80年代アイドル歌謡はテクノ歌謡の宝庫です。多くの曲、特にB級アイドルのレコードは、中古レコード屋でも見つけるのが困難またはマニア価格が設定されています。そこで、アイドル歌謡のオムニバスをテクノ歌謡の観点から検証したいと思います。収録曲をテクノ歌謡度という点から、独断と偏見で採点しました。3は模範的テクノ歌謡、2はテクノ歌謡、1は準テクノ歌謡、0は非テクノ歌謡(いい曲もあります)。一番期待できるのは、あのP-Vineレコードが「テクノ歌謡シリーズ」を監修した矢倉邦晃氏が「テクノ歌謡マニアクス」にも登場した藤原正弘氏と組んだ「おしえてアイドル」です。おしえてアイドル掲示板も始動しました。なお、Blues Interactionsでも情報があります。
(Sorry, Japanese only!)
[2000] P-Vine PCD-1326
01. 麻生真美子&キャプテン: 恋の低空飛行 02. 麻田華子: Doubt! 03. シャワー: あっ!という間にビーチ・ラブ 04. 松本伊代: 交通渋滞 05. 井上望: 恋のシュラシュシュ 06. トミー・ジュン: 倖せの黄色いティッシュ(Yellow Tissue)<ラジオ・ヴァージョン> 07. 甲斐智枝美: 踊り子 〜つれてって・愛のSpain〜 08. 渡辺めぐみ: 赤いルージュ 09. キララとウララ: 多感期のフラミンゴ 10. 水谷麻里: 春休み 11. 桜田淳子: きっときっと 12. 伊藤つかさ: へんネ! 13. 白石まるみ: オリオン座のむこう 14. 岡本舞子: ファンレター 15. 坂上とし恵: 電話はスバヤク (Just So Lonely) 16. 沢村美奈子: パンプキン・ラブ 17. 伊藤さやか: 理由なき反抗 |
2 1 1 2 0 2 0 1 1 1 3 3 0 0 1 1 1 |
総合得点は20点ということでかなりテクノ歌謡度はかなり高い。80年代アイドルのページでも紹介している桜田淳子が歌うの「きっときっと」(矢野顕子作詞作曲、大村雅朗編曲)と伊藤つかさの「へんネ!」(タケカワユキヒデ作曲、清水信之編曲)はテクノ歌謡の金字塔です。小西康陽作詞作曲の「交通渋滞」はピチカート・サウンドと松本伊代との相性のよさが光ります。トミー・ジュンのヴェンチャーズ歌謡もある意味でのテクノ歌謡。テクノ歌謡ではありませんが、白石まるみの「オリオン座のむこう」は松任谷コンビが送る名曲です。
[2000] P-Vine PCD-1365
01. 川島恵: ミスター不思議 02. 羽賀研二&野沢直子: 恋の滝のぼり 03. つちやかおり: 秘密じゃないけど秘密 04. 相川恵里: ABコンプレックス 05. 相本久美子: EASY 06. 桑田靖子: ひそやかな反乱 07. 石坂智子: デジタル・ナイト・ララバイ 08. 辻沢杏子: MISテイク 09. 少女隊: KOREA (Japanese Version) 10. 西村知美: 眠り姫 11. 本田美奈子: モーニング美奈子ール 12. ヘレン笹野: キュン!と片想い 13. 沢口靖子: Follow Me 14. 川島なお美: 黄金海岸 15. 水谷圭: スロータッチ 16. 坂上香織: グッバイ・マイ・ラブ |
0 2 1 2 0 0 1 0 2 1 1 0 1 0 1 1 |
総合得点は13点でテクノ歌謡度は中の上。「恋の滝のぼり」は白井良明が編曲。美少女系の相川恵里の「ABコンプレックス」はテクノ歌謡としても十分な出来。「デジタル・ナイト・ララバイ」はタイトルとテクノなタイトル・ロゴから気になっていたのですが、70年代歌謡を下敷きしながらも大村雅朗のアレンジはテクノ歌謡的と言えるかも。少女隊の「KOREA」は打ち込み多用のアメリカンな洋楽を歌謡曲に変換した佳曲です。「モーニング美奈子ール」はノヴェルティ度とくだならさを評価。小室作品を歌う沢口靖子は天は弐物を与えない典型です。極めれば、安田成美になれたのに。水谷圭も歌唱力の低さでは争っています。
