね(^_^)。ですから、そういう人には次作を貸すことにしています。
- XTC 『オレンジズ&レモンズ』 ('89/'01) CD \2,548
・・・いや〜、これはメチャメチャ好きなアルバムですよ。初めて聴いたのは高校出てしばらくした頃だったかしら。友人と共に「こりゃスゲィ」と盛り上がりましたねぃ。特に好きなのはA、B、Jの3曲。通して聴くとかなり疲れるので一時期この3曲ばかりをツマミ聴きしてました。今回久々に全部通して聴きましたが、やはり疲れました(^_^)。濃すぎます。久々に聴いたら、EとかGも良かったな。ま、捨て曲はないんですけど。で、今回リマスター紙ジャケ再発、ということで買ったんですが、ま、大して音質の違いはないだろうと軽い気持ちで聴いてみたんですが、しょっぱな。音質云々ではない違いに気付きましただよ。@のイントロ。♪・・・ぅんにょろうんにょろ〜♪の後、歌い出しの♪KI〜ッD♪に入るとき、前のCDでは一瞬“間”があったでしょ。それがなくなってるんですよ。こ、細かい違いだなや。あとB。これ、シングル・テイクとかなのかなぁ。なんだか以前のCDのテイクとヴァージョンが違うよ〜。ちょっと薄めのミックスで、コンコンコン♪というパーカッションの音を足してある。コーラスの部分もチョト違うのね。他にもどっか違ってる箇所はあるのかな。僕チンはこれしか気付かなかったけど・・。はっきり言って前のが良かったんだけど・・・。前のに慣れてるせいか、なんだか聴いてて居心地が悪い。でも、「とりあえず買ったけどまだ封も開けてない」とかいう人は、今すぐチェケラ〜。
- XTC 『ノンサッチ』 ('92/'01) CD \2,548
・・・このアルバムは好きになるまで時間がかかった。最初聴いた時は、思いっきり開放的でアメリカンなバンド・サウンドにメゲて、友人と「ありゃダメだね」というようなことを言っていました。まぁ今でも『オレンジズ&レモンズ』なんかと比較するとブが悪いけど、曲はいいのが揃ってますね。中でもコリン作の「ウォー・ダンス」にはシビれた。名曲。
- あけぼの印 『PARADISE MAMBO』 ('87) LP \315
・・・「そばめし」とも某缶詰メーカーとも関係なく、いちおう東京ロッカーズ系のバンドです。女1男4の5人組。曲はほとんどギターの冨城哲が書いており、ヴォーカルは冨城とヒロエが兼任。あと、メンバーのうち、トランペット担当のシュルツ・ハルナとドラムの佐藤稔は、共に時期こそ違えどフリクションのメンバーでもあった人です(Thanks欄にはレックとチコ・ヒゲの名も)。しかしサウンド面ではほとんどフリクションとの共通点は見出せないような、ちょっとファンク〜ラテン入った土着的ロックバンド・サウンド(なんだそれは)。ヒロエのヴォーカルは、時たま小川美潮嬢を思わせる“素っ頓狂”系です。ミックスのせいか、高域が前面に出てきているシャリシャリした音質でほとんど低音が出てないのが残念。
- GARY NUMAN 「REMEMBER I WAS VAPOUR」 ('80) 7" \168
・・・たしか『TELEKON』の初回盤についていたボーナス・シングル。なぜかバラ売りされていました。B面「ON
BROADWAY」もライヴ録音で、『アサイラム』シリーズなど、後になってCDに追加収録されています。しかしこういう音数少ない曲をライヴでやるなんて、スゴイ時代だなぁ。