[2000] P-Vine PCD-1366
01. 早見優: Tonight(英語ヴァージョン) 02. 香坂みゆき: 気分をかえて 03. 鹿取洋子: ゴーイン・バック・トゥ・チャイナ 04. 五月みどり: 熟女B 05. 小川範子: 永遠のうたたね 06. ヒーローキャリー: 恋のティーンエイジ・ブギー 07. 島崎和歌子: 南南西 08. 松居直美: 微妙なとこネ 09. 河合美智子: 本日晴天さかな気分! 10. 堀江しのぶ: ビキニ・バケーション 11. 香坂みゆき: KIRARI 12. 泰葉: 下町スウィング 13. 柏原芳恵: しあわせ音頭 14. 山崎真由美: チャイナタウン・ロンリー・ベイビー 15. 秋元ともみ: 少女神話[6,2,8] 16. 石原真理子: ポプリの小瓶 17. 大場久美子: 明日ではおそすぎる |
1 0 1 0 1 2 0 0 0 1 0 0 3 1 3 0 0 |
総合得点は13点とVol. 2よりはテクノ歌謡度は高いです。「しあわせ音頭」は定番ですね。新発見は、アルバムタイトルともなったAVアイドル秋元ともみの「少女神話」。うたはへただけど、アンニュイなヴォーカルと打ち込みサウンドの相性がとてもいい具合。「恋のティーンエイジ・ブギー」はテクノ歌謡としてもいいかな。
[2000] P-Vine PCD-1367
01. 江戸真樹: I LOVE あのコ・夏のMaki 02. 姫乃樹リカ: もっとHurry Up! 03. 高橋利奈:×(BATSU) 04. 黒沢ひろみ: 秘密し・た・い・ナ 05. ピンク・ジャガー: 待てないON THE BEAT 06. 木元ゆうこ: ペガサス・ハネムーン 07. スターボー: サマー・ラブ 08. 山口由佳乃: 3秒体験 09. 田中さとみ: 私の神様 10. 宝生桜子: 風のテレフォン・コール 11. 佐藤恵利: まぶしいねチャイニーズ・ハーフ 12. 水野きみこ: 私のモナミ 13. 芹沢直美: Young Girl 14. 友田ますみ: プリティ・ドリーマー 15. 青葉久美: 恋はティニィ・ウィニィ 16. 久松由実: ボーイフレンド 17. 水野きみこ: 夢みるアニー |
1 1 1 1 1 0 0 0 0 0 1 0 1 1 0 1 0 |
総合得点は9点ですが、これこそテクノ歌謡というものは無く、全体的にテクノ歌謡的には小粒な作品が揃っています。あえて言えば、江戸真樹の「I LOVE あのコ・夏のMaki」はかしぶち哲郎の編曲の自己紹介ソング。「サーマ・ラブ」のスターボーは宇宙人やめて、キャンディーズもどきになっています。
[2000] P-Vine PCD-1368
01. 倉沢淳美: センチメンタル・ミニ・ロマンス 02. 細川直美: バイバイBOYにしてあげる 03. 吹田明日香: 二人はMagic 04. 横須賀昌美: 恋のマグニチュード 05. 畠田理恵: ソノ気にさせて 06 武田久美子: .Myボーイ 07. 小原靖子: ちょっとHENSHIN 08. A-cha: Haney Moon 09. 藤谷美紀: 応援してるからね 10. 工藤夕貴: シンデレラ・リバテイもへっちゃら 11. 浅香唯: スケバン刑事V主題歌メドレー 12. 加藤香子: 本牧レイニー・ブルース 13. 星野由妃: 恋人達の長い夜 14. 志賀真理子: Rainy Day Hello 15. YUKI: ジャマイカン・アフェアー 16. 橋本美加子: 夕暮れボン・ボヤージュ 17. 杉浦幸: 花のように |
1 1 0 0 1 1 2 1 1 0 1 0 1 0 1 0 2 |
総合得点は13点なので中の上。意外にテクノ歌謡だったは、後に相原勇と改名する小原靖子の「ちょっとHENSHIN」(作曲・編曲は後藤次利)。それほどテクノ度は高くないですが、「ソノ気にさせて」は作曲・鈴木慶一&渚十吾(渡辺美奈代でも同じコンビでしたね)、編曲・かしぶち哲郎。「花のように」の作詞・作曲は矢野顕子。テクノ歌謡ではないですが、「Rainy Day Hello」は杉真理のカヴァーの秀逸なシティーポップス。YUKIこと岡崎友紀の「ジャマイカン・アフェア-」は「Do You Remember Me?」のレゲエ歌謡。
[2000] P-Vine PCD-1369
01. 高見知佳: ジャングル・ラブ 02. 原真祐美: Bye, Bye, September 03. 河合奈保子&ジャッキー・チェン: Southern Cruise 04. 由美かおる: 愛の冒険者 05. 堀江しのぶ: 地下鉄マドンナ 06. 伊藤かずえ: ヨコハマLONELY CAT 07. BANANA: ツーショットの夏〜サーフィンUSO〜 08. 山中すみか: な・ん・だ・か楽しい 09. 島田奈美: NO! 10. ツインキー: ペンギン物語 11. 水谷絵津子: キラリ・涙 12. 志村香: 知りたがり 13. 国実百合: 青い制服 14. 水沢絵里: 親子の歳ほど離れているけれど 15. 若林加奈: COOL〜アナタガタリナイ〜 16. 白田あゆみ: Remember Me 17. 富田靖子元気ですか!? |
3 0 1 0 2 0 1 0 1 2 0 0 0 0 1 0 0 |
総合得点は11点。「ジャングル・ラブ」は加藤和彦の作曲・編曲ですが、もろMoonriders的。「テクノ歌謡マニアクス」でも紹介されていた「地下鉄マドンナ」は見岳章が作曲・編曲したテクノ歌謡。双子のツインキーの「ペンギン物語」は、「帰ってきたヨッパライ」のような声のバックコーラスが入るので、ボーナス評価。あまりテクノ度は高くないですが、若林加奈は天然ビブラートの美声。
[2000] P-Vine PCD-1370
01. 岩井小百合: 恋・あなた・し・だ・い! 02. 岩井小百合: 私の異星人(エイリアン) 03. 日原麻貴: 禁じられたDesire 04. 土田由美: 恐怖のヤッちゃん〜愛と抗争の日々 05. 三原じゅん子: Easy-悪-Rock'n Roll 06. MINAYO(渡辺美奈代): いろいろあったけど 07. 仲村知夏: 好きさ! 08. 八木さおり: くちづけの舞台 09. 山岸もえ: 赤い終止符(ピリオド) 10. 長谷川真弓: 星に約束 11. 森口博子: すみれの気持ち 12. 八木さおり: SAYONARA 13. 倉田まり子: さよならレイニー・ステーション 14. 小出広美: タブー 15. 小出広美: チェンジLOVE 16. 田中美佐子: スペインへ行きたい 17. 小出広美: 最近のム・ス・メ(未発表曲) |
0 3 1 0 0 1 1 1 0 0 0 2 0 0 0 1 0 |
総合得点は10点。銀蝿系の岩井小百合の2曲目「私の異星人」はタイトル・アレンジともにテクノ歌謡の王道とも言えるナンバー。八木さおりの「SAYONARA」は松本隆=細野晴臣のスロー・バラード。テクノ度はそれほど高くないけど、いい曲なので2点。田中美佐子の「スペインへ行きたい」は、ぎりぎりテクノ歌謡。テクノ歌謡ではありませんが、アイドルやめてから写真集とかだした小出広美(戸川昌史さんもお勧め)がこのオムニバスのポイントで、ラストの「最近のム・ス・メ」は幻のトラック。
[2000] P-Vine PCD-1371
01. 五十嵐いづみ: エスケイプ! 02. 石田ひかり: 少女・熱風・天然色 03. 安永亜衣: セクシーストリート 04. きゃん きゃん: なに?お巡りさんが・・・・ 05. 宮崎純: 新・ロマンチック 06. 北原佐和子: 予感 07. 秋ひとみ: 手紙 08. 坪倉伊織: 王様と私 09. 村越裕子: 京都の恋 10. 清水香織: 26時のシンデレラ 11. 斉藤慶子: 愛されたがっているくせに 12. 渡辺桂子: グッバイ・ガール 13. 佐藤忍: たびだち・・・ 14. 芳本美代子: 海 15. 江原由希子: 午後7時のプラネタリウム 16. 岡本南: 風とかくれんぼ 17. 北原佐和子: 悲しきカレッジ・ボーイ |
1 1 1 3 1 3 0 0 3 1 0 0 2 0 1 0 1 |
総合得点は18点と高くお勧め。3点つけた3曲を聴くためだけでも買う価値ありです。前半はユーロ歌謡系。何と言っても聴き所はパンジー3人娘の北原佐和子の「予感」。パンジーでは真鍋ちえみばかりがテクノ歌謡として語られますが、これも名テクノ歌謡。岡田徹が編曲したイタロ・ダンス系のGAZEBOの「Lunatic」のカヴァーです。もう1曲は、Wall Of Sound系。アイドル・トリオのきゃんきゃんの「ない?お巡りさんが・・・・」もヴォコーダー使用のピコピコ系テクノ歌謡。「京都の恋」はヴェンチャーズ歌謡のニューウェイヴ版(矢野誠・編曲)。テクノ歌謡ではないですが。「王様と私」は意味深なタイトルと歌詞のエロ系ムード歌謡。「たびだち」はGo Westの「Call Me」を拝借しているのでは(手錠4つくらい)?
[2000] P-Vine PCD-1372
01. 真弓倫子: アイ・ハード・ア・ルーマー 02. 松本友里: ボーイ・キラー 03. Pumpkin: 太陽のハレーション 04. 秋山絵美: 太陽のアラベスク 05. 石川秀美: Everynight 06. 山口かおり: め・ま・い3秒 07. 松本友里: 飛んで火にいる恋の虫 08. 尾上千昌: ときめきハイウェイ 09. 古沢みづき: フォーリン・ラブ 10. 彩木美来: あなたにチューリップを 11. 中沢初絵: Sweet Summer Lady 12. 佐野量子: 教科書のイニシャル 13. 山口かおり: フィフティーン・ラブ〜口唇の秘密 14. 矢野良子: 朝の口紅 15. ザ・チェリーズ: ?Question 16. 森下恵理: わたしは街のバレリーナ 17. 勇直子: Just a Beatnik | 2 2 1 2 1 1 3 0 0 0 0 0 1 0 1 2 2 |
総合得点は18点。中だるみは有りますが、なかなかテクノ歌謡集としても楽しめます。おすすめ。タイトル曲でもある「飛んで火にいる恋の虫」は音頭系テクノ歌謡クラシックとも言える作品。「アイ・ハード・ア・ルーマー」は、Bananaramaのカヴァーのユーロビート歌謡。「わたしは街のバレリーナ」は、加藤和彦・作曲のサックスとちょっとNWなアレンジの効いたNW歌謡。それほどテクノ度はありませんが、山口かおりの2曲は矢野誠・編曲のガールポップ歌謡。「Just a Beatnik」(「Boom Boom Boom」のB面)は、テクノ歌謡というより打ち込みダンス・ビート歌謡ですね。
[2000] P-Vine PCD-1373
01. 大西結花: チャンスは一度だけ 02. 青田浩子: 月の夜 星の朝 03. 成清加奈子: Sick Romantic 04. 麻丘みなみ: ノックはいらない 05. 藤井一子: 初恋進化論 06. 田中美奈子: Be my baby 07. 佐久間レイ: はみだし天使 08. オナッターズ: モッコシモコモコ(しゅき しゅき ダーリン) 09. 石野陽子: グッバイ・ブルーサーファー 10. 佐々木よしえ: SPRING春COME 11. 斉藤智美: 夢でハネムーン 12. 大井裕子: 横浜ウィスパー 13. 安田成美: サマー・プリンセス 14. 後藤恭子: ペガサスの少女 15. 太田貴子: 恋したらデリカシー 16. TWINKY: 君の瞳に恋してる 17. 成清加奈子: ハートのピアス |
0 0 0 0 3 1 0 0 0 0 0 2 2 0 2 1 1 |
総合得点は12点とBMGファンハウスには、及びませんでした。ベスト・テイクはタイトル曲でもある「初恋進化論」です。阿木曜子の作詞による思いっきり思わせぶりな歌詞と筒美京平による「Funky Town」から引用したようなフレーズを含んだサウンドは、テクノ歌謡としても評価できます。
[1998] Pony Canyon
01. 岩崎良美: 赤と黒 02. 林紀恵: えとらんぜ 03. 石川ひとみ: まちぶせ 04. 伊藤つかさ: 少女人形 05. ラジオっ娘: やったね MARIKO! 06. 渡辺めぐみ: ときめきTouch Me 07. 真鍋ちえみ: ねらわれた少女 08. 三井比佐子: 月曜日はシックシック 09. 原田知世: 悲しいくらいほんとの話 10. 堀ちえみ: さよならの物語 11. 伊藤麻衣子: 微熱かナ 12. 早見優: 夏色のナンシー 13. 小出広美: タブー 14. 森尾由美: お・ね・が・い 15. 松本明子: ♂・♀・Kiss 16. 宇佐美ゆかり: 蒼い多感期 17. 菊地桃子: 青春のいじわる 18. フローレンス・芳賀: Do You Remember Me? |
0 0 0 0 2 0 3 2 0 0 0 2 0 0 1 1 0 1 |
80年〜84年のアイドル歌謡。総合得点は12点。パンジーの二人(真鍋ちえみ&三井比佐子)の細野晴臣VS.筒美京平のテクノ歌謡対決がポイントです。最後のひとり、北原佐和子の「予感」(岡田徹編曲)も入れて欲しかった。このシリーズ、定価2100円でアイドルものとして選曲は悪くないのですが、オリジナル・シングルのジャケと解説がないのが残念。
[1998] Pony Canyon
01. 岡田有希子: 二人だけのセレモニー 02. 斉藤由貴: 卒業 03. 奥田圭子: 夢くださいー知・的・優・遊ー 04. 井森美幸: 瞳の誓い 05. 本田美奈子: 殺意のバカンス 06. 佐野量子: 蒼いピアニシモ 07. 森川美穂: 教室 08. 新田恵利: 冬のオペラグラス 09. 西村知美: 夢色のメッセージ 10. 山瀬まみ: メロンのためいき 11. 杉浦幸: 4月列車 12. 石野陽子: 雨のチャペル通り 13. うしろゆびさされ組: 象さんのすきゃんてぃ 14. 浅倉亜季: 南の風・夏少女 15. 高井麻巳子: シンデレラたちへの伝言 16. 福永恵規: ハートのIgnition 17. 八木さおり: 瞳で片想い 18. おニャン子クラブ: 早口言葉でサヨナラを |
1 1 1 0 1 0 0 2 0 1 0 0 0 0 0 1 1 0 |
85年〜86年のアイドル歌謡。総合得点は9点で、80'sアイドルJAPANシリーズでは一番テクノ歌謡度が低い。「冬のオペラグラス」はちょっとおまけで2点。
[1998] Pony Canyon
01. BaBe: Give Me Up 02. ゆうゆ: −3℃ 03. うしろ髪ひかれ隊: あなたを知りたい 04. 姫乃樹リカ: 硝子のキッス 05. 畠田理恵: ここだけの話〜オフレコ〜 06. 西田ひかる: フィフティーン 07. レモンエンジェル: 第一級恋愛罪 08. 生稲晃子: 麦わらでダンス 09. 吉田真里子: とまどい 10. 仁藤優子: おこりんぼの人魚 11. 小高恵美: BLUE WIND 12. あすか組: 悲しげだね 13. 円谷優子: HELP 14. 風間三姉妹: Remember 15. 里中茶美: ティーンエイジ・セレナーデ 16. CoCo: EQUALロマンス 17. ribbon: リトル☆デイト 18. 楽天使: 天使たちのシンフォニー |
1 1 1 0 1 1 2 1 0 0 1 1 0 0 1 1 0 1 |
87年〜89年のアイドル歌謡。総合得点は13点ですが、この時期になるとテクノ歌謡というより、ユーロビート歌謡およびおニャン子サウンドが主体となり、打ち込み多用しているものの、実験度が低くちょっと画一的な感じもします。
[1999] Pony Canyon
01. 石川ひとみ: プリンプリン物語 02. ラジオっ娘: 茅ヶ崎サンライズ 03. 原田知世: ときめきのアクシデント 04. 堀ちえみ: CHIEMI SQUALL 05. 森尾由美: お料理マンボ 06. 宇佐美ゆかり: ツライ*キライ*クライMAX 07. うしろゆびさされ組: 猫舌ごごろも恋のうち 08. 斉藤由貴: 土曜日のタマネギ 09. おニャン子クラブ: ハートに募金を 10. うしろ髪ひかれ隊: 潮風の迷子 11. CoCo: はんぶん不思議 12. 早坂好恵: 絶対! 13. 中嶋美智代: どうぶつでんわ 14. 三浦理恵子: 日曜日はダメよ 15. 牧瀬里穂: 心が眠る海〜Heart in blue〜 |
0 1 1 0 0 2 0 0 1 0 1 0 3 2 0 |
総合得点は11点。「ツライ*キライ*クライMAX」は「テクノ歌謡マニアクス」でも紹介されていた後藤次利作品。「ハートに募金」はそれほどテクノ歌謡ではないけど、白井良明・作曲編曲。特筆すべきは乙女塾出身の中嶋美智代の「どうぶつでんわ」。テクノなアレンジの「マイム・マイム」を元にしたフォークダンス曲。
[1987] Victor VDR-5187
01. 荻野目洋子: 湾岸太陽族 02. 長山洋子: ユア・マイ・ラヴ 03. 小泉今日子: 水のルージュ 04. 長山洋子: GIVE ME UP 05. 渡辺めぐみ: 悲しき鉄道員 06. 長山洋子: ヴィーナス 07. 麻生真美子&キャプテン: 愛はロマネスク 08. 荻野目洋子: 六本木純情派 09. 渡辺めぐみ: 霧の中の二人 10. 荻野目洋子: CHA-CHA-CHA 11. アン・ルイス: あゝ無情 12. TOPS: 黒い炎 13. 荻野目洋子: ダンシング・ヒーロー 14. 長山洋子: 愛は吐息のように |
1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 0 1 1 1 |
総合得点は13点とそこそこ高いですが、厳密な意味でのテクノ歌謡はなく、87年と言う時期を反映して、Hi-NRG歌謡が中心です。しかも、カヴァー物が多い。だから、テクノ歌謡的な採点は難しく、ほとんどは1点。
[1989] Victor VDR-5299
01. 荻野目洋子: 湘南ハートブレイク 02. 高岡早紀: 悲しみよこんにちは 03. 酒井法子: ホンキをだして 04. 長山洋子: 瞳の中のファーラウェイ 05. 深津絵里: 7つの涙 06. 小泉今日子: Fade Out 07. 松本伊代: ソナチネ (silent night version) 08. 酒井法子: Love Letter 09. かわいさとみ: Blue Valentine 10. 渡辺めぐみ: 赤いルージュ 11. 麻田華子: さよなら、DANCE 12. 高岡早紀: 眠れぬ森の美女 13. 長山洋子: モナリサ 14. 高原里絵: 満月のくちづけ 15. 小泉今日子: 快盗ルビィ |
1 1 1 1 1 2 0 0 0 1 1 3 1 0 0 |
総合得点は13点。なんと言っても高岡早紀なのですが、2曲とも加藤和彦の作曲・編曲です。「悲しみよこんにちは」は、加藤和彦お得意のPhil Spector風サウンド(厳密にはテクノじゃないけどね)。「眠れぬ森の美女」は、Rolandolf氏も絶賛している名テクノ歌謡。「Fade Out」は近田春夫仕事のクラブ系テクノ・ナンバー。中途半端なユーロビート風よりこっちの方が、ポイントが高いです。「赤いルージュ」の作詞・作曲は所ジョージです。「快盗ルビィ」は大滝詠一のナイアガラ・サウンド。テクノ歌謡じゃありません。
[1990] Victor VDR-5187
01. 酒井法子: ダイヤモンド☆ブルー 02. 久賀陽子: 好きだから 03. 小泉今日子: La La La... 04. 荻野目洋子: ギャラリー 05. 葉山レイコ: Wet Wet 06. 鈴木彩子: 独立戦争 07. 相原勇: ボクはパワー 08. 高岡早紀: フリフリ天国 09. 渡辺めぐみ: 恋のハレルヤ 10. 深津絵里: アプローチ 11. 酒井法子: 微笑を見つけた 12. 小泉今日子: 見逃してくれよ! 13. 松本伊代: 悲しくてやりきれない 14. 長山洋子: If We Hold On Together 15. 荻野目洋子: ユア・マイ・ライフ |
0 2 0 1 0 0 0 3 1 1 0 0 0 0 0 |
総合得点は8点。どうして、これがダンス・ナンバーと首を傾げたくなるものもあります。「Wet Wet」とかは、スローダンスと言う意味で入れたのでしょうか?鈴木彩子は、ちょっとカラーがちがうんじゃない?2曲目の「好きだから」は荒特派員も紹介している小西康陽編曲の作品。高岡早紀の「フリフリ天国」はオクダ特派員も紹介している加藤和彦編曲のBeatlesの「リヴォルヴァー」あたりを感じさせる印度風テクノ歌謡。「歌姫2001」でも絶賛されていた深津絵里は、テクノ度は低いもののヴォカーリストとしての魅力あふれる佳曲。
[1991] Victor VDR-5065
01. 小泉今日子: あなたに会えてよかった 02. 酒井法子: モンタージュ 03. 高橋由美子: ときめき 04. 鈴木彩子: 一度だけの昨日 05. 高岡早紀: 砂浜のバレリーナ 06. 荻野目洋子: 美女と野獣 07. 深津絵里と中上雅巳: NIGHT-CLUBBING 08. 相原勇: 約束するよ 09. 福岡文: DO YOU WANNA DO? 10. 高橋由美子: 笑顔の魔法 11. 荻野目洋子: 少年の瞳に・・・ 12. 小泉今日子: 丘を越えて 13. 山本実枝: スウィート・ラブ[日本語版] 14. 酒井法子: あなたに天使が見える時 |
0 1 2 0 0 1 2 0 2 1 0 0 0 1 |
総合得点は10点。厳密な意味での80年代的テクノ歌謡はありません。テクノ歌謡ではありませんが、「パパとなっちゃん」の主題歌「あなたに会えてよかった」は小林武史が作曲・編曲をした佳曲。エンディングは、Beatlesの「抱きしめたい」の感じ。結構、ヒットしたのではないでしょうか。「丘を越えて」の方は、スカパラがサポートした、スローなスカ・リズムの懐メロっぽい曲。高橋由美子の「ときめき」は筒美京平作品をULTIMAX(誰?)が今風に(91年時点)編曲したアップテンポな曲。また、鈴木彩子だ。「NIGHT-CLUBBING」は割りとエレクトロなラップ・デュエット。深田絵里は、意外と芸風が広い。ヴォコーダーも入っているので、2点。福岡文(この人知らない)の「DO YOU WANNA DO?」はユーロ・ダンスですが、オーケストラル・ヒット等が利いているので、2点あげます。
[1990] Victor VICL 35
アイドル歌謡のイントロ部分アイウエオ順100連発の企画盤。イントロ当てクイズに使えます。大変なのでトラックリストは省略。
[1986] CBS Sony
01. 国生さゆりwithおニャン子クラブ-白石麻子、渡辺美奈代-:
バレンタイン・キッス 02. 河合その子: 落葉のクレシェンド 03. 原田知世: どうしてますか 04. 南野陽子: さよならのめまい 05. 松本典子: 虹色スキャンダル 06. 網浜直子: シリアス 07. 伊藤麻衣子: 愛の陽炎(かげろう) 08. ICHIGOちゃん: 誰もICHIGOがわからない 09. 国生さゆり: 恋はRing Ring Ring 10. 松本典子: 感性のままに 11. 南野陽子: 悲しみモニュメント 12. 網浜直子: ふざけなさい 13. 高橋美枝: オフ・リミット 14. セブンティーン・クラブ: バージン・クライシス 15. 河合その子: 涙の茉莉花(ジャスミン)LOVE |
0 0 0 0 2 1 0 2 2 0 1 1 1 3 0 |
80年代中期のCBS Sonyのアイドル歌謡のオムニバス。総合得点は13点。中古市場で高値をつけるセブンティーン・クラブの「バージン・クライシス」はテクノ歌謡としても秀逸な出来です。ICHIGOちゃんもなかなかのテクノ歌謡で新発見。シングル・ジャケと解説がないのが残念。
[1998] 2 CDs; Continental/Teichiku
Disc-1: 01. 五十嵐じゅん: 幸せの行方 02. 風吹ジュン: 愛がはじまる時 03. キャッツ・アイ: アバンチュール 04. 秋ひとみ: アンカレッジ経由パリ行き 05. 水野ますみ: いとしのスキャンドール 06. 山田由紀子: ルージュの気持ち 07. 寺島まゆみ: 寝た子を起こす子守唄 08. 北原佐和子: マイ・ボーイフレンド 09. キャン・キャン: あなたのサマーギャル 10. 斉藤慶子: もの想いシーズン 11. 大沢逸美: ジェームス・ディーンみたいな女の子 12. オリーブ: いけないパラダイス 13. 渡辺佳子: H-i-r-o-s-h-i 14. 江原由希子: ちょっとだけ 15. 芳本美代子: 白いバスケット・シューズ 16. 清水香織: 禁じられたヒロイン |
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 0 1 1 1 |
Disc-2: 01. 石田ひかり: エメラルドの砂 02. 五十嵐いずみ: スカイバレー (Special Wind Mix) 03. 安永亜衣: if 04. 中原香織: 銀河鉄道の夜 05. 宮崎純: 新・ロマンチック 06. 岡本南: 風とかくれんぼ 07. エンジェルス: 恋はブラック 08. 佐藤忍: ちょっとだけMY LOVE 09. 黒沢律子: 純愛 (Ritsuko Words Remix Version) 10. 裕木奈江: 硝子のピノキオ 11. 中村あずさ: ふっ… 12. かとうれいこ: Listen to Your Heart 13. KEY WEST CLUB: お誂え向きのDestiny 14. 持田かおり: もう一度 15. 持田かおり: 泣いていいよ |
1 2 1 3 1 0 0 1 2 0 0 2 2 1 0 |
1枚目は総合得点4点と70年代歌謡も多く、正当なテクノ歌謡は、ほぼ無し。後にフェアチャイルドのYOUとして有名になる江原由希子の「ちょっとだけ」はオリエンタル歌謡。「白いバスケット・シューズ」は深町純のフィル・スペクター的ストリングス・アレンジが利いたWOS歌謡。2枚目は総合得点16点とかなりテクノ歌謡(かなりユーロビート歌謡ですが)度がアップしています。五十嵐いずみの「スカイバレー」、黒沢律子(長沢洋子が天敵)の「純愛」、かとうれいこの「Listen to Your Heart」(SAWのカヴァーもの)、中谷美紀がいたKEY WEST CLUBの「お誂え向きのDestiny」は良質なユーロビート歌謡です。オリジナル・シングル・ジャケ、シングル・ディスコグラフィー、解説がちゃんとあります。
[2000] Shinseido
01. 石川ひとみ: まちぶせ 02. 大滝裕子: A・BOY 03. 和泉友子: 青い水平線 04. ソフトクリーム: やったね春だね! 05. ソフトクリーム: スキよ!ダイスキ君 06. 沢田富美子: ちょっと春風(ライブヴァージョン) 07. フィーバー: デジタラブ 08. フィーバー: 悪魔にくちづけ 09. トライアングル: トライアングルラブレタ ー 10. 水野きみこ: 私のモナミ 11. 坂上とし恵: き・い・てMY LOVE 12. 渡辺めぐみ: ときめきTouch Me 13. 松本明子: ♂♀KISS 14. 牧野アンナ: LOVE SONGを探して 15. ゆうゆ: 天使のボディーガード 16. つみきみほ: 少年 17. 麻田華子: 好き・嫌い |
0 2 0 2 2 0 3 1 0 0 2 0 1 1 1 2 0 |
既にCD化されている音源はありますが、総合得点は17点と健闘。Vol. 1は70年代もの中心で、テクノ歌謡はありません。このシリーズは、「おしえてアイドル」と同じく、矢倉邦晃さんの監修で藤原正弘さんがライナーノーツを書いてます。歌唱力のある大滝裕子の「A・BOY」では後藤次利のチョッパーベースがうなるアーリー・テクノ歌謡(79年リリース)。ソフトクリームをはじめに後藤次利がらみの曲が全部で5曲あります。フィーバーは説明無用ですね